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毎日淹れるコーヒーは、触れる総時間が長いぶんグッズにもこだわりたいもの。フィルターレスドリッパーだったり、洒落たオリーブウッドの柄がついたポットだったりとずいぶん彷徨ってきましたが、ここ1年ほどはあるサーバーに落ち着いています。

今回はそのサーバーの、シンプルながら大きな魅力をお伝えします。

コーヒーとサイエンス

HARIO「ビーカーサーバー BV-600」1,870円

それがこちら、HARIO発クラフツサイエンスシリーズの「ビーカーサーバー」です。

コーヒーなのに「サイエンス」と「ビーカー」。理系分野には疎い私ですが、そのミスマッチぶりに、名前の由来を調べてみる気になりました。

ご存知でしたか

そこでわかったことには、HARIOはもともと理化学用の硝子器具を製造・販売するメーカーとして産声をあげた、ということでした。

100歳の誕生日を迎えた昨年、化学器具の品質と機能美を継承するシリーズとして新設されたのが「クラフツサイエンス」なのだそうです。

淹れてみましょう

そう言われてみたら確かに合点がいき、“たった今理科室から持ち出した” と言われても違和感のないような、無機質かつ直線的なデザインをしています。装飾的とは逆を行くその姿に、シンプル好きは胸を高鳴らせるはず。

同じくHARIOのドリッパーをぴたりとセットして、じっくり淹れてみましょう。

湯気をたてながら、ちょうどいい早さでコーヒーが抽出されていきます。メモリも見やすく取手も持ちやすく、全方面において文句なし

派手なアピールポイントがあるわけではないものの、堅実で信頼がおける “毎日のさりげない相棒” という感じがします。

全長15cm、最大容量は600ml(頑張れば700ml)となかなかのサイズですので、少人数のゲストであれば一度にコーヒーを振る舞うことができるのも魅力。

また暑い季節には、あらかじめサーバーに氷をたくさん入れておき、そこへ濃いめのコーヒーを淹れ足す “お手軽アイスコーヒー”を楽しんだりもします。高さを活かした活用法ですね。

たくさんの水が一度に測れる!

さらにもう一つのお気に入りが、計量カップとして使用する方法。200mlのカップでしたら何往復もしなければならない時も、1回や2回で済んでしまうのです。

毎週のご飯炊きや、大容量のお鍋やスープ作りに役立っています。

生活の隅に ひっそりと

インテリアのアクセントになるわけではありませんが、あくまでひそやかに慎ましく、食器棚で出番を待っていてくれる「コーヒーサーバー」。そのような存在の在り方は、意外と得難いのかもしれません。

薄めながら丈夫そうですが、万が一割れてしまってもリピートしよう、と今から計画しています。

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