コロナ禍になりおうち時間が増えたことで、家でコーヒーやお茶を楽しむ時間が増えたという人も多いことでしょう。そんな時に便利なアイテムが、お湯を沸かすための道具である「やかん」。やかんは、ステンレスやホーロー、アルミなどさまざまな素材でできていたり、いろいろな形状をしたものがあるので、どれを購入すればいいのか迷ってしまうことも。できるなら長く愛用できて、使いやすいやかんが欲しい!という人も多いはず。
そこで今回は、インテリアスタイリストとして数々の雑誌で活躍中の西森萌さんに、使いやすくて見た目もいい、おすすめの「やかん」を紹介していただきました。材質別の特徴や、お手入れ方法なども紹介します。
スタイリスト・西森萌さん
東京生まれ。文化女子大学(現 文化学園大学)卒業後、セレクトショップ勤務を経て、2009年よりスタイリスト岡尾美代子氏に師事。2011年より独立。『anan』『 Hanako』『CasaBRUTUS』『Tarzan』『リンネル』『大人のおしゃれ手帖』『天然生活』などの雑誌や書籍、広告で、温かく雰囲気のあるスタイリングを手がけている。
1やかんとは?
Image: GettyImages
やかんとは、一般的にお湯を沸かすための道具で、ステンレスやアルミ、銅、ホーローなどさまざまな素材で作られています。「ケトル」とも呼ばれていますが、やかんとケトルは明確に分けられている訳ではありません。
やかんはお湯を沸かすための道具で、コーヒーやお茶を飲んだりするだけでなく、料理の際に使ったり、冬場にはストーブの上に置いて、加湿をするためにも使えるものです。また、水を溜めておけるので、マンションが断水をしている時などにも活用できます。
2やかんの種類
やかんには、形態や形状、素材によってさまざまな種類が展開されています。ここでは、いくつか代表的なものを紹介していきます。
形態・形状別のやかんの種類
ハンドル固定式 | ハンドルが上部で固定されているものは、火に当たって溶けたり、ハンドルに熱が帯びにくいという特徴がある。 |
ハンドルが片側に倒れるもの | ハンドルが片側に倒れるため、やかんの内側を洗いやすく、水の注入もしやすい。 一方、ハンドルがしっかりと上部で固定されない場合、火に当たって溶けてしまったり、火災の原因になることもあるので注意が必要。 |
上記のハンドルの違いのほかに、蓋の大きさもさまざまですが、蓋が大きいやかんは、水が入れやすいだけでなく、内側を洗う際にも手入れがしやすく便利です。
そのほかのチェックポイント
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注ぎ口が高め→吹きこぼれしにくい
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口が細い→お湯を注ぎやすい
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底面積が広い→熱源の無駄がなく、効率よくお湯を沸かすことができる
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笛吹タイプ→沸騰したことがわかるので便利な反面、笛の部分が洗いにくい
材質別やかんの種類
やかんにはさまざまな材質のものが使われていますが、代表的な材質のやかんの特徴とおすすめのアイテムを紹介します。
ステンレス | 錆びにくく、保温性にも優れていてる。丈夫でよごれが落ちやすく、お手入れも簡単なので長く使うことが可能。 |
ホーロー | 熱効率はあまりよくないが、保温性に優れている。金属臭がせず、におい移りもしない。カラーバリエーションも豊富で、おしゃれなものが多い。一方、空焚きや衝撃に弱いという側面もある。 |
銅 | 熱効率がよいため、お湯を早く沸かすことが可能。また、抗菌効果があるともいわれ、衛生的に使用ができ、経年変化を楽しむこともできる。一方、お手入れが大変で、比較的高価なものが多い。 |
鉄 | 保温性がよく、水道水のカルキ抜きができるので、白湯がまろやかになり飲みやすい。I Hやストーブなどでも使用が可能。水質によっては、サビが発生することがある。 |
アルミ(アルマイト) | 熱効率がよく、お湯が早く沸く一方で、冷めやすいという欠点もある。軽量かつ安価で、使いやすい。 |
熱伝導率がよいのは銅やアルミのやかんですが、耐久性や手入れのしやすさはステンレス製のものがおすすめ。材質が異なると見た目にも大きな差が生まれるため、やかんにどのような点を求めるかを考慮し、好みのものを選ぶとよいでしょう。
3素材別おすすめやかん
ここでは先に紹介した材質ごとに、西森さんのおすすめやかんを紹介します。
ステンレス
柳宗理 ステンレスケトル(つやけし)

