睡眠時に使うことで、さまざまな効果が期待されるだきまくら。安眠やリラックス、腰痛・いびき・妊娠中の快眠などのために求める人が多いようです。
だきまくらの選び方は、悩みや目的によって変わります。安眠したいなら肌触りと高さをチェック。腰痛の方は高さ調節機能があるもの、妊娠中は1.5kg以下の軽いもの、いびきにはU字型、リラックス目的なら肌触りや感触のいいものがおすすめです。
今回は、睡眠の専門家、小林麻利子さんに悩み・目的別のだきまくらの選び方を教えてもらいました。小林さん厳選のだきまくら9点も紹介します。
眠りとお風呂の専門家・SleepLIVE株式会社代表取締役
小林麻利子 さん
公認心理師。睡眠改善インストラクター。「美は自律神経を整えることから」を掲げ、科学的根拠のある最新データや研究を元に、睡眠に課題を抱える方へ睡眠や入浴をはじめ とした、マンツーマン指導を行う。実践的な指導が人気を呼び、3000名以上もの悩みを解決。また法人向けに従業員健康支援や、睡眠関連事業サポートのための顧問を行う。テレビやラジオ等多くのメディアでも活躍中。近著『入浴の質が睡眠を決める』(カンゼン)Instagram
【最初にチェック】
だきまくらを使うメリット3つ
【選び方・ステップ1】
悩み・目的別のチェックポイントを確認
-安眠
-腰痛
-妊娠中
-いびき
-リラックス
【選び方・ステップ2】
素材やお手入れ方法も確認を
【おすすめ商品】
プロが選ぶだきまくら9選
【プロのイチオシ】
小林さんのおすすめNO.1の商品
*コラム:頭を乗せるのはNG!プロ推奨の正しい使い方
だきまくらを使うメリット3つ

「だきまくらは横を向いて寝る人には必須です」と話す小林さん。だきまくらを使うメリットを教えてもらいました。
- メリット1:睡眠の質向上
- メリット2:睡眠中の「体のゆがみ」を防ぐ
- メリット3:睡眠中の「体の痛み」を防ぐ
「睡眠の質の悪さや体のゆがみ・痛みの原因の多くは寝姿勢の不安定さ。だきまくらで寝姿勢を安定させることが、これらの解消につながります」
寝姿勢が安定すると、深い眠りに早く到達できる
「だきまくらなしで横を向いて寝ると、たいていの場合は骨盤の幅よりも両膝をくっつけた幅の方が狭くなりますよね。そうすると、ひざが前後左右にずれたり、体がグラグラしたりして安定しないため、入眠までに時間がかかります。
骨盤の幅に合っただきまくらをひざの間に挟むことで姿勢が安定し、深い眠りに早く到達でき、睡眠の質が向上します」
寝姿勢を整えて、体のゆがみを予防
「崩れた姿勢で寝ると、体のゆがみの原因にも。だきまくらによって寝姿勢が整えば、姿勢の悪化によるゆがみも予防することができます」
体圧を分散することで、体が痛くなりにくい
「寝姿勢が崩れていると体のいち部分に負担がかかるため、起きたときに体が痛いと感じることがあります。だきまくらによって寝姿勢が整えば体圧が分散できるので、体の一部分だけに負担がかかることもありません」
【選び方・ステップ1】悩み・目的別のチェックポイントを確認

