おうちで白ワインを飲むときのおつまみと言えばチーズやナッツ。いつも似たものになりがちなのが悩みどころです。

気軽に買えて、気が利いてるおつまみが知りたい!ということで、今回は飲食店やワイナリーを経営するソムリエ・小久保尊さんに、白ワインに合うおすすめおつまみを教えてもらいました。

“庶民派ソムリエ”として知られる小久保さんは、身近な食材とワインを組み合わせるスペシャリスト。とってもシンプルな「選び方」は覚えておいて損はありません!

定番の生ハムやチーズから変わり種まで、スーパーやコンビニ、通販で買えるおすすめのアイテムも必見です。

小久保 尊さんのイメージ

小久保 尊さん
日本ソムリエ協会認定ソムリエ。飲食店「ワインと肉 COQ DINER」とワイナリー「FUNABASHI COQ WINERY」を経営。著書『図解 ワイン一年生』(サンクチュアリ出版)は、売上12万部超のベストセラー。近著『図解 ワイン一年生 2時間目 チーズの授業』も好評発売中。

■ 目次

①初心者でもわかる!白ワインつまみの選び方2つのルール
 【ルール1】白いつまみを選ぶ
 【ルール2】濃いソースは避ける

②これも覚えると便利!白ワインの代表ブドウ2品種

③ソムリエ厳選!白ワインに合うおつまみランキング15選
 定番おつまみ
 缶詰・瓶詰め
 スナック菓子
 変わり種

④コンビニで買える!白ワインに合うおつまみ6選
 セブンイレブン
 ローソン
 ファミリーマート

⑤白ワインに合う、簡単おつまみ2レシピ

初心者でもわかる!白ワインつまみの選び方2つのルール

まずは、小久保さんに家飲みのおつまみを選ぶときの基本となる考え方を教えていただきました。

【ルール1】白いつまみを選ぶ

Image: Shutterstock

「白ワインに合うのは、ズバリ白いおつまみ。魚なら白身魚、チーズやマヨネーズ、グラタンなどのクリームを使った料理もいいですね」

ワインと料理の組み合わせでよく言われるのが、「赤ワインは肉、白ワインは魚」ですが、肉・魚で分けるのではなく「色」で分けるのがポイントなんだそう。

「鶏肉は白っぽい肉なので、赤ワインよりも白ワインのほうが合うんです」

【ルール2】濃いソースは避ける

Image: Shutterstock

反対に、白ワインに合わないのは、“濃いソース”の料理。

「デミグラスソースを使ったハンバーグや、うなぎの蒲焼きなどは、ソースやタレの味に白ワインが負けてしまいます。例えば焼き鳥でも、タレなら赤ワイン、塩なら白ワインのほうが合うと考えてください」

これも覚えると便利!白ワインの代表ブドウ2品種

ワインの種類を少しだけ覚えておくと、さらに相性ぴったりのおつまみが見つけられます。

小久保さんによると、ワイン初心者が覚えておけばよいのは、「シャルドネ」「ソーヴィニヨンブラン」の2種類。 

▼シャルドネにはコクのあるつまみが合う!

相性のよいおつまみの例
コクのあるもの
・クリーム系(クリームシチュー、カルボナーラ)
・マヨネーズ系(ポテトサラダ、かにかまサラダ)

▼ソーヴィニヨンブランはさっぱりしたつまみが合う!

相性のよいおつまみの例
薬味を使うもの
・梅しそ風味の漬物
・のり塩ポテトチップス
・鶏皮ねぎポン酢

「スーパーやコンビニなどで簡単に入手できるワインというとブドウの品種が限られていますが、よくあるこの2種類を押さえておけば、幅広いおつまみと組み合わせられます。

おおまかに分けて、コクのあるものはシャルドネ、さっぱりとしたものはソーヴィニヨンブランに合わせればOKです。

シャルドネはバニラのような香りがするので、クリームを使ったカルボナーラなどのパスタや、マヨネーズを使ったポテトサラダなどに合います。ソーヴィニヨンブランはハーブの香りがするので、紫蘇や海苔、ネギなどの薬味を使うメニューとぴったりです。」

ソムリエ厳選!白ワインに合うおつまみランキング15選

小久保さんに、通販で購入できるおすすめのおつまみをピックアップしていただきました。タイプ別にランキング形式でご紹介します。

定番おつまみーーチーズ、生ハム、サーモンなど 

1位 サンタンドレ

リッチでクリーミーな白カビチーズ
Image: 楽天

チーズの中でもイチオシだというのが、白カビタイプのチーズ「サンタンドレ」。

「生クリームが添加されていて、かなりリッチな味わいのチーズです。カリフォルニア産のシャルドネなど、厚みのある白ワインや、スパークリングワインなどにぴったりです」

2位 ハルミチーズ

食感が楽しい焼きチーズ
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ハルミチーズとは、ヤギ乳と羊乳から作られるキプロス生まれのチーズです。

「モッツァレラに塩味がプラスされたような味わいで、焼くと伸びずに絶妙な食感になります。軽く表面に焼き目をつけてあげると絶品ですよ。ミルク系と相性がいいシャルドネはもちろん、キプロスやギリシャなど、チーズの産地と同じ地中海のワインに合います」

