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こちらは「かいサポ(お買いものサポーターチーム)」が編集・執筆した記事です。
揚げ物を簡単につくれる調理家電、家庭用電気フライヤー。家族や友人とテーブルを囲んで、揚げたての串カツや天ぷらを食べられます。コップ1杯分の少ない油で揚げられる製品もあるので、お弁当や晩酌用に少量の揚げ物をつくりたいときにも便利。
「選ぶ時はまず、容量に注目しましょう。1〜2人暮らしは、0.5Lぐらいで十分。3人家族以上なら1Lを目安にしましょう。また、ポテトフライをつくるならバスケット付きのモデルがおすすめ」
今回は、家電専門家の倉本春さんが電気フライヤーの選び方をわかりやすく解説。おすすめの商品も教えていただきました。
また、編集部おすすめの電気フライヤーを人気商品から厳選し「小型」「大型」「ノンフライ」とタイプ別にご紹介します。
倉本春さん
白物家電やIoT家電、ガジェットなどのレビューをはじめとした最新情報を執筆し、雑誌、WEBなどで活躍。元ドッグカフェオーナー兼シェフという経歴から調理家電の使いこなしや犬用ガジェットなどの記事も多数執筆。AI搭載家電などの最新技術をわかりやすく解説する記事にも定評がある。
Twitter:@HaL_Kuramoto ブログ:家電あるき
電気フライヤーにできること
ノンフライヤーとの違い
電気フライヤーを選ぶ時の3つのポイント
1.容量
2.機能・性能
3.付属品
▼おすすめ商品▼
専門家おすすめNO.1の電気フライヤー
電気フライヤーおすすめ7選
【小型】
【大型】
【ノンオイル】
電気フライヤーにできること

電気フライヤーは、電気で加熱して揚げ物をつくる調理家電。使い方は簡単で、油を入れて、食材に合った温度設定にして揚げるだけ。電気代は1時間あたり10~27円ほどで使用可能です。
■ 電気フライヤーの活用法
・卓上で揚げ物をつくる
・少ない油で揚げる
・お弁当・晩酌用など少量の揚げ物をつくる
・油はねを気にせず揚げ物をつくる
・安全に揚げ物をつくる
・油温を保持できる
「電気フライヤーは卓上で使えるので、揚げたてを家族や友人とテーブルを囲んで食べられます。
揚げ物の最適な温度は食材によって異なり、コンロやIHだと温度管理が面倒ですが、フライヤーならダイヤルを回すだけでラクに温度管理することが可能。サーモスタットという装置で温度コントロールしているので、火を使わないで安全に使いやすいのも魅力です。
油の量を気にして揚げ焼きにするとカラッと仕上がりにくいですが、容量0.5L程度のモデルはサイズが小さくても深さがあるので、少ない油でも食材が浸った状態でしっかりと揚げられます。
蓋をしたまま揚げられるモデルは、油はねでキッチンやダイニングテーブルを汚したくない人から人気。使用した油は、オイルポットに入れて保存すれば、複数回使えますよ」
▼電気フライヤーを使っている様子▼
ノンフライヤーとの違い

ノンフライヤーも揚げ物をつくれる調理家電です。電気フライヤーと大きな違いは油を使わずに揚げ物を調理できること。
「ノンフライヤーは、食材がもつ油を利用して調理します。油をあまり摂取したくない人にはおすすめ。ヒレ肉やジャガイモなど油が少ない食材を揚げるときは、スプレーなどで油を添加すればカラッと揚がります。
ノンフライヤーは、油の中で食材を揚げないので、厳密にいえば調理できるのは揚げ物というよりは『揚げ物に近い料理』。あっさりとした仕上がりで、食感はサクッとクリスピーに仕上がります。電気フライヤーは油で揚げるので、衣の濃厚なサクッと感が出やすいですよ」
▼ノンフライヤーの選び方・おすすめ商品はこちらの記事でご紹介▼
電気フライヤーを選ぶ時の3つのポイント
ここからは、電気フライヤーの選び方を3つのポイントに絞って解説。
1.容量
2.機能・性能
3.付属品
1.容量

電気フライヤーの容量は、小さいものは0.5Lほど、大きいものは1.0Lほど。一部、2.5Lほどの大容量モデルもあります。
容量の大きいものは、一度にたくさん揚げられますが、その分サイズが大きくなり、最低限必要になる油の量も増えます。使用人数を考慮して選ぶことが大切。
「1~2人暮らしは、0.5Lぐらいで十分。3人家族以上で揚げ物メインの食事をつくりたいなら1Lは必要です。
容量が小さいもので、一度にたくさん揚げようとすると、油の温度が下がっておいしく仕上がりにくくなりますよ」
▼容量別の最低限必要な油の量の目安▼
製品 | 標準 | 最低限必要な油量 |
---|---|---|
ツインバード コンパクトフライヤー EP-4694PW | 約0.5L | 約0.3L |
象印 あげあげ電気フライヤー EFK-A10 | 約1.0L | 約0.77L |
2.機能・性能
・温度調節