だきまくらは悩み・目的によって選ぶ際のポイントが異なります。そこで、以下の5つの悩み・目的別に、だきまくらの選び方を解説します。
- 安眠
- 腰痛
- 妊娠中
- いびき
- リラックス
- 安眠
安眠
安眠目的でだきまくらを選ぶ際のチェックポイントは2つ。
- 肌触りがいいか
- 高さが高すぎないか
「安眠するにあたって肌触りは大切。つるつるのもの、ふわふわしたもの、オーガニックコットンのものなど、カバーの素材感に気を配っている商品がおすすめです。また、高さが高すぎると足で挟むときにかさばり、骨盤の幅よりも足が開いてしまうので、ひざの位置がずれて体が歪んだ状態で寝てしまう恐れがあります。そのため、中身の素材はビーズ素材のように形状が変わってフィットしやすいタイプがおすすめです」
▼安眠におすすめのだきまくら▼
腰痛
腰痛改善目的でだきまくらを選ぶ際のチェックポイントは1つ。
- 高さが調節できるか
「腰痛の人は仰向けで寝るのが辛いと感じる人が多いので、横向きでだきまくらを使って寝ることをおすすめします。痛みの予防には寝姿勢を安定させることが大切ですが、寝姿勢を安定させるためには、『骨盤の幅』と『だきまくらの高さ』がぴったり合っている必要があります。高さ調節可能だと、よりしっかりと姿勢を整えられるのでおすすめ。
空気で高さを調節できる商品のほか、ビーズ素材のように流動性があり、足にフィットするようになっている商品も高さ調整がしやすいです」
▼空気で高さが調節できるだきまくら▼
妊娠中
妊娠中の人が快適に眠るためのだきまくらを選ぶ際のチェックポイントは2つ。
- 重量が1.5kg以下か
- カバーやファスナーの素材は優しい肌触りか
「お腹が大きくなってくると寝返りが打ちにくくなるので、抱いたまま寝返りしやすい軽めのものがおすすめです。目安としては、1.5kg以下の商品を選ぶとよいでしょう。
また、妊娠中は肌が敏感になることもあるので、コットンなどの天然素材を使用したものや、ファスナーが樹脂でできているような優しい肌触りの商品がおすすめです。
妊娠中の人向けのだきまくらには授乳枕としても兼用できるタイプが多くありますが、必ずしもこのタイプを選ぶ必要はありません。授乳枕としては高さが足りないものが多く、授乳しづらいことがあるためです」
▼妊娠中の人におすすめのだきまくら▼
いびき
いびき改善目的でだきまくらを選ぶ際のチェックポイントは1つ。
- U字型である
「U字型のだきまくらは他の形状のだきまくらとは異なり、頭を乗せて使います。頭や首、肩をしっかり支え、横向き寝をキープしやすい構造になっていることが特徴です。
いびきは気道が狭まった状態で一生懸命呼吸をしようとして交感神経が刺激されている状態。眠りの質が下がってしまうので、横向きで呼吸が楽な姿勢をキープすることが大切です。U字型のだきまくらは左右どちらにも抱きつけるので◎です。
U字型以外のだきまくらを使うなら寝返りを打ちやすい軽いものが良いですが、ベッドが広いなら、2本用意して左右に置いておくのも一つの方法です。その際は、横向き寝の姿勢をサポートする形状の枕も必ず併用してください」
▼いびきにおすすめのだきまくら▼
リラックスしたい人
リラックス目的でだきまくらを選ぶ際のチェックポイントは2つ。少なくとも1つは満たしているものを選びましょう。
- カバーの肌触りや感触がいいもの
- 中身の素材にこだわったもの
「カバーがサラサラ、ふわふわなど好きな肌触りをしているとリラックスできます。テンピュールのように中身の素材がもちもちしているものが好みという人もいます。オンラインで探す際は、商品解説に素材へのこだわりが書かれているかチェックしてください。
すべすべサラサラの肌触りのカバーならロフテーがおすすめ。MOGUは伸縮性の高いつるつる素材のカバーで、中身は体に合わせて自由に形を変えてくれるビーズ素材になっており、こちらも人気があります。
肌触りや感触以外に、リラックスを妨げるものがないかも確認しましょう。ファスナーの引き手が飛び出していないか、タグが邪魔な場所についていないかなどを写真でよく確認することをおすすめします」
▼リラックスにおすすめのだきまくら▼
【選び方・ステップ2】素材やお手入れ方法も確認