日本を代表するインダストリアルデザイナー・柳宗理のステンレス製ケトル。手にフィットして持ちやすいハンドルは、注ぎやすい構造になっていて、スムーズにお湯を注ぐことができます。底面が広いため、置いた時に安定感があるだけでなく、熱が広く行きわたるので、お湯を素早く沸かすことができます。
柳宗理のステンレス製やかんは、ツヤ消しタイプがおしゃれです。飽きのこないスタンダードなデザインで、丈夫なので、長く愛用することができると思います。
ホーロー
シービージャパン やかんレッド1.6L

表面がガラス質のため、お湯を沸かした時にもにおいが付きにくく、茶渋などもつきにくいホーロー製のやかん。銅板を素地に使用しているため、保温性も高く、温かいお湯を長く楽しむことができます。取っ手が畳めるので、使わない時にはスリムに収納可能。ステンレス製の茶こしも付いているので、お茶などを沸かすのにも便利です。
ホーロー製のやかんの魅力は、なんと言ってもカラフルな色合いです。このやかんは取っ手を畳むことができるので、収納する時にも便利ですね。ステンレス製の茶こしも付いているので、お茶を淹れたり、麦茶を作ったりすることができるのもうれしいポイントです。
銅
東屋 銅之薬缶

古道具のような味のある雰囲気が漂う、東屋の銅製やかん。優れた熱伝導性と抗菌・除菌作用、塩素を分解する作用があり、使い込むほどに深みのある飴色へと変化していきます。ハンドル倒れ止めストッパー付き。
使い込むほどに味わい深い色味へと変化をしていく、かっこいい雰囲気のある薬缶です。熱伝導性も優れているので、お湯を素早く沸かすことができ、使い勝手のいい、おしゃれなやかんだと思います。
鉄
及源鋳造 南部鉄瓶 観月アラレ 1.2L

1852年に創業し、江戸時代末期より庶民の生活道具である銅釜を作ってきた及源鋳造の南部鉄の鉄瓶。南部鉄の代表的なデザインである「アラレ紋様」が施されていて、工芸品のような雰囲気に。鉄瓶で沸かしたお湯には、鉄に含まれるミネラルが溶け出すため、白湯がまろやかな味わいに変化。白湯はもちろん、美味しいお茶を楽しむこともできます。毎日使いたくなる小ぶりなサイズ感で、扱いやすいというところもポイントです。
小ぶりなサイズ感の南部鉄を使った鉄瓶です。満水でも1200mLなので、手軽に使うことができますが、お湯がすぐに沸いてしまうので、空焚きにならないよう注意が必要。鉄はカルキ抜きをしてくれるので、白湯を飲む人にはとくにおすすめしたいやかんです。
4やかんの選び方
形態や形状、素材のほかにどんなところをポイントにしてやかんを選ぶといいのかを、西森さんに伺いました。
キッチンに合わせた見た目・デザインのやかんを選ぶ
キッチンの雰囲気に合わせて選ぶといいと思います。やかんはサイズが大きいことに加え、その独特の形状もあって、収納せずに出しておくことが多いキッチンツールだと思います。そのため、キッチンに出しておいたままでもなじみやすいよう、自分のキッチンの雰囲気に合わせたものを選ぶようにしましょう。
サイズ・容量で選ぶ
やかんは人数に合わせて選ぶのもいいと思います。目安としては、1人あたり500mLと考え、1人暮らしなら1L程度のもの、2人暮らしなら1~1.5L程度、3人以上の家族なら2L以上のものがあると便利です。
もしサイズ選びに迷った場合には、1~1.5Lくらい沸かすことができるやかんであれば、大抵のことには対応できると思います。
やかんのサイズの目安
1人暮らし | 1L程度 |
2人暮らし | 1~1.5L程度 |
3人以上の家族 | 2L以上 |
機能で選ぶ
やかんには、さまざまな機能が付いていますが、どんな機能があると便利かを考えて選ぶといいと思います。
例えば、IHキッチンで使う場合には、IH対応かどうかや、やかんで麦茶を沸かしたり、急須のようにして使いたい場合には茶こしが付いたものを、ストーブで加湿器のように使いたい人は、ストーブでの使用が可能かどうかなど、それぞれの目的に合わせた機能を確認するようにしてください。
やかん底面とコンロの五徳のサイズも要チェック
やかんの底面のサイズとコンロの五徳のサイズはチェックしておきたいポイント。せっかくやかんを購入したのに、やかんの底面が小さくて、コンロに乗せてみたところ安定感が悪い!なんてことも。やかんはお湯を沸かすもののため、安定感が悪いと火傷などの原因になりかねません。サイズの確認はしっかり行うようにしましょう。
メーカーで選ぶ
やかんを出しているキッチン用品メーカーで選ぶという選択肢もあります。ここでは、代表的な人気メーカーの中から、西森さんおすすめのやかんを紹介していただきました。
アレッシィ
バードケトル