3位 ハモンセラーノ

生ハムの中でもスペイン産がイチオシ!
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「生ハムと白ワインは間違いのない組み合わせ」と太鼓判を押す小久保さん。特におすすめするのがスペイン産のハモンセラーノです。

「プロシュートよりも塩味がしっかりしていて、熟成感もあり、より生ハムの旨味を感じられます。シャルドネのように厚みのある白ワインと合わせると、ハムの脂と混ざってまろやかになりますし、すっきりした辛口タイプで舌を洗うような組み合わせもいいでしょう」

4位 スモークサーモン

ハーブが香るソーヴィニヨンブランとぴったり!
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スモークサーモンは、ハーブのニュアンスがあるソーヴィニヨンブランとの組み合わせがおすすめ出そう。

「スモークサーモンはハーブと相性がいいので、その役割をソーヴィニヨンブランに置き換えるようなペアリングです。オニオンスライスやディルを添えたり、ブラックペッパーを振りかけて相乗効果を楽しむのもいいですね」

缶詰め・瓶詰めーーオリーブ、ペーストなど

1位 生ハム入りオリーブ

生ハム×オリーブの鉄板の組み合わせでワインが進む!
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オリーブの種を抜き、中に詰め物をした「スタッフドオリーブ」。パプリカが入っているものがポピュラーですが、こちらは生ハムを詰め込んでいます。

「オリーブはワインと同じ発酵食品で、酸味があるもの同士なので合わせやすいんです。オリーブはボディの軽いワインと相性がいいんですが、生ハムが入っているので重めのタイプにも対応できます」

2位 アンチョビ入りオリーブ

しょっぱいアンチョビをオリーブでさっぱりと
Image: Amazon.co.jp

続いては、同じくスタッフドオリーブの中でもアンチョビ入りの商品。しょっぱいアンチョビとさっぱりしたオリーブのハーモニーに、ワインが止まらなくなってしまいます。

「アンチョビは、ボディが軽めからミディアムくらいまでの白ワインにぴったりです。ブドウの種類でいうと、ソーヴィニヨンブランや、日本ワインの甲州などが当てはまります」

3位 フェタとオリーブのオイル漬け

サラダやバゲットなどアレンジ自在
Image: 楽天

羊や山羊のミルクで作る、ギリシャ生まれのフェタチーズ。ほろほろとした食感と塩味がたまらないチーズを、オリーブとオイル漬けにしたおつまみです。

「トマトやきゅうり、葉野菜を合わせたサラダにかければ、あっという間にギリシャ風サラダができあがります。バゲットに乗せるのもいいですね。同じギリシャ産のワインはさっぱりしたものが多いのでよく合いますし、リースリングなどのちょっと甘口のワインと合わせるのもおすすめです」

4位 フムス

ひよこ豆のさっぱりペースト
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中東エリアでよく食べられるひよこ豆のペースト「フムス」。

「パンに塗るペースト系のおつまみはお肉を素材としたものが多いので、赤ワインのほうが合うんですが、フムスは豆で作られているので白ワインが合うんです。クラッカーに塗るだけでも簡単に食べられますし、そのまま食べるのもおいしいです」

スナック菓子ーーポテチやおかきなど 

1位 エアリアル 濃厚チェダーチーズ

チーズのコクと香ばしさがしっかり系ワインとマッチ
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小久保さんが「普段からよくやる」というのが、サクサクと軽い食感のスナック「エアリアル」との組み合わせ。

「チェダーチーズの味が濃厚なので、シャルドネやヴィオニエなど、しっかりコクのあるワインが合います。スナック菓子ならではの香ばしさがあるので、樽味の効いたワインが特におすすめです」

2位 プリングルス サワークリーム&オニオン味

ほのかな酸味とオニオンの香りがソーヴィニヨンブランと相性抜群!
Image: 楽天

プリングルスをはじめ、サワークリーム&オニオン味のポテトチップスは、いずれも白ワインとの相性が抜群なのだそう。

「ほのかな酸味が白ワインによく合います。ソーヴィニヨンブランはネギと相性がいいんですが、玉ねぎも同様。ハーブっぽいニュアンスもあるので、ぴったりです」

3位 チーズおかき

こんがり醤油味のおかきにチーズをサンド
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醤油味のおかきに、カマンベールチーズを合わせたチーズクリームをサンドしたブルボンのロングセラー商品。

「困ったときはこれが一品あれば大丈夫。チーズが白ワインとマッチします。ワインに限らず、ウイスキーや日本酒などに合わせてもおいしい万能選手です」

4位 うまい棒 コーンポタージュ味

格安スナック×白ワインの組み合わせ!?
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「うまい棒」のようなリーズナブルな“駄菓子”にも白ワインは合うんだそう。

「まろやかで、コクのある感じがシャルドネのようなワインに合います。コーンポタージュ味のスナックなら、『うまい棒』以外でもイケるんですが、手を汚さず気軽に食べられるのがいいですね」

