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どのご家庭にも1枚はあるであろう、調理に欠かせないまな板。リーズナブルでお手入れがしやすいプラスチック製まな板も人気がありますが、包丁の刃当たりが柔らかく、カット音が心地よい木製まな板は料理好きなら誰もが一度は憧れるもの。

しかし一口に木製まな板といっても、木の種類や形などバリエーションがたくさんあり、どれを買うべきか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ご自身でも多種多様な木製まな板を愛用されている、料理家の井口タクトさんにおしゃれで実用的な木製まな板を教えていただきました。実用的で毎日のお料理に使えて、木の温もりでキッチンのインテリアとしても素敵な木製まな板がずらり。気になるお手入れ方法もご紹介します。

井口タクトさんのイメージ

井口タクトさん
東北大震災時の炊き出しボランティアの経験から、食の持つチカラを肌で感じ、独学で料理の研究をはじめる。普段は会社員でありながら、Instagramを中心に食を軸とした発信をしている。また、‟食を通じてたくさんの幸せを創りたい”という想いを実現するため、食を軸とした幸せ溢れる空間創りを自身のライフワークとして取り組んでいる。
パーティケータリングやワークショップ、料理教室の主宰、メディアや雑誌へのレシピ執筆から撮影、ゴーストレストラン事業の展開など、ジャンル問わずマルチに活動している。
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■ 目次

1. 木製まな板とは?
木製まな板のメリットとデメリット
木製まな板とプラスチック製まな板の違い
カッティングボードとの違い
2. 木製まな板の選び方
サイズで選ぶ
素材で選ぶ
手入れのしやすさで選ぶ
3. おしゃれで使いやすいおすすめ木製まな板

4. かいサポ編集部がおすすめする木材別木製まな板
オーク
オリーブ
いちょう
ひば
5. 木製まな板の手入れ方法
日常のお手入れ
購入後のお手入れ

1. 木製まな板とは?

Image: GettyImages

まな板には、大きく分けて木製とプラスチック製があります。まずは木製まな板の特徴を押さえておきましょう。

木製まな板のメリットとデメリット

木製まな板の最大のメリットは、包丁を使用した時の刃当たりの良さ。適度に弾力のある木が刃先をソフトに受け止めるため、刃こぼれしにくく、包丁の切れ味も長持ちします。

使用される木材によって、木の香りが楽しめるのも特徴。「トントン」とやさしく心地良いカット音もプラスチック製まな板にはない魅力です。

木製まな板は、使い続けるうちに少しずつ削れて凹んでいきますが、削り直して平らにすれば長く使うことができます。プラスチック製まな板の寿命は2年程度といわれていますが、木製まな板は手入れをすることで、それよりも長く使うことができます。

木製まな板は、刃当たりが良く、包丁にやさしいのが大きな特徴です。程良く厚みがあり、重さもある木製まな板は、プラスチック製に比べてまな板が滑らず、食材をカットしやすいのがメリットです。

また優しい木目がナチュラルな雰囲気で、キッチンをお洒落に演出してくれるのもいいですね。

木製まな板のデメリットは、カビや菌、ニオイが発生しやすいところ。水分を吸収しやすい木材は、プラスチック製に比べて乾きにくく、濡れたまま放置しておくとカビや菌が繁殖する原因に。使用後はしっかりと乾燥させて保管しましょう!

また使う前は、両面をしっかりと水で濡らし、ふきんで拭いてから使うのが基本。水で濡らして膜を作ることで、汚れや臭いがつきにくくなります。片面だけ濡らすとまな板が反る原因になるので、必ず両面を湿らせましょう

木製まな板は、毎回きちんと洗って乾かさないとカビや黒ズミ、反りの原因になってしまいます。使用後は風通しが良く、直射日光の当たらないところで保管するのが重要です。購入前に保管スペースを考えておくことをおすすめします。

重さがあるので食材をカットしやすい半面、重すぎるとまな板から食材を鍋に移したり、洗ったりする時に扱いづらい部分もあります。

メリット 刃当たりが良く、包丁にやさしい。手入れすれば長持ちする。
デメリット カビ・菌・ニオイが発生しやすい。反りが起こることもある。

木製まな板とプラスチック製まな板の違い

Image: GettyImages

木製まな板に比べると、プラスチック製まな板は価格がリーズナブル。さらに薄いシート状のものから分厚いものまで種類も多く、最初のまな板として選ぶ人も少なくありません。