イタリアを代表するブランド「ALESSI(アレッシィ)」の中でも、有名なアイテムの一つであるバードケトル。注ぎ口に付いた鳥が沸騰を知らせてくれる笛吹きタイプで、個性的な三角錐のフォルムが、ヨーロッパらしいおしゃれな雰囲気を漂わせています。高品質なステンレス製で安定感があり、素早くお湯を沸かすことができます。
注ぎ口に鳥が付いて、沸騰を知らせてくれるアレッシィのやかんです。ハンドル部分の色がかわいく、日本製にはないデザインですよね。三角錐という形状で、すっきりとした印象になっています。
富士ホーロー
ハニーウェアソリッド1.6L

日本のホーローメーカーである富士ホーローが手がけるオリジナルブランド「ハニーウェア」。中でも2015年から発売しているソリッドシリーズは、富士ホーローの定番人気アイテムのひとつ。内面には耐久性が高い紺色の耐熱水性釉薬という特殊なホーロー加工が施され、酸やカルキに強く、丈夫で錆びにくいのが特徴。キッチンはもちろん、アウトドアでも活躍するかわいいやかんです。
シンプルなデザインで、色味もかわいい富士ホーローのやかん。持ち手の形もかわいく、持ちやすいのが特徴です。ガスコンロはもちろん、IHやシーズ、ハロゲンなどさまざまな熱源に対応していて、キャンプなどにもおすすめ。
ル・クルーゼ
コーンケトル1.6L

三角形のフォルムが特徴のル・クルーゼのやかん。口径が大きく手入れがしやすく、沸騰を教えてくれる笛付きタイプです。ル・クルーゼらしいカラフルな色合いと美しい見た目でキッチンを彩ってくれるので、プレゼントや引っ越し祝いにもぴったり。直火、IHに対応しています。
ル・クルーゼのお鍋を使っている人も多いと思いますが、お鍋と合わせて使いたくなるようなカラフルでかわいいやかんです。ホーロー製なので、金属臭やにおい移りもありません。
5キーワード別おすすめやかん
ここでは、キーワード別に西森さんが選んだおすすめのやかんを紹介します。シンプルで使い勝手がよく、おしゃれなやかんをたくさん選んでいただきました。
一人暮らし用
キントー プアオーバーケトル

人気ブランド「キントー」が手がける、スタイリッシュな見た目のドリップやかん。お湯の落ちる量やスピードを思い通りにコントロールできる注ぎ口や、指にフィットして長時間の使用でも疲れにくいハンドルなど、コーヒードリップをする際のストレスをできる限り軽減したデザインになっています。錆びにくく、耐久性にも優れた高品質のステンレスを使用し、凹凸のない美しい仕上がりに。使い勝手だけでなく、見た目も洗練されたおしゃれなやかんです。
電気ケトルのような見た目で、スタイリッシュさが漂うキントーのドリップ用ケトル。ハンドルの外側がフラットなのに対し、内側は半円状に膨らんでいることで握りやすくなっていて、注ぐ時に安定感があります。蓋もワンタッチで開くので、お湯の注入も簡単に行うことができます。マットなブラックでインテリアにもなじみやすいデザインです。
家族向け用
アイザワ ブラックピーマン

金物や洋食器の生産が盛んな新潟県燕市で大正11年に創業した「工房アイザワ」が手がけるケトルは、くびれのない個性的なフォルムが特徴。2Lの容量ででお湯をたっぷり沸かすことができるうえ、蓋が大きいので洗いやすいというメリットも。注ぎ口が細めなので、水筒などにも注ぎやすく、ゆっくり注ぐことができるのでコーヒーを淹れる時にも便利です。
2Lの大容量やかんで、シンプルなデザインが魅力。注ぎ口が細いので、水筒などの口が狭いものにも注ぎやすく、ドバッと出ることなくゆっくりと注げるのがいいですね。
コーヒー用
カリタ Cu ケトル 600

