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料理家の松本日奈さんが、キッチンにまつわるあれこれをつづる連載「キッチンにひと工夫」。

今回は「らっきょうの甘酢漬け」をご紹介します。

食べ方のアレンジもいろいろ。あると本当に便利!

新しょうが漬けに梅干し、実山椒など、手仕事が楽しい初夏。6月7月にぜひ挑戦してほしいのは「らっきょうの甘酢漬け」です。

「らっきょうって、カレーに添えるアレでしょ?」としか思っていないならもったいない。

甘酢漬けにしたらっきょうは、そのままポリポリと食べるのはもちろん、刻んでタルタルソースに混ぜたり、煮込み料理に酸味と食感を加えたりとアレンジ方法もいろいろ。

つくっておくと本当に便利ですよ。

らっきょうの甘酢漬け

保存瓶に漬けて1か月、美味しくなるのを待つのも楽しみです。

できあがるころ、らっきょうの甘酢漬けを美味しく食べるアレンジ術を紹介しますので、ぜひ一緒に漬けてみませんか?

<材料(容量2Lの保存瓶分)>

・生らっきょう…1kg
・酢…300cc
・砂糖…200g
・塩…大さじ3
・唐辛子(種をとる)…1本
・水…300cc

<つくり方>

1. らっきょうは水で洗って土を落とし、つながっているものは、ひとつずつバラバラにする。茎と根のかたい部分は切り落とす。

2. らっきょうを縦にして持ち、包丁で薄皮の一部を上から下に引っ張る。ひげ根のほうからも薄皮の一部を包丁で引っ張る。これで薄皮がむきやすくなる。

3. 水を張ったボウルに2を入れ、こすりながら表面がつるんとした状態になるように薄皮をむく。

4. 水気をよく切って、消毒済みの容器に入れる。

5. らっきょう以外の材料を鍋に入れて煮立たせ、砂糖を溶かす。あたたかいうちに4の容器に注ぐ。

6. らっきょうが甘酢液に浸るように、ぴたりとラップをして、日の当たらない冷暗所で保存する。1か月後ぐらいから食べごろに。

<ポイント>

容器の消毒は念入りに。食品成分のアルコールスプレーを吹きかけ、乾いてから使ってください。フタにもスプレーするのをお忘れなく。

きちんと消毒すれば、常温で1年ほど、冷蔵庫で5年ほどもちます(つくりたての1か月は常温で置いておきます)。

唐辛子は保存性を高めるために加えます。種は除いてくださいね。

薄皮をむいたらっきょうは、白くてつややかで本当にきれいです。生命力が強く芽がどんどん伸びてくるので、手に入れたらなるべく早く漬けてください

ぜひ一緒に漬けましょうね。1か月後をお楽しみに。

※この「らっきょうの甘酢漬け」を使ったアレンジレシピは、こちらの記事で紹介しています。

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