一人ででも、家族みんなででも好きなものを焼いて楽しめるのがホットプレート。一台あると普段の食事やおうちでの焼肉、ホームパーティでの調理などに大活躍するアイテムです。
ホットプレートと一口に言ってもそのバリエーションはかなり豊富。
大きめサイズのものから、最近よく見かけるコンパクトなタイプ、プレートが複数枚ついているもの、焼肉に特化したものまで、たくさんの種類があるので、どんなものを選べばよいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
数多くの調理家電を実際に試してきたキッチンまわり評論家のさわけんさんに、おすすめのホットプレートと、上手な選び方を教えてもらいました。
煙や油の飛び散りといったお悩みを解消してくれる商品や、おしゃれな商品も紹介します。
さわけんさん
科学する料理研究家。キッチンまわり評論家。科学的に料理を考えて、狙った通りの料理をつくるレシピの達人。辻調理師専門学校で11年間、西洋料理を教える。モノ比較雑誌「LDK」「MONOQLO」「家電批評」の編集者が頼る識者で調理器具・家電、食品類を日本一比較している。「あさイチ」(NHK)・「ZIP!」(日本テレビ) ・「ラヴィット!」(TBS)などTV出演多数!
さわけんズ.com
プロフィール
おすすめホットプレート8選
大きめタイプ
コンパクトタイプ
遠赤タイプ
外で使いたい人に
焼肉特化型
使いやすいホットプレートの選び方
サイズ感と使用目的で選ぶ
焼肉をおいしく食べたいときは?
煙や油はねの少なさで選ぶ
おすすめホットプレート8選
Image: Amazon.co.jp
最近のホットプレートは小さめ、深めがトレンド。大きなホットプレートに比べて使うときにも収納するときにも場所を取らないところが人気です。立てて収納ができる省スペースなホットプレートも登場しています。
大きめタイプ
大きめタイプのホットプレートはお好み焼きや焼きそばなど、広い面積が必要な料理や、大人数で使うときにおすすめです。
abien マジックグリル 2022モデル

プレートにサーキットヒーターを内蔵したホットプレート。4段階の温度調整ができます。焦げ付きにくいプレートで焼肉やお好み焼き、パンケーキなど、幅広い料理を楽しむことができます。
プレートが取り外せ、省スペースで収納できるホットプレート。プレート自体は縁がないタイプですが、数ミリの縁がついていて、少したわみがあるのでこれで餃子の蒸し焼きを作ったこともあります。
プレート自体が熱くなるタイプで、プレートの交換はできませんが、とにかくコンパクトでおしゃれな一台。
タイガー ホットプレート「モウいちまい」

耐久性と焦げつきにくさに優れたプレートが2枚ついているので、料理に合わせて使い分けることができます。本体からスタンドを引き出して垂直に立たせることも可能。
自立するので、立てて収納することができる比較的コンパクトな一枚。ホットプレートは2枚入りで、平面プレートはお好み焼きや焼きそば作りに、穴あき・波形プレートは油はねが少ないので焼肉におすすめです。
コンパクトタイプ
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これまでホットプレートといえば大きめのものでしたが、数年前から注目されているのがコンパクトなホットプレート。なにより省スペースなところが魅力で、一人暮らしの人や2~3人で使いたい人にもおすすめです。
象印 デイリーコンパクトプレート

3種類のプレートと蓋付きのホットプレート。程よく重い蓋がプレート内の機密性を高めるため、無水調理にも対応しています。
平面プレートのほかに深鍋とたこ焼きプレートのついた小さめのホットプレート。熱ムラが出にくいヒーターの配置になっていて、見た目もよい一台です。
レコルト ホットプレート

「コントローラー」を外すと丸洗いができるホットプレート。プレート部分にヒーターが内蔵されていて、熱をダイレクトに伝えます。和食器にも洋食器にも馴染みやすいデザイン。蓋もついていています。
小さめのサイズ感で、丸洗いできるタイプ。フラットプレートの他にたこ焼きプレートもついています。丸みを帯びた形なので接触事故が多少防げるのではないかと思います。鍋もできますし、スチーマーとしても使えます。
ブルーノ コンパクトホットプレート

