名画『アメリ』を観ていたら、茹でたてスパゲティのお皿の上でチーズの塊をガリガリと削るシーンが出てきました。

ほんの数秒ほどで画面が切り替わってしまうものの、あまりにも可憐でそれでいて自然な、印象深いその仕草。ここ日本でも真似をしたくなりました。

さっそく買いに行こう

カンタレッリ「パルミジャーノ レッジャーノ 200g」961円

パスタのトッピングの定番と言えば、筒状のケースに入ったパルメザンチーズ。

そこから数cmほど横に目線をやると、ほら、ありました。細人参サイズほどのパルミジャーノチーズです!

この硬くて無骨なチーズが、憧れを成就させてくれるはず。

成城石井などの高品質食材店はもちろんのこと、カルディなどの輸入食品店や、近所のスーパーマーケットチェーンでも見つけることができました。

開けて、削って

どしりと持ち重りのする包みを開けると、熟成したチーズの濃厚な香りがすぐに辺りに漂います。

ケース入りのパルメザンチーズとは似ても似つかない、欧州のファーマーズマーケットで嗅ぐような濃い本場の香りです。

そのままかじりつきたいのを我慢して、早速削ってみましょう。

ひとおろしした瞬間に、削り口から芳醇な香りが勢いよく溢れ出します

その強力な芳香は、他の料理の香りをらくらくと凌ぐほど! キッチン空間は、瞬く間にパルジャミーノの手中に収められました。

レシピ帖

ネギのスパゲティに

まずはネギのパスタの上にかけてみましょう。

映画ではハンドルをくるくる回すタイプのグレーターが使われていましたが、こちらの多面タイプでも雰囲気は十分。チーズの安定感も大変良く、スムーズになめらかに削ることができます。

濃厚なネギとバターの香りがチーズとケンカしてしまうかと思いきや、お互いの旨味を引き立て合い、風味良い絶品のパスタ料理となりました。

レトルトパスタソースに

温めるだけのお手軽レトルトパスタにも、頭頂部を飾りつけてもらう権利はあるはずです。

パラパラパラリと3振りしただけで、どうでしょう! いつものレトルトソースがトラットリアの一品になりました。

混ぜれば混ぜるほどにチーズの風味が全体に行き渡り、なんとも贅沢な、あと引くおいしさになります。

おつまみに

もう一つの大きなおすすめは、おつまみとしての食べ方です。適当にブロック状にちぎり、ナッツやドライフルーツと一緒に盛りつければ、目にも楽しいお酒のおともになります。

塩気が強いためビールにもよく合い、ゲストの話題をさらいますよ。

おいしいものを少しだけ

たった数振りで、食卓にプラスアルファの感嘆をもたらしてくれるパルミジャーノ。

一度試してしまうと、もうパルメザンチーズには後戻りできません。“おいしいものを少量食べる”という食の醍醐味を改めて思い知りました。

鍋が仕切れて、時短調理ができる「3COINSの名作



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