人気のコーヒー器具メーカー「カリタ」のコーヒードリップ向けやかん。コーヒーの味わいを深める銅製のやかんは、老舗の喫茶店で使われているような雰囲気のあるアイテム。細口ノズルは、一度に大量のお湯が出ないように湯量のコントロールをすることができ、ゆっくりと時間をかけてコーヒーを抽出することができます。
やかんの内側にはメッキ加工が施されているので、水質の変化が起きにくく、いつでも美味しいコーヒーを楽しむことができます。軽量なので女性でも扱いやすく、屋外に持ち運べば、アウトドアのコーヒーシーンなどでも使うことができます。
麦茶を沸かせる(煮出せる)
パール金属 モルティ 18-8ステンレス製広口ケットル 3.0L

麦茶などの煮出しに最適な深型の茶こし網が付いたステンレス製やかん。広口なので、使用後のお手入れも簡単です。どんな熱源にも対応しているため、家庭はもちろん、イベントやアウトドアなどでも活躍します。
シンプルな茶こし網が付いているので、麦茶を煮出すのに便利なやかんです。茶こしは簡単に取り外せるうえ、広口なので洗いやすいのもおすすめポイント。3Lと大容量なので、イベントなどでも使えそうですね。
IH対応
宮崎作所 ジオケトル

やかんの上部に向かってハンドルが付いた新しいスタイルのやかん。ステンレス製なので、耐食性と耐久性に優れていて、注ぎやすい鳥口タイプになっています。
注ぎ口から直接水を入れられるので、熱を帯びたやかんの蓋を開けることによる火傷のリスクを軽減することができます。別売りのシリコン製のハドルカバーを取り付けることも可能。カバーはカラフルなラインナップなので、取り付けるだけで一味違った雰囲気を楽しむことができます。
宮﨑製作所が服部幸應さんと共に開発をしている「ジオ・プロダクト」シリーズで、見た目もおしゃれなステンレス製のやかん。口が広く、手がすっぽり入るのでお手入れしやすいところもうれしいポイントです。
おしゃれ
ミュンダー ウォーターケトル

ドイツのエナメル会社「ミュンダー」のクラシカルでシンプルなホーロー製やかん。鉄にガラス質の釉薬を焼き付けた加工を施し、強度がありながらも、磁気のようなツヤのある美しい質感と手触りが魅力のアイテムです。容量が2.5LでIHも対応しているので、デイリーユースに最適。
懐かしさを感じるクラシカルなデザインで色味もおしゃれなやかんです。丸っこいフォルムでかわいらしく、ギフトにもぴったり。
かわいい
かもしか道具店 陶のやかん

遠赤効果でゆっくりと温めて、お湯がまろやかになる陶のやかん。すっきりボディのワンポイントになっている真鍮のハンドルは、取り外しができ、焦げにくくて安心です。耐熱陶器を使用しているので、直火もOK。ストーブにのせて使うこともできます。
ほっこりとしたかわいさのある陶器製のやかんです。真鍮の取っ手もアクセントになっています。マットな質感と急須のような見た目なので、ストーブに置いても生活感が出ず、おしゃれに使うことができます。乾燥する冬場、部屋の加湿をしたい時にもおすすめです。
日本製
貝印KAIケトル シェフトロン

「毎日使うものだからこそ、シンプルで軽量なものを使いたい」そんな人におすすめなのが日本製のやかん。カミソリや包丁などの刃物を中心とし、調理用品や化粧道具を販売する貝印のやかんは、沸騰を知らせてくれる笛吹きタイプ。広口なのでお手入れもしやすく、シンプルながらも使い勝手が抜群です。
丸みのあるフォルムがかわいい貝印のステンレス製やかんです。シンプルでスタンダードなタイプですが、お湯が沸いたことを知らせてくれる笛が付いているので、安心して使うことができます。
南部鉄器
池永鉄工 鉄瓶tetu