ホーローをイメージしたおしゃれなデザインのホットプレート。限定色なども含めカラーバリエーションが豊富です。平面プレートとたこ焼きプレート付き。コンパクトで場所をとらず、2~3人にちょうどよいサイズです。
コンパクトでおしゃれなホットプレート。これまでホットプレートというと大きなものが求められていましたが、おしゃれ家電でコンパクトなものでも十分事足りるということがわかった、それまでの流れを変えた一台です。
遠赤タイプ
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遠赤外線で火を通していくタイプのホットプレートは上下に分かれた構造になっているものもあります。遠赤外線は魚や厚い肉に火が入りやすいので、丸のままの魚や厚めの肉を焼くときによいでしょう。
表面をカリッとさせたり、焼き色をつけたりすることはできないので、香ばしさはあまりないタイプです。
ザイグル 炙輪

上下ダブル加熱ができるホットプレート。プレート中央に穴があいていて、肉などの脂分が多いものを焼くと余分な脂分が油受け皿にたまる構造になっています。使用人数の目安は1~2人。
上下で熱を加える構造で、下はホットプレート、上が遠赤外線になっています。上部が動かせるので材料が入れやすく、ホットプレートの火力も従来のものより強くなりました。餅を焼くのにもよい一台。サンマを2尾焼くこともできます。小さめなので炒め物や焼き鳥など、買ってきた惣菜を温めながら食べる家飲みのようなスタイルにもぴったりです。
外で使いたい人に
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カセットガスを使ったタイプのホットプレートは屋外で使うことができます。庭で手軽に焼肉などを楽しみたいという方に。
イワタニ カセットガスホットプレート「焼き上手さんα」

室内でもアウトドアでも場所を選ばす使えるホットプレート。ガス式なので火力調整が素早くできるのも◎。ガラス窓付きの深型カバー(蓋)が付属しているので、蒸し焼きもできます。
カセットガスを使うタイプのホットプレート。通常カセットコンロの火口は丸いのですが、これは四角くなっています。プレートを外すとカセットコンロとしても使えます。
焼肉特化型
イワタニ カセットガス スモークレス焼肉グリル「やきまるⅡ」

カセットガスを使ったタイプ。直火のため、焼き面の立ち上がりが早く、お肉をこんがりと焼くことができます。プレートが一定以上高温化することを防ぐ構造により脂の煙火を抑え、さらに肉の脂を水皿に落とすことで煙を少なくしました。
コンパクトで熱ムラが少なく、肉がおいしく焼ける一台です。真ん中の鉄板部分に脂がたまってしまうと脂が飛び散るので注意。
使いやすいホットプレートの選び方
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サイズ感と使用目的で選ぶ
ホットプレート選びでまず重要なのはサイズ感です。ホットプレートを囲む人数や、焼くものによっても必要な大きさは変わってくるので、ホットプレートで主に何を作りたいのか、どんな料理を作る頻度が高そうなのかを考え、それに合わせたサイズのものを選ぶと失敗が少ないでしょう。
焼肉をおいしく食べたいときは?
平らなホットプレートで肉を焼くと肉から出た脂がホットプレート上にたまり、脂がはねて周りが汚れたり、脂が煙となって部屋全体を漂い、いやな匂いがついてしまったりします。
網目状になっている焼肉プレートは、隙間から肉の脂が落ちる仕組みになっています。隙間の大きさや、グリルの形、ホットプレートの構造によって脂の落ちやすさは変わりますが、一般的に網目の隙間が広い方が脂が落ちやすいでしょう。ただし、野菜などを焼きたいときには隙間に落ちやすくなるというデメリットもあります。
網目状のプレートを使うとプレートが肉に触れている部分だけが強く加熱されるため、平らなホットプレートで焼いたものと比べて香ばしく食べられます。
煙や油はねの少なさで選ぶ
煙や油はねをできるだけ防ぎたいという人は、煙の出にくい仕組みになっている無煙ロースターがおすすめです。
おうち焼肉を楽しむコツ
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お店で食べる焼肉のように炭火で香ばしく、ジューシーに焼き上げることは無理でも、おいしい焼肉をおうちで食べたいもの。おうち焼肉を最大限おいしくするためのコツはあるのでしょうか。
家で焼肉を楽しむときは、肉を焼く前に肉をタレに漬け込む、もしくはタレにさっとくぐらせてから焼きましょう。肉だけを焼くとなかなか香ばしさが出ませんが、タレにつけて焼くと焦げやすく、香ばしくジューシーな状態で食べることができます。
ホットプレートはテフロン加工がされているものが多いので、タレが焦げて汚れてしまっても水に濡らしたキッチンペーパーなどで拭けばすぐにきれいにできますよ。
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