おうち飲みやアウトドアシーンで作ってみたい料理として人気のアヒージョ。本格的に美味しく作りたいなら、どんな鍋を選べばいいのでしょうか?
今回は、スペイン料理YouTuberでスペイン料理店を営むMasamiさんがアヒージョ鍋の選び方からおすすめの鍋まで徹底解説。お店でも愛用している本格派「カスエラ」から、家庭のキッチンでも気軽に扱えるもの、アウトドアで使いやすいタイプなどシーン別に教えてもらいました。
記事後半ではMasamiさん直伝のアヒージョレシピもご紹介。仕上げにレモンを絞ると美味しくなるなど、プロならではの技は必見です!
Masamiさん
スペイン料理Youtuber。スペイン料理のプロ。マドリッドのミシュラン店でセカンドシェフとして3年勤務。帰国後、フレンチを経て、ホテルのグランシェフとして10年勤務。2012年、長野県軽井沢にて独立(スペイン料理店エステーリャを開業)し現在に至る。
YouTube Chef Masaの料理レシピ
プロが教えるアヒージョ鍋の選び方
そもそもアヒージョ鍋とはどんな鍋? 本場スペインで使われている陶器「カスエラ」の魅力から、アヒージョ鍋を選ぶときのポイントなど、スペインでの修行経験もあるMasamiさんに教えてもらいました。
アヒージョ鍋とは?「陶器」が本場スペインスタイル

アヒージョの鍋としてスペイン料理店でよく見かけるのが、独特の土色をした「カスエラ」。南欧地方に多く使われるテラコッタと呼ばれる素焼きの陶器で、スペインでは調理用の鍋から料理の盛り付けまで幅広く活躍しています。
アヒージョの本場スペインでは、実は”アヒージョ専用の鍋”というものは存在しません。陶器製で縁が立ち上がった丸い食器全般をカスエラと呼んでいますが、さまざまな大きさや形がある中から、作る料理や食べる人数に合ったものを選ぶというのが一般的です。本格的にアヒージョを作りたいならカスエラを使うのがおすすめですが、使い始めの下処理(目止め作業)や、水濡れや急激な温度変化に弱いなど取扱いには少し注意が必要です。
「直火対応」が必須。日本で選ぶなら材質はなんでもOK!

日本ではさまざまな材質の調理器具が「アヒージョ鍋」として売られています。その中からアヒージョ用の鍋を選ぶ際に気をつけたいポイントをピックアップしました。
直火対応のものを使うのであれば、基本的にはどんな材質の鍋でも構いません。家にあるフライパンでOKです。ただし材質によって熱の伝わり方が違うので、美味しく作るためには材質に合わせた火力調整に気を配ることが大切です。また、厚手のものを使うと火の入りがやわらかくなるので、上手に作りやすくなります。
プロのイチオシは「カスエラ」。その理由は?
Image: Shutterstock
Masamiさんによると「どんな道具でも、作り方さえ合っていれば見た目も味もそれっぽくできますが、カスエラで作ることでより美味しくなります」とのこと。
スペイン製のカスエラを使う主なメリットは次のとおり。ポイントは温度と湿度。土鍋のようにゆっくりと均一に火が伝わり、温度と湿度をほどよく保つことで、アヒージョが美味しく仕上がります。
▼カスエラを使うメリット
①安定した温度で煮込めるので、風味をじっくりと引き出せる
②油全体がゆっくりと温まるので、食材が焦げにくく火の通り具合が均一になる
③理想的な“湿度”を維持できるので、食材がふっくらと仕上がる
④保温性が高く、テーブルに出しても冷めにくい
なお、カスエラには直火に対応したタイプと非対応のタイプがあるので、アヒージョ用に購入する場合は必ず直火対応のものを選ぶようにしてください。直火非対応のものは、タパスを盛り付けたり、プリンなどの湯煎調理におすすめです。
手軽に美味しく作りたいなら、テフロン加工のフライパンもOK

