ライフハッカー[日本版]より転載。
スマホのスピードが落ちてくると、「そろそろ寿命かな…」と思ってしまいがちです。
しかし、もしかするとそれは、この1年にたまった「デジタルジャンク」のせいで、調子が狂っているだけなのかもしれません。
2023年になった今こそ、スマホを大掃除するのに絶好のタイミングです。サクサク動いてくれるスマホで、新年の好スタートを切りましょう。
ちなみに、この記事で取り上げるのはAndroidスマホです。なので、ほぼすべてのAndroidスマホでインターフェースが異なっている点にご注意ください。
今回ご紹介するヒントがお使いのスマホには当てはまらない場合や、それを使えるメニューが違う場所にある場合もあるかと思います。
なので、デバイスや「設定」アプリの検索機能を使って、これらのヒントを当てはめてみてください。
再起動する
おそらくすべてのアドバイスの中で、もっともありきたりなものといえば「再起動」でしょう。ですが、これがトップを張るのには、もちろん理由があります。
Androidスマホに関する問題の多く(と技術的問題全般)は、この簡単な再起動で解決できるからです。
少し前からスマホのスピードが落ちている場合は、再起動を試して、問題が解消されるかどうか様子を見ましょう。
ミニマリストになる
気になるサービスのアプリを片っ端から使うのはやめて、ミニマリストになりましょう。
たとえば「Instagram」は、ユーザーの気を引いて、なるべく多くの広告を見させるようにデザインされています。同じことは、「TikTok」や「Facebook」「Twitter」など、ほとんどのSNSにも当てはまります。
こうしたアプリを削除して、Chromeでウェブ版を閲覧すれば、バッテリーの消耗を大きく抑えることができます。ブラウザからであれば、アプリほどたくさんのセンサーを使わないからです。
もう1つの方法は、人気アプリの「ライト版」を利用することです。
ライト版アプリとは、ローエンドタイプのスマホ用にデザインされた、通常版から余分な機能を取り除いたアプリです。
Google Playで、「Camera Go」(Googleが開発したカメラアプリ)や「Facebook Lite」を探しましょう。これらのライト版アプリを使うと、消費されるリソースが減るので、スマホの動きが良くなります。
アップデートは様子を見てから
基本的には、そのスマホで利用可能な最新バージョンのAndroid OSにアップデートすることをおすすめします。
ですが、少しでも長く使いたければ、アップデートにはトレードオフが伴うという点も考慮に入れましょう。
セキュリティのアップデートであれば、マルウェアへの感染を防いでスマホを守るためにも、断固インストールすべきです。
ですが、一般的なアップデートとなると、必ずしもそうとは言い切れません。
大きな変更を伴うアップデートの場合は、軽くググってみて、ほかのユーザーが新しいソフトウェアを使ってみてどうだったのか、様子を探りましょう。
古いスマホの場合、最適化が不十分なソフトウェアアップデートをすると、デバイスがうまく動かなくなるおそれがあります。
そのため、アップデート前には、ほかのユーザーがパフォーマンス関係の問題を報告していないか、必ずチェックするようにしましょう。
多くの場合、アップデート関連の問題を解決するためのパッチをメーカーが配布します。しぶとくはびこるバグが鎮圧されれば、アップデートによって、スマホのパフォーマンスが上がることは間違いありません。
いずれにせよ、Googleがあなたの味方になってくれます。
使わないアプリを削除
多くの人が、今話題のアプリや人気のアプリをダウンロードしがちですが、時間が経つと使わなくなってしまうことが大半でしょう。
使わないアプリだらけになっているのであれば、この機会に削除して、バッテリーの駆動時間を伸ばし、使い勝手を良くしましょう。
多くのアプリには、開いていなくてもバックグラウンドで動作して、スマホのセンサーを使用する傾向があります。これが、バッテリーの消耗とデバイスのスピード低下の原因になります。
これらを削除するには、設定>ストレージ>他のアプリの順に進んで、使わないアプリを削除します。
別の設定ページにこのオプションがあるAndroidスマホもあるので、ご注意ください。
ジャンクを捨てて、スペースを開ける
優れたファイル管理アプリは、何がスペースを占拠しているのかを把握するためのマストアイテムです。
Googleの「Files Go」は、古くてノロマなスマホをターゲットにしていますが、どんなデバイスに使っても、素早く空き容量を確保できます。
空き容量を確保するための方法は、ほかにもいろいろありますが、幅広くその効果を発揮できるという点では、Files Goに及ぶものはありません。
また、お気に入りのメッセージアプリの設定をチェックして、ファイルがたまりすぎていないかどうかも確認してみましょう。
「WhatsApp」などのアプリの場合、メディアの自動ダウンロードをオフにすることで、開いたすべてのメディアファイルが写真ギャラリーに保存されるのを防げます。
写真をクラウドへ移す
写真をスマホにしか保存していない人は、一歩間違えば、大切な思い出を丸ごと失ってしまうことになるでしょう。
「Googleフォト」や「OneDrive」などのアプリを使って、クラウドにバックアップすることで、写真を安全に保管できます。
さらに、スマホの空き容量を確保すると、デバイスがサクサク動くようにもなります。
ゼロからはじめる
ここまでのヒントでどれも効果がない時は、Androidスマホの全データのバックアップを取って、ゼロからはじめてみましょう。
これには2つのやり方があります。
ファクトリーリセット
簡単で安全なのは、「ファクトリーリセット」です。これを行なうことで、データが消されて、スマホが箱から出した時の状態に戻されます。
最初にデータが安全にバックアップされているかぎり、データが失われることはありません。Androidをフレッシュな状態に戻すことで、新品の使用感を復活させることができます。
カスタムROM
ちょっと冒険してみたい気分の人、最初の数週間はトラブルシューティングに明け暮れる毎日になってもかまわないという人は、カスタムROM(サードパーティによる改変されたOS)のインストールを試してみましょう。
ただし難易度は高いです。スマホが文鎮化しても保証を受けられないというリスクもあります。なので、メインのスマホでは試さないほうがいいでしょう。
しかし、あなたのスマホにぴったりのものを選べば、カスタムROMには大きなメリットもあります。
たとえば「Pixel Experience」は、Google Pixelのような使用感を、他社製のAndroidスマホで実現することに重点を置くROMです。
同じように「Paranoid Android」は、プライバシーに重点を置いています。
カスタムROMをインストールすれば、Googleの迷惑なトラッキングを排除できます。Androidの最新バージョンを試せます。そして、あなたのスマホでは利用できなかった便利な機能を追加できます。
テクノロジーに精通している人なら、カスタムROMで楽しみながら、古いAndroidスマホを若返らせられるかもしれません。
ただし、それ以外のほとんどの人にとっては、その手間は割に合わないでしょう。
Androidユーザーは見て! 今すぐ削除すべきマルウェアアプリはこちら
iPhone高いなぁ…。Androidへ乗り換える前に知ってほしい5つのこと
Source: Google Play, Pixel Experience, Paranoid Android
Pranay Parab – Lifehacker US [原文] 翻訳 ガリレオ