Text and Photographed by ヤマダユウス型

ギズモード・ジャパンより転載。

「音楽の時間」を取りたくなりました。

STAX(スタックス)といえば、高級ヘッドホンで知られる国産メーカー。今では中国のEDIFIERというブランドの傘下に入っていて、このブランドはアメリカのオーディオメーカーAudeze(オーデジー)とも提携を組んでいます。Audezeの平面磁界ドライバーはヘッドホン界隈でも個性出してますね。

こうした多様メーカーの良いところを集めたのが、ワイヤレスヘッドホン「STAX SPIRIT S3」。価格は4万9800円と高級帯なんですが、果たしてそれに見合う価値はあるのか。ギズ屋台で取り扱いが始まるということで、レビューしてみました。

ハイエンドらしい充実のオプション

同梱のハードケースは非常にカッコよく、高級機らしい佇まい。あと、ジッパーがめちゃめちゃなめらかでした。高級ブランドの財布のような、そんななめらかさがある。

パカッとオープン。

ヘッドホン本体のほかには、充電のためのUSBケーブル、有線接続のための3.5mmミニプラグケーブルと6.3mmへの変換プラグ、それからヘッドホンカバーを外すためのピックがあります。

バッテリーは連続再生約80時間と非常に長め。ソニーの高級ヘッドホン「WH-1000XM5」が最大約30時間なので、倍以上のスタミナです。そのかわり、ノイズキャンセリングや外音取り込みなどの機能は非搭載

ある意味、現代では珍しいヘッドホンですね。

本体の手触りですが、ラムスキンイヤーパッドのフカフカ感に高級みを感じます。一方で外装はわりとプラスチッキーで、カチャカチャした印象です。「5万円っぽく見える?」と言われたら、そこまでではないかなぁ。

上述のピックを使えば、アイスゲル入りのメッシュイヤーパッドに交換が可能。これがかなり快適で、暑い夏にはすごく使いやすい! ヘッドホンのイヤーパッドが蒸れやすいと感じている人は、年中コレでも良いと思いますよ。

シンプルに「音質が良い」

肝心の音質は、ストレートに、良い

aptXやSnapdragon Soundなどの高音質コーデックに対応していますが、今回はiPhone(SBCコーデック)で試聴しました。それでも音場は広々としていて、特に高音の聞こえやすさには驚きました。

「STAX SPIRIT S3」の特徴が、Audezeゆずりの平面磁界ドライバー。平面磁界は低歪みと音の再現性に優れているとされていますが、たしかにいわれてみればフラットな聞こえ方にも感じる。うるさめのアニソンやスッキリした洋楽なんかも、気持ちよく鳴らしてくれています。

この音質であれば有線でも聞いてみたくなるもの。というわけで手持ちのDAPに有線で繋いでみましたが、FLAC音源を聞くと「おっほぉ」と言っちゃうほどゾワっとキました。

これはアレですね、コーデック的にもヘッドホン端子的にもAndroidユーザーが喜ぶヘッドホンです。

首掛けの様子はこんな感じ。ゴールドのロゴが目を引くアクセントになるかと。首掛け状態でもイヤーパッドが首にあたると暑く感じるけれど、こういうときもメッシュパッドが便利そうですね。

音質的にはメッシュパッドは低音がヌケる感があるんですけど、そんなにイヤな感じではなかったです。

聞いていて気持ち良いヘッドホン

「5万円もするのにノイキャンないの?ってことはさぞ良い音なんでしょ~?」という当然の疑問に対してのアンサーは、イエスといって良いでしょう。スマホのストリーミングもすごく気持ち良い音を鳴らしてくれて、椅子に座ってのんびりと音楽に浸りたい気分になりました。

ちなみにアプリで音のバランス調整ができるんですが、ここに「STAXモード」というものがあります。ちょい高音が目立つようになったかなとは思うんですが、STAXといえば他に類を見ない静電型が特徴。

STAXの名を冠してはいますが、平面駆動といいAudezeのカラーが強いヘッドホンではありますね。良い音にかわりはないですけど!

ある意味で職人気質なヘッドホンともいえる「STAX SPIRIT S3」。音楽が好きな人こそ、愛せる一台になると思います。「最近忙しいけど、音楽に向き合ってみたいな」と考えている人は、ギズ屋台をチェックしてみてくださいな。

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