プラスチック製まな板は、包丁傷が入りにくいため、雑菌の繁殖を防ぐ効果も期待できます。洗剤や漂白剤を使うことができるので、お手入れがしやすいのも嬉しいところ。その半面、硬い材質なので包丁が刃こぼれしやすく、切れ味が落ちやすいというデメリットもあります。

プラスチック製のまな板は、安価で種類も豊富にあります。洗剤や漂白剤の使用ができるので、手入れのしやすさでもメリットがあります。ただ、薄くて軽いものだとカットする時に滑りやすいので注意が必要です。また、ものによってはややチープに見えてしまうことも……。

カッティングボードとの違い

Image: GettyImages

木製まな板を探していると「カッティングボード」と表記されたものを見かけます。まな板とカッティングボードの違いは何でしょうか?

まな板は食材を切るという目的に使うもの。一方、カッティングボードは食卓の上で使うものです。食卓の上でパンやチーズを切って、そのままお皿としてサーブすることもできます。カッティングボードは、その役割から木目を活かしたナチュラルな見た目や、おしゃれなデザインのものが豊富にあります。
それぞれ役割は違いますが、カッティングボードでも食材を切ることができるので、まな板代わりに使うこともできます。

2. 木製まな板の選び方

Image: GettyImages

一口にまな板と言っても多くの種類があり、自分に合ったものを選ぶことが大切です。ここでは、自分に合った木製まな板を選ぶためのチェックポイントをご紹介します。

サイズで選ぶ

木製まな板はサイズもさまざま。同じまな板でも、大・中・小とサイズのバリエーションがあることも。大きければ作業スペースも広がりますが、大きすぎると洗いづらくなったり、保管も難しくなってしまいます。一番のおすすめは、シンクにすっぽり納まるサイズです。

僕は基本的にサイズで選ぶことが多いです。用途に合わせて使用できるように、大・中・小とサイズを揃えています。なかでも一番よく使うのが大きいサイズです。

少ない材料であれば小さいまな板でも問題ありませんが、材料がたくさんある場合は、何枚もまな板を使うより、大きいまな板が1枚あれば完結します。例えば、みじん切りをする時に、小さいまな板の場合は、食材が飛び散ってしまったりして後の掃除が大変、なんてことがよくあります。大きいまな板であれば、すべてまな板の上で完結させることができるので、その後の作業も簡略化できるんです。ただ、大きければ大きいほど乾かすのに時間がかかったり、重くて扱いづらかったりすることもあります。

どんな料理を作るのか、使用頻度やご自宅のキッチンの広さなどを考えながらサイズを決めるといいと思います。

素材で選ぶ

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木製まな板には、使われている木材によってさまざまな特徴があります。代表的な木材と、その特徴を見ていきましょう。

檜(ヒノキ) 耐水性に優れ、水洗い後のお手入れがしやすい。香りも良いため、ニオイ対策にも。価格も比較的リーズナブルなので、はじめての木製まな板におすすめ。
桐(キリ) とにかく軽く、調理やお手入れの際に扱いやすい。水はけが良く速乾性があるため、手入れもしやすい。軽い分、他の木材に比べて安定感は少ない
イチョウ 油分を多く含むため、速乾性がある。適度な弾力があるため、刃当たりが良く、包丁を傷めにくい。抗菌作用などはないため、毎回のお手入れが必須
ヒバ 「ヒノキチオール」という天然成分が含まれているため、耐水・抗菌・消臭性に優れている。希少な木材のため、価格はやや高め

定番の檜(ヒノキ)、桐(キリ)、そして木目が美しいチークを所有しています。木材の種類によって香りや特徴も違うので、自分に合った素材を選ぶのがいいと思います。

同じ木材であっても、加工方法によっても特徴が異なります。木製まな板には、木をそのまま切り出した「一枚板」と、複数枚の板をつなぎ合わせた「合板」があります。

「一枚板」は耐久性を求める人におすすめ。大きな木からでないと切り出せないため希少で高価ですが、耐久性は抜群です。途中で繊維が断ち切られていないため、反りにくいというメリットもあります。

