88

マットレスや敷布団に重ねて敷くだけで寝心地を簡単に変えられる寝具、「マットレストッパー」。数千円程度から買えて、手軽に寝心地を改善できるのが魅力。選ぶときは今ある不満をどう解決したいかを考えるとよいでしょう。

現在使用しているマットレスが硬すぎる人は低反発のものを、柔らかすぎる人は高反発のものがよいでしょう。へたりが気になる方は厚みがあるものを検討してみてください。

今回は睡眠健康指導士の田口里奈さんが、補助寝具「マットレストッパー」の選び方をわかりやすく解説します。また、編集部おすすめのマットレストッパーもランキング形式でご紹介。記事終盤には気になる疑問に関するQ&Aも用意していますので、ぜひ最後までご覧ください。

睡眠健康指導士・インテリアコーディネーター 田口里奈さんのイメージ

睡眠健康指導士・インテリアコーディネーター
田口里奈さん

医療従事者として働きつつ、これまでに300件以上のインテリアコーディネートを行う。医療的知識も取り入れ、睡眠の質、生活の質を上げる論理的なコーディネートを提案している。睡眠/健康/暮らし系ライターとして大手検索サイト内等での記事作成やウェブメディア記事の作成協力も行う。
HP:https://www.med-interior.com/
インスタグラム:@rin_interior_sleep

※コンテンツ・ランキングの制作方法について

マットレストッパーとは?メリット・デメリット

Image: Shutterstock

マットレストッパーは、マットレスや敷布団の上に重ねて敷き、寝心地を変えるための補助的なマットレスです。マットレスの硬さや沈み込みを調整したり、へたりを改善したりすることができます。

■ メリット
・寝心地がよくなる
・マットレスを買い替えるより安い費用で改善できる
・マットレスの寿命が伸びる

■ デメリット
・マットレスや敷布団と重ねて使うものなので、湿気がたまりやすい(こまめに干す必要がある)

腰痛対策の人にも使える?

いま使っているマットレスの影響で腰が痛くなる方は、マットレストッパーで改善する可能性があります。高反発素材で寝返りを打ちやすくしたり、マットレス中央部の反発力を上げて体をしっかりと支えたりできますよ。

ただし、マットレストッパーはあくまで補助的な製品です。その下のマットレスへの不満が大きすぎたり、へたりすぎたりしている場合は、効果が感じられないこともあります。

シーツの買い替えは必要?

厚手のマットレストッパーを重ねる場合、今お使いのシーツが合わなくなることがあります。その際は買い替えが必要になります。マットレスカバーは、ボックスシーツフラットシーツの2つのタイプがあります。

Image: Shutterstock

ボックスシーツは、周囲にゴムが入っているので装着しやすく、はずれにくいです。フラットシーツは、平らなシーツで、マットレスの下に入れ込むので装着に少し手間が掛かります。洗濯時は、一枚の布なので干しやすいのがメリット。

ちなみにシーツの洗濯ペースは、1週間に1度が目安。厚手で乾かしづらかったり、デリケートな素材で手洗いが推奨されている洗いにくい素材だと、洗濯頻度が減ってしまいます。洗いやすい素材を選んでおくと良いでしょう。

マットレストッパーの使い方

マットレストッパーは、マットレス、もしくは敷布団の上に重ねて使います。あくまで補助的なものなので、基本的に単体では使いません。ベッドで使用する場合、重ねる順は以下のとおり。

■ 重ねる順(上から)
1.敷きパッド
2.シーツ
3.ベッドパッド
4.プロテクター
5.マットレストッパー
6.マットレス

ただし、これら全てが必要というわけではありません。プロテクター・ベッドパッド・敷きパッドは、マットレスやトッパーをより長く大切に使いたい方や、寝心地によりこだわる方は、必要に応じでご利用ください

パッド類は、マットレスやトッパーを汗や皮脂の汚れから守ったり、洗濯をして清潔さを保ったり、肌触りを変えたりする役割があります。

敷布団に使う場合の注意点は?

