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コーヒーメーカーのお手入れを放置すると、水あかや黒ずみが発生し、コーヒーの風味に悪影響を与えます。

毎日のお手入れは重要ですが、洗うパーツが多いものやミルが洗えないものなど、お手入れが面倒な製品だと使うのが億劫になることも。あとでお手入れ簡単な製品に買いなおす人も多いです。

そこで今回は、お手入れ簡単なおすすめコーヒーメーカーをご紹介。また、「洗うパーツは少ないほうがラク」「ミルの自動洗浄機能付きがよい」などの選び方のポイントを元カフェオーナーで家電専門家の倉本春さんが解説。後悔しない一台を選ぶ参考にしてくださいね。

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倉本春さんのイメージ

倉本春さん
白物家電やIoT家電、ガジェットなどのレビューをはじめとした最新情報を執筆し、雑誌、WEBなどで活躍。元ドッグカフェオーナー兼シェフという経歴から調理家電の使いこなしや犬用ガジェットなどの記事も多数執筆。AI搭載家電などの最新技術をわかりやすく解説する記事にも定評がある。 
Twitter:@HaL_Kuramoto ブログ:家電あるき

■ 目次

お手入れをしないとどうなる?

コーヒーメーカーの種類|お手入れ簡単なのはどれ?

お手入れ簡単なコーヒーメーカーの選び方

▼おすすめ商品▼
【専門家おすすめNO.1】お手入れ簡単なコーヒーメーカー

お手入れが簡単なコーヒーメーカーおすすめ10選
 【カプセル式】のお手入れ簡単なおすすめコーヒーメーカー
 【エスプレッソ式】のお手入れ簡単なおすすめコーヒーメーカー
 【ドリップ式(ミルなし)】のお手入れ簡単なおすすめコーヒーメーカー
 【ドリップ式(ミル付き)】のお手入れ簡単なおすすめコーヒーメーカー

お手入れをしないとどうなる?

Image: Amazon.co.jp

お手入れをしないと「水あか」「コーヒー渋」「雑菌」が発生し、コーヒーの味に悪影響を及ぼします。

・水あか:ミネラルが固まった白い汚れ。風味が落ちたり、抽出スピードが遅くなったりする原因に。
・コーヒー渋:コーヒーが酸化した黒ずみ。コーヒーの味が落ちる原因に。
・雑菌:給水タンクに溜まりやすい。ニオイの原因に。

「コーヒーメーカーをはじめて買うときは、おいしいコーヒーが飲めると気分が上がっていて、お手入れのことを考えていない人も多いです。ただ、お手入れが面倒で買いなおす人もいるので、できるだけお手入れはしやすいほうがよいです」

コーヒーメーカーの種類|お手入れ簡単なのはどれ?

コーヒーメーカーには「カプセル式」「エスプレッソ式」「ドリップ式」の3種類があります。

「製品にもよりますが、カプセル式がもっともお手入れがラクで、次にエスプレッソ式がラクです。洗うパーツが多いので、ドリップ式のお手入れには手間がかかります」

カプセル式

Image: Amazon.co.jp

3タイプの中で最も手入れが簡単なのがカプセル式。1個ずつ個包装されたカプセルをセットして抽出する方式です。

「お手入れのしやすさで選ぶなら断然カプセル式。基本的なお手入れは、使用後にカプセルを捨てて、カプセルが入っていたバスケット部分を洗うだけ

取扱説明書には、抽出トレイや給水タンクを毎回洗う必要があると記載している場合もありますが、タンクは水を入れるとき一日一回、抽出トレイはコーヒーが付着したり、水が溜まった場合に洗えばよいでしょう。カプセル式は、製品別のお手入れのしやすさは、そこまで大きな差はありません

カプセル式のコーヒーメーカーは、さまざまな種類のコーヒーを淹れられるモデルや、ミルクメニュー・紅茶など幅広いカフェメニューを淹れられるモデルなど、製品によってつくれるメニューが異なります」

Image: Amazon.co.jp

「コーヒーを簡単に淹れられますが、1杯あたりの価格が60~100円ほどと高く、味が画一的になりやすいのがデメリット」

【お手入れが必要な主なパーツ】
使用後:バスケット
定期:抽出トレイ・給水タンク・本体(取り外せるパーツを除く)

