ペダルを踏み込むことでぐんぐん進む電動アシスト自転車(電動自転車)は、通勤通学時や、お子さんを乗せて出かけるパパやママに愛用されているだけでなく、近年ではスポーツとしても人気を集めているアイテム。
とくにコロナ禍においては、人混みを避けるためや運動不足を解消するために移動の選択肢として自転車を選ぶ人が増えていて、電動アシスト自転車の人気も高まっています。しかし、どんな自転車を選べばいいのか迷ってしまうという人も多いはず。
そこで今回は、ロードバイクの選手として活躍後に、自転車専門媒体の記者や編集者に転身し、現在はYouTubeチャンネル「サイクリストTV」でナビゲーターを務めている松尾修作さんにおすすめの電動アシスト自転車を伺いました。電動アシスト自転車選びのポイントや電動アシスト自転車の注意点なども紹介します。
松尾修作さん
(株)産経デジタルのアカウントエグゼクティブ。
10代からスイスのサイクルロードレースチームに所属し、アジアや欧州のレースを転戦。帰国後はJプロツアーへ参戦。引退後は自転車専門媒体の記者、編集者として自転車やアイテムのインプレッション記事を担当した。現在はYouTubeチャンネル「サイクリストTV」でナビゲーターを務めるほか、自治体の自転車施策プロデュース業務を担当。
Twitter:https://twitter.com/Shusaku357
YouTube:「サイクリストTV」
1 電動自転車とは?
Image: GettyImages
電動自転車とは、正式には「電動アシスト自転車」と言われ、バッテリーとモーターを搭載した自転車のこと。ペダルを漕ぐ力に合わせて、踏み込みをアシストしてくれ、信号待ちからの加速や坂道でも快適に走行することが可能です。
フルアシストの電動自転車とは?
電動アシスト自転車は、ペダルを漕ぐことでパッテーリーやモーターが作動して、踏み込みをアシストしてくれるのに対し、フルアシストタイプは、ペダルを漕がなくても電気モーターが稼働して動く自転車のこと。搭載するモーターの大きさにより法律区分されていて、「フルアシスト」の大半が定格出力0.6kw以下のいわば原付自転車。運転する際には、免許が必要となるため注意が必要です。
2 電動アシスト自転車の種類
ひとえに電動アシスト自転車といっても、街乗りに適したタイプや通勤通学におすすめなタイプ、子どもを安心して乗せられるタイプなどさまざまな種類が展開されています。ここでは代表的な電動アシスト自転車をピックアップして紹介します。
シティサイクル
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いわゆる「ママチャリ」タイプ。一般的には、ハンドルが真っ直ぐな「オールラウンダーハンドル」の自転車を含む軽快車のことでで、乗りやすく、通勤・通学のほか、近所の買い物など幅広いシーンで活躍しています。
「一般的な形状の電動自転車なので、学生から主婦まで、誰もが乗ったことがあるような車種になります。ここに電動アシストユニットが搭載されていて、買い物から通勤・通学まで活用できる万能タイプになります」
シティサイクルタイプの相場
8~15万円
子ども乗せタイプ

シティサイクルタイプに、子どもを乗せるためのチャイルドシートが搭載された電動アシスト自転車。安全性の高い設計のものも多く、スカートでもまたぎやすく、取り回しがらくにできるよう重心を下げたモデルが多いのが特徴です。
チャイルドシートをハンドル部分に取り付ける「前乗せタイプ」と荷台に取り付ける「後ろ乗せタイプ」があり、近年は、安全性と利便性のバランスがいい後ろ乗せタイプが人気。子どもが2人乗る場合には、「幼児2人同乗基準適合車」を選ぶのがおすすめ。また、同乗可能な年齢があるので、そちらも確認しましょう。
前乗せ | 低年齢の比較的小さいお子様用。大体のメーカーが1歳から4歳未満の設定。ただし、身長や体重の制限もある。 |
後ろ乗せ | 1歳以上もしくは2歳以上から使用可能。ただし、こちらも身長や体重の制限がある。 |
※あくまで一例です
子ども乗せタイプの相場
10~12万円
e-Bike(スポーツタイプ)

ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクのようなスポーツタイプの電動アシスト自転車の総称として「e-Bike」と呼ばれていることが多く、センサーなどの精度が高く、踏み込みに対してリニアに、さらにパワフルなアシストを得られます。バッテリー容量も大きく、100km以上の走行が可能なモデルもあります。
e-Bikeの相場
30万円~(電動アシストクロスバイクは10~25万円程度)
ミニベロ
タイヤサイズが16~20インチくらいまでの径が小さいタイプ。見た目がかわいくファッショナブルなモデルが多いのが特徴。近年はユニットの小型化により、スマートでビジュアルがさらによくなってきています。また、小回りが利くので、街乗りにもぴったり。コンパクトなため、広い駐輪スペースを確保しなくても収納できることから人気を集めています。
ミニベロの相場
10~30万円
折り畳みタイプ

フレームやハンドルを折りたたむことで、収納に優れたモデル。組み立てた際の見た目はミニベロタイプなどと変わりがありませんが、コンパクトになる分、室内で保管する際にも便利です。しかし、コンパクトになっても電動アシスト自転車である以上、20kg程度の重さがあります。
折りたたみタイプの相場
10~30万円
3 電動アシスト自転車の人気メーカーをチェック
電動アシスト自転車の人気3大メーカーをご紹介。各メーカーの特徴のほか、松尾さんにおすすめのアイテムも紹介していただきました。
パナソニック
シティサイクルからスポーツ車、本格e-bikeまで手がける総合メーカー。子ども乗せタイプの「ギュット」シリーズや、街乗りや買い物に便利な「ビビ」シリーズなどが有名で、高い人気を集めています。
「パナソニックの電動アシスト自転車は、製品ラインナップの豊富さが特徴です。バッテリーの信頼性が高く、他社にもユニットを供給しています」
SW

スッキリとした見た目で、電源はオン・オフだけのシンプルスイッチという電動アシスト自転車。またぎやすいU型アルミフレームを採用し、乗り降りしやすいローロングダウン設計に。さまざまなライフステージに合わせ、電動自転車のスタイルを変化させることができるよう、バスケットやチャイルドシートなどの豊富なオプションが展開されていて、使い方を自由自在に変えることができます。
定価で税込8万円台という価格が魅力的な1台。シンプルでかわいく、スタイルもいい電動アシスト自転車です。バッテリー容量が小さく走行距離は最大36kmほどですが、日常の買い物程度の距離を移動するのであれば問題なし。またぎやすいフレーム形状もこの電動自転車のおすすめポイントです。オプションが豊富なので、自分仕様にカスタムする楽しさも持ち合わせています。
バッテリー容量 | 8.0Ah |
充電時間 | 約4.5時間 |
走行距離 | 約36km(オートマチック) |
乗車適応身長(目安) | 147cm~ |
タイヤサイズ | 前20×1.75HE、後20×2.125HE |
チェンジ | ― |
重量 | 20.9kg |
ブリヂストン
シティサイクルタイプのラインナップに強いのがブリヂストンの特徴。子ども乗せ自転車の「ビッケ」シリーズが有名で、愛用しているママたちも多い人気のメーカーです。
「ブリヂストンは、走りながら充電が可能なシステムや、両輪駆動のモーターを作るなど、利便性を高める技術を誇っています」
TB1e

1度の充電で長い距離を走行可能なブリヂストンの電動アシストクロスバイク。スタイルを崩さずにペダリングができるクッション性のあるオリジナルサドルや、水ハネによって服が汚れるのを防ぐためのドロヨケ、錆びにくく耐久性にも優れたステンガードチェーンなどが標準装備されていて、通勤・通学にぴったりの1台です。
両輪駆動なモーターに、走りながら自動で充電できるシステムを備えた優れもの。エコモードで最大200km走行可能なところも魅力です。スポーティすぎないスタイルは、街乗りをしても馴染むと思います。カゴは付属していませんが、オプションで用意されているので選ぶことができます。
バッテリー容量 | B400(14.3Ah相当) |
充電時間 | 約4時間10分 |
走行距離 | 200km(エコモード)、105km(オートモード)、62km(パワーモード) |
乗車可能最低身長 | 151cm~ |
タイヤサイズ | 27×1-3/8WO |
シフト段数 | 7段 |
重量 | 22.5kg |
ヤマハ
電動アシスト自転車の草分け的存在で、「パス」シリーズがとても有名なメーカー。子ども乗せタイプはもちろん、ショッピングモデル、軽量・コンパクトモデル、3輪モデル、e-Bikeなどラインナップも豊富。
「ヤマハはシティサイクルタイプのラインナップが豊富ですが、一方でスポーツタイプのYPJシリーズに注力していて、ロードバイク、マウンテンバイク、クロスバイクタイプと精力的に展開しています」
PAS with

