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Photographed by Dai Hashimoto

熊本県南部の、とある町にお住まいの市川さん夫婦。

インターホンを鳴らすと奥様である夏未さんが笑顔で出迎えてくださり、白を基調としたお部屋に案内していただきました。

まだ結婚して5ヶ月というおふたりの住まい。そこにはおふたりが出会う前からのものと出会ってからのもので溢れたあたたかい場所でした。

名前(職業):市川克樹さん(研究職)、夏未さん(リノベーションプランナー/空間デザイン)
場所:熊本県
広さ:3LDK
築年数:約20年

この部屋に決めた理由

このお部屋で暮らすまでは、それぞれひとり暮らしをしていたという克樹さんと夏未さん。

賃貸では珍しい、リビングの大きな窓が開放感のあるお部屋に引っ越してきたのは2022年の1月のことでした。

「候補は2つしかなかったんです。資料を見て、こちらの方が過ごしやすそうだったので見学には行かずにこの部屋に決めました」(克樹さん)

「部屋が決まってから見学に来たんですが、「この箱の中をどう心地よくしようか」とこれからはじまる暮らしをイメージして、インテリアや家具を検討するのが楽しかったです」(夏未さん)

残念なところ

おふたりとも仕事が忙しく、特に帰宅が遅い夏未さん。

料理は主に克樹さんが担当しているそうですが、料理をしていてキッチンで気になる点もあるのだとか。

「キッチンが狭いのが残念で。幅は1メートル80センチしかないし、奥行きももう少し欲しいなあ。収納も今後統一感のあるすっきりしたものに揃えていきたいですね。」(克樹さん)

「わたしは天井のシーリングライトの跡が気になりますね。ダイニングテーブルのペンダントライトはIKEAのものなんですが、プラグ周りにシーリングライトの跡があるんです。賃貸だと仕方ないことではあるんですけどね」(夏未さん)

「あと、お風呂の温度を設定できる機能がなくて。追い焚きもできないので、冬は寒い。実家は付いていたので、ないんだ! と驚きました」(克樹さん)

「うちはついてなかったから気にならなかったかな(笑)」(夏未さん)

お気に入りの場所

無印良品のユニットソファ

お気に入りの場所は、克樹さんも夏未さんもリビングと即答。夏未さんがお得にゲットしたソファが、居心地の良さを作り出しているようです。

「リビングは居心地良いですね。無印良品のユニットソファがすごく気に入っていて。友人を招いた時や気分を変えたいときにレイアウトを変えて楽しんでいます。

このソファはネットショッピングで在庫をチェックしていたんですがいつも品切れで。たまたま熊本市にあるショッピングモールの無印良品で展示してあったので店員さんに相談すると、“ちょうど入れ替え予定だったので、良さを分かってもらえる方に使って頂けて嬉しいです”と現品のため半額で販売してもらえました。家具愛のある素敵な店員さんでしたね」(夏未さん)

と、うれしそうな夏未さん。

それにしてもお目当てのソファが半額で買えるとはうらやましい。日頃からチェックしていたというのも、夏未さんのインテリアへのこだわりが分かります。

「リビングのテレビ裏のブラインドを開けて観葉植物に光をあげるのも日課です。この植物はKURK PLANT LEATHERというお店で購入しました。

個性的な植物がいっぱいで、店員さんも植物の調子が悪くなったらいつでも連れてきてくださいと言って下さる植物愛に溢れた方で、すっかりファンです。夜や休日はこのソファに寝転んで観葉植物を眺めたり、テレビを観るのが心地良いんですよ」(克樹さん)

お気に入りのアイテム

夏未さんがひとり暮らし時代から使っているラグ

白を基調としていながらもところどころにアクセントとなる色のあるお部屋。

リノベーションプランナーとして働かれている夏未さんのさすがのセンスに感嘆しながらも、最近は克樹さんもそんな夏未さんに感化されているらしく……。

「このリビングのラグは妻がひとり暮らしの時から使っているもので、ラグに座ると服にゴミがつくので嫌だなって思っていたんですけど、最近はあれ? これ、色合いもすごくいいなって。

妻がラグをもっとシンプルな無地のものにしようとするのを阻止しています(笑)」(克樹さん)