中身の素材や手入れのしやすさなど、だきまくらを選ぶ際に+αで確認しておきたいことを解説します。
中身の素材
だきまくらの中身の素材は、大きく分けて3つあります。
一番くせがなくオールマイティに使えるのはポリエステルわたですが、ビーズや低反発ウレタンにもそれぞれメリットがあるので、何を重視するかで選びましょう。
▼ポリエステルわた
一番多くの製品に使われています。「ふわふわ」から「しっかり詰まった感じ」まで、感触は商品によってさまざまです。乾きやすくてへたりにくいクリスターECOわた、通気性がよくて埃が立ちづらい帝人の中空ポリエステルわたなど、嬉しい機能を備えたポリエステルわたもあります。
▼ビーズ
小さな粒で、さらさらとして流動性が高く、体に沿うフィット感が特徴です。小さな粒でへたりにくいMOGU独自の「パウダービーズ®」、王様シリーズで採用されている流動性・柔軟性に優れたパウダー状の超極小ビーズなど、各社特徴のあるビーズ素材を開発しています。気をつけたい点として、熱がこもりやすいので、夏場に冷房を入れていない部屋で使うと暑く感じることがあります。
▼低反発ウレタン
じわっと沈み込むようなフィット感があり、もちもちの感触です。重量があるので抱えたままで寝返りは打ちにくいこと、部屋の気温が低いと素材が硬くなってしまうことなど、気をつけたい点もありますが、根強いファンの多い素材です。
カバーの素材
カバーの素材にはコットン、パイル、ダブルガーゼ、吸水速乾生地、冷感素材、マイクロフリース、ベロアタッチなど数多くの種類があります。肌触りの好みで選ぶほか、季節によって使い分ける方法もありますが、一枚のカバーを通年で使いたい場合はオーガニックコットンやダブルガーゼがおすすめ。比較的通気性が高く、肌触りが良いという特徴があります。
この中で注意したいのは冷感素材です。
「『夏場は抱きまくらを使うと暑いのが悩み』という人に人気ですが、触った瞬間はひんやりして気持ちがいいけれど、すぐ温まってしまうのがネックです。また、通気性もそれほど高くありません。冷房をつけっぱなしで寝るという人ならひんやりをキープできるので、おすすめです」
冷房をつけずに寝る人は、通気性が高く、寝汗も吸い取ってくれるコットンやオーガニックコットン、ダブルガーゼ、吸水速乾生地がおすすめです。冬場は抱き枕を使う際の悩みが少ないので、素材は好みのものを選べばOKです。
「価格が安いだきまくらはカバーの生地も薄くなりがちですが、カバーが別売りの商品の場合は生地がしっかりしていて、肌触りがよいものが多い傾向です」
手入れのしやすさ
手入れのしやすさで重要なのは、洗えるかどうか。人間は、寝ている間に思っている以上の汗をかいています。寝具メーカーの西川株式会社のウェブサイトによれば、睡眠中の発汗量は熱帯夜では500ml以上、冬でも200ml。衛生的に使うには本体が洗える商品が理想ですが、低反発ウレタンやビーズ素材は洗えないものがほとんどです。少なくとも、カバーが取り外せて洗える商品を選びましょう。

だきまくらのお手入れの基本はカバーを洗濯することと、本体に風を通すことです。
カバーの洗濯方法は、カバーの洗濯表示に従います。本体に風を通すときは壁やベッドフレームに立てかけ、扇風機やサーキュレーターの風を当てましょう。ベランダなどで陰干ししてもOKです。
「だきまくらの中の湿気を飛ばすためには、布団の中に入れたままにせず、こまめに風を通してください」
また、だきまくらの買い換え時は、フィット感で判断します。
「フィット感がなくなり、寝るときの姿勢が安定しなくなってきたら、中の素材がへたってきているので買い換え時です」
サイズ
人間は一人ひとり体のサイズが異なるので、自分の体にあったサイズのだきまくらを選ぶことも大切です。長さと高さを確認して選びましょう。
▼長さ
身長の60%くらいの長さがあれば十分です。頭を乗せずに使うので、自分の身長と同じだけの長さは必要ありません。
▼高さ
どのだきまくらも高さは20cm前後ですが、中の素材がビーズなど流動性の高いものやポリエステルわたなど柔らかいもの、空気を入れてフィット感を調整できるものがおすすめ。骨盤幅の狭い人/広い人、脂肪量の少ない人/多い人などさまざまなタイプにフィットします。
骨盤幅が狭い人は、わたがぎっしり詰まっているものや、固めの低反発素材は避けたほうがよいでしょう。高さがあまり変わらない素材の場合、自分の骨盤幅よりも足の幅が開いてしまい、寝心地が悪くなるためです。
プロが選ぶだきまくら9選
安眠や腰痛など、悩み・目的別のおすすめだきまくらを小林さんにセレクトしてもらいました。
安眠したい人
MOGU|気持ちいい抱きまくら
パウダービーズが体にフィット

