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誕生日やお祝いのプレゼントとしても人気のある子供向けキックボード。そのデザインや機能は、昔と比べものにならないほど多種多様になっています。

「安全に楽しんでほしいけど、何を選べばよいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

そこで、数多くのキックボードを乗り比べ、キックボードに詳しい大原さんに、未就学児の3、4、5歳向けのものから小学生向けのものまで、年齢に応じたおすすめのキックボードとその選び方を聞いてみました。

大原秀明さんのイメージ

大原秀明さん
日本ローラースポーツ連盟公認指導者。日本全国でインラインスケートの講習会を行ったり、パフォーマンスを披露するほかに大会運営や大会の審査員などを務めるなど幅広く活動している。購入する機種に迷ったことからキックボードにのめり込み、共同運営するwebサイトでは実際に20種類以上の機種を乗り比べたレビュー記事を紹介している。
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子供の年齢別おすすめキックボード11選

Image: GettyImages

3、4、5歳向けキックボードの選び方

幼児向けのキックボードを選ぶときは、安定しやすい3輪のものがおすすめです。それに加えて、2輪のものでも3輪のものでも、ハンドルが一回転しないものを選ぶこと。

なぜかというと、子供はキックをすることとハンドルをしっかり持つという2つのことを同時にするのが難しく、キックにばかり意識がむいてしまいがちなので、ハンドルを切りすぎて倒れてしまうことがあるのです。

おすすめなのは、ハンドルを切って曲がるものではなく、ハンドルを左右に傾けることで曲がれるものです。

3、4、5歳におすすめ6選

 - 3輪タイプ

TOY MONSTER 858 エリート

Image: 楽天

傾けることでタイヤが曲がる、安定感のある3輪キックボード。ワンタッチで折りたたみ可能です。太めのタイヤで芝の上も土の上も走れます。50個以上のLEDライトがついていて、安全のための点灯機能もあります。

重量 3.5kg
本体サイズ L55 × W28 × H60cm
耐荷重 50kg
対象年齢 5歳以上
ブレーキタイプ フットブレーキ
タイヤサイズ 前輪:120mm、幅40mm 
後輪:80mm、幅50mm
タイヤタイプ ウレタンタイヤ
折り畳み
高さ調整 3段階調整が可能

本体やタイヤ部分にLEDライトがついていてキラキラ光るもの。タイヤは滑走することで光ります。

FILA SCOOTER 3W

Image: 楽天

太めのタイヤが安定した走りを可能にする3輪のキックボード。ハンドルを傾けることでタイヤが曲がるタイプです。

重量 -kg
本体サイズ L67.5 × W28 × H65.5cm
耐荷重 50kg
対象年齢 5歳以上
ブレーキタイプ リアフェンダーフットブレーキシステム
タイヤサイズ 前輪:120mm、幅40mm 
後輪:80mm、幅24mm
タイヤタイプ ウレタンタイヤ
折り畳み
高さ調整 3段階調整が可能

一つ前に紹介した「TOY MONSTER」に比べてハンドルを倒したときの曲がり方が少し固めなのでフラフラせず安定性が高い一台。つくりもよく、後輪が2つついていて接地面積が広いことも安定性をより高めています。

Micro ミニ マイクロ 折りたたみ デラックス LED

Image: Amazon.co.jp

ワンタッチで折り畳める3輪タイプのキックボード。低重心設計なので滑り心地も◎。タイヤは走ることでキラキラと光ります。体重移動でハンドル部分を傾けて左右に曲がるタイプ。

重量 1.9kg
本体サイズ L49 × W20 × H50 
ハンドルの高さ 49~68cm
耐荷重 20kg
対象年齢 2歳以上
ブレーキタイプ フットブレーキ
タイヤサイズ 前輪:120mm 後輪:80mm
タイヤタイプ ウレタンタイヤ
折り畳み
高さ調整 3段階調整が可能

他と比べて少し値段は高めですが、SGマークを取得している機種なので安全性の面からもおすすめです。走ることでタイヤが光ります。

GLOBBER ゴーアップ

Image: Amazon.co.jp

パーツを付け替えることで、1~3歳はプッシュチェア、1歳3ヶ月から3歳まではウォークバイク、3歳から10歳まではキックボードとして乗れるタイプ。ハンドルは4段階、シートは3段階に調整可能です。