変わり種ーーカップ麺や漬物など 

1位 シーフードヌードル

カップヌードルがワインに合う!?
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誰もが知る日清カップヌードルのシーフードヌードルも、白ワインと好相性。

「まろやかなスープと魚介の風味は、白ワインと合わないわけがないんですよ。ボンゴレビアンコのパスタに合わせるような感じですね。シャルドネなどのまろやかで果実感のあるワインと合わせてみてください!」

2位 白菜の浅漬け

漬物=和風ピクルス
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小久保さん曰く、漬物は“和風のピクルス”。

「白ワインはピクルスと相性がいいですが、日本の漬物と合わせてもOKなんです。ソーヴィニヨンブランや、日本産のワインなど、さっぱりとしたものとよく合います。

漬物は発酵食品で酸味があるのでいろいろなワインと合います。例えば、もう少し重めの白ワインだったら、奈良漬なんかも合うんですよ」

3位 マドレーヌ

バターを使ったお菓子をシャルドネと合わせて
Image: 楽天

スイーツと白ワインの組み合わせで、小久保さんがおすすめするのがマドレーヌ。

「シャルドネは、マドレーヌのようにバターの効いてる焼き菓子系と合わせやすいんです。ワインが酸味のあるソースになって、マドレーヌもおいしく感じられるはずです」

コンビニで買える! 白ワインに合うおつまみ6選

続いては、コンビニで買えるおつまみをセレクト。セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートから、2品ずつピックアップしました

セブンイレブン

からあげ棒

「コンビニにはさまざまなチキンの揚げ物が売っていますが、白ワインにはシンプルな味付けのほうが合うので、セブンの『からあげ棒』がおすすめです。コクのある白もいいですし、ライトなタイプでも脂を流してさっぱりさせてくれます」

シャキシャキ野菜の蒸し鶏ザーサイ

「ザーサイも漬物なので、ピクルスと同じように考えてOKです。鶏肉とザーサイという、どちらも白ワインに合う組み合わせ。ごま油の香ばしさも絶妙です」

ローソン

サラダチキン ハーブ

「サラダチキンの中でも、ハーブのフレーバーがついたものは、ソーヴィニヨンブランと相性抜群です。ローソン以外のコンビニでも売っています」

コクを楽しむ 濃厚クリームシチュー

「クリーム系の料理はシャルドネやヴィオニエなどのまろやかな白ワインに合います。チリ、オーストラリア、アメリカなどの暖かい産地のワインも、果実感があって相性がいいですよ」

ファミリーマート

ねぎとろ巻

「魚介とネギ、さらに酢飯の酸味があるので、白ワインと相性がいいんです。ネギと合うソーヴィニヨンブランのほか、辛口タイプと合わせてみてください」

カニカマのサラダ

「魚介とマヨネーズを合わせたものも、白ワインにベストな組み合わせです。同じ考え方で、ツナマヨのサンドイッチやおにぎりなどもいいですね」

白ワインに合う、簡単おつまみ2レシピ

チーズかハーブがあれば、あらゆる料理が白ワインつまみに!

最後に、家にある食材を簡単に白ワインつまみに変身させる、鉄板食材2つを教えてもらいました。レシピアイデアもご紹介します。

「チーズ」を使った簡単おつまみレシピ

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ワインをよく飲むなら、常備しておくと便利なのがピザ用チーズ。家にある食材にチーズを乗せてトースターで焼くだけで白ワインにぴったりのおつまみに早変わり。特にコクのあるシャルドネによく合います。

「チーズとワインは鉄板の組み合わせですが、ピザ用チーズは手軽にアレンジが効きます。サバ缶や焼鳥の缶詰にピザ用チーズを乗せてトーストしてみるとおいしいですよ!」

「ハーブ・柚子胡椒」を使った簡単おつまみレシピ

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ディルなどのハーブや柚子胡椒も買っておくと便利なアイテム。

「お刺身にディルを乗せてオリーブオイルで和えるだけでカルパッチョになります。柚子胡椒も柑橘の香りがあるので、白ワインにはぴったりです。焼き鳥や蒸し鶏につけるだけでもOKです」

特にハーブと相性のいいソーヴィニヨン・ブランとはぴったりの組み合わせです。

【ワイン選びのTIPS】辛口・甘口を瞬時に見分ける裏ワザ

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ワインとおつまみの相性を考えるときに、辛口と甘口の区別がついていると、さらに相性のよい組み合わせが可能になります。

ワインの裏ラベルには、そのワインの辛口・甘口のレベルが記載されていますが、それ以外に、辛口や甘口を判断するポイントはあるのでしょうか。

「すっきり辛口タイプが好きなら、フランスやイタリアの北部など、涼しい産地のワインを選ぶといいでしょう
逆に甘口がいいなら、アルコール度数が低めのものを選ぶこと。低アルコールにするためにアルコール発酵を途中で止めると、ブドウの糖が残るので、甘いワインができるんです。
そのほか、ドイツに代表される『アイスワイン』のように、シュッとした細めのボトルのワインも、甘口であるケースが多いです」

撮影(1枚目):鶴見裕也(SpearMint)

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