「調理するものに合った温度で揚げないと、カラッと仕上がらなかったり、焦げたり、中が生のままだったりします。温度調節のしやすさや、幅は製品によって異なります。
温度調節は、160℃・180℃・200℃などの目安に合わせてダイヤルで設定するモデルが多いです。低・中・高とざっくりとした目安のものは微調整が難しいですよ。数は少ないですが、100℃以下で調理できる製品なら、低温の油で加熱するフランス料理の『コンフィー』が調理できるなどのメリット」
▼ダイヤルで温度設定するモデルの例▼

・安全機能

▲マグネットプラグ▲
電気フライヤーは、火傷の危険性もある家電なので、安全機能にも注目してみてください。
「子どもがいるご家庭ならコードがすぐに外れるマグネット式がおすすめ。揚げ物をつくっているときに、フライヤーから目を離さなかったとしても、子どもがコードに足を引っ掛けるのを防止するのは難しいので、卓上調理を想定している家庭では、とくにチェックしてほしい仕様です。
油はねによる火傷を防ぎたい人は、調理中に蓋を閉じられるかをチェック。数は少ないですが、調理中に蓋を閉じたまま中が覗けるモデルもありますよ」
▼蓋を閉じても中が見える「クイジナート」の電気フライヤー▼
・内釜の取り外し
「電気フライヤーの多くが、本体と油を入れる内釜が一体になっています。内釜を外せるモデルは丸洗いできるのでお手入れがラクですが、製品自体が非常に少ないので、そこだけに注目すると選択肢がだいぶ狭まります」
・消費電力
「消費電力は低いもので400W、高いもので1000W以上のモデルがあります。消費電力が高いモデルのほうが、食材を入れて下がった温度をもとに戻すパワーが強く、温度のムラが少なくなるのでカラッと揚がりやすいです。また、設定温度まで早く達するので、スピーディーに揚がりますよ」
3.付属品