Withシリーズ内最軽量で、人気の定番シティサイクルモデルの電動アシスト自転車。街乗りや普段使い、お買い物にとマルチに活躍する1台。またぎやすい低床U型フレームには、ワイヤーが内蔵されているので、スマートなデザインに。荷物がたっぷりと収納できる大容量の軽量丸型バスケットが搭載されているのでお買い物や荷物の多い日の移動に便利です。
日常で必要な装備がそろったベーシックなモデルです。価格もヤマハの製品ラインナップの中では手が届きやすく、デメリットがほとんど見当たりません。カラーも豊富なので、好みのものを選ぶことができます。
バッテリー容量 | 12.3Ah |
充電時間 | 約3.5時間 |
走行距離 | 78m(オートエコモード プラス)、53km(スマートパワーモード)、48km(強モード) |
適応身長の目安 | 145cm~(26型)、141cm~(24型) |
タイヤサイズ | 26×1 1/2WO、24×1 1/2WO |
変速方式 | リヤハブ内装3段式 |
重量 | 26.6kg(26型)、25.9kg(24型) |
松尾さんおすすめの注目メーカー
BESV

「個性的かつ街に溶け込むスマートなデザインのラインナップをそろえる『BESV(ベスビー)』は、老舗のメーカーで、ヨーロッパでは昔から人気のあるメーカーです。折りたたみタイプやミニベロタイプもそろえ、デザインに定評があります。イメージモデルにのんさんを起用し、流線的なミニベロがあったり、モーターの搭載位置が個性的で、他にはないデザインのものを楽しむことができます。堅牢性や信頼性も兼ね備えており、注目のメーカーです」
4 電動アシスト自転車の選び方
信頼のおける人気メーカーから選ぶはもちろんですが、他にはどんなところをポイントにして電動アシスト自転車を選ぶとよいのかを松尾さんに伺いました。
メーカー取扱店舗での購入が望ましい
「電動アシスト自転車だけでなく、すべての自転車に言えることですが、自転車はメーカーの取扱店で購入することをおすすめします。自転車は、購入の際の防犯登録手続き、保険加入、購入後の故障やメンテナンスなどが必要となるため、フォローアップしてくれる販売店とのお付き合いが大切です。インターネットでの購入でも、そうしたことを行なってくれるお店もあるので、しっかりとしたお店で選ぶようにしてください」
バッテリーの容量で選ぶ
「近所の移動しかしないという人や、通勤・通学などの場合でも1日15kmも走らないのであれば、12Ahほどのバッテリーを搭載したもので足りると思います。その場合でも週に1度の充電で十分足りると思います。スポーツ走行をする人や、高い出力設定を好む人の場合は、e-Bikeに用いられる大容量バッテリーがあった方がいいかもしれません。ただ、今時のバッテリーは小型化されていて、取り出しや持ち運びも不便ではないため、充電回数が増えることでの心理的ハードルは下がっていると思います。なので、無理に大容量バッテリーのものを選ばずに、こまめに充電をして使用するというのもありだと思います」
<こんな人におすすめ>
6.0~8.0Ah | ・週に数回程度近場に出かける人 ・長距離移動は電車や車、近場は自転車と使い分けている人 |
12.0Ah~ | ・自転車通勤、自転車通学をしている人 ・送迎や買い物などで毎日利用する人 |
16.0Ah~ | ・毎日の通勤、通学のほか、休日にも自転車を乗る人 ・坂道での利用が多い人 ・寒い地域で利用する人 |
デザインで選ぶ
「モーターやバッテリーがデザインの邪魔になることもあるため、スタイリッシュなデザインの自転車ほど、バッテリーの容量が小さいものが多いように思います。デザイン性を重視する場合には、バッテリーが小さくなってしまいますが、まめに充電すれば問題ないでしょう。価格の高いe-Bikeであれば、フレームにバッテリーを収納して隠しているものもありますが、10万円台の電動アシスト自転車の場合、どうしても外見的に目立っているものが多い印象です。デザインで選ぶ場合は、どうしても性能が劣ってしまうこともあります」
タイヤサイズで選ぶ
「基本的には、26または27インチのシティサイクルであれば、どんな方でも乗ることができると思います。20インチまでのタイプは、フレームが地面側にカーブして、低重心化、またぎやすさを実現しているので、ロングスカートでも漕ぎやすいなど、デザインと機能性を両立しているものが多いです。e-Bikeの場合は、タイヤサイズよりもフレームサイズで選択することになります。フレームのジオメトリ(設計)によっても変わってくるため、適正の身長や手足の長さなどによっても異なります。そのため、メーカーのウェブサイトを参照するようにしてください」
機能で選ぶ
「たとえば、毎日乗る人はバッテリー容量と充電の利便性を重視したり、重い荷物や子どもを乗せる場合には、低重心化と大きなカゴが装備されている車種を選んだり、輪行したり、収納スペースが限られている場合には折りたたみタイプを選んだり…と、乗り手のライフスタイルによっても求める機能が異なると思います。自分の目的に沿った機能を備えたものを選ぶのがおすすめです。すべてのユーザーに対して言えることが、不備があった際や買い替えなどを考慮して、バッテリー補償があり、二重ロック機能などのバッテリーの盗難対策がしっかりととられているメーカーの車種を選ぶことがおすすめです」
5 目的・用途別おすすめ電動アシスト自転車
ここでは目的や用途に合わせ、松尾さんがピックアップしたおすすめの電動アシスト自転車を紹介します。
通勤向け
ブリヂストン TB1e

