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手軽な調理方法と豊富なラインナップが人気の袋麺。昔から親しまれている定番商品に加え、最近では地方独特の食文化を取り入れたご当地ラーメンも多く発売されています。

食文化研究家で即席麺マニアの大和さんによると、新商品として1年間に発売されるカップ麺や袋麺などのインスタント麺は約1,000種類もあり、その中で残るものは3つくらいしかないと言われているそうです。

売れているものやよく見かけるもの以外にも、きっと私たちがまだ知らないおいしい袋麺があるはず。そんな出会いを求めて、大和さんにおすすめの袋麺を伺いました。

お家で作る袋麺がよりおいしくなる調理のコツや、プラスすることでおいしさが増す、とっておきのトッピングについてもご紹介します。

大和イチロウさんのイメージ

大和イチロウさん
食文化研究家。インスタントラーメン店「やかん亭」代表。
交通事故による記憶喪失をきっかけにインスタントラーメンの沼にはまり込む。「一日一麺」以上インスタント麺を食べる生活を34年続け、これまでに食べたインスタント麺の数は20,000食以上。著書に『偏愛的インスタントラーメン図鑑』がある。「マツコの知らない世界」「激レアさんを連れてきた。」などテレビやラジオにひっぱりだこのインスタントラーメンマニア。
やかん亭

■ 目次

袋麺の「今」を知る

おすすめジャンル別袋麺ランキング25選
 大手メーカーの袋麺ベスト5
 ご当地ラーメンの袋麺ベスト5
 名店監修の袋麺ベスト5
 辛い袋麺ベスト5
 変わりダネ袋麺ベスト5

袋麺がもっとおいしくなる三原則

試してほしいおすすめトッピング

袋麺の「今」を知る

Image: GettyImages

毎年たくさんの種類が発売される袋麺。最近の袋麺のトレンドにはどのようなものがあるのでしょうか。

コロナ禍で袋麺の魅力が浮き彫りに

コロナ禍、突然外出できなくなる事態に備えて、日頃から食料を備蓄しておく意識が高まりました。

そんなとき、保存食に適した、長期保存ができる常温保存ができる簡単に作れるかさばらず保存しやすい、という条件を備えているのが袋麺なのです。

「カップ麺も便利なのですが、袋麺はカップ麺に比べて、まとめて作ることができる野菜などを簡単に追加できる保存の際に場所を取らないゴミが少ないという利点があります。

袋麺の出荷は2020年、2021年ともに相当伸びていて、今後もまだまだ伸びるのではないかと予想されています。」

時代は麺の食感勝負に

袋麺の麺にはフライ麺ノンフライ麺があります。チキンラーメンに代表されるフライ麺は麺を油で揚げることで麺に細かな穴をたくさんあけ、お湯の吸収をよくするものです。

一方、ノンフライ麺は油で揚げずに作られ、生麺に近い食感があります。大手メーカーのインスタントラーメンはフライ麺が多く、地方のメーカーが作るインスタントラーメンは、うどんやそば、そうめん作りの技術を転用して作られることが多いことからノンフライ麺が多い傾向があります。

しかしながら近年、どれだけ生麺に近づけられるかという、麺の食感重視の傾向や、健康志向の高まりもあり、大手メーカーでもノンフライ麺が徐々に増えてきています。

「これまで袋麺のゆで時間はだいたい5分以下のものがほとんどでした。

ただでさえ手間がかかる袋麺でゆで時間が5分以上のものは売れないと言われる「5分の壁」があったのですが、明星から発売された「麺神」(袋麺)は、ゆで時間が7分となっています。