重量 プッシュチェア:3.97kg
ウォークバイク:3.37kg
キックスクーター:2.48kg
本体サイズ プッシュチェア:L60 × W27 × H85-100cm
ウォークバイク:L56.5 × W25 × H41-45cm
キックスクーター:L56.5 × W27 × H67.5-82.5cm
最大重量 プッシュチェア:20kg
ウォークバイク:20kg
キックスクーター:50kg
対象年齢 1~10歳
ブレーキタイプ フットブレーキ
タイヤサイズ
タイヤタイプ ウレタンタイヤ
折り畳み
高さ調整 4段階調整が可能

座って乗ったり、立って乗ったりと形を変えて乗ることができるタイプのもの。こういったタイプのなかでもおすすめなのがこの機種です。

GLOBBER プリモ フォールダブル

Image: Amazon.co.jp

走るとタイヤ部分が光る3輪キックボード。ハンドルを傾けることで左右に曲がります。フランス生まれのブランドならではのかわいいデザインも◎。

重量 -kg
本体サイズ L57.5 × W28 × H67.5-77.5cm
耐荷重 50kg
対象年齢 3~8歳頃まで
ブレーキタイプ フットブレーキ
タイヤサイズ
タイヤタイプ ウレタンタイヤ
折り畳み
高さ調整 3段階調整が可能

こちらも子供に人気のある光るタイプです。

 - 2輪タイプ

幼児でも2輪を乗りこなす子もいます。見様見真似ですぐ乗れてしまうような子供の場合、小型の2輪のキックボードがおすすめです。

FILA 145 SCOOTER

Image: Green Summit

本体の無駄な「あそび」を少なくしてガタつきを軽減。高性能なベアリングでなめらかな走りを実現したモデルです。ハンドルバーまで折り畳めるのでコンパクトに持ち運べます。

重量 2.5kg
本体サイズ L76 × W34 × H88.5cm
耐荷重 100kg
対象年齢 5歳以上
ブレーキタイプ リアフェンダーフットブレーキシステム
タイヤサイズ 145mm、幅30mm
タイヤタイプ ウレタンタイヤ
折り畳み
高さ調整 3段階調整が可能

小学生~向けキックボードの選び方

Image: GettyImages

小学生以上になるとわざわざ3輪を選ぶメリットはなく、大人用と子供用の差がほぼなくなってきます。大人用のものを選んでも問題ありません。子供は割と扱いが雑だったりするので、耐荷重の面からもある程度頑丈なものがよいでしょう。

小学生以上におすすめ5選

ハンドルの高さが調整できるものがおすすめです。調整できるので、子供も使えますし大人も兼用できます。今回はおすすめ順に紹介します。

FRENZY FR205DB3

Image: Amazon.co.jp

イギリス発のおしゃれなキックボードブランドFRENZYのモデル。ハンドルバーはロックレバーを解除してからピンを押すという一般的な方法でサイズ調整ができます。ハンドルバーを固定するレバーがあるため、レバーがない機種に比べガタつきは少なくなります。フレームの折りたたみはワンタッチなので、コンパクトに持ち運べます。カラーはマットなブラックとアース系コヨーテの2色。

重量 4.76kg
本体サイズ L91 × W49 × H89~104cm
耐荷重 100kg
対象年齢
ブレーキタイプ ハンド・フット・デュアル・ブレーキシステム
タイヤサイズ 205mm
タイヤタイプ ウレタンタイヤ
折り畳み
高さ調整 4段階調整が可能

ハンドルの高さ調整は3段階のものが多いのですが、これは4段階調整が可能。ないよりはあった方が安心なハンドブレーキがついたタイプです。

FRENZY FR205PP

Image: Amazon.co.jp

走破性に優れたエアタイヤを搭載したモデル。「FRENZY FR205DB3」と同様にワンタッチでフレームの折りたたみが可能です。石畳のような路面の多少の凹凸には対応できるので行動範囲を広げてくれる一台です。カラーはブラックとミリタリーの2色展開。

重量 4.6kg
本体サイズ L91 × W49 × H87~96cm
耐荷重 100kg
対象年齢
ブレーキタイプ フットブレーキ
タイヤサイズ 205mm
タイヤタイプ エアタイヤ
折り畳み
高さ調整 3段階調整が可能

タイヤの空気圧が少し低めなのですが、その分振動を軽減する力が強いのでバランスを崩しにくく、安定性が高い一台です。

StreetSurfing XPS AIR

Image: 楽天

簡単に折り畳みができるワンクリックフォールディングシステムを採用した一台。ハンドルバーの高さが調節できるので、8歳以上の子供から大人まで楽しめます。205mmのエアタイヤで乗り心地も◎