従来モデルよりも1充電あたりの走行距離が最大で53%アップし、パワーモードで62km、オートモードで105km、エコモードで200km走行可能な電動アシストクロスバイク。暗くなると自動で点灯するショートシリンダーLEDランプ、快適なペダリングのスポーティクッションサドル、水ハネによって服が汚れるのを防ぐドロヨケ、走りながらも自動充電してくれる機能など充実の装備で、通勤や通学をサポートしてくれます。
最大200kmの走行距離と、走りながらも自動充電してくれるアシスト機能を兼ね備えています。両輪駆動だけでなく、走行しながら充電可能なシステムは、毎日の通勤や通学で使う人にとっては大きなポイントだと思います。アシストが効く速度は最大で24/kmですが、スピーディに移動できるクロスバイクタイプという点でも、忙しいビジネスマンにおすすめです。スポーツタイプながら、泥除けも標準装備されているので、スーツなどの仕事着を汚さないというところも高評価です。
バッテリー容量 | B400(14.3Ah相当) |
充電時間 | 約4時間10分 |
走行距離 | 200km(エコモード)、105km(オートモード)、62km(パワーモード) |
乗車可能最低身長 | 151cm~ |
タイヤサイズ | 27×1-3/8WO |
シフト段数 | 7段 |
重量 | 22.5kg |
女性におすすめ
ヤマハ PAS CITY-C

軽量かつコンパクトの20インチモデルで、またぎやすい低床U型フレームの電動アシスト自転車。軽量コンパクトな車体で、エレベーターにも積載でき、適応身長の目安が140cm以上なので、小柄な人でも安心して乗ることができます。乗り心地が快適なテリーサドルと色を合わせたハンドルがおしゃれで、街乗りに適したスタイリッシュさも特徴です。
またぎやすく、低重心なフレーム形状になっているので、女性でも扱いやすいモデル。20インチとやや小さいタイヤ径で、小回りも効きます。アップライトなポジションもいいですし、オートエコモードであれば最大83km走行可能で、コンパクトな見た目ながらバッテリー容量も十分にあります。
バッテリー容量 | 12.3Ah |
充電時間 | 約3.5時間 |
走行距離 | 83km(オートエコモード プラス)、57km(スマートパワーモード)、48km(強モード) |
適応身長の目安 | 140cm~ |
タイヤサイズ | 20×1.75HE |
変速方式 | リヤハブ内装3段式 |
重量 | 20.8kg |
おしゃれ
ウィモ COOZY