コロナの影響から家で過ごす時間が増え、調理時間に対する抵抗がなくなったということもあって、メーカー側もよりおいしいものを追求していく流れがあります。」

まだまだ続くご当地ブーム

「コロナ前よりご当地ブームはありましたが、コロナの影響で旅行に行けなくなったこともあり、ネット通販も含めてご当地感のあるものは非常によく売れています。

地域のラーメンの名前や地名がついたインスタントラーメンも次々に発売されています。

地名がついているものの他に「辛い」ものも注目されています。特に後でご紹介する「宮崎辛麺」はインスタント麺業界でもブームになっていて、各メーカーがこぞって発売しています。」


おすすめジャンル別袋麺ランキング25選

「大手メーカーの袋麺」「ご当地ラーメンの袋麺」「名店監修の袋麺」「辛い袋麺」「変わりダネ袋麺」のジャンル別に、それぞれ5つずつ大和さんのおすすめラーメンを選んでいただきました。

大手メーカーの袋麺ベスト5

「大手メーカーの作る袋麺の中から、長く愛されて作り続けられているもの、その時代の流れを取り入れているもの、得意分野を生かした袋麺作りがされているものなどを選びました。」

第1位

明星食品 チャルメラ 宮崎辛麺

ポークとチキンがベースの激辛しょうゆ味のスープにしなやかな麺が絡み、唐辛子の辛さだけでなく旨さも感じられる一品。溶き卵をまわしかけてふんわりと仕上げます。

「辛いラーメンのスープはだいたい味噌ベースが多いのですが、これはしょうゆベース。すっきりとした辛さになっているのが特徴です。

最後に溶き卵を入れて仕上げるのが宮崎流。卵を入れることで旨味が増します。お家にある卵でかんたんに地元の味が再現できるというところですごく人気が高いです。」

第2位

東洋水産 マルちゃん正麺 中華そば 和風醤油味

5年の歳月をかけて開発された、特許製法「生麺うまいまま製法」で作られた、なめらかでコシのある生麺のような細麺に、煮干しが香る和風醤油味のスープを合わせた一品。

「マルちゃん生麺の噛むごとに旨みの増す麺はファンも多く、発売当初は「マルちゃんショック」と言われるほどのインパクトを袋麺業界に与えました。

実は麺のおいしさに加えて、麺の長さを従来のインスタント麺の半分程度にして食べやすくしたこともヒットの要因だと言われています。

東洋水産はその名の通り水産会社なので、魚介の使い方を得意とするメーカーでもあり、煮干しのうまみが感じられる一品です。」

第3位

明星食品 中華三昧 北京風香塩

中國料理「北京」が監修したスープにコシと弾力がさらにアップした中華三昧専用ノンフライ麺を合わせたラーメン。中華三昧王道の味が楽しめます。

「高級即席麺ブームの火付け役とも言われる中華三昧シリーズは、ノンフライ麺の圧倒的なコシと弾力が特徴的です。

ホタテと蝦醤の旨みとネギ油の香りがすごくよくて、中国料理を見事に再現したかなり本格的な味です。」

第4位

日清 爆裂豚道 強ニンニク醤油ラーメン

食べ応えのあるワシワシとした極太麺に醤油ベースのクセ旨豚スープを合わせた豚ニンニク系醤油ラーメン。一度食べればやみつきになるガッツリ系ラーメンです。

「爆裂、豚、ニンニクといった刺激的なパワーワードがならぶ袋麺。ガツ盛り系や二郎系を想起させる極太麺の食べ応えのあるラーメンです。

加熱したもやしをラーメンの上に山盛りにすると、二郎系のお店のような味がご家庭でも楽しめます。」

第5位

ハウス食品 好きやねん

あっさりとしたしょうゆ味の浪速の中華そば。鶏ガラ出汁とかつお出汁の旨みが効いています。

「意外と知られていませんが、1985年に発売された大阪で長らく愛されているラーメン。

鶏ガラベースにかつお出汁の旨みが加わったあっさりしたクリアなスープが特徴。なにわのソウルフードと言っても過言ではないでしょう。」

ご当地ラーメンの袋麺ベスト5

「その土地の素材が使われているものや、こだわりを持って作られているもの、たくさんの人に愛されているものなど、本当においしいと感じた全国のご当地ラーメンを5つご紹介します。」

