研がずに炊くだけで食べられる無洗米。最近では種類も増え、どれを選べばよいか迷ってしまいますよね。

無洗米を買うときは、コシヒカリやあきたこまちなどの銘柄米を選ぶことがポイント。自分がどんなお米が好きなのかによって、選ぶ銘柄は決まってきます。

今回は炊飯系フードユニット「ごはん同盟」のシライジュンイチさんに、おすすめの無洗米をピックアップしてもらいました。無洗米の美味しさを120%引き出す炊き方も伝授します!

シライ ジュンイチさんのイメージ

シライ ジュンイチ
炊飯系フードユニット「ごはん同盟」の企画担当。料理研究家の妻・しらいのりことともに、日夜、ごはんをおいしくいただく方法を探求し、その成果を多くのごはん好きの人々と共有するために活動中。実家は新潟の米農家。好きなごはんのおともは、海苔と筋子。

■ 目次
無洗米とは? 普通のお米との違いを解説!
 -なぜ洗わなくても食べられるの?
 -無洗米のメリット・デメリット
 
おいしい無洗米の選び方、3つのポイント
 -①ブレンドではなく銘柄米を選ぶ
 -②精米日は1カ月以内
 -③自分の好みを把握する

プロが選ぶ!おすすめ無洗米12選
 -オールマイティタイプのおすすめ
 -もっちりタイプのおすすめ
 -あっさりタイプのおすすめ

プロが伝授! 無洗米の美味しい炊き方
 -水加減を増やす
 -冷たい水で炊く
 -時間が経ったお米はサッと洗う

無洗米とは? 普通のお米との違いを解説!

なぜ洗わなくても食べられるの?

Image: Shutterstock

「無洗米が洗わなくてもいいのは、『肌ヌカ』がついていないから。

精米した白米には、表面に粘着性の高い『肌ヌカ』がまだ残っていて、研ぐことで取り除くんですが、無洗米はこの肌ヌカをギリギリまで除いた状態で販売されています。

肌ヌカを取り除くことで味が落ちることはなく、一般的なお米と無洗米では、品質的に大きな違いはありません。あくまでお米そのものの品質によっておいしさが決まります

無洗米のメリット・デメリット

忙しいときに、お米を研がずにすぐ炊ける無洗米。メリットとデメリットは?

▼無洗米のメリット

  • 忙しいときに、お米を研ぐ手間が省ける
  • 寒くて水が冷たときも、お米を研がなくてすむ
  • ネイルが気になるときに、お米を研がなくてすむ
  • 節水になる

時短や節水ができる便利な無洗米。デメリットはあるんでしょうか?

「無洗米のデメリットは、品種が少ないこと。まだまだ対応している品種が少ないので、購入時の選択肢が限られています。

また、肌ヌカを取り除く工程が増える分、通常の白米より割高になります。生活スタイルやお財布事情に合わせて、普通のお米か無洗米かを選ぶといいでしょう」

おいしい無洗米の選び方、3つのポイント

お米そのものの品質によっておいしさが決まるという無洗米。シライさんに、おいしい商品を選ぶポイントを3つ教えてもらいました。

ポイント①ブレンドではなく銘柄米を選ぶ

Image: Amazon.co.jp

「銘柄米を混ぜあわせて価格を抑えたブレンド米もありますが、『コシヒカリ』や『あきたこまち』など単一銘柄の商品を選んだほうが、味わいのブレがなく、自分好みのごはんに出会えます

ポイント②精米日は1カ月以内

「無洗米も白米と同じで、精米から時間が経つと酸化が進み、どうしても味が落ちてしまいます。精米日の目安として、1カ月以内のものを選ぶといいでしょう。

もちろん、それ以降でも食べられますが、表面が粉っぽく変化していたら、軽く研いで、表面の酸化した部分を取り除いて炊くとおいしくいただけます」

ポイント③自分の好みを把握する

「お米は銘柄によって味わいが異なります。まずは自分の好みを知って、好みに合った銘柄を選ぶのが『おいしい!』と思えるお米選びの近道です。

味わいは、次の4つの分類で把握すると特徴がつかみやすいです。表面の粘り気によって『もっちり』『あっさり』、粒の硬さによって『やわらか』『かため』に分けられます。

▼お米のタイプ別チャート

『もっちり』は米粒の粘りが強いタイプで、洋食や汁気のある料理とよく合います。『あっさり』は表面がつるっとしたタイプで、お刺身や焼き魚などの和食に合います。

『やわらか』は噛んだときにふんわりとした食感のタイプで、『かため』は米の粒感が強く感じられるタイプです」

プロが選ぶ!オンラインで買えるおすすめ無洗米12選

シライさんが、オンラインで購入できる無洗米の中から、おすすめ銘柄をピックアップ。5つのタイプ別にご紹介します!