中身の素材がMOGU独自の「パウダービーズ」で、体へのフィット感が高いだきまくら。中でビーズが動くので、ちょうどよい高さに調整できます。
「カバーはスポーツウェアにも使用されている吸水速乾性に優れた素材。つるつるの肌触りが気持ちいいです」
サイズ (長さx幅x高さ) | 115x50x20cm |
重量 | 1.55kg |
中身の素材 | パウダービーズ |
本体洗濯 | 不可 |
カバー洗濯 | 可 |
王様シリーズ|王様の抱き枕
ビーズとわたの組み合わせで、ほどよい弾力

スタンダードな形のだきまくら。中身の素材は流動性のある超極小のビーズとふんわりしたポリエステルわたの組み合わせで、寝姿勢に沿って形を変えつつ弾力のある感触でしっかりサポートしてくれます。
「ふわふわもちもちで、ほどよい弾力があります。本体は汚れた箇所のみの部分洗い推奨ですが、カバーも本体も洗えるので清潔に使えます」
サイズ (長さx幅x高さ) | 110x30x20cm |
重量 | 1.1kg |
中身の素材 | ポリエステル100%(超極小ビーズ95%、ポリエステルわた5%) |
本体洗濯 | 可(手もみ洗い) |
カバー洗濯 | 可(洗濯機での水洗い) |
腰痛の人
西川|西川の抱きまくらL(全身用)
空気の出し入れで高さの調整が可能

空気調整機能のあるだきまくら。ポンプの部分を押すと空気が入り、好みの高さに調整できます。
「高さが調整できるので、骨盤の幅が広い人にも狭い人にもフィットさせやすく、骨盤にゆがみやズレのない状態で姿勢を安定させられるのがいいですね。カバーは天然素材の綿100%で肌触り◎です」
サイズ (長さx幅x高さ) | 110x40cm |
重量 | – |
中身の素材 | 側:ポリエステル100% ポンプ部分:ウレタンフォーム |
本体洗濯 | 不可 |
カバー洗濯 | 可 |
妊娠中の人
MOOMIN BABY|3WAYマルチクッション
ふんわりやわらかいダブルガーゼで肌触り良好

中綿がたっぷり入ったボリュームタイプで、だきまくら、授乳クッション、赤ちゃんのおすわり用のクッションと3WAYで使えます。
「ダブルガーゼ生地のカバーや樹脂ファスナーなど、優しい使い心地になるよう考えられているだきまくらです」
サイズ (長さx幅x高さ) | 135×25×22cm |
重量 | 1.33kg |
中身の素材 | ポリエステル100% |
本体洗濯 | 可(手洗い) |
カバー洗濯 | 可 |
サンデシカ|妊婦さんのための 洗える抱き枕
詰め物に安定感があり、長く使える

だきまくら、授乳クッション、赤ちゃんのおすわり用のクッション、むくみ対策の足枕など多用途に使えます。中身の素材には、乾きやすくてへたりにくいクリスターECOわたを使用。
「わたがしっかり詰められていて安定感のある使い心地なので、産前〜産後まで長く活用したい人におすすめです。760gと軽量なので寝返りも打ちやすいですね」
サイズ (長さx幅x高さ) | 120×20×19cm |
重量 | 0.76kg |
中身の素材 | ポリエステル(クリスタ?ECOわた) |
本体洗濯 | 可 |
カバー洗濯 | 可 |
いびきが気になる人
眠り製作所|抱かれ枕 アーチピローFUN
寝姿勢が安定し、呼吸が楽になる

U字型のだきまくら。首、型、腕をしっかり支えられる構造になっていて、枕の部分はストローのようなパイプを出し入れすることで高さが調整できます。
「基本的にU字は横向き寝にフィットしづらいものが多いのですが、この商品は呼吸が楽な横向き寝の姿勢でしっかり体をサポートしてくれます。仰向け寝にも対応しています」
サイズ (長さx幅x高さ) | 75×66cm |
重量 | 約1kg |
中身の素材 | ポリエステル100%(一部ポリエチレン) |
本体洗濯 | 可(手洗い) |
カバー洗濯 | 可(洗濯機) |
リコメン堂|洗える抱き枕
軽くてほこりが立ちづらく、扱いやすい