第1位

利尻漁業協同組合 利尻こんぶラーメン

利尻昆布を知り尽くした利尻漁協が作ったラーメン。昆布の味が一番わかりやすい塩味で作られていて、麺にまでこんぶが練りこまれています。

「昆布の生産者が作っているので、おいしいのは当たり前と言えるでしょう。

年間10万色売れたら大ヒットと言われているご当地ものの中で、いまだに年間40万食も売れている圧倒的にファンが多いラーメンの一つです。付属のとろろ昆布を絡めるのもおすすめです。」

第2位

みうら食品 山形 鳥中華

山形県天童市のソウルフード、鳥中華が家庭で楽しめる一品。そばつゆをベースにしたスープに、中太の中華麺がマッチした和風中華そばです。

「人口一人当たりのラーメン店の数が一番多い山形は、どこにでもラーメン店があるので、袋麺が生き残れないといわれている土地。そのなかでも残っているのが地元メーカーの作ったこの「鳥中華」。

鶏をベースとした、ちょっと甘めのつゆにコシのある麺は昔ながらの中華そばの味わいで、天かすやノリなどそばの具材がよく合います。なつかしい味わいが老若男女に愛される味です。」

第3位

岩手県産 中村家監修 帆立ラーメン

岩手県釜石市の「中村屋」が監修した袋麺。2日かけて熟成させたコシが自慢の麺と、ホタテの煮汁をベースに使用した旨みたっぷりのスープが特徴的なラーメンです。

「めかぶやいくら、アワビを漬けた「海宝漬」を販売する会社が作っているので、ホタテの使い方のノウハウが見事にラーメンに落とし込まれています。

ホタテなど海鮮の旨みを見事に塩でまとめた、あっさりした味ながら海鮮の旨みをどこまでも堪能できる一杯です。

残ったスープにご飯やチーズを入れて温め、黒胡椒をかけてリゾット風に食べるのもおいしいですよ。」

第4位

つらら 北海道 オホーツクの塩ラーメン

スープと麺に自家製「オホーツクの塩」を使用した塩ラーメン。3日間、低温熟成乾燥させて作られた麺は旨みが凝縮されています。

「サロマ湖から汲み上げた海水から作った究極の塩を使ったラーメンです。自家製の窯で塩を煮詰めるのに4日、麺を乾燥させるのに3日かかるという、手間のかかった一品。

塩の旨みと力強さを感じたい方はこのラーメンを試していただくのがよいでしょう。北海道の自然を味わえる一杯です。」

第5位

イトメン チャンポンめん

エビや椎茸といったかやくとマッチするスープは、1963年の発売当時から変わらない飽きのこない味が魅力。製麺時に塩を使っていないので、1食あたり約1gの減塩になっています。

「チキンラーメンを発売した日清の次に古い、兵庫県のメーカーの袋麺です。北陸、特に石川県でよく売れています。

最大の特徴は塩を使わない無塩製麺。乾燥具材のエビと椎茸が香るほどあっさりとしたラーメンです。

こういうあっさりしたラーメンは意外と少なく、今静かなブームになりつつあると感じています。

どちらかというと濃い味付けになりがちなインスタントラーメンですが、これはやさしい味なので高齢化やヘルシー志向といった時代の流れにも合っているのではないでしょうか。」

名店監修の袋麺ベスト5

「全国の有名店が監修している袋麺を選びました。なかなか遠くまで出かけるのが難しいご時世ですが、いろいろな土地のものを食べて本当においしいと感じるものがあったら、ぜひコロナが落ち着いた頃に実際にその土地に行っていただきたいと思っています。」