エスプレッソ式

Image: Amazon.co.jp

エスプレッソ式は、エスプレッソ(圧力をかけて作る濃厚なコーヒー)を抽出する方式。また、アメリカーノ (エスプレッソにお湯を足して作る、ドリップコーヒーに近い味のメニュー)が作れる自動タイプのエスプレッソマシンです。

カフェラテやカプチーノなどのミルクのアレンジメニューもつくりやすいです。レギュラーコーヒーの抽出も可能で、さわやかな香りでさっぱりとした味わいになりやすいです。

「エスプレッソ式は、基本的に自動内部洗浄機能が付いていて、お手入れがラク。ボタン一つでコーヒーが抽出でき、使用後のお手入れはとくにありません。清潔さを保ちたい場合は他のパーツも洗いましょう」

【お手入れが必要な主なパーツ】
使用後:なし
定期:カス受け・カップ受け・トレイ・水滴受け(水滴を受ける小さいパーツ)・スチーム管・給水タンク・本体(取り外せるパーツを除く)

ドリップ式

Image: Amazon.co.jp

ドリップ式は、コーヒー粉にお湯を注いで、蒸らしながら抽出します。コーヒーメーカーのなかでもっとも一般的なモデル。全自動タイプは豆挽き・蒸らし・抽出・保温までを自動で行います。

「使用後は、粉の付いたフィルターはペーパーなら捨てて、メッシュなら洗う必要があります。サーバーと、フィルターをセットしているバスケットも洗ってください。製品ごとに洗うパーツの数は異なり、洗う必要があるパーツは分解して洗いましょう」

【お手入れが必要な主なパーツ】
使用後:サーバー・フィルター・バスケット
定期:給水タンク・ミル・保温板・豆容器・本体(取り外せるパーツを除く)

お手入れ簡単なコーヒーメーカーの選び方

ここからは、お手入れ簡単なコーヒーメーカーの選び方を5つのポイントに分けて解説。

1.パーツの数
2.ミルの有無
3.給水タンク
4.フィルター
5.サーバー

パーツの数

Image: Amazon.co.jp

なるべく洗うパーツの数が少ないほうがラクです。使用後に洗う必要のあるパーツの数は、製品によって異なります。浄水機能付きの製品は、カルキを除去することができますが、浄水カートリッジもお手入れが必要」

ミルの有無

Image: Amazon.co.jp

コーヒーメーカーには、コーヒー豆を粉砕するミル付きの製品があります。

「ミルなしのほうが洗うパーツが少なく、製品の構造もシンプルなのでお手入れはラク。

ミル付きはコーヒーの油分が付着したミルを定期的に洗う必要があります。水洗いできないものは、ブラシで粉を落とす必要があり作業が面倒。自動洗浄機能付きだと、自動でミルの部分を洗浄してくれるので非常にラク」

給水タンク

Image: Amazon.co.jp

「給水タンクは取り外し可能なものを選ぶとよいでしょう。タンクの丸洗いができる他、シンクに持ち運んで直接給水ができて便利です。本体と給水タンクが一体型の製品は、本体を濡らすと故障の原因になるので、丸洗いができずお手入れが面倒」

フィルター

Image: Amazon.co.jp

フィルターは、挽いた豆にお湯を注いでろ過するための器具で、「ペーパー」「メッシュ(ステンレス)」の2種類に分けられます。お手入れのしやすさと味の好みを考慮して選んでみてください。

「ペーパーは、使用後に捨てるだけで、お手入れが簡単。コーヒーの油分を吸い取るため、すっきりとした味わいになりやすいです。

メッシュフィルターは繰り返し使えてエコ。ただ使うたびに洗う必要があり、フィルターの網目に詰まったコーヒー粉を落とすのは面倒です。油分も一緒に抽出するため、コーヒー本来の香りを好む人に向いています」

