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撮影:西山 航(世界文化ホールディングス)

忙しくて気持ちの余裕がないときは、夕飯のメニューを考えるのがつらくなりませんか?

そんなときに思い出したいのは、料理家・上田淳子さんの「迷ったらポークソテー!」という言葉。フライパンでさっと焼くだけ、味付けは塩こしょうだけのフランス流ミニマルレシピだから、調理時間はわずか15分! 

ポークソテーをおいしくつくる3原則

ポークソテーをおいしくつくるコツは……

1、焼く直前に塩ふたつまみ(約1g)とこしょうで肉に下味をつけること

2、焼き縮みを防ぐために肉の両側から筋切りをすること

3、フライパンで焼き始めたらとにかく触らないこと

この3点を守れば極上のソテーになるので、あとは野菜の付け合せを添えれば大満足の夕飯のできあがり。今回は、フレッシュトマトのソースをのせたひと皿を紹介します。

「ポークソテー トマトとバジルのソース」のつくり方

(以下、写真は本書56~57ページより)

<材料(1人分)>

  • 豚ロース肉(ステーキ用)…1枚(100~120g)
  • トマト(1cm角に切る)…中1個
  • バジルの葉…4枚
  • オリーブ油…大さじ1弱
  • 塩、こしょう…各適量
  • <つくり方>
    1. 豚ロース肉は常温にもどす。ボウルにトマトを入れ、バジルの葉をちぎり入れる。塩ひとつまみ、こしょう少量、オリーブ油大さじ1/2を加えて和える。

    肉が焼き縮んで反り返らないように、脂身の部分の筋切りはしっかりと。ちょっとオーバーだなと思うほど、両面から1.5cm間隔でナイフを入れる。


    2. 1の豚肉の筋を両面から切り塩ふたつまみ、こしょう少量をすり込む。

    肉の表面に水分が浮いてきて、厚みの半分まで白っぽくなったらひっくり返すタイミング。


    3. フライパンにオリーブ油小さじ1を熱し、2を中火で焼く。片面2分半~3分焼いてこんがり焼き色をつける。皿に1のソースを盛り、肉をのせる。

    (『フランスの台所から学ぶ 大人のミニマルレシピ』56~57ページより引用)

    材料も手間も最低限、なのにおいしい「フランス的ごはん」

    料理家・上田淳子さんの新刊『フランスの台所から学ぶ 大人のミニマルレシピ』(世界文化社)は、毎日の献立を考えるのが苦手な人にぜひ読んでほしい一冊です。

    本書のテーマは「レシピ不要でササっと料理がつくれるようになる、ムダをそぎ落としたフランス流のミニマルレシピ」。

    つくり置きも献立も不要、道具はフライパンひとつで十分、味付けはほぼ塩だけ──など、ヨーロッパで修行した上田さんならではの視点で「フランス的ごはん」のエスプリが紹介されています。

    献立は不要、たんぱく質+野菜の大きなひと皿で十分」という本書のルールをおぼえてから、忙しい日も楽しくキッチンに立てるようになった気が……。

    15分でこんなにおいしいディナーがつくれるなら、外食よりも気軽かもしれません。

    次回は野菜をやさしい味にする「エチュベ」の技を駆使した、トマトとなすの前菜をご紹介します。

    フランスの台所から学ぶ 大人のミニマルレシピ

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