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こちらは「かいサポ(お買いものサポーターチーム)」が編集・執筆した記事です。
油を使わずに揚げ物が調理できる調理家電、ノンフライヤー。使い方は簡単で、食材を入れて温度と時間を設定するだけ。天ぷらなどのお惣菜をカラッと揚げなおせたり、お弁当や晩酌用のちょっとした揚げ物を気軽につくれたりして便利です。
「選ぶ時にもっとも大切なポイントは容量です。容量が大きいものほどスペースを取るので、用途に合っているもののなかで、なるべくコンパクトな商品を選ぶのがおすすめ。
ノンフライヤーで唐揚げを調理するとサクッと軽いクリスピーな食感で、胸やけしないさっぱりとした仕上がりになります。しっかり油で揚げた濃厚なサクッと感を求めるなら、電気フライヤーを選んだほうが後悔しないでしょう」
今回は、家電専門家の倉本春さんがノンフライヤーの選び方をわかりやすく解説。おすすめの商品も教えていただきました。
また、編集部おすすめの電気フライヤーを人気商品から厳選し「小型」「大型」に分けてご紹介します。
倉本春さん
白物家電やIoT家電、ガジェットなどのレビューをはじめとした最新情報を執筆し、雑誌、WEBなどで活躍。元ドッグカフェオーナー兼シェフという経歴から調理家電の使いこなしや犬用ガジェットなどの記事も多数執筆。AI搭載家電などの最新技術をわかりやすく解説する記事にも定評がある。
Twitter:@HaL_Kuramoto ブログ:家電あるき
ノンフライヤーにできること・魅力
ノンフライヤーを選ぶ時の3つのポイント
容量
温度調節機能
自動調理モード
▼おすすめ商品紹介▼
家電専門家おすすめNO.1のノンフライヤー
ノンフライヤーおすすめ7選
ノンフライヤーにできること・魅力
ノンフライヤー(エアフライヤー)は、油をつかわずにヘルシーな揚げ物がつくれる調理家電。基本的な使い方は簡単で、食材を入れて温度と時間を設定するだけ。製品によっては自動メニューボタンを押すだけで、温度や時間設定さえも必要ありません。
ほったらかし調理ができるので、揚げ物をつくるハードルがグッと下がります。火を使わない分、危険性も低いです。大がかりな準備が必要ないので、お弁当や晩酌用のちょっとした揚げ物も気軽に調理可能。
設置スペースを取るイメージもある家電ですが、最近は小型化が進んでおり、設置面積がA4サイズのモデルも登場しています。
「ノンフライヤーは、熱風で食材を包み込み、食材から出てきた油を利用して調理します。油の中で食材を揚げないので、調理できるのは揚げ物というより『揚げ物に近い料理』。油で揚げたときよりも胸やけしないさっぱりとした仕上がりになります。
コンベクションオーブンと同じ仕組みなので、グリル、トースター、オーブンとしても使用可能。チキングリルをつくると皮がパリパリに仕上がります。オーブンとして使う場合は、構造上、余熱時間が短いというメリットも。
お手入れは、食材から出た油を処理するだけなので簡単。基本的にはバスケットと網を水洗いするだけでOKです。
冷凍食品やお惣菜の揚げ物をカラッと温めなおすのも得意。私はうどん用のかき揚げをスーパーで買ってきて、リクックする用途などに使っています。一般的なノンフライヤーは、構造上一般的なコンベクションオーブンよりパワフルな熱風の製品が多く、オーブンよりも短時間で美味しく調理できることも」
▼ノンフライヤーの使い方▼
ノンフライヤーを選ぶ時の3つのポイント
ここからは、ノンフライヤーの選び方を3つのポイントに絞って解説。
1.容量 ※いちばん大事なポイント
2.温度調整機能
3.自動調理モード
容量

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ノンフライヤーの容量は、小さいものは1~2Lほど、大きいものは4L以上のものがあります。容量が大きいモデルほど高額。使用人数や調理したいメニューに合わせて注目してください。
「ノンフライヤーを選ぶ時にもっとも大切なポイントが容量です。大きいものを買うとスペースを取るので、用途に合っているもののなかで、なるべくコンパクトなものを選ぶのがおすすめ。
使用人数の目安は、1人前につき1Lといわれていますが、つくりたいものによって最適な容量は異なります。
フライドポテトは容量の小さいモデルでもたくさん揚げられますが、とんかつや唐揚げなど重ねて揚げるとくっつくものは、つくれる量が少ないです。とんかつ2枚を揚げたいなら最低でも2L以上はあるとよいでしょう」
▼容量に対してつくれるものの目安▼
容量 | 唐揚げ |
---|---|
1.8L | 4~5個程度 |
2.2L | 7~8個程度 |
3.8L | 14~15個前後 |
※食材の大きさによってもつくれる容量は異なります。
温度調節機能