十数名のエンジニアにより、約15カ月と100回以上の修正を重ねて設計したおしゃれでかわいい電動アシスト自転車。独自開発されたバッテリーボックスをフレームと一体化するように配したことで、実用性とのバランスが取れたデザインになっています。コンチネンタル製ポリウレタンのベルトドライブで、洋服への油汚れや錆の心配がなく、お手入れも不要。直射日光でも見やすいカラーディスプレイ、デザイン性や乗り心地を兼ね備えたサドルなどの装備も充実しています。
リヤのフレームでバッテリーを支えるという、少々レトロで個性的なデザインが映える1台。チェーンではなくベルトドライブでスムーズな走行が可能で、チェーンのトラブルがないというメリットも兼ね備えています。バッテリーは、パナソニック製なので、信頼性が高いのもポイントです。
バッテリー容量 | 24 V(10.5Ah相当) |
充電時間 | ― |
走行距離 | 100km(エコ)、70km(パワー)、40km(ブースト) |
適応身長の目安 | ― |
タイヤサイズ | 20インチ× 1.75 |
変速方式 | リアハブ内装三段変速(SHIMANO製) |
重量 | 18.75kg |
主婦向け
パナソニック ビビ・L・押し歩き

のぼり坂やスロープなどでも自転車をらくに押して歩ける、国内初の「押し歩きモード」を搭載したモデル。荷物がたっぷり収納できる大型樹脂ロッドバスケットや、前方だけでなく足元も照射するLEDライト、スタンドをらくに立てられるアルミスタンドなども搭載し、安心・安全に乗るための機能が充実しています。
国内初の「押し歩きモード」が搭載され、ボタンを押すだけで動き出すため、街中で遭遇するスロープや階段脇の坂道など、自転車から降りなければならないようなシチュエーションで便利。重たい荷物をカゴに入れているときにも活躍する主婦向けの1台です。
バッテリー容量 | 12.0Ah |
充電時間 | 約4時間 |
走行距離 | 約78km(ロング)、約54km(オートマチック)、約46km(パワー) |
乗車適応身長(目安) | 140㎝~ |
タイヤサイズ | 26 |
変速方式 | 内装3段 |
重量 | 24.0kg |
高齢者向け
ヤマハ PASワゴン

操作も簡単で荷物もたっぷり乗せられる3輪モデルの電動アシスト自転車。低床U型フレームなので、またぎやすく乗り降りしやすい形状で、シンプルで簡単に操作できる大きくて見やすい液晶スイッチが付いています。約19Lの大容量フロントバスケットのほかに、約39Lも収納可能なリヤバスケットも搭載。お買い物や荷物の搬送にも便利で、3輪タイプなので、たくさんの荷物を安心して運べます。
3輪タイプのためバランスを取りやすく、お年寄りでも安心して使用できる電動アシスト自転車です。手元の操作パネルやバッテリー残量も文字が大きく、見やすいのも特徴。フロントとリヤのバスケットの容量も大きく、ゆとりをもった積載ができるのもポイントです。
バッテリー容量 | 15.4Ah |
充電時間 | 約4時間 |
走行距離 | 77km(弱モード)、約57km(強モード) |
適応身長の目安 | 139cm~ |
タイヤサイズ | 16型(前輪18型) |
変速方式 | リヤハブ内装3段式 |
重量 | 29.3kg |
街乗りにおすすめ
ベスビー PSA1

海外でさまざまなデザイン賞を受賞し、日本でもグッドデザイン賞2017を受賞したおしゃれなフォルムの電動アシスト自転車。アルミフレームを採用し、高性能バッテリーを搭載。フル充電で90kmの航続ができます。スマホとの連携機能により、ナビ機能や走行データを記録することも可能です。
ミニベロタイプのフレームに前後サスペンションを組み合わせた、スタイリッシュなモデル。バッテリーも含めてデザインの一部になっていて、未来的な雰囲気が街に映えます。ディスクブレーキをそろえていて、天候に左右されずに安定したブレーキングを実現。20kgを下回る重量と、一度の充電で最大90kmの走行距離も魅力です。
バッテリー容量 | 10.5Ah |
充電時間 | 約4.5時間 |
走行距離 | 90km / 74km / 60km(モード別) |
適応身長の目安 | 約153cm~ |
タイヤサイズ | 20×1.95(米式) |
ギア | SHIMANO Altus 7speed |
重量 | 19.6kg |
坂道に強い
ブリヂストン TB1e