「合板」は、木と木を圧縮して接着しているため反りにくいのがメリット。価格も「一枚板」に比べると安価です。しかし、木の接合部分が割れてしまったり、水分が入り込みやすく、そこからカビが発生したり、腐朽したりすることもあるので注意が必要です。

手入れのしやすさで選ぶ

木製まな板を選ぶ時に躊躇してしまうのが、やはりお手入れ方法ではないでしょうか。

衛生的に長く使うためには、使用後にしっかりと乾燥させるのが不可欠。キッチンに立てかけて保管するケースが多いですが、スタンドが付属し自立するタイプや、穴付きでフックなどに引っ掛けておけるタイプなどを選べば、保管もスムーズにできます。

また、最近では食洗機で洗える木製まな板もあるのでチェックしてみるのもよいでしょう。

同じ木製でも種類によって手入れのしやすさにも多少違いがあります。桐(キリ)の場合は、速乾性があるため乾かしやすく扱いやすい印象です。
また、樹脂加工を施した木製まな板は、乾きが早く、手入れがしやすいのでおすすめです。

3. おしゃれで使いやすいおすすめ木製まな板

ここからは、井口さんがおすすめするおしゃれで使いやすい木製まな板をご紹介します。

貝印 関孫六 桧 まな板 450×300mm

Image: Amazon.co.jp

日本製檜(ヒノキ)のまな板は、刃当たりが良く、包丁の刃が傷みにくいのが特徴です。側面に樹脂加工が施されているため、乾きが早く、黒ズミを抑えてくれるのもポイント。ロゴが刻印されたシンプルなデザインは、檜(ヒノキ)の美しい木目が映えます。45×30cm


井口さん愛用の貝印 関孫六 桧 まな板

2年愛用しているこちらのまな板は、サイズが大きく、切りやすさも抜群です。檜(ヒノキ)は、木製まな板のなかでも定番の素材。重厚感があるので、まな板が滑らず、切り心地も気持ちがいいです。

DAISO 桐まな板

100円ショップ、DAISOの桐製まな板は、一番小さいものは100円と驚きの価格で手に入るのが嬉しいところ。桐は水切れが良く、乾きやすいのでお手入れが簡単です。一人分の食材をカットするのにちょうどいいサイズ感で、驚くほど軽いので扱いやすさも抜群。32×24cm


井口さんが実際に愛用しているDAISOの桐まな板

とにかく軽く、切りやすいDAISOの桐まな板は、リーズナブルなので、料理初心者の方も手に取りやすいおすすめの1枚。僕もサイズ違いで揃えていて、一番メインで使っています。桐(キリ)は、水はけが良く速乾性もあるので手入れがしやすいのも特徴です。軽い反面、反りやすいのが難点。反ってしまった場合は、逆の面を下にして使うと元に戻すことができます。

チークハウス 調理用まな板 レクタングル LL

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硬くて水に強く、耐久性に優れたチーク材のまな板。チーク材は天然の油分を多く含み、艶のある美しい木目を楽しむことができます。1.4cmと程よい厚みがあり、安定感があるので切りやすさも◎。ベーシックな長方形型が使いやすく、キッチンのインテリアとしても映えます。40×28cm

Image: Amazon.co.jp

チークハウスのまな板は、可愛くておすすめのひとつ。僕の印象では、チーク材は檜(ヒノキ)と桐(キリ)の中間ぐらいの使い心地で、重すぎず、軽すぎず、ちょうどいい塩梅です。いろいろな形のまな板がありますが、長方形がベーシックで使いやすいと思います。

チークハウス 調理用まな板 ラウンテッドLL

Image: Amazon.co.jp

美しい木目が楽しめるチーク材のまな板。強度と耐久性に優れたチーク材を使い、程良い厚みで切りやすさも快適です。やや丸みを帯びたフォルムは、カッティングボードとして料理を盛り付けてお皿代わりにテーブルに並べてもおしゃれに決まります。41×28cm

Image: Amazon.co.jp

こちらも上と同じくチークハウスのもの。美しい木目が目を惹き、形も可愛いので気に入っている1枚です。見た目にも華やかなまな板は、使うたびにテンションが上がるのもポイント。

