シラクマ

シラクマ

2

おうちで過ごす時間が増えてから、インテリアを楽しむように観葉植物を育てることを楽しむ人も増えています。

実際に観葉植物を育ててみると、大事な植物に虫が付いてしまったり、枯れてしまったり、といった成長の妨げになるようなことも経験することに。

どうせ育てるなら、元気にすくすくと成長してほしいし、できるだけ手間なく虫対策もしたい! ということで、今回は植物のプロ・内田さんにおすすめの虫対策アイテムを教えていただきました。

内田智さん プロフィール写真

内田植物公園合同会社 代表・内田 智さん
2004年より、三鷹のインテリアショップ「デイリーズ」にて、観葉植物の販売を開始。以後、販売だけでなく、オフィスやショップなどでの観葉植物のリース・メンテナンス業務も行う。

■目次
1.植物のプロがおすすめ。効果バツグンの虫対