「照明があたるとリビングテーブルのフレームが床に影となって映るので、ラグは無地のものに変えようかなって思ってたんですけどね。わたしより夫の方がインテリアにこだわってきてます(笑)」(夏未さん)

CRASH GATEのダイニングテーブル

「この部屋を見たときにすぐ円テーブルにしようと決めたんです。ずっと探していたんですが、なかなか予算に合うテーブルに出会えなくて。仕事でお世話になっている方に相談したら、CRASH GATEで見つかりました。

椅子は別売りで10万円くらいだったと思います。角が柔らかくて触りたくなる心地よさがあるんですよね、なでなでしたくなる。円テーブルは歩いていても体を角にぶつけないのも良いですしね」(夏未さん)

ION AUDIOのレコードプレーヤー

リビングテーブルの上には、まだ新しいION AUDIOのレコードプレーヤーが。

「これは弟に入籍祝いのプレゼントでもらったんです。愛知にいるのでここからは遠いんですが、離れたことで仲良くなりましたね。近くにいた時より今の方が仲が良いような気がする。

次はレコードをプレゼントしてくれるって言ってくれていて、楽しみにしています。わたしもお気に入りのレコードを少しずつ見つけていきたいですね」(夏未さん)

暮らしのアイデア

特別な日にはテーブルにクロスを敷く

テレビ横にある木製のテーブルランプ。お客様から「いらないからもらってくれない?」と言われて喜んでいただいたものだそう。

お客さまのおじいちゃんが手作りしたというテーブルランプは、克樹さんと夏未さんの特別な日も彩っています。

撮影/夏未さん

「バレンタインデーや記念日などはダイニングテーブルにクロスを敷いて、2人でディナーを楽しみます。今後もクリスマスや結婚記念日といった特別な日は、こうしていつもとは違った雰囲気を楽しみたいです」(夏未さん)

空間デザインも手がける夏未さんの手にかかれば、いつも過ごしているお部屋もガラリと雰囲気も変わり、さすがとしか言いようがありません。

そのうえ、克樹さんと夏未さんが一緒に過ごす時間も大切にされている様子が伝わってきました。

Project Nordのポスター

寝室は無印良品のカーテンとベッドシーツでまとめられており、床の間にはなつみさんが一目惚れ購入したでポスターが飾られています。

「これは北欧デザインのアートポスターで、Project Nordというところで購入しました。Project Nordとは、デンマークのコペンハーゲンを拠点にしてて、現地の印刷会社と提携していることで輸送にかかるCO2排出量を削減する取り組みを行なっているんです。

ポスターを1枚購入すると、1本の苗木を植樹する活動になるので共感するものがあって。これは「Repose」という安らぎがテーマになっているポスターで、寝室にぴったりだなって。シンプルな絵が欲しくて選びました。」(夏未さん)

これからの暮らし

結婚して5ヶ月の克樹さんと夏未さんは、お付き合いをしている頃から休日はよくキャンプに行くとのこと。

そんなおふたりの今後の暮らしについて聞いてみました。

「もう少ししたら、大きな冷蔵庫が欲しいです。いまはそれぞれがひとり暮らしのときに使っていた、小さな冷蔵を2つ置いてあるので。こっちにスイーツ類、こっちに野菜類みたいな感じで分けてます。それも便利だけど、いつかは大きな冷蔵庫に買い替えたいですね」(克樹さん)

「わたしは住宅系の仕事をしていますが、持ち家にこだわりはないんです。転勤があるかもしれないし、賃貸でもそのときの与えられた空間をどう工夫するかが楽しい! 今後の住まいがいまより狭い部屋になったとしても、ソファもカスタマイズしたり円テーブルを横付けしたりと楽しんでいきたいですね」(夏未さん)

今まで使っていたおふたりの家具や家電、ぬくもりのある円テーブルや克樹さんと夏未さんの笑顔。

ひとりで使っていたものを大切な人と一緒に使う。そしてパートナーと一緒に選んだものを、大事な日常の思い出にしていくことの尊さを強く感じた一日でした。

美大卒夫婦のセンスが光るリノベマンション。キッチンや服の収納も参考になるな〜。

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