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料理家の松本日奈さんが、キッチンにまつわるあれこれをつづる連載「キッチンにひと工夫」。

今回は、出汁を使わずにつくる「里いも煮」をご紹介します。

初秋が旬。里いもが美味しい季節

秋の味覚、里いも。ねっとりほっくりした食感は、秋の訪れを感じさせてくれます。

里いもといえば、やっぱり「煮物」ですよね。でも、「煮物は難しい」と苦手意識を持つ人も多いようです。

そのハードルは「出汁」。煮物は出汁がないと味が決まらないと思っていませんか? でも出汁に頼りすぎないで。

今回は調味料だけで美味しくつくれるレシピをご紹介します。

里いも煮

一緒に煮る豚肉や長ねぎから出汁が出るので、出汁は使わずしょうゆ、酒、砂糖の3つで味付けすればOK。

出はじめの里いもの美味しさを、じゅうぶんに楽しめるレシピです。

<材料(つくりやすい分量)>

・里いも…10個ほど
・豚肩ロース肉…200g
・長ねぎ…1本
・しょうゆ…大さじ3
・酒…大さじ2
・砂糖…大さじ2
・水…400cc

<つくり方>

1. 里いもはよく洗い、中央にぐるりとナイフで皮に切り込みを入れる。耐熱容器に並べ、ふわっとラップをかけて、600Wの電子レンジで6分ほど加熱する。

2. 里いもを電子レンジから出して粗熱が取れるのを待ってから、つるりと皮をむく。

3. 鍋に水と里いもを入れて中火にかけ、煮立ったらしょうゆ、酒、砂糖を入れて10分ほど煮る。

4. 豚肉を広げながら加えて、最後に3cmほどの長さに切った長ねぎを入れ、全体が柔らかくなるまでさらに10分ほど煮たら完成。

<ポイント>

里いもは独特のぬめりがあるので、生の状態より加熱してからのほうが皮が剥きやすくなります。電子レンジから出した直後は熱くなっているので、気をつけてくださいね

里いものねっとり感は、胃を守り、肝臓や腎臓の機能を高める作用があるそうです。「食欲の秋」には強い味方になりそうですね!

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