カスエラは手入れが大変という方へのおすすめは、テフロンなどの焦げ付き防止加工された小さめのフライパン。スキレットなども一般的ななかであえてテフロンを選ぶ理由は、手軽な価格と抜群の扱いやすさ。
家庭でも使いやすいものを選ぶなら、内径が18cm前後のテフロン加工(もしくはそれに近い)フライパンがおすすめです。スキレットで必要な使い始めの下処理も不要ですし、汚れが落としやすく、軽くて扱いやすいのがいいですね。安価ながら意外と耐久性もあります。
シーン別で厳選!おすすめアヒージョ鍋13選
カスエラやテフロン以外にも、市販のアヒージョ鍋は数多くあります。それらの中からシーン別のおすすめアイテムをMasamiさんがセレクト。
本場スペインの本格派|プロが使ってるのはコレ!
Masamiさんが実際にお店で使っているというカスエラは、本場スペインのグラウペラ社のもの。さまざまなサイズや形状のものが揃っているので、人数やアヒージョ以外の用途に合わせて選べます。
なお、カスエラは素焼き製のため、使い始めの下処理(目止め作業)が必須です。目止め作業の詳しい方法は、記事後半の
「Q1.カスエラを買ったら最初に何をすればいい?」で解説しています。
グラウペラ社|スペイン製カスエラ 14cm
本場スペイン仕様、プロも使うスタンダードなサイズ

スペインで最もオーソドックスなグラウペラ社製のテラコッタ(素焼き)の土鍋。100%天然素材を使用し、品質管理と環境基準の国際規格ISOを取得するなど品質面でも信頼できる一品です。伝統的なハンドメイドで作られていて、温かみのある素朴な風合いも魅力。スペインのみならず世界中のシェフに愛用されていて、日本でも入手しやすいアイテムです。
14cmは1~2人分のアヒージョにぴったりのサイズで、直火やオーブンで使用可能。蓄熱性があるので料理が冷めにくく、耐熱皿として使うこともできます。
私のお店でも使っているスペイン・グラウペラ社製。カスエラといっても直火に対応していないタイプもあるのですが、グラウペラ社製は直火対応なので安心です。14cmは最もオーソドックスなサイズと形で、本場スペインの本格的なスタイルを楽しめます。
▼商品詳細
サイズ:直径約14×高さ3cm、厚み約0.5cm
重量:約250g
容量:8分目で約200ml
グラウペラ社|スペイン製カスエラ 17cm
3~4人で楽しめるちょっと大きめのカスエラ

こちらも同じくスペイン・グラウペラ社製のカスエラ。持ち手付きなので、料理を運ぶ際にも持ちやすいのがポイントです。
持ち手が付いた少し大きめのカスエラは、3~4人分のアヒージョを作りたいときにおすすめ。アヒージョだけでなく肉料理や魚介スープを作るのにも活躍してくれます。
▼商品詳細
サイズ:直径約17cm×高さ4cm、厚み約0.5cm
重量:約400g
容量:8分目で約400ml
グラウペラ社|スペイン製カスエラ 深型13cm
コロンとかわいい深型カスエラ

スペイン・グラウペラ社製の深型タイプのカスエラ。持ち手付きで扱いやすく、深型なのでアヒージョ以外にもスープなどの汁物や煮込み料理など幅広く使えます。1人用の土鍋としてもおしゃれ。
コロンと丸い形がかわいいカスエラ。深型なので、調理中や運搬時にオイルが溢れる心配もありません。スペインの定番料理ニンニクスープを作る鍋としても最適です。
スペイン名物ニンニクスープ『ソパ・デ・アホ』の作り方はこちら
▼商品詳細
サイズ:直径約13×高さ6cm、厚み約0.5cm
重量:約380g
容量:8分目で約300ml
【お手入れ簡単】カスエラより扱いやすい陶器製
カスエラはちょっとお手入れが大変そう……という方には、陶器製でもお手入れが簡単な美濃焼等のアヒージョ鍋を選ぶのがおすすめです。食洗機対応のアイテムや油ハネを抑える形状のタイプをご紹介します。
食器屋ピーアンドエス|片手グラタン アヒージョ鍋
食洗機OK! 幅広い用途で使える美濃焼の片手鍋

直火で使える美濃焼の片手鍋。じっくりと熱が入り、保温性の高さなどカスエラのメリットを備えつつ、食洗機対応でお手入れしやすいのが魅力。カラーは赤茶色と黒色の2色。
家庭では持ち手がついた片手鍋タイプが使いやすいです。赤茶色の色合いがカスエラにも近く、本格的な気分を楽しめます。食洗機で洗えて気軽に使えるのもポイントです。
▼商品詳細
サイズ:口径15×幅(持ち手含む)20×高さ5cm
重量:350g
ワコー|アヒージョ鍋
油ハネが少なく、調理後のお掃除も楽