温度は80~200℃の範囲で調整できるモデルが多いです。なかには、最高温度250℃以上になるモデルも。
「温度調整できる幅が広いものほど高額になります。ノンフライ調理やリクックにしか使わないのであれば、最高温度は200℃あれば十分でしょう。グラタンの焼き目をつけるなどグリルのような使い方をするなら、最高温度は高いほうがよいです」
▼230℃の高温でお肉をフライパンで調理したようなサクサク感に焼き上げるモデル▼
自動調理モード
自動調理モードがあると、「ポテト」「ステーキ」などの特定のメニューを、温度や時間を自分で設定しなくても調理できます。
「自動調理モード付きのモデルは比較的高額ですが、温度や時間設定が苦手な人には向いているでしょう。
なかには、スマホから写真付きのレシピを選んで送信するだけで、温度や時間を設定できる製品もあります。ノンフライヤーを買ってから、うまく活用できるか不安な人にはおすすめ」
▼自動調理モードの使い方▼

家電専門家おすすめNO.1のノンフライヤー
ここでは家電専門家の倉本さんのおすすめNO.1商品をご紹介。
専門家おすすめNO.1:COSORI Lite 3. 8L SMART ノンフライヤー CAF-LI401
容量:3.8L
サイズ:幅32.5×奥行34.5×高さ27.5cm
設定温度:75~230℃
毎週更新のレシピ付きで調理するのに迷わない
「IoT機能付きなのが大きな特長。スマホと連携して、毎週更新のレシピからつくりたいメニューを送信するだけで簡単に調理できます。何をつくればいいかわからなくなって、ノンフライヤーを使わなくなることも避けられますよ。
また、『COSORI』はアメリカのブランドで、日本のメーカーが出さないような大容量モデルを多く出しています。大人数の家族用に、大きいモデルがほしい人にもおすすめ。大容量モデルならクリスマス用の丸鶏も調理可能。高性能オーブンとしても大活躍します。
お値段はすこし高額ですので、予算を抑えたいなら山善のノンフライヤーはおすすめ。必要十分な機能搭載されており、使いやすいです」
▼つくれる量のイメージ▼

ノンフライヤーおすすめ7選
おすすめのノンフライヤーを人気商品から厳選してご紹介。Amazon・楽天などの通販サイトの売れ筋商品、口コミ評価の高い商品から、倉本さんにお聞きした選び方のポイントを踏まえて選出しました。
小型のおすすめノンフライヤー
山善 ノンフライヤー 2.2L YAF-C120
シンプル&リーズナブル!2人分の調理も一度にできる
容量:2.2L
サイズ::幅29.5×奥行22.7×高さ28.7cm
設定温度:80~200℃
機能がシンプルで、価格が安いです。容量2.2Lで1~2人暮らしにも向いています。一度にから揚げを7個ほど揚げることも可能。
冷凍食品やお惣菜をカラッと温めなおすのにも便利。操作性がシンプルで、食材を入れて温度とタイマーを設定して、ダイヤルを回すだけで使えます。
▼つくれる量のイメージ▼

simplus(シンプラス) ノンフライヤー 1.8L SP-FR01
コンパクト&リーズナブル
容量:1.8L
サイズ:幅21.0×奥行26.8×高さ28.0cm
設定温度:80~200℃
容量が1.8Lで、必要最低限の機能を搭載。価格が安く、比較的コンパクトなサイズ感。
先ほど紹介した山善のノンフライヤーと比較すると、一度につくれる量は少なめですが、お弁当のおかずや晩酌用のちょっとした揚げ物をつくる用途には向いています。
80℃から200℃まで、細かい温度設定が可能です。大きさの異なる2種類の網付きで、つくるものに合わせて使うことで調理しやすくなります。
▼つくれる量のイメージ▼

LITHON ライソン 揚げ直し名人 アイボリー KDFY-10AI
超コンパクトなノンフライヤー
容量:約1.2L(調理容量:1L)
サイズ:幅19.5×奥行23.5×高さ20.5cm
設定温度:80~200℃
非常にコンパクトなのが特長。設置面積がA4サイズで、狭いスペースにも置きやすいです。インテリアになじみやすいおしゃれなデザインも魅力。たくさん調理するのには不向きですが、お弁当用のおかずなどのちょっとした揚げ物をつくるのにはぴったり。
▼つくれる量のイメージ▼

forty-four loil LOLRYU
耐熱ガラスのバスケット採用で、お手入れがしやすい
容量:約2.4L
サイズ:幅21.2cm×奥行27.0cm×高さ26.6cm
設定温度:-
「フライ」「グリル」「和食」「ベイク」「温め直し」「低温調理」と6つのモードを搭載。つくるメニューに合わせてボタンを押すだけで簡単に調理できます。
調理器が耐熱ガラスでできているのが大きな特長。食材のニオイ移りも少なく、焦げ付く心配もありません。お手入れのしやすさ重視の人にもおすすめ。
▼つくれる量のイメージ▼

