「ミートソースパスタ」をおいしく作るためには、ミートソースを煮込む時間がそこそこかかります。できれば時短で、コクのあるソースを作りたい──。そんなときは「パスタ世界一」のシェフ・弓削啓太さんの著書『「パスタ世界一」がかなえる至福の家イタリアン』(主婦の友社)の出番。たった15分でプロ級の「濃厚ミートソース」を作る秘訣とは?
2時間を15分に短縮! 時短の秘密は「ひきわり納豆」
「パスタ・ワールド・チャンピオンシップ2019」で優勝し、レシピ動画「yugetube」(ユゲチューブ)も大人気のシェフ・弓削啓太さん。いつも身近な食材で、手間をかけずにプロの味に近づけるコツを伝授してくれる弓削シェフですが、“ミートソースに納豆”というアイディアには驚きました。
レストランでプロがミートソースを作るときは、野菜をあめ色になるまで炒めて、トマトと一緒にじっくりと煮込むため、2時間はかかります。ところが「ひきわり納豆」を使うことで、この時間を大幅に短縮できるそう。
納豆のネバネバは、炒めて焦がすと極上のうまみに変わり、さらにソースのとろみになるんです。
「ひきわり納豆」ならひき肉とよくなじむので、知らずに食べたら、納豆の存在にまず気づかない!
(『「パスタ世界一」がかなえる至福の家イタリアン』14ページより引用)
かなり意外な組み合わせ、ワクワクしながら試してみました。
「15分で濃厚! ミートソースパスタ」の作り方
<材料(2人分)>
- スパゲッティ(1.8㎜)…160g
- 合いびき肉…200g
- 塩…2g(小さじ2/3)
- こしょう…少々
- ひきわり納豆…1パック
- ホールトマト(缶詰)…200g(1/2缶)
- にんにく(みじん切り)…1/2かけ
- オリーブオイル…10g(小さじ2と1/2)
- トマトケチャップ…30g(大さじ1と2/3)
- ウスターソース…15g(大さじ1弱)
- 粉チーズ…16g(大さじ2と2/3)
<つくり方>
1.フライパンを強火にかけ、ひき肉、塩、こしょうを入れて焼く。ときどきまぜ、焦げ目がつき、全体にパラッとするまで5分ほど焼き、とり出す。2.フライパンをきれいにして、にんにく、オリーブオイルを入れて中火にかける。にんにくの香りが立ったら、ひきわり納豆を加え、3~4分、納豆がパラパラになるまで炒める。
3.ウスターソース、ケチャップを加え、中火でさらに炒める。
4.1を加え、まぜ合わせる。ホールトマトを加え、適当につぶす。湯100mlほどを加え、中火でときどきかきまぜながら5分ほど煮詰める。スパゲッティは表示時間より30秒短くゆでる。
5.スパゲッティの湯をよくきり、4に加え、よくあえる。からみが悪いようなら、湯大さじ2程度を加えてまぜる。
6.粉チーズを加えてよくまぜる。仕上げにオリーブオイル大さじ1/2(分量外)を加えてからめる。器に盛り、好みで粉チーズをふる。
(『「パスタ世界一」がかなえる至福の家イタリアン』15ページより引用)
ひきわり納豆を焼きつけるときのポイントは、「へらで押さえ、粘り気をフライパンにはりつかせるように焼く」こと。ひき肉は水分が残るとくさみになるので、パラパラになるまで炒めます。
半信半疑でしたが、食べてみると本当に“納豆が入ってる感”はゼロ。そのかわりに何とも言えない香ばしさとコクがあって、まさに「深みのある味」。納豆のおかげでボリューム感もばっちりでした。
15分でプロ級のミートソースパスタが作れるなんて最高! ヘルシーだし材料費も節約できて、自慢の定番メニューになりそうです。
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