両輪駆動で外装7段の変装ギアが付いていて、力強いアシスト力の電動アシスト自転車。従来モデルよりも1充電あたりの走行距離が最大で53%アップし、パワーモードで62km、オートモードで105km、エコモードで200km走行可能。走りながらも自動充電してくれる機能も装備しています。
両輪駆動のため安定し、ぐいぐいと引っ張られるような力強いサポートを得られる電動アシストクロスバイク。7段変速とギアの選択肢も多く、坂道の勾配に適した走りが可能です。
バッテリー容量 | B400(14.3Ah相当) |
充電時間 | 約4時間10分 |
走行距離 | 200km(エコモード)、105km(オートモード)、62km(パワーモード) |
乗車可能最低身長 | 151cm~ |
タイヤサイズ | 27×1-3/8WO |
シフト段数 | 7段 |
重量 | 22.5kg |
子ども乗せ
ブリヂストン ビッケ モブ dd

U型フレームでまたぎやすく、乗り降りしやすい子ども乗せ電動アシスト自転車。コンパクトで駐輪場でもぶつかりにくいクッション標準装備の一体設計リヤチャイルドシートを装備しています。子どもの荷物を乗せたり、買い物にも便利なフロントバスケットも搭載し、ママやパパから支持を集めています。
またぎやすいフレームで、両輪駆動のため、子どもを乗せても安全に安定走行ができる電動アシスト自転車です。エコモードで115km走行可能なバッテリーも優秀。定評のあるシリーズだけに、これさえあれば困ることがない定番の1台です。
バッテリー容量 | 14.3Ah |
充電時間 | 約4時間10分 |
走行距離 | 115km(エコモード)、80km(オートモード)、50km(パワーモード) |
適正身長 | 151cm~ |
3人乗り時適正身長 | 152cm~ |
タイヤサイズ | 24×1.75HE(前)、20×2.125HE(後) |
シフト段数 | 3段 |
重量 | 33.4kg |
安い
パナソニック SW

電源のオン・オフだけのシンプル操作で使えるモデル。またぎやすいU型アルミフレームで、乗り降りもスムーズにできます。オプションでさまざまなバスケットを装着できたり、チャイルドシートを搭載できたりと、ライフステージに合わせて変化させて使える電動アシスト自転車です。
定価8万円台というのは破格で、デザインが個性的なところも高ポイントです。最低限の装備とバッテリー容量ですが、パナソニック性で信頼性も高く、とにかく安いモデルを選ぶのであれば、この電動アシスト自転車がおすすめです。
バッテリー容量 | 8.0Ah |
充電時間 | 約4.5時間 |
走行距離 | 約36km(オートマチック) |
乗車適応身長(目安) | 147cm~ |
タイヤサイズ | 前20×1.75HE、後20×2.125HE |
チェンジ | ー |
重量 | 20.9kg |
折りたたみタイプ
パナソニック オフタイム

軽量アルミフレームで車載もしやすいパナソニックの折りたたみタイプ。コンパクトなボディながら、よりスポーティな走りを実現するギア設定と路面に合わせた変速を可能にした外装7段変速を装備。長距離走行でも疲れにくい172mmのワイド幅スポーツサドルを採用し、快適な走りを楽しむことができます。
折りたたみタイプはジョイント部分が粗悪な場合、走行中にヒンジが折れるアクシデントで命に関わる事故が起きることもあります。オフタイムは、パナソニック製で信頼性も高く、精度もしっかりしているためおすすめです。ハンドルも折りたたみ可能で、車などに乗せるにもぴったり。BAA適合車種というお墨付きがある点もポイントです。
バッテリー容量 | 8.0Ah |
充電時間 | 約3.0時間 |
走行距離 | 約50km(ロング)、約38km(オートマチック)、約30km(パワー) |
乗車適応身長(目安) | 149~185cm |
タイヤサイズ | 前18/後20 |
チェンジ | 外装7段 |
重量 | 20.6kg |
電動アシストクロスバイク
パナソニック XU1

東京2020オリンピックのケイリン先導車の開発で培ったデータをもとに、フレームやロントフォークのジオメトリーなどを見直したことで従来車より重心を低くし、走行フィーリングが向上した電動アシストクロスバイク。バッテリーをダウンチューブと一体化したことで、スポーツバイクらしいフォルムに。クランク軸に直接駆動力を伝えるダイレクトドライブ機構で、なめらかかつ力強いアシストにより、スマートでアクティブな走行を楽しめます。
性能とスタイルを両立したハイパフォーマンスモデル。セミインテグレーテッドなバッテリーはスマートで、ディスプレイや操作スイッチもスポーティで扱いやすいです。クランク直結のユニットから出力されるアシストもとてもスムーズ。スタンドやキャリアが標準で装備されているので利便性も高い1台です。
バッテリー容量 | 8.0Ah |
充電時間 | 約3.0時間 |
走行距離 | 約82km(ECOモード)、約57km(AUTOモード)、約44km(HIGHモード) |
乗車適応身長(目安) | 159~178cm |
タイヤサイズ | 700×50C |
チェンジ | 外装9段 |
重量 | 24.5kg |
回生充電機能付き
ブリヂストン フロンティア デラックス