重量 4.5kg
本体サイズ L70 × W48 × H99cm
耐荷重 100kg
推奨年齢 8歳以上
ブレーキタイプ フットブレーキ
タイヤサイズ 205mm
タイヤタイプ エアタイヤ
折り畳み
高さ調整 3段階調整が可能

エアタイヤはウレタンタイヤよりも路面を選びません。荒い路面の場合、ウレタンタイヤは弾んでしまうことも。子供はあまり路面状況を気にしないので、安全性を考えるとエアタイヤの方がよりおすすめです。

StreetSurfing K-BIKE KB2

Image: Amazon.co.jp

大きなタイヤで滑走性を追求したモデル。オンロードでもオフロードでも路面を選ばず乗ることができます。ドリンクホルダー装備のためのビスが標準搭載されているのでカスタムも可能。アウトドアワゴンを牽引できるリアキャリアを装着すると荷物を運べます。

重量 7.9kg
本体サイズ L132 × W66 × H86~96cm
耐荷重 120kg
推奨年齢 10歳以上
ブレーキタイプ ハンドブレーキ
(フロント・リア)
タイヤサイズ 前輪:406.4mm(16インチ)後輪:304.8mm(12インチ)
タイヤタイプ エアタイヤ
折り畳み ×
高さ調整 可能

サイズが大きいので転びにくく、ブレーキもしっかりしているのでおすすめ。欠点は少し大きめなのでとめる場所を選ぶかなという点です。

Micro Rocket

Image: Amazon.co.jp

タイヤ幅が64mmと太めなので多少の悪路でも安定した走行が可能に。滑り止めが付いたデッキは低重心設計なので安定も◎。耐荷重が100kgで8歳から乗れるので子供と大人の兼用キックボードとしてもおすすめです。

重量 3.85kg
本体サイズ L79 × H66-96cm
耐荷重 100kg
対象年齢 8歳以上
ブレーキタイプ フットブレーキ
タイヤサイズ 前輪:120mm、幅64mm 
後輪:80mm、幅64mm
タイヤタイプ ウレタンタイヤ
折り畳み
高さ調整

タイヤの幅が小さなものは側溝の上の金網に引っかかってしまうこともあるのですが、これはワイドタイヤなのでその心配もありません。子供が好きそうなファイヤーパターンのデザインもおすすめポイントです。

失敗しないための上手な選び方

Image: GettyImages

実際に使っている子供の意見が聞ければベストですが、そういった情報がない場合、どういった点に気をつけて選べばよいのでしょうか。

安全性

 - ハンドルについて

3輪の場合はハンドルを傾けて曲がるものを選ぶことで、蹴り出したときにハンドルを切りすぎて転倒することを防げます。

 - ブレーキについて

子供の場合、ブレーキを踏む前に地面に足をつけてしまうので、ハンドブレーキの有無はそこまで重要ではないでしょう。あくまで補助的なブレーキとして考えていただくのがよいかと思います。

年齢があがるとハンドブレーキが使えるようになりますが、フットブレーキも使えるので、あればよいですが、必須ということはありません。

持ち運びやすさ

子供のキックボードは大人が持ち運ぶことが多いので、折りたたみができないものよりは折りたためるものの方が利便性が高いでしょう。大型のものは重くなるため、注意が必要です。

キックボードに安全に乗るために

Image: GettyImages

キックボードはローラースケート、スケートボードなどと同じ「遊具」のカテゴリーに入り、道路交通法で交通や人通りが頻繁なところでは使用してはいけないという決まりになっています。

その他にどういったことに気を付ける必要があるのでしょうか。

ヘルメットやプロテクターを装着する

ヘルメットは必ずつけるようにしましょう。自転車用のものでもよいですが、一番よいのはスケートボードやインラインスケート用のヘルメット。

プロテクターについてもキックボードの練習やキックボードに乗ることが目的の場合はつけることをおすすめします。

何が危険か大人が把握しておく

路地の交差点での飛び出しに注意するなど、基本的な交通ルールをしっかり守るほかに、どのようなことに気をつけておけばよいのでしょうか。

子供がキックボードに乗っているとき、地面の小さな段差で転んでしまうことが多くみられます。

歩道から車道に降りるときの歩道と車道との小さな段差で前のめりに転んだり、点字ブロックの凸凹した部分につまづいたり、側溝に被せてある金網に引っかかることにも注意が必要です。

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