敷布団とマットレスは、同じシングルやダブルでもサイズが異なります。特に敷布団は縦方向に15cmほど長いので、実寸を測ってそれに合ったマットレストッパーを選びましょう

また、敷布団にマットレストッパーを重ねることで湿気が溜まりやすくなります。布団を敷きっぱなしにしない、定期的に干すなどの湿気対策は必要です。敷布団の下にすのこベッド(フレーム)を敷いて、湿気対策をするのも方法のひとつです。


マットレストッパーの選び方

Image: Shutterstock

ここからは、マットレストッパーの選び方のポイントを4つに絞って解説。

1.価格
2.素材
3.厚さ
4.機能性

1.【価格帯】数千円から2~3万円まで

ベースとなるマットレスは1万円台の安価なものから、10万円・20万円を超える高級品まで幅広く揃っています。しかし、マットレストッパーの価格はある程度集中していて、マットレスのように大きな価格差はありません。数千円のものから、高くても2~3万円程度です。

マットレストッパーは価格と寿命がある程度比例します。安価なものはへたりも早いので、長期的に使う予定がある方は、1万円以上の商品を選ぶのがおすすめです。

2.【素材】3種のメリット・デメリット

Image: Shutterstock

マットレストッパーに使われる主な素材は以下の3種類。現在ご使用中のマットレスや敷布団の寝心地を考慮して、どれを選ぶか検討してみてください。

  • ウレタン
  • ファイバー
  • ラテックス

・ウレタン

ウレタンは、商品のバリエーションが豊富なのがメリットです。安価なものは耐久性が低い傾向があります。また、ウレタンは大きく、低反発・高反発の2つに分けられます。

低反発ウレタンは、人が寝るとゆっくりと沈み込み、ベッドから出ると元の形状に戻ります。柔らかくフィット感があり、体のラインに沿って沈み込むので、体圧分散されやすいのが特徴。

高反発ウレタンは、圧力に対して反発する力が強く、人が寝ても沈み込まずに体を支えてくれます。硬さがある分、寝返りしやすいのが特徴。

硬すぎて腰や背中が痛いと感じている方は、低反発のものがよいでしょう。逆に柔らかすぎると感じている方は、高反発のものを選ぶのがおすすめ。

・ファイバー

ファイバーは、ポリエチレンやポリエステルをファイバー(繊維)状にして編み込んでつくられているので、清潔さを保ちやすいのが特徴。シャワーで丸洗いできるのも魅力。

通気性がよいため、湿気がこもりにくく、汗をよくかく夏でも快適に過ごしやすくなります。一方で、冬は寒く感じられる可能性があります。また、ファイバーは熱に弱いので電気毛布の使用は注意。

マットレストッパーは重ねて使う寝具なので、通気性は悪くなりがち。こまめに干せなかったり、換気がしづらかったりする環境にお住まいの場合は、ファイバーはおすすめ

・ラテックス

ラテックスは、柔らかさと高反発性を兼ね備えているので、体圧分散性が優れているのが特徴。

ゴムの木から採取された樹脂が原材料で、耐久性が高いです。天然ゴム100%の場合は自然の抗菌作用もあり、ダニやバクテリアなどが発生しづらいのがメリット。耐久性が高いため、長期的に使い続けたい人には向いているでしょう。

デメリットは、お手入れの難しさ。通気性がよくないうえに、重いので干すのに手間がかかります。ラテックス(天然ゴム)アレルギーの方は使用できません。また、価格は高いです。

3.【厚さ】2~5cmの厚みが主流

マットレストッパーの厚みは、2~5cm程度。マットレスは10mc以下から20cm超まで幅広い厚みがありますが、マットレストッパーはそれほど差がありません。

また、マットレスのへたりを改善したい場合は厚みがあるマットレストッパーを選ぶとよいでしょう。

ただし、へたりすぎている場合は上に敷いても寝心地はそこまで改善はしません。マットレスのへたりは寿命の指標でもあるので、マットレスそのものの買い替えも検討しましょう。