栗原はるみ 木製丸まな板 大

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料理家、栗原はるみさんが作った四万十ひのき製のまな板。可愛らしい丸型は、香味野菜のみじん切りも周囲にこぼれ落ちにくく、刻んだ食材を乗せたまままな板を回せば、いろいろな食材を一度に切ることができます。縁のスタンドを使えば自立するのもポイント。φ35cm

丸型のまな板は見た目の可愛さだけでなく、機能性にも優れています。縁のスタンド部分を回転させ、まな板の面と直角にすると自立するので、立てて自然乾燥させることができます。木目が縦方向に統一されているので、立てて収納した時に水が下に流れやすいのも優秀です。こうした細かな機能は、さすが料理家が考えたまな板だなと思います。

無印良品 ひのき調理板・薄型・大

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無印良品のひのき調理板は、十分な作業スペースを確保できる大きさがありながら、軽く、お手入れがしやすいようできる限り薄くしているのが特徴です。重量約550gと女性でも扱いやすく、デイリーに活躍する1枚。36×24cm

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檜(ヒノキ)製でいて、価格がリーズナブルなのがポイント。使い勝手の良い大きなサイズ感でいて、薄型で軽いので扱いやすさも十分です。無駄をそぎ落としたシンプルなデザインは、どんなキッチンにも馴染みそうです。

エピキュリアン カッティングボード M

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天然木の繊維を合成して作られたカッティングボード。薄くて軽く、扱いやすさは申し分ありません。耐熱176℃で鍋敷きとしても使うことができ、食洗機にも対応。水切れの良い素材で、乾きも早いので衛生的に使えます。フックなどに吊るせる穴付きも便利。30.5×23cm

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プロ・アマ問わず世界中で広く愛されているエピキュリアンのカッティングボードは、優れた耐久性があり、食洗機にも対応してお手入れも簡単です。おしゃれなデザインは、6mmと薄いのでちょっとしたすき間に立てかけておいても邪魔になりません。すごく便利な1枚だと思います。

ダイワ産業 食器洗い乾燥機対応ひのきまな板(スタンド付き)21cm

Image: Amazon.co.jp

檜(ヒノキ)製のまな板は、水が染み込んで黒ズミやすい側面をウレタン樹脂塗装しているので、乾きが早く、黒ズミやカビを抑えます。軽量で扱いやすい薄型タイプのこちらは、熱風・熱湯に強い反り防止加工が施され、食洗機にも対応しているのでお手入れも楽ちん。21×15cm

Image: Amazon.co.jp

木製まな板を長く使うための秘訣は、やはりしっかりと乾燥させること。厚みと重さのある木製は保管場所に困ることもあるので、スタンド付きのまな板が便利です。食洗機対応なので手間なく洗え、スタンド部分を回転させれば自立するので、乾燥もスムーズです。

Mili Camp メスティン用まな板 カッティングボード 竹製

Image: Amazon.co.jp

軽くて持ち運びに優れ、抗菌作用もある竹製のまな板は、メスティンの中にぴったり納まる小ぶりサイズが特徴でアウトドアクッキングに最適。カッティングボードとして食材を乗せてテーブルに並べたり、鍋敷きやコースター代わりにと1枚で幅広く活躍します。15.5×8.5cm

Image: Amazon.co.jp

メスティンに収納できる小さなまな板は、キャンプで料理をするのにぴったりです。食材をカットするのはもちろん、カッティングボードとして使ったり、熱々のメスティンを乗せたり、アウトドアで何かと活用しそうです。キャンプをするのにいい季節なので、こういうアイテムも面白いですね。

IKEA HÖGSMA ホーグス

Image: Amazon.co.jp

お手入れが簡単で耐久性に優れた竹製のまな板は、ユニークなフォルムに特徴があります。実はこれ、IKEAのRÅSKOG/ロースコグ ワゴンにぴったり収まるふたとしても使えるのです。竹は耐熱性にも優れるため、鍋敷き代わりにもなるのが便利です。42×31cm

Image: Amazon.co.jp

作業スペースや収納スペースを確保しづらい狭いキッチンにおすすめなのがこちら。ワゴンのフタにもなるまな板は、ワゴンとセットで使えば、キッチンスペースを有効活用できそうです。やや硬い印象の竹ですが、耐熱性があるので鍋敷きとして使うこともできます。