電気フライヤーには、便利な付属品が付いてくることも。つくりたいものに合わせて注目してみてください。
「ポテトフライは、バスケットがあるとつくりやすいです。串揚げをつくるなら、串を引っ掛けられるホルダー付きのものが便利。
標準搭載されている付属品は、製品に合わせた設計されているので、製品にぴったりフィットして使いやすいです」
【コラム】Amazonでよくみる安価な無名ブランド商品は買わないほうがいい?
「おすすめはできないです。電気フライヤーはなるべく安全性が高いものを選ぶことが大切。安価な無名ブランドの製品は、安全性に不安があります。
もし買うとしても、国の定めた安全基準を満たしていることがわかる『PSEマーク』付きのものにするとよいでしょう」
専門家おすすめNO.1の電気フライヤー
ここでは家電専門家の倉本さんのおすすめNO.1商品を「小型」「大型」とタイプ別にご紹介。
小型おすすめNO.1:ツインバード コンパクトフライヤー EP-4694PW
少量の油で揚げられる。油の処理がラク
「油をラクに処理しやすいポット型の電気フライヤー。軽量でハンドル付きなので、オイルポットに片手で油を注げます。コンセントはマグネット式で安全に使いやすいです。
容量は0.5Lで一人分にもちょうどいいサイズ。容量が大きいとたくさんの油を必要とするので、揚げ物をつくるハードルが上がりますが、0.5Lの少量の油で揚げられるので気軽に揚げ物をつくりやすいです。お弁当用のちょっとした揚げ物を作りたい人にもおすすめ」
容量:0.5L
設定温度:低(約160℃)・中(約175℃)・高(約190℃)
大型おすすめNO.1:山善 電気フライヤー 揚げ物の達人 YAC-M121
付属品が充実!串カツやポテトフライもつくりやすい
「容量1.1Lで家族向きのサイズ。付属品が充実したモデルがほしい人はおすすめ。串を立て掛けられる串ホルダーや、から揚げやポテトを揚げるのに便利なバスケット付き。
消費電力が1250Wと非常に高く、スピーディーにおいしく揚げやすいです。蓋の形状に余計な凹凸がなく、洗いやすいです。
安全性にも配慮されているのも魅力。マグネットプラグを採用しており、さらに、なべに手が触れて火傷しないようにする保護カバーも付いています」
容量:1.1L
設定温度:約160~200℃
電気フライヤーおすすめ7選
おすすめの電気フライヤーを人気商品から厳選してご紹介。Amazon・楽天などの通販サイトの売れ筋商品、口コミ評価の高い商品から、倉本さんにお聞きした選び方のポイントを踏まえて選出しました。
【小型】でおすすめの電気フライヤー
THANKO(サンコー) おひとりさま用フライヤー「カラリ」SGLFRYSBK
業界最小レベル。一人暮らしにぴったり
最小300ml、コップ1杯分程度の少ない油で揚げられます。一人分の揚げ物や、お弁当のおかずをつくりたい人にもおすすめ。
サイズは幅20.6×奥行10.7×高さ14.5cmと業界最小レベルの超コンパクトサイズ。狭いテーブルにも置きやすいです。
蓋が油受けになり、揚げた食材がのせられるので、器を用意する手間が省けますよ。温度設定は無段階で調整が可能。鍋が丸洗いできるのでお手入れがラク。
容量:0.5L
設定温度:50~200℃
LITHON(ライソン)おひとりフライヤー 0.6L KDFY-06AB-ex
圧倒的に安い。蓋をしたまま調理可能
累計販売台数4万台突破の人気の電気フライヤー。価格が圧倒的に安いのが魅力。
蓋をしたまま調理できるので、油ハネが気になる人にもおすすめ。バスケット付きで、ポテトフライを揚げるときも便利。油の温度は約80~190℃まで設定可能。
容量0.6Lで一人暮らし用にもおすすめ。鍋が取り外しできない分、お手入れが難しいです。
容量:約0.6L
設定温度:約80~190℃
和平フレイズ ほんわかふぇ 電気卓上串揚げ鍋 HR-8952
串揚げをしやすいのが魅力
串かけリング付きで、鍋のフチに串をかけて揚げられるのが魅力。取り外せば、ミニ天ぷら鍋にもなります。少量の揚げ物をつくりたい人にもおすすめ。
マグネットプラグ採用で、コードに引っかかってもすぐに外れやすいです。お子さんがいるご家庭も安心して使いやすいです。
温度調節はレバー式で、右にスライドすると温度が上昇。弱・中・強を目安に調整する仕様です。
容量:約0.5L
設定温度:弱(約140℃)・中(約160℃)・強(約180℃)
【大型】でおすすめの電気フライヤー
象印 あげあげ 電気フライヤー 1.0L あげあげ EFK-A10G
19cmのエビも揚げられる
容量1.0Lで3人以上の家族にもおすすめ。比較的機能はシンプルで、価格が安いです。サイズは幅30cm×奥行17cmで、19cmのエビもまるごと揚げられるのが特長。マグネットプラグ採用で、足に引っ掛けてもすぐに外れやすいので、安全性も◎。
容量:1.0L
設定温度:160~200℃
クイジナート 電気フライヤーCDF-100JBS
蓋をしたまま揚げられて、中身を見られる
容量1.0L程度モデルのなかでは少し高額な分、機能が充実しています。90℃の低温で加熱することも可能。
蓋をしたまま揚げられるので、油ハネでキッチンが汚れるのが気になる人にもおすすめ。さらに、ガラス窓付きで蓋を閉じたまま中の状態を確認できるのも魅力です。
油切りバスケット付きで、ポテトフライをつくるときにも便利。90℃の低温に設定することも可能。
最小500mlの少ない油で揚げられるのも魅力です。
容量:1.0L
設定温度:90~190℃
【ノンオイルフライヤー】のおすすめ
山善 エアフライヤー YAF-C120
少人数向き。価格が安い
容量2.2Lの小型モデルで、1~2人用にも向いています。ノンフライヤーのなかでは、比較的価格も安いです。
タイマーと温度設定するだけで、簡単に調理ができます。操作性がシンプルなので、初心者も使いやすいです。
揚げ物だけでなく、オーブン料理も調理可能。惣菜や冷凍食品の揚げなおしにも便利です。
容量:2.2L
設定温度:80~200℃
COSORI(コソリ) PRO LEノンフライヤー
大人数向き!1台6役の調理機能
3~5人向きの容量4.7L。サイズは幅27.2×奥行27.5×高さ30.3cm。
大容量ですが、比較的コンパクトなサイズ感も魅力。約85%の油分をカットして、ヘルシーに揚げ物を調理可能。
230℃の高温調理ができ、お肉の表面もサクサクに仕上げます。1台6役で多彩な調理が可能で、ノンフライヤー・グリル・トースター・オーブン・電気フライヤー・オーブンレンジ機能が使えます。
自動メニューには「鶏肉」「ポテト」「冷凍食品」「ステーキ」「エビ」「野菜」「ベーコン」を搭載。メニューを選ぶだけで、ワンタッチで調理可能。
容量:4.7L
設定温度:75~230℃