約400年の歴史を持つ伝統の鉄鋳物である南部鉄器。南部鉄器で沸かしたお湯は、口当たりがよく、まろやかになるといわれていて、白湯はもちろん、お茶を美味しく味わうことができます。家具デザイナーの小泉誠氏がデザインした「tetu」シリーズは、伝統を生かしながら、現代生活に似合う作り上げたプロダクトが人気。ガスでもIHでも使うことができるほか、湯切れがよく、機能美を兼ね備えています。
やかんのように毎日使うことができる鉄瓶です。蓋をやかんの縁に立てかけることができるので、使用後にもしっかり乾かすことができて衛生的。南部鉄器ですが、おしゃれでスタイリッシュなデザインなので取り入れやすいと思います。
茶こし付き
ヨシカワ SJ1775 日本製 ケトル

ハンドルがフラットに倒れて、収納にも便利なステンレス製のやかん。お茶や麦茶を煮出す時に便利な茶こしが付いているだけでなく、取り外しも可能なのでお手入れも簡単。ハンドルが倒れることで、煮出したお茶をやかんのまま冷蔵庫で冷やすことができます。
麦茶を煮出すのに便利な茶こしが付いたやかんです。茶こし付きのやかんは、ほかにもたくさんありますが、これはハンドルを倒すことができるので、煮出したお茶をやかんのまま冷蔵庫で冷やすことができます。
アウトドアで使える
トランギア ケトル0.9L

デザイン大国・スウェーデンらしいユニークな形のケトル。ハンドルカバーを外せば焚き火での使用にも最適です。アルミ製のため軽量で、持ち運びにも便利。注ぎ口が上部で斜めになっているので、注ぐ際に伝い漏れしにくい設計になっています。
シンプルなデザインで、持ち運びに便利な軽量のやかんです。容量が0.9Lありますが、見た目がとてもコンパクトなので、荷物が多くなりがちなアウトドアにもぴったりです。
コーヒーにおすすめ
YOOVEE ドリップポット

温度計が付いたステンレス製のドリップ用やかんは、環状の底によって熱伝導性がよく、ガスコンロやIH、シーズヒーター、ハロゲンヒーター、ラジエントヒーターなどのさまざまな熱源に対応可能です。注ぎ口が細いため、お湯の量や注ぐスピードをコントロールしやすく、コーヒードリップに最適です。
温度計が付いているやかんなので、飲みたい飲み物に合わせた温度のお湯を沸かすことができます。注ぎ口が細いので、コーヒードリップに最適なやかんですが、お茶や紅茶を飲む際にもおすすめです。
電気ケトル
ラッセルホブス 電気ケトル

イギリス生まれの家電ブランド「ラッセルホブス」の電気ケトル。注ぎ口が細く、湯量を調整することができ、注ぐ際にケトルを支えるために、本体底に補助部を設置しています。口が広いのでケトルの中に手がすっぽり入り、お手入れも簡単。スイッチを押すだけでお湯が沸くので、忙しい朝の強い味方です。
ステンレス製の電気ケトルなので、におい移りがしにくいタイプです。無駄のないシンプルなデザインなので、どんなキッチンやインテリアにも合わせやすいと思います。
6やかんを使う時の注意点
素敵なやかんが見つかったら、大切に使って長く愛用したいですよね。やかんを使う時の注意点やお手入れ方法などを伺いました。
容量には注意をする
やかんによっては、満水時の容量が表示されているものもあります。満水まで水を入れてお湯を沸かしてしまうと、沸騰した際にあふれてしまいますので、容量に注意して購入するようにしましょう。
やかんのお手入れ方法
内側に黒ずみや汚れが蓄積した場合には、重曹で除去することができます。やかんに水道水を入れて沸騰させたら、重曹を入れてさらに10分程度火にかけ、お湯を捨てた後にメラミンスポンジでこすりましょう。
内側のカルキ汚れはアルカリ性のため、酸性のクエン酸で汚れを分解することができます。やかんに水とクエン酸大さじ1杯を加えて混ぜ、沸騰したら火を止めて1時間程度放置すると水垢が落ちると思います。
やかんにおすすめのおしゃれな鍋敷き
松野屋 鍋敷き

鉄製、ステンレス製、ホーロー製など、どんな材質のやかんにも合うわら編みの鍋敷きです。やかんはもちろん、鍋にも使えますし、やかんを置いているだけでもおしゃれな雰囲気になると思います。
構成・文/相馬香織