680g以下と軽いので、抱きかかえたまま寝返りが打ちやすいだきまくら。一晩中呼吸しやすい寝姿勢がキープできるのが嬉しい点です。
「中身の素材には帝人の中空ポリエステルわたが使用されています。ほこりが立ちづらい素材で、中心部が空洞になっているので通気性がよく、オールシーズン使いやすい素材です。カバーだけでなく本体も洗濯機で洗えるので、衛生的に使えます」
サイズ (長さx幅x高さ) | 118×30cm |
重量 | 梱包重量680g |
中身の素材 | ポリエステル100% |
本体洗濯 | 可(洗濯機) |
カバー洗濯 | 可(洗濯機) |
リラックスしたい人
テンピュール|ロングハグピロー
買った人は虜になる、もちもちの感触

枕で有名なテンピュールのだきまくら。オリジナルのテンピュール(R)素材で、ゆっくりと沈み込むように体にフィットします。
「大きくて重いので寝返りには向きませんが、安心感のあるずっしりもちもちの感触。形も重さも一般的なだきまくらとは異なりますが、はまる人にはぴったりとはまる、魅力あるだきまくらです」
サイズ (長さx幅x高さ) | 120×37cm |
重量 | 3.57kg |
中身の素材 | テンピュール(R)素材 |
本体洗濯 | 不可 |
カバー洗濯 | 可 |
ロフテー|ボディピロー わがまま LBP-310
サラサラの生地が気持ちよくて癒やされる

流線型で体にフィットするだきまくら。カバーは卵穀膜プロテインを配合した特殊な生地で、サラサラとしたやさしい肌触りです。
「体をやさしく支える構造、サラサラの肌触りのカバー、カバーのファスナーを覆う布があって肌にファスナーが直接触れないことなど、値段相応に作り込まれた逸品です」
サイズ (長さx幅x高さ) | 140×35cm |
重量 | – |
中身の素材 | ポリエステル100% |
本体洗濯 | 不可 |
カバー洗濯 | 可(手洗い) |
【プロのイチオシ】小林さんのおすすめNO.1の商品
ロフテー|S型ボディピロー
さまざまなニーズに対応できるオールマイティな優秀だきまくら

「腰痛もいびきも改善したい」というふうに複数の悩みを抱えている場合や、迷って決めきれないという人におすすめなのが、オールマイティなこちら。
「万能なだきまくらとしておすすめです。足の置き位置がよく計算されていて、ぴたりとはまり、寝姿勢が非常に安定します。価格は3万円台とだきまくらのなかでは高価ですが、それだけの価値があります。カバーの品質も高く、肌触り抜群です」
S型ボディピローは9字型のだきまくら。穴の部分にひざや太ももを置いて使います。MサイズとLサイズがあるので、肩幅と腰幅の合計値と、身長から選びましょう。サイズ選びの目安は商品ページに掲載されています。
サイズ (長さx幅x高さ) | 107×47cm(Mサイズ)、120x49cm(Lサイズ) |
重量 | – |
中身の素材 | 表側地(三層構造):上層/綿50% ポリエステル50%、中層/ウレタンフォーム、下層/ナイロン100%、中側地:ポリエステル100%、中身:ポリエステル100% |
本体洗濯 | 不可 |
カバー洗濯 | 可(手洗い) |
「多くの人が使い方を間違えているのですが、基本的にだきまくらは頭を乗せずに使うものです。横向きに寝て、頭は枕に置き、だきまくらを胸の前で抱えて、ひざの間にはさみましょう。このとき両ひざの位置を揃えると、骨盤がずれずに安定します」

頭を乗せない理由は二つあります。
一つ目は、だきまくらの高さがその人の首や頭に合った高さとは限らないから。頭を乗せる枕の高さは、頭専用の枕で調整したほうが寝心地が良くなります。ただし、だきまくらに頭を乗せてみて、もし自分にぴったり合っていると感じたら、頭を乗せて寝てもかまいません。
二つ目は、頭を乗せると寝返りが打ちづらいから。寝返りを打たないと体の一部分にだけ負担がかかってしまい、疲れが取れにくかったり、起きたときに痛みが出たりします。

Jの字型や9の字型などの形をしただきまくらも、飛び出た部分に頭をのせるのではなく、足で挟んで使いましょう。U字型のように頭を乗せる形状のものは、頭を乗せて使います。