【1: オールマイティ】

コシヒカリ

バランス感覚抜群なお米の王様
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「コシヒカリは、粘りや硬さのバランスが抜群。日本のお米の品種の開発は、だいたいコシヒカリを目標にして行われるというほど、日本を代表するお米です。さまざまな産地の商品がありますが、私は、やはり地元の新潟産がいちばんですね」

つや姫

品質が安定! 粒立ちしっかりタイプ
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「コシヒカリに比べると、粒立ちがしっかりしていて、より噛みごたえがあります。コシヒカリはいろいろな地域で育てられているので、産地によって味わいに違いがあるんですが、つや姫はどの産地でも安定していますね。ほどよい粘りとほどよい甘さがあって、いつ食べてもおいしいです」

ひとめぼれ

オールマイティの中では少しやわらかめ
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「バランス型のお米の中でもほんの少しやわらかめ。やさしい甘さで、いろいろな料理に合わせやすいのが魅力です」

銀河のしずく

口の中でふわっと溶ける、岩手県のお米
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「粒立ちはしっかりしていますが、口の中でふわっと溶けるような味わい。岩手県で2016年に誕生した比較的新しい品種で、冷めてもおいしさが変わらないと評判です」

【2: もっちり/やわらか】

ゆめぴりか

豊かな甘味で、もち米のようなやわらかさ
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「もちもちでやわらかいお米が好きな人におすすめ。お米に含まれるでんぷんの中でも、『アミロース』という成分の割合が低く、食感がもち米に近いんです。ゆめぴりかはほどよい粘りと豊かな甘味があり、白ごはんが主役になるほどのおいしさです」

ミルキークイーン

お弁当やおむすびに向くやわらか米
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「ミルキークイーンも、ゆめぴりかと同じ低アミロース米で、粘りがあってやわらかいお米です。名前の由来は玄米が半透明で、乳白色をしているから。炊いたあとに硬くなりにくいので、お弁当やおむすびにもおすすめです」

【3: もっちり/かため】

新之助

大粒で、ひと口目からふわりと甘い
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「コシヒカリに並ぶエースになることを期待された新潟県の新品種。ほどよい粘りがあり、コシヒカリよりも大粒なので、粒感がしっかり感じられます。ひと口目から甘みがふわりとふくらむお米です」

いちほまれ

もっちり感と弾力が抜群!
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「同じもっちり/かための新之助よりさらに粒感があり、弾力も強いです。ポストコシヒカリを目指した福井県の新品種。噛み進めると後から甘みが口の中にじわりと広がるようなお米です」

【4: あっさり/やわらか】

ななつぼし

北海道のトップを走るあっさり米

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「味と食感のバランスがよく、甘みはおだやか。ゆめぴりかと並ぶ北海道米の2大ブランドなのですが、もっちり系のゆめぴりかとは対極の食感。北海道では最も食べられている品種なのだそうです」

あきたこまち

やわらかタイプの中でもバランス派
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「甘味は強く、コシヒカリの系統を引き継いでいるので、とてもバランスのよい味わいです。少しやわらかいとはいえ、ほとんどオールマイティに近いですね」

【5: あっさり/かため】

ササニシキ

あっさり好きは迷ったらこれ!
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「あっさり系の代表格とも言える銘柄。粒立ちがよいので、高級寿司屋で使われることが多い品種です。もともとコシヒカリと同じくらい人気が高かったのですが、病気に弱い性質のため、作付面積が年々減少してしまっています」

青天の霹靂

粒立ちのよいシャッキリタイプ

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Image: Amazon.co.jp

「青天の霹靂は、お米の一粒一粒が立っているのが好きな人におすすめです。まさに”シャッキリ”とした独特の食感。保温していても潰れることなく、適度な硬さを保ってくれます。チャーハンや汁気の多い丼ものに最適です」

プロが伝授! 無洗米の美味しい炊き方

Image: Shutterstock

最後に、無洗米のおいしい炊き方をシライさんから教えていただきました。

水加減を増やす

「無洗米は、肌ヌカを取り除いているぶん、計量カップ一杯あたりの米粒の量が少し多くなります。通常の白米は、1合につき200mlの水を入れるんですが、無洗米は10%ほど多い220mlくらいで炊くといいんです。

ただ、これは好みにもよるので、普通の白米と同じ分量で炊いてみて、もう少しかたいほうがいいと思ったら減らすくらいで大丈夫です」

冷たい水で炊く

「普通の白米も無洗米も、冷たい水で炊くとおいしくなります。冷たい水から炊いたほうが、お米に含まれる酵素が働く温度帯(30~40℃)が長く続き、ごはんの甘みが増すんです。

氷を直に入れてしまうと、釜のなかで温度差が生じて炊きムラができてしまうので、冷蔵庫でしっかり冷やした水を使うのがおすすめです」

時間が経ったお米はサッと研ぐ

「無洗米といっても、精米から1カ月以上経ったお米は軽く研いだほうがベター。普通の白米に比べればスピードが遅いとはいえ表面の酸化が進むので、軽く研ぐことでおいしさを取り戻せます。

ちょっと粉っぽくなってきたり、表面の汚れが気になったりするときは、サッとひと洗いしてみてください」

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