サーバー

Image: Amazon.co.jp

サーバー(ポット)は、抽出されたコーヒーを受けるための器具。

「サーバーは手が直接入って洗いやすいように口が広いもの、そして蓋が外れるものを選ぶのがおすすめ。サーバーと蓋が一体化していると、丸洗いしにくいです。

サーバーの素材はガラス製とステンレス製に分けられます。ガラス製はニオイがつきにくくお手入れもしやすいです。

サーバー付きの製品は、基本的にサーバーをセットしないとコーヒー液が出ない仕様です。カップに直接抽出できる機能付きの製品なら、サーバーを洗う手間が省けますよ」

【専門家おすすめNO.1】お手入れ簡単なコーヒーメーカー

ここでは元カフェオーナーで家電専門家の倉本さんのおすすめNO.1商品をご紹介。

パナソニック 沸騰浄水コーヒーメーカー NC-A57-K

Image: Amazon.co.jp
自動洗浄機能付きの全自動コーヒーメーカー

「お手入れ簡単な製品を選ぶならダントツこれ! 自動洗浄機能付きで、ミルの上からお湯を出してミルも水洗いしてくれるからすごいラクです」

ペーパーフィルターを採用しているので、後片付けもラク。給水タンクの取り外しも可能です。

もちろん、味わいや機能面もしっかり充実。「沸騰浄水機能」機能で約90%のカルキをカットして、コーヒーをまろやかな味に仕上げます。

さらに、「デカフェ豆」コース搭載で、カフェインレス豆でも普通の豆のような豊かなコクを感じられるように抽出。4通りから好みの味を選べますよ。

お手入れ簡単なコーヒーメーカーおすすめ10選

おすすめのお手入れ簡単なコーヒーメーカーを人気商品から厳選してご紹介。倉本さんにお聞きした選び方のポイントや、Amazon・楽天などの人気通販サイトのランキングや口コミを参考に選出。「カプセル式」「エスプレッソ式」「ドリップ式(ミルなし)」「ドリップ式(ミル付き)」とタイプ別に紹介します。

【カプセル式】のお手入れ簡単なおすすめコーヒーメーカー

UCC ドリップポッド DP3

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日常的なお手入れもラク!本格的なドリップコーヒーを味わいたい人におすすめ

日常的なお手入れは、ポットホルダー・ドリップトレー・水タンクを水洗いするのみ。

独自形状のカプセル採用で、プロのハンドドリップの味を再現。湯音と蒸らし時間にもこだわっており、本格的なドリップコーヒーを飲みたい人におすすめ。

「ブルーマウンテンブレンド」「ハワイコナブレンド」など世界中から厳選した豆からつくられたいろいろな味のコーヒーが楽しめます。コーヒー以外だと紅茶やお茶を淹れられますよ。

「ストロングモード」搭載で、コーヒーの苦味と濃厚な味わいを楽しめます。コーヒーの粉も抽出できるのも特長。

ネスレ日本 ネスカフェドルチェグストジェニオアイホワイト MD9747S-WH

Image: Amazon.co.jp
20種類以上のカフェメニューがつくれる

毎日のお手入れをする箇所は3パーツのみ。

20種類以上のカフェメニューを手軽に楽しめるのが魅力。ブラックコーヒーはもちろんのこと、紅茶・宇治抹茶・ココアなどもつくれます。カフェオレ・カプチーノなどミルク系のメニューも豊富。

Wi-Fi搭載で、アプリと連携してお好みの温度・抽出方法を保存して設定できます。飲むほどにポイントがたまって商品との交換もできますよ。

ネスプレッソ エッセンサ ミニ ピュアホワイト C30-WH-W

Image: Amazon.co.jp
コンパクトでお手入れもラク!本格的な味わいを楽しめる

幅33cm×奥行8.4cnのコンパクトサイズで、狭いスペースにも置きやすいです。一人暮らし用にも向いています。洗うパーツの数も少なく、お手入れもラクですよ。

最大19気圧の高圧力抽出により、ハイクオリティなエスプレッソを手軽に楽しめます。他のカプセル式に比べると1杯あたりの価格は高めですが、味にこだわりのある人にはおすすめの一台。分量は、約40mlと110mlから選んで抽出可能。

【エスプレッソ式】のお手入れ簡単なおすすめコーヒーメーカー

デロンギ マグニフィカS 全自動コーヒーマシンECAM22112B

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本体の洗浄を自動で行う!お手頃価格で本格的な味わい

イタリアの家電メーカー「デロンギ」の全自動コーヒーメーカー。

本体の洗浄を自動で行うためお手入れがラク。給水タンクも取り外しやすいですよ。

エスプレッソ式の中でもお手頃に買えるのが特長。高性能なコーン式ミル採用で、本格的な味を堪能できます。

エスプレッソだけでなく、すっきりした後味のレギュラーコーヒーも味わえますよ。ミルクフロッサー付きで、ふわふわミルクがつくれます。カフェラテやカプチーノが好きな方にもおすすめ。