第1位

寿がきや 即席SUGAKIYAラーメン

中部圏を中心に人気の「Sugakiya」の袋麺。だしが効いたマイルドな和風とんこつ味を自宅で手軽に楽しめます。麺はコシのあるなめらかな食感のノンフライ麺。

「実店舗がある袋麺の中でもっとも再現率が高いと感じるのがスガキヤのラーメンです。このスープと店舗のスープはまったく一緒だというのが大きなポイント。

とんこつに魚介の出汁が効いたあっさりした和風とんこつ味は名古屋のソウルフードです。」

第2位

西山製麺 札幌 すみれ 味噌ラーメン

札幌の老舗ラーメン店「すみれ」の味噌ラーメンが家庭でも楽しめる袋麺に。こだわりの乾麺を使用していて、メンマも入っています。

「札幌といえば味噌、味噌といえばすみれというくらい、札幌を代表するラーメン店の一つ。有名店なのでコラボ商品はたくさんありますが、社長の絵が描いてあるのはこのシリーズだけ!

味噌がたっぷりと入っていて、原材料からもこだわりが感じられます。非常に複雑な味わいで、油のなかにしっかりと旨味があるので最後の一滴までおいしいラーメンです。

スープに生姜が入っているのですが、追い生姜をかけるとより店舗に近い味わいになります。」

第3位

旭川 三平本店 三平くんラーメン・平民(1辛)

「激辛味噌」を売りにしている旭川の有名ラーメン店、三平本店のオリジナル袋麺。辛さは、辛みの中に味噌の甘さも感じられる1辛です。

「合わせ味噌がほんとうにおいしい、素材にこだわって作られている袋麺。旭川の味噌は若干クセがあるのですが、そのクセがたまらない感じで、味噌のコクと旨みが感じられる一杯です。

辛さの中にちょっと甘味があるのですが、そのハーモニーが見事でやみつきに。ガーリックも効いていて、体が温まります。」

第4位

利尻島 らーめん味楽 利尻昆布だし 焼き醤油味

利尻昆布をふんだんに使った甘味のある出汁に、焦げる寸前まで炊き上げた濃口しょうゆを合わせた「焼き醤油らーめん」。利尻島の人気ラーメン店「利尻らーめん味楽」のラーメンが家庭でも再現できます。

「最北にある行列のできるラーメン店、らーめん味楽の袋麺のポイントは焼き醤油。昆布出汁をしっかりと引き出したベースに焼き醤油の香りが特徴的なラーメンです。

味楽の生麺を作っている西山製麺が乾麺を作っているのでかなり店舗に近い味が楽しめます。」

第5位

長尾中華そば あっこく麺 濃厚煮干醤油

青森の人気煮干しラーメン店「長尾中華そば」の濃厚な煮干しが香る醤油スープにちぢれ麺を合わせたラーメンです。

「煮干しラーメンで有名な中華そば屋さんの袋麺。朝にラーメンを食べる朝ラーでも有名で、お店で出勤前にラーメンを食べられる方も多いようです。

最初に芯のある醤油が香り、その後に煮干しの旨味が広がります。本店のラーメンと比べると、若干麺が細いくらいでベースの部分はまったく一緒といってもいいほどよく作られています。

旨みで目が覚めますし、体も温まるので朝食べてもらいたいくらい。醤油の香りで元気がでます。」

辛い袋麺ベスト5

「辛いラーメンも人気が高く、たくさんの種類が発売されています。その中でも特に辛いものや辛さと旨さのあるものをセレクトしました。」

第1位

ラオマ・バンメン 坦々まぜそば

伝統的な天日干し製法で作られた麺が特徴的な台湾で不動の人気を誇る台湾混ぜそば。唐辛子、花胡椒、濃厚ごまだれに特製ラー油で立体的な味わいが楽しめます。

「インスタントラーメン大国でもある台湾のラーメンです。フライ麺が圧倒的に多い中、これは昔ながらの技術で天日干しされた麺が使われています。

ゴマの香りと旨味のあるごまだれと、花椒の痺れる辛さが日本にはなかなかない一品です。」

第2位

乙女麺 OTOMEN

インスタントラーメン専門店「やかん亭」がプロデュースした、辛みパウダーとラー油で辛さが調節できる、激辛旨辛の坦々麺。麺にも唐辛子が練り込まれています。

「うちで作っている大阪限定のラーメンで、大阪在住のイラストレーター原田ちあきさんとコラボしたものです。

激辛調味油と激辛パウダーが別添えになっているので、入れる分量によって1辛から10辛まで調整できます。坦々麺で有名な喜多方の五十嵐製麺さんに麺を作ってもらいました。」