走りながら充電してくれる両輪駆動の電動アシスト自転車で、またぎやすいU型フレームにフロントバスケットを標準装備した普段使いにぴったりの1台。ハンドルを半固定できるくるピタ機能により、駐輪や荷物を載せ降ろしする時にぐらつきにくく安心です。
回生充電機能付きの電動アシスト自転車はブリヂストンが有名で、フロンテクア デラックスは、オーソドックスなシティサイクルスタイルの自転車に回生システムを組み込んだモデルです。走行中に足を止めても、左手でブレーキをかけても充電可能で、4日走行すると1日分の充電が貯まるという効率のよさも魅力。ベルトドライブなので、注油の必要もなく、服が汚れにくいというのもメリットです。
バッテリー容量 | 14.3Ah |
充電時間 | 約4時間10分 |
走行距離 | 約200km(エコモード)、105km(オートモード)、62km(パワーモード) |
乗車可能最低身長 | 140cm~(26型)、136cm~(24型) |
タイヤサイズ | 26×1-1/2WO(26型)、24×1-1/2WO(24型) |
シフト段数 | 3段 |
重量 | 27.4kg(26型)、26.7kg(24型) |
6 電動アシスト自転車の使用時の注意点
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電動アシスト自転車に限らず、自転車は乗り物なので、防犯上の登録や正しいメンテナンスなどを行なって、安心して安全に長く乗りたいもの。購入時はもちろん、購入後にも気をつけておきたいポイントを伺いました。
保険加入や防犯登録は必ず行う
「自転車の防犯登録は義務なので、近くの自転車販売店で加入することが可能です。費用は500円ほどで、車体番号などを店員さんに見てもらう必要があるため、時間にゆとりのある時に行なってもらうことをおすすめします。
保険の加入については、自治体によっては義務になっているところがあるので、確認をしておく必要があります。たとえ加入義務がない場合でも、自転車の事故は増加していて、被害者だけでなく、加害者になってしまって数千万円の賠償責任を負ったケースもあるので、必ず入ることをおすすめします」
事故や運転に気をつける
「道路交通法は必ず厳守しましょう。信号を守るほかに、車道を逆走したり、歩道を徐行しない走行は事故に繋がります。また、空気圧の不足はパンクのリスクを高めたり、ボルトの緩みが原因で転倒する危険性もあります。常に車体の状態をチェックして乗りましょう」
自転車は極力店舗で購入するのが望ましい
「安全面を考慮すると、基本的に自転車は店舗での購入が望ましいです。一方、通販の場合でもほぼ完成した状態で送られ、購入者は組み立てが必要ないケースもあります。ハンドルなどの緩みなどは事故に直結するため、通販で購入する際は、どの状態で送られてくるのかを必ず確認することをおすすめします」
替えのバッテリーはしっかりとしたメーカーのモデルを購入
「バッテリーの寿命は、約3年と言われており、無名のメーカーのモデルを選んでしまうと、交換時に替えのバッテリーを購入できないこともあります。また、粗悪なバッテリーは発火や爆発のリスクも皆無ではないことから、なるべく国内ブランド、もしくは海外ブランドでも保証などがしっかりしているメーカーのモデルをおすすめします」
あると便利なアイテム
空気入れ
トピーク ジョーブローマックス

スポーツ自転車でも使える耐久性を持つ空気入れ。価格が比較的安価なところもポイントです。メーターもついていて、適正気圧に入れることが可能。ポンピングの回数も最低限でしっかりと空気が入り、デメリットが見当たらない優等生なポンプです。
ヘルメット
オージーケーカブト キャンバスアーバン

製品名のとおり、シティライドに似合うアーバンスタイルのヘルメット。通勤や通学にも使いやすいデザインで、カラーバリエーションも豊富です。オージーケーカブト製なので、日本人の頭にフィットするサイズ感なのも特徴。ツバがスポーティすぎないデザインを演出しています。
構成・文/相馬香織