直火で使える美濃焼の片手鍋です。小さめで深さがあるので調理しやすく、アヒージョ以外の料理にも活躍。コロンとしたフォルムがかわいらしく、テーブルにも映えます。
上部が窄まっているので調理中に油が外にはねにくいです。また、持ち手が長いので、鍋を支えたり持ち運ぶときも掴みやすいです。
▼商品詳細
サイズ:口径12.7cm、胴口径14×幅(持ち手含む)20.5×高さ5.5cm
食器屋ピーアンドエス|ブラックセラム アヒージョ鍋
1人用の小さめサイズ

直火、オーブン、電子レンジ、食洗機で使える日本製の耐熱食器。アヒージョやタパスなどのスペイン料理や、グラタンなどのオーブン料理におすすめです。
口径が12cmほどの小さめタイプ。1人分程度の少量のアヒージョにぴったりです。
▼商品詳細
サイズ:口径12.3×幅(持ち手含む)16.5×高さ4.5cm
重さ:230g
【IHでも使える】フライパンや片手鍋など
カスエラなどの陶器が使えないIHコンロの場合は、小さめのフライパンや片手鍋などを使うのがおすすめです。焦げ付き防止のコーティングがされているタイプはお手入れしやすく、厚手のものがアヒージョに向いています。
COROTE|片手鍋18cm
マーブルコートで扱いやすく、深めで油ハネしにくい

オール熱源対応の片手鍋。ミルクパンとしてはもちろん、5層マーブルコートで焦げ付かず、保温性と耐久性もあるのでアヒージョ作りにもおすすめです。
1人用の片手鍋なのでアヒージョ以外にもあらゆる料理に使えて便利です。深さがあるので油ハネの心配も少なく、アヒージョが作りやすいと思います。
▼商品詳細
サイズ:口径18cm
容量:2,000mL
貝印|軽いフライパン(IH対応) 20cm
アヒージョにも、他の料理にも絶妙なサイズ

アヒージョが作りやすい深さと、重量約370gという軽さで取り回しの良さが魅力のフライパン。フッ素樹脂加工でお手入れも簡単。側面が薄く底面は厚いので、熱が素早く回りながら保温性が高いという熱効率の良さも特長です。
20cmはアヒージョに使いつつ他の料理にも使える絶妙なサイズ。アヒージョなら3~4人分程度作れます。
▼商品詳細
サイズ:内径20cm×高さ4.2cm
重量:372g
ミケランジェロ|フライパン 20cm
アヒージョをそのままテーブルに出してもおしゃれ

焦げ付きにくいマーブルコーティングと、油がこぼれにくい深さがアヒージョ作りにぴったりのフライパン。鍋本体にアルミ素材を使っているので熱伝導率が良く、厚底なので均一に火が通ります。木目デザインの取っ手がおしゃれ。ガス火・IH対応です。
アヒージョは出来たての熱々をテーブルに出すのが本場流。おしゃれなフライパンなら、器に移し替えずにそのままテーブルにサーブしても様になります。
▼商品詳細
サイズ:内径20cm×深さ4.5cm×持ち手長さ16cm
重量:1,200g
容量:0.95L
グリーンパン|バルセロナ 20cm
高熱伝導性で美味しく、ダイヤモンドコートでお手入れも楽

縁が高いのでアヒージョの油で周囲が汚れにくく、熱伝導性が高いのでアヒージョが手早く美味しく作れます。ダイヤモンド粒子を配合したコーティングで耐久性が高く、食洗機の使用も可能です。
フライパンとしても最高級グレードで、アヒージョも料理も美味しく仕上がります。
▼商品詳細
サイズ:幅39.2×奥行き20.7×高さ11cm 本体深さ4.8cm
重量:600g
【アウトドア向き】スキレットやパエリア鍋
おしゃれで使い勝手のよいスキレットはオール熱源対応なので、アウトドアでのアヒージョ作りにも最適。また同じスペイン料理であるパエリア用の鍋もアヒージョにおすすめです。なお、スキレットは使用前にシーズニング処理が必要です。
グッドプラス|スキレット15(木製台付き)
アウトドアでも家庭でも使える一生モノ

アウトドアでアヒージョを作りたいなら丈夫なスキレットがおすすめ。スキレットはIHでも使えるオール熱源対応なので、自宅でも気軽にアヒージョが楽しめます。グッドプラスは木製の鍋敷きがセットになっているのも嬉しいポイントです。
私も愛用しています。アヒージョの他にも色々と使いまわしが効くので、鍋を多く用意できないアウトドアシーンに最適です。洗ったあとは水分を熱でしっかりと飛ばすなど錆び対策をしっかりとし、大事に使えば一生モノです。
▼商品詳細
サイズ:本体 約幅26.4×奥行17×高さ4.5cm 内径約15×深さ3.6cm
重量:1,010g
スケーター|取っ手のとれる2WAY蓋付きスキレット
ふた単体でもアヒージョが作れる!