4. かいサポ編集部がおすすめする木材別木製まな板

木製まな板は、定番の檜(ヒノキ)や桐(キリ)以外にもさまざまな木材のものがあります。ここでは木材別に編集部がおすすめするアイテムをピックアップしました。

オーク

スカンジナビスクヘムスロイド カッティングボードwithロープ オーク

Image: 楽天

家具などにも多く使われるオークは、硬く、重みがあり、耐久性に優れた素材。北欧に育つ、硬くしっかりとしたオークを使い、スカンジナビアの木工職人の手でひとつひとつ丁寧に作られたカッティングボードは、美しい木目と温かみのある風合い、そして天然木の香りが楽しめます。保管に便利なロープが付いたおしゃれなデザインも素敵です。45×21cm

オリーブ

アルテレニョ ナチュラルカッティングボード オリーブ

Image: Amazon.co.jp

油分が豊富で、重厚感のあるオリーブは、古くから高級木材として使われていて、抗菌性が高く衛生的です。イタリア産のオリーブウッドを使ったカッティングボードは、木の形を活かしたナチュラルなフォルムと独特の年輪模様がアーティスティック。まな板としてもプレートとしても活躍し、鮮やかな野菜や料理を乗せれば見栄えも抜群です。約43×20.5cm

イチョウ

woodpecker いちょうの木のまな板 5小

Image: Amazon.co.jp

イチョウは油分を多く含むため、水気を弾き、速乾性があります。適度な弾力があるため刃当たりが良く、長時間切っても疲れにくいため料理人も愛用する素材。

Image: Amazon.co.jp

個性的なフォルムと突き出した持ち手が可愛らしく、野菜などをカットするのはもちろんのこと、パンやチーズを切ってお皿代わりに沿えるだけで華やかなテーブルを演出できます。約32×12cm

ヒバ

青森ヒバクラフト 青森ひば円形まな板

Image: 楽天

カビや雑菌を抑えるヒノキチオールを豊富に含む青森ヒバは、耐久性、耐水性、耐腐性に優れ、実用性の高い素材。青森ヒバの一枚板を使ったまな板は、可愛らしい丸型が印象的。ベーシックな長方形に比べ、狭いスペースでも使いやすいのが丸型のポイントです。抜群の殺菌効果で黒ズミにくい青森ヒバのまな板は、長く大事に愛用したくなります。φ30cm

5. 木製まな板のお手入れ方法

Image: GettyImages

せっかく購入したまな板は、長く大事に使いたいもの。プラスチック製に比べると、木製まな板はカビやすいというイメージがありますが、きちんと手入れをすれば長く使えるのも魅力です。そこで、井口さんに木製まな板のお手入れ方法をお伺いしました。

日常のお手入れ

はじめにまな板の両面をしっかりと水で濡らし、ふきんで拭いてから使いましょう。水で濡らすことで、汚れやニオイがつきにくくなります。
使用後は、すぐに洗剤を使用し、柔らかなスポンジで洗います。漂白剤の使用はNG。木製まな板の消毒は「熱湯消毒」が基本です。洗ったら、最後に熱湯を回しかけるだけなので、実は思っているよりお手入れは簡単なんですよ。
熱湯消毒をしたら、風通しが良く、直射日光の当たらない場所に保管して、しっかり乾かしましょう

購入後のお手入れ

新しいまな板を購入したら、使用する前に「オイルフィニッシュ」といい、木の表面にオイルを塗る作業をします。オイルフィニッシュをすることで、乾燥やニオイを防ぎ、表面を保護するためカビや汚れがつきにくくなります。

ただ、このオイルフィニッシュには賛否両論あります。特に、国産の檜(ヒノキ)やヒバなどの針葉樹の木材の場合は、元々油分が豊富なので、外から油を塗る必要はないとも言われています。

僕の個人的な意見としては、オイルフィニッシュはしてもしなくてもそこまで変わらないかなという印象です。

さまざまなサイズや種類がある木製まな板。自分にぴったりのまな板を探すのも、楽しさのひとつかもしれません。お気に入りの木製まな板があれば、きっと日々の料理が楽しくなるはずですよ。

構成/相馬香織

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