GAGGIA 全自動コーヒーマシン Anima BX アニマビーエックス

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自動クリーニング機能を搭載!美しいデザインがおしゃれ

イタリアの老舗で、エスプレッソマシンの定番ブランド「GAGGIA」の全自動コーヒーマシン。光沢のある美しいブラックのデザインがおしゃれ。

自動クリーニング機能搭載。ミルクメニューをつくるたびに、抽出口をスチームで自動洗浄します。

特殊セラミック製のフラットグラインダー採用で、豆を均一に挽くことができます。豆の特徴を感知して、最適な豆の量を自動で調整。本格的なエスプレッソを味わいたい人にもおすすめ。

【ドリップ式(ミルなし)】のお手入れ簡単なおすすめコーヒーメーカー

象印 コーヒーメーカー EC-GB40

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シンプルな機能でお手頃価格!パーツも少なく洗いやすい

必要十分な機能で、お手頃価格の一台。

パーツの数が少なく、構造がシンプルで洗いやすいです。サーバーはガラス製で、汚れを落としやすいです。給水タンクも取り外しOK。ペーパーフィルター採用で、使用後は捨てるだけでお手入れがラク。最大4杯抽出可能です。

浄水フィルター付きでカルキを除去して、コーヒー本来の味わいを楽しみやすいです。

メリタ オルフィプラス SKT53-1B

Image: Amazon.co.jp
しずく漏れしにくく、プレートが汚れにくい!

世界的に有名なコーヒー機器メーカー「メリタ」の定番コーヒーメーカー。メリタ独自の蒸らし機能により、安定しておいしいコーヒーを淹れやすいです。

抽出中のお湯のしずくがサーバをのせているプレートに落ちにくい構造のため、プレートが汚れにくいのが特徴。タンクの取り外しも可能。

真空二重断熱構造のサーバー採用で、コーヒーが冷めにくいです。ペーパーフィルターを採用。5杯まで抽出できます。

タイガー魔法瓶 コーヒーメーカー ACE-V080KM

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抗菌加工で清潔に使える、大容量タイプ

最大8杯まで抽出できる大容量のコーヒーメーカー。

真空断熱ステンレスサーバー採用で、内面加工により汚れやニオイがつきにくいです。取っ手とレバー部分には抗菌加工を施してあり衛生面は◎。ふたは分解できて洗いやすいです。

カップスタンド付きで、背の低いマイボトルやカップにも飛び散らずに直接抽出可能。給水タンクは取り外しOK。

「マイルド」「ストロング」から好みの味を選べます。ドリップバッグをおいしく淹れられるモードも搭載。

【ドリップ式(ミル付き)】のお手入れ簡単なおすすめコーヒーメーカー

ツインバード 全自動コーヒーメーカー 3杯用 CM-D457B

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メンテナンスモード搭載!専門店クオリティの味を楽しめる

3種類のメンテナンスモードを搭載。「OPEN」モードはミルをセットする部分を、「CLEAN」モードは水タンクを洗浄するときに使います。「DRAIN」モードは、水タンク内に残った水をすべて排水できますよ。

コーヒー界のレジェンドとして知られるカフェ・バッハの田口護さんが抽出プログラムを監修。高性能な臼式のミルを採用しており、味のクオリティの高さも評判。好みの味に細かく調整しやすいのも魅力です。ペーパーフィルターを採用。一度に3杯まで淹れられます。

象印 コーヒーメーカー 珈琲通 EC-RT40-BA

Image: Amazon.co.jp
カップに直接抽出が可能でサーバーを洗う手間を省ける

自動洗浄機能、パーツの取り外しOK、紙フィルターが使えるなどお手入れしやすい工夫が詰まった1台。

汚れがつきやすいミルケースは、内部に付いたコーヒー粉を抽出時にお湯で流すうえ、ミルケースごと取り外して丸洗いも可能。

また、ステンレスマグやコーヒーカップに直接抽出できるので、サーバーを洗う手間が省けます。クエン酸洗浄コースで、製品内部のパイプまでキレイに洗浄できるのもうれしいポイント。

機能面では、紙フィルター・メッシュフィルターのどちらも選べたり、まほう瓶構造のステンレスサーバー採用で、煮詰まりを抑えて保温しやすいなど、細かい使い勝手も◎。4杯まで抽出可能で、水タンクの取り外しもできます。

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