持ち手が取り外し可能なので、出来たてのアヒージョをそのままテーブルにサーブするときもスマート。アヒージョ作りにちょうど良いサイズで、本体とふたの両方で調理できるので2品同時に作りたいときにも活躍します。
2WAYがとにかく便利! アイデア次第でアヒージョだけでなくいろんな調理にも応用が可能です。
▼商品詳細
サイズ:幅20×奥行17.5×高さ4cm、本体底面底約14×深さ3cm
容量:本体500ml、ふた300ml
ナガオ|パエリア鍋22cm
じつはアヒージョにぴったりな国産パエリア鍋

新潟県燕市のメーカーが作る国産のパエリア鍋は、アヒージョ作りでも活躍。鉄製なので直火・IH、アウトドアなどさまざまな熱源で使えます。使い込むほどに油馴染みが良くなる鉄黒皮の仕上げがかっこいい!
パエリア鍋ですが、深さがちょうど良いので2~3人前のアヒージョが作れます。アヒージョを楽しんだ後は1合分のお米でぜひパエリアにも挑戦してみてください!
▼商品詳細
サイズ:外径(取っ手含まず)22×内径15.8×高さ3cm、板厚1.2mm
重量:約580g
アヒージョ鍋Q&A|お手入れや代用方法は?
カスエラを入手したけれど、どうやって使えばいいかわからない……といった疑問にMasamiさんが回答。使い始めの処理からお手入れ方法、鍋の代用方法までを解説します。
Q1.カスエラを買ったら最初に何をすればいい?

A1.必ず下処理(目止め作業)をしましょう
新品のカスエラをいきなり使うと割れてしまいますので、初めて使う前に必ず下処理(目止め作業)をする必要があります。また、カスエラは乾いた状態で使うのが鉄則。濡れたままで直火にかけると割れやすくなりますので、洗った後はしっかりと乾燥させてから使いましょう。
▼目止め作業の一例
① 大きく深い鍋に水を張り、カスエラを完全に浸けて24時間以上常温で浸水させる。
② ①の鍋ごと弱火にかけ、各種ハーブ、生米、オリーブオイル、野菜のくずを適量入れて弱火のまま沸騰させる。
③ 沸騰したらふつふつとした沸き加減を維持(水分が少なくなってきたら、お湯を沸かして足す)し、6時間ほど煮込んで火を止める。そのままの状態で24時間自然放置する。
④ カスエラを取り出して洗剤できれいに洗い、水分を丁寧に拭き取って自然乾燥する。
Q2.カスエラが焦げ付いてしまったら?
A2.無理にこするのはNG。湯で煮て汚れを浮かして落とします
無理に焦げを落とそうとせず、大きめの鍋に水とカスエラを入れ、沸騰してから弱火でしばらく煮込みます。そのあと火を止めて常温で数時間放置しておくと焦げが自然と外れてくるので、たわしで擦って落とせばOKです。間違ってもスプーンなどの金属や金たわしなどでこすらないようにしてください。
Q3.カスエラを長く使うためには?
A3.目止め処理をし、必ず乾燥した状態で使えば数年使える
目止め処理と『乾燥した状態で使用する』ということをしっかりと守っていれば、数年は使えると思います。また陶器ですので、熱々の状態に水をかけたりといった急激な温度変化や落としたりといった衝撃でも割れてしまいますので丁寧に扱うことを心がけてください。とはいえ、カスエラは消耗品という考え方もありますので、神経質になりすぎずにアヒージョ作りを楽しんでいただけたらと思います。
Q4.アヒージョ鍋を買わずに家にあるもので代用できる?