第3位

響 宮崎辛辛麺

ガツンとくる辛さの激辛ラーメン。宮崎の地鶏、宮崎地頭鶏のパウダーを使用し、辛さのなかにも旨みがしっかりと生きている一品です。辛い物好きの方に。

「宮崎の会社が作っている袋麺。辛麺と辛辛麺があります。

立ち上がりのキレのよい辛さのある醤油や鶏ベースのスープは、卵との相性を考えて作られているので、ぜひ卵を入れて食べてみてください。アレンジにひき肉を入れるのもおすすめです。」

第4位

あいさと しおリーパーラーメン 激辛袋麺

国産小麦を使用したフライ麺に広島県産の唐辛子「キャロライナリーパー」を使用した、辛さにも出汁にもこだわったうま辛いラーメンです。

「地獄の辛さの袋麺です。塩ベースのものは辛いだけになりがちですが、キャロライナリーパーの辛さの先に塩の旨味や昆布や椎茸などの野菜の旨みをうまく広げるように設計されています。

ただし本当に激辛なので、辛いものが好きな人以外にはおすすめしません。激辛をうたうものに物足りなさを感じている人に。」

第5位

磯山商事 18禁カレーラーメン

辛いもの好きの方のために開発された激辛ラーメン。赤唐辛子「ブットジョロキア」のパウダーを使用しています。超痛辛特製粉入り。

「これを完食できる人はいるのかなというくらい辛いラーメン。

ブットジョロキアとカレーの香辛料の辛さが融合しているので、どこまでいっても辛いという持続性のある辛さが特徴です。」

変わりダネ袋麺ベスト5

「インスタントラーメンは何をやってもいいというような自由度の高いところも魅力。特に袋麺は小ロットから作れるので、遊び心のある変わりダネの商品がたくさんあります。」

第1位

ハシエンダインターナショナル 北海道ラーメン ゾンらーめん ガラ塩味

世界初、麺もスープも青いインスタントラーメン。見た目のインパクトからは想像できない塩ガラ味。パッケージにはゾンビのクマ、「ゾンベアー」があしらわれています。合成着色料不使用。

「目の前に広がるブルーが食欲を減退させますが、目を瞑って食べていただくと鶏ガラベースのあっさりとした味わいのすごくおいしいラーメンです。

インスタ映えもするので、茹で卵に海苔を貼って目玉に見立てたものやソーセージを指に見立てたものをトッピングするなど、遊び心のあるアレンジがされているようです。」

第2位

エイリアンラーメン

そのグロテスクな見た目から「有明海のエイリアン」と呼ばれる、ワラスボの出汁を使用したスープが特徴の一品。麺には福岡のラーメンのために生み出された福岡県産小麦「ラー麦」を100%使用しています。

