Photographed by 長嶺輝明

「お料理はするけれど、ケーキ作りはどうも苦手」という人、意外と多いのではないかと思います。でも、料理研究家の若山曜子さんの「バナナブレッド」なら、初めてでもきっと上手にできるはず!

『おいしいルール Easy & Enjoy Cooking』( ディスカヴァー・トゥエンティワン)から、ふんわり焼ける秘密をご紹介します。

縦切りバナナをドーン!インスタで大ブレイクした「バナナブレッド」

完熟バナナ3本を使い、ふんわり焼き上げる「バナナブレッド」(本書84ページより)


粉と卵をまぜた生地がべたべたするし、ボールをいくつも使うから洗い物が大変。しかも失敗するとふくらまない……と、なかなかハードルが高いケーキ作り。

ひとつくらいは十八番を持ちたい、と以前から思っていましたが、ついに理想のレシピに出合いました

本書に登場する若山さんの「バナナブレッド」は、生地にたっぷり2本分のバナナを混ぜ込み、最後にバナナ1本を縦に切って、ドーンと上にのせてから焼き上げたもの。

こちらのレシピ、Instagramで大人気となり、たくさんの「作ってみた」写真がアップされていたので、見覚えがある方も多いかもしれません。

初心者でも不安にならない、失敗しないコツが満載

若山さんが「何度も作ったなかで一番失敗のなかった作り方」という神レシピ(本書83ページより)

今回、筆者も実際に作ってみて、人気の理由がよくわかりました。

なんといっても、作る手順がかんたん! ひとつのボウルにバナナ、ブラウンシュガー、卵、ヨーグルト、油と材料を混ぜていき、粉を2回にわけてふるいながら入れて混ぜ合わせ、型に流し込めば準備は完了。でも、このシンプルな行程のなかに、ふんわり焼くコツがたっぷり詰まっています。

粉はけっこうたっぷり入るので、加えるときは、まず半量を加えてしっかり泡だて器で混ぜます。このときはゴムべらではなく泡立て器でしっかり混ぜるほうがダマにならず、手早く混ざります。
(『おいしいルール Easy & Enjoy Cooking』82ページより引用)

個人的にケーキ作りで緊張するのが、粉を混ぜ込むとき。ダマになるとふくらまないし、のんびり混ぜ過ぎてもふくらまないしで、“いい塩梅”がわからず不安になっていました。

ところが「粉の半量は泡立て器でしっかり混ぜて、残りの半量はゴムべらで粘り気が出ないようにさっくりと混ぜる」という若山さん流だと、ダマにならず、生地がすっとまとまるのです。

薄力粉の中にベーキングパウダーだけでなく、ベーキングソーダ(食用の重曹)を加える、というのも驚いたポイント。どちらも小さじ1/2ずつと少量ですが、ベーキングパウダーだけで焼くケーキよりも、ふんわり感が出やすい気がしました。

本書とはレシピが少し異なりますが、粉の混ぜ方などは、こちらの若山さんの動画も参考に。本書ではとかしバターではなく油を使い、ヨーグルトも加えるなど、よりさっぱりとした味わいになっているので、ぜひチェックしてみてください。

若山さんいわく、「印象的なおいしさではないけれど、あきない味。朝ごはんに食べたいなと思う甘さ。日常の味わい」という「バナナブレッド」。あっという間に1本食べ切ったのですが、次の週、家族に「また焼いて」と言われて、このレシピのすばらしさを実感しました。

おいしいルール Easy & Enjoy Cooking

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