A4.小さめのフライパンでOKです
自宅にあるもので代用する場合は、円形で小さめのフライパンなどがおすすめです。通常のレシピ通りに作り、出来上がったものをオーブンや電子レンジで温めた耐熱皿に移すと、食卓でも熱々の状態で食べられますし、見栄えも良くなりますよ。
アヒージョを本場の味に仕上げる3つのテクニック
Masamiさんに本場スペインの味に近づけるための3つのポイントを教えてもらいました。
①オリーブオイルが味の決め手。認証マーク付きを選んで
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アヒージョに使うオリーブオイルはピュアタイプ、エキストラバージンタイプのどちらでもOKです。ですが、オイルが味に影響を与えるのは確かなので、いずれもできるだけ酸度の低い(ピュアなら1%以下、エキストラバージンなら0.8%以下)、品質の良いものを使うのが美味しく作るポイントです。
なお日本でのオリーブオイルの規格はヨーロッパなどに比べてとても緩いので、1つの基準としてエキストラバージンを使う際にはIOCなどの認証マーク付きのものを使うと安心です。また、オイルは多く入れすぎるとくどくなるので、適量(ニンニクがかろうじて沈む程度)を守りましょう。
オリーブオイルの認証マークについてはこちらで解説しています。
②「具材はシンプル」がセオリー
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アヒージョは具材のごった煮ではありませんので、シンプルに作るのがおすすめ。何でもかんでも一緒にしてオイルに入れれば美味しくなるという訳ではありません。
ニンニクはみじん切りにすると焦げやすくなるのでスライスが基本です。オイルを合わせたら弱火から加熱を始め、ニンニクがやさしく色づいたら下ごしらえしたエビなどの具材を投入します。野菜やきのこ類を合わせたいのであれば、別で火を通して塩胡椒をし、最後に合わせましょう。
③仕上げにレモン果汁やお酒を加えると本場の味になる
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油っぽさやしつこさを緩和するため、仕上げにレモン果汁やシェリー酒を軽く振りかけるのが本場の味に仕上げるコツです。レモンやシェリー酒がなければ白ワイン。それもなければ日本酒でも大丈夫です。
素材は必ずすべてフレッシュな物、レモン果汁も新鮮なレモンを絞った果汁を使うのが本場のスタイルです。
プロのお手本、Masamiさんの「小エビのアヒージョ」レシピはこちら
【検証】ニトリ、ダイソーのアヒージョ鍋を使ってみた
ニトリ、ダイソーで買えるアヒージョ鍋をライターが検証。油ハネや出来上がりをカスエラと比べながら実際に小エビのアヒージョを作ってみました。その使い勝手はいかに?
【試した商品】ニトリ|万古焼 耐熱アヒージョ皿 黒釉
万古焼のアヒージョ鍋。直火、オーブン、オーブントースター、電子レンジ、食洗機、冷凍保存OKの使い勝手と手軽さを兼ね備えた一品。
▼商品詳細
サイズ:幅19×奥行12.5×高さ4.5cm
重量:約300g
【検証結果】サイズがかなり小さい!でも料理の仕上がりは◎
底径が約9.5cmと小さめなので、一般的なガスコンロの場合はミニ五徳などの補助器具が必要です。また、アヒージョも1人分(小エビ5尾程度)の量が精一杯。ただし、深さがあるため調理中の油ハネはあまり目立ちませんでした。
目止め作業などの下処理が必要なく、買ってすぐに使える点も手軽です。アヒージョの出来上がりはカスエラで作ったものに近く、焦げることなくエビのプリプリ感もしっかりと感じられました。
【試した商品】ダイソー|スキレット M
300円(税抜)で販売されている、ダイソーの定番人気のスキレット。スクエアとラウンドの2タイプがあり、アヒージョにはラウンドタイプがおすすめです。
▼商品詳細
サイズ:内径約15.1✕深さ3cm
重量:約770g
【検証結果】ダイソーのアヒージョ鍋は焦げと油ハネに注意!
こちらは底径が12cm程度あるので、五徳にきちんとのりました。金属製のためか熱の入り方が陶器製のものに比べてやや強く感じられ、同じく深さがあまりないカスエラで作るときよりも調理中のバチバチとした油ハネが目立ちました。
火の通りも早く、完成したアヒージョは香ばしさが際立つ仕上がりです。使用後は焦げ付きが少々アリ。
他のスキレット同様、使用前のシーズニング処理(くず野菜を炒める)が必要になりますが、カスエラの目止め処理よりは時間がかからないので手軽に使えると思います。300円(税抜)で買えるので、気軽に挑戦できるメリットも。