「緑色のドロドロとしたスープが特徴のワラスボが入ったラーメン。地元の卸をやっているメーカーが有明海の食材を紹介するためにこのラーメンを作ったそうです。

有明海に生息するハゼ科のワラスボはエイリアンのような見た目とは裏腹に旨味があり、地元では珍味として食べられています。」

第3位

小笠原製粉 インコラーメン クリーミー塩とんこつ味

インコのふんわりクリーミーな香りをイメージして作られたラーメン。使われている小麦や豆乳、米粉は100%国内産。鳥好きの方へのプレゼントにもおすすめです。

「インコマニアが作ったインコの香りがするラーメン。麺には豆乳が練り込まれています。

クリーミーでやさしい塩とんこつ味はどなたにも楽しんでいただける味です。」

第4位

ラッキーピエロラーメン 塩味

北海道・函館のハンバーガー店「ラッキーピエロ」が手がける、函館みやげとしても人気の塩ラーメン。

「函館に直営店が多数あるハンバーガーショップ「ラッキーピエロ」でお土産として売られているもので、GLAYのファンにはお馴染みの一品です。

旭川の藤原製麺がラッキーピエロ用に作っている麺は細麺でコシがつよく、しっかりとした塩ベースのスープがおいしいラーメンです。」

第5位

スッパイマン マヨら~めん

大阪のお土産として人気の「マヨおかき」と沖縄の「スッパイマン」がコラボしたラーメン。塩スープにすっぱい梅味とマヨネーズが絶妙な梅塩マヨネーズ味です。大和イチロウさん監修。

「マヨネーズととんこつとすっぱい梅味が混ざった世界で唯一の味のラーメンです。」

袋麺がもっとおいしくなる三原則

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家で袋麺を調理するときに、少し気をつけるだけでおいしさがアップするコツを大和さんに伺いました。

1. 沸騰したお湯を使う

100度近いお湯で袋麺を作ると、麺のもちもち感が大きく変わります

麺をお湯に投入する瞬間が麺の吸水率が最も高くなるときなのですが、しっかり沸騰したお湯を使わないと、麺が劣化し伸びやすくなってしまいます。

おいしく作るためにも、麺をゆでるときは沸騰したお湯を使うようにしましょう。」

2. 箸を入れるタイミングに注意する

「インスタントラーメンの麺は、水分を飛ばして乾燥させて作られます。麺をお湯に入れたあと、箸でほぐすタイミングを間違ってしまうと麺にヒビが入り、そこから余計な水分が入り込んで麺が伸びやすくなったり、食感が悪くなったりしてしまいます。

麺はゆでる時間のだいたい2/3が経過したところで(例:ゆで時間3分の場合、2分が経過したタイミングで)箸を入れてほぐすと一番おいしくなるように設計されています。

麺をお湯に入れたら、1回ひっくり返す程度を限度に、ゆで時間の2/3が経過するまではなるべく触らないようにしましょう。これで20%くらいおいしくなりますよ!。」

3. どんぶりはしっかりと温めておく

「インスタントラーメンをおいしく食べるためには、温度をキープしておくことも大切です。冷めてしまうと麺が劣化してしまうため、特にゆっくりと食べる人はあらかじめラーメンを入れる前のどんぶりを温めておくようにしましょう。」

試してほしいおすすめトッピング

焦げ感でおいしさアップ

焼肉や焼き魚、プリンのカラメルなどの少し焦げた香ばしいものをおいしいと感じるのは、アミノ酸と糖が変化したメイラード反応によるものです。

私たちは基本的に香ばしいものをおいしいと感じています

インスタントラーメンには香ばしさや焦げ感が少ないため、粉末のインスタントコーヒー、または純ココアを小さじ半分程度、ひとつまみからふたつまみくらいプラスすると、焦げ感が出てよりおいしくなります。

「一番相性がよいのは味噌ラーメンですが、カレーラーメンに香ばしさをプラスしたいときにもおすすめです。」

昆布茶で旨味の掛け算を

昆布茶には植物性のうま味成分、グルタミン酸が含まれています。袋麺の動物性のスープにはイノシン酸といううま味成分が含まれていて、スープに昆布茶をプラスすることで、うま味の掛け算となります。

分量は小さじ半分程度、ひとつまみからふたつまみを目安に調整してみてください。どのラーメンでもお試しいただけます。

「以前調べてもらったところ、うま味成分が5~10倍程度アップしたというデータもあるほど。

とくに野菜などを入れずに手早く作る場合は、野菜のうま味を追加するためにもおすすめです。」

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