大型のおすすめノンフライヤー
COSORI ノンフライヤー 3.5L CP137-AF
保温ができる!高機能&大容量
容量:3.5L
サイズ:幅34.0×奥行27.0×31.0cm
設定温度:75~205℃
ノンフライヤーの人気ブランド「COSORI」の売れ筋モデル。4人家族にも向いている大容量モデル。コロッケを6個同時に揚げることも可能。
13種類の自動メニューを搭載。「ステーキ」「鶏肉」「魚介類」「エビ」「ベーコン」「冷凍食品」「パン」などをボタンひとつで調理できます。
温度設定できる幅も75~205℃と広いです。保温機能付きで、料理の温度を温かいままキープできます。レシピ集付きで、何をつくればいいかわからない初心者も安心。
▼つくれる量のイメージ▼

COSORI PRO LE 4.7L ノンフライヤー CAF-L501-KJP
容量の大きさを重視する人におすすめ
容量:4.7L
サイズ: 幅27.4×奥行36.5×高さ30.7cm
設定温度:75~230℃
4.7Lと非常に容量が大きく、5人家族用にも向いています。一度にたくさん調理できるので、パーティーで使うときにも便利。
9つの調理モードを搭載。「鶏肉」「ポテト」「冷凍食品」「ステーキ」「魚介(魚とエビ)」「野菜」「ベーコン」は、メニューを選択すれば簡単に調理できます。
最高温度が230℃と高いのも特長。お肉の表面をサクサクでなかはジューシーに仕上げられます。他社製品より26%の運転音をカットして、静かに使いやすい仕様です。
▼つくれる量のイメージ▼

レコルト エアーオーブン RAO-1
おしゃれで、容量大きめ
容量:2.8L
サイズ:幅21.2×奥行27.0×高さ26.6cm
設定温度:80~200℃
おしゃれ家電ブランド「レコルト」のノンフライヤー。カラーは「クリームホワイト」「レッド」の2種類で、どちらもインテリアにもマッチしやすいです。デザイン重視の人におすすめ。
約2.8Lと比較的容量は大きめ。300gのブロック肉が2つ入ります。容量は大きいですが、A4サイズで置けるので、狭いキッチンでも使いやすいです。
▼つくれる量のイメージ▼

Q&A|サクサクに仕上げるコツ、レシピ、電気代
Q.電気フライヤーとの仕上がりの違いは?
A.「ノンフライヤーは、胸やけしないさっぱりとした味わいで、クリスピーなサクッと感がに仕上がります。油で揚げた濃厚なサクッと感を求めるなら、電気フライヤーを使うのがおすすめ」
▼電気フライヤーの選び方&おすすめ商品▼
Q.よりサクサクに仕上げるコツは?
A.「食品に油分が含まれていないとサクッとは仕上がりにくいです。その場合は、スプレーを使って油を添加すれば、大体の食材がサクッと感がでます。
油をケチらないようにすることも大事です。油をたっぷりつけても、不要な油は落ちるので、油っぽくは仕上がりませんよ。
加熱前のフライ衣にもオイルをつけるのがおすすめ。自宅でフライを作るときは、油とパン粉をポリ袋に入れて振ることでパン粉がしっとりするくらいムラなく油をしみこませます。このパン粉で衣付けをするとおいしく仕上がりやすいです。
また、レシピなどを確認して調理したいものに合わせて、適切な時間や温度を設定することも大切。温度が低く、加熱時間が短いとしっかり加熱されないですし、温度が高すぎたり加熱時間が長かったりすると焦げ付く原因になります」
Q.ノンフライヤーのおすすめのレシピは?
A.「チキングリルがおすすめ。簡単に皮をパリパリに仕上げられます。野菜に塩とオリーブオイルをかけて、焼くだけでもおいしいです」
Q.ノンフライヤーの電気代は?
A.「つくるものにもよりますが、ノンフライヤーの電気代は1回使うのに10円程度。ノンフライヤーは、消費電力が高い家電ともいえますが、長時間・頻繁に使うのものではないので、電気代はそこまでかかりません」
Q.エアオーブントースターとの違いは?

A.「エアオーブントースターは、基本的にノンフライヤーとできることは同じですが、ノンフライヤーのほうが熱効率がよく、ムラなくあたためやすいです。ただ、エアオーブントースターは中が見えるので焼き色をみながら調理しやすいのがメリット。
エアオーブントースターのなかでは、クイジナートの商品がおすすめ。一般的なエアオーブントースターは庫内の奥にファンが付いていますが、この商品は天面にファンが付いているため、熱効率も優秀ですよ。エアオーブントースターは風量に物足りなさを感じる製品が多いのですが、この製品は大型ファンを採用しているので、ノンフライヤーに近い仕上がりになります」
▼倉本さんおすすめのエアオーブントースター▼