4.【機能性】丸洗いできるマットレストッパーも

マットレスをとにかく清潔に保ちたい方は、洗えるマットレストッパーを選ぶと良いでしょう。もっとも洗いやすい素材はファイバーです。シャワーで丸洗いでき、洗剤を使うこともできます。また、通気性もよいので乾かすのも簡単です。

大量に汗をかいたり、子どものおねしょや介護などで汚してしまったりする場合に備え、「いつでも洗える」というのは安心感が得られます。

他にも一部ウレタン素材で洗える商品はありますが、洗いづらかったり、洗うことで劣化が早まったりすることがあります。ファイバー以外に関しては、吸水性の高い敷きパッドや、必要に応じておねしょシーツ(防水シーツ)と併用したいところです。

また、マットレストッパーとマットレスの両方が通気性の悪い素材だと、よりこままめなお手入れが必要になります。ベースとなるマットレスで使われている主な素材を、通気性が高い順に並べると以下の順になります。寝具が干しにくい環境の人は注目するとよいでしょう。

  1. ファイバー
  2. ボンネルコイル
  3. ポケットコイル
  4. ウレタン、ラテックス

マットレストッパーおすすめ人気ランキング10選

ここからは編集部によるマットレストッパーのおすすめランキングをご紹介。田口里奈さんにお聞きした選び方、人気・コスパなどを評価のポイントとしました。

※価格は執筆時現在のもの。Amazon・楽天などを参考にしています

1位:西川 SUYARA マットレスパッド 3.5cm

公式サイトを見る

凹凸構造のウレタンで、背中・腰の負担を低減

表面がウレタン素材の凹凸構造で、ボディーラインに合わせてマットレスが滑らかにフィット。体圧が分散され、寝ているときの背中・腰への負担を和らげてくれます。

サイズ展開 シングル・セミダブル・ダブル
素材 ウレタン
厚さ 3.5cm

2位:アイリスプラザ トッパーマットレス

公式サイトを見る

1万円以下、予算を抑えたい方に

価格はおよそ6,000円。低予算で今お使いのマットレスや敷布団の寝心地を変えたい方へおすすめです。高反発と低反発、それぞれの商品があるので、どちらへ寝心地を変えたいのかで選ぶと良いでしょう。

サイズ展開 シングル・セミダブル・ダブル
素材 ウレタン
厚さ 4cm

3位:ニッセン 高反発マットレストッパー

お手頃価格、トッパーを試してみたい方に

古くなったマットレスの改善や、敷布団の寝心地アップに。価格はおよそ6,000円。試してみやすいお手頃価格です。高反発ウレタンにより体を支え、寝返りをしやすくサポートしてくれます。

サイズ展開 シングル
素材 高反発ウレタン
厚さ 2.5cm

4位:エムリリー マットレストッパー

公式サイトを見る

高反発の安定感と低反発のフィット感

低反発・高反発のウレタンを2層構造にすることで、寝返りがしやすい安定感と沈み込む柔らかさを兼ね備えています。また、位置により反発力を変え、腰がある中心部は高い反発力で体をしっかりと支えてくれます。

サイズ展開 シングル・セミダブル・ダブル
素材 低反発・高反発2層構造ウレタン
厚さ 5cm

5位:マニフレックス VIROBLOCKトッパー

公式サイトを見る

抗ウイルス・抗バクテリア、加齢臭対策にも

1分で98.3%、30分で99.99%のウイルスを破壊する、健康面にこだわった商品。さらに抗バクテリア効果により、加齢臭など寝具への匂いの付着が気になる方にもおすすめ。素材は、体重分散性に優れた独自開発の高反発素材エリオセル®を使用。

サイズ展開 シングル・セミダブル・ダブル
素材 エリオセルMF
厚さ 4cm

6位:エアウィーヴ スマート01

公式サイトを見る

通気性が抜群、いつもサラサラ

素材は、ポリエチレン製の極細繊維をまるで空気を編み込むように仕上げた、エアウィーブ社の独自素材エアファイバー®。通気性が抜群で夏も快適に過ごせます。丸洗いもできるので、汗をかきやすい方、清潔に保ちたい方に。

サイズ展開 シングル・セミダブル・ダブル
素材 ファイバー
厚さ 4cm

7位:GOKUMIN 低反発ベッドマット

公式サイトを見る

今使っている高反発マットレスが硬すぎる方へ

柔らかい低反発ウレタンにより、硬すぎると感じるマットレスの表面を優しくしてくれます。また、独自開発の非感温性フォームにより、熱のこもりによる寝苦しさを軽減。通気性も持たせています。

サイズ展開 シングル・セミダブル・ダブル
素材 低反発ウレタン
厚さ 5cm

8位:ショップジャパン トゥルースリーパープレミアムライト 3.5

Image: Shop Japan
公式サイトを見る

薄くて軽量なので、女性でも干しやすい

低反発ウレタンの体圧分散性で、就寝時の肩腰の負担を軽減。薄くて軽量(シングル 4.58kg)なので、持ち運びやすく、干しやすい。手軽なので女性にもおすすめ。

サイズ展開 シングル・セミダブル・ダブル
素材 低反発ウレタン
厚さ 3.5cm

9位:SOMRESTA マットレス トッパー

公式サイトを見る

抗菌・防臭・防ダニ、清潔さを重視したい方へ

表面に抗菌・防臭加工がほどこされ、詰め物には消臭加工。カバーも取り外して洗濯機でお洗濯可能です。清潔面を重視する方にはおすすめ。高反発ウレタンにより、寝返りをサポート。

サイズ展開 シングル・セミダブル・ダブル
素材 高反発ウレタン
厚さ 5cm

10位:ニトリ 低反発 マットレス トッパー

格安の低反発マットレス、寝心地を優しくしてくれる

価格はおよそ5,000円。もっとも安価な部類のマットレストッパーです。薄手なので重量も3kg以下と軽量。女性でも扱いやすい手軽さです。低反発ウレタンにより寝心地を柔らかくしてくれます。

サイズ展開 シングル・セミダブル・ダブル
素材 低反発ウレタン
厚さ 2.5cm

Q&A

Q.マットレストッパーのお手入れ方法は?

A.マットレストッパーのお手入れの基本は、こまめに干すことです。マットレスと重ねて使う分、湿気がこもりやすくなるからです。

このとき、天日干し不可の素材も多いので、商品の取り扱い説明書をしっかりと確認してください。天日干しにより素材を劣化させてしまう恐れがあります。

また、ベースとなるマットレスに関しては、汗をかく量やお部屋の換気状況にもよりますが、一般的には「1~2ヶ月に1回、立てかけて干す」が推奨されています。

ローテーション可能なマットレスであれば、裏表・上下をローテーションすると良いでしょう。同じ箇所への負担が軽減されるので、マットレスの寿命が長くなります。

Q.マットレストッパーの寿命・買い替えるタイミングは?

A.へたってきたら買い替えるタイミングとなります。また、カビが発生してしまったときも買い替えを検討しましょう。ちなみに、マットレストッパーはマットレスより寿命は短い傾向があります。

Q.マットレストッパーの処分方法は?

A.基本は粗大ゴミです。各自治体の処分方法をご確認ください。

ウレタンだと自分で切り刻んで家庭ゴミとして出せる自治体もありますが、あまり現実的ではありません。長年使ったマットレスの内部は清潔な状態ではないので、部屋を汚してしまったり、カビなどを吸い込んでしまったりするリスクがあります。

※本コンテンツはROOMIEの責任において独自に制作しているものです。メーカー等から商品・サービスの無償提供を受ける場合や、広告出稿をいただく場合がありますが、メーカー等はコンテンツの内容やランキングの順位付けに一切関与していません。
※また、ランキングは各種ECサービスの売れ行き状況や専門家のアドバイスをもとに編集部が独自に審査基準を定め、点数化し作成しています。
※記事公開後も情報の更新に努めていますが、最新の情報とは異なる場合があります。

取材・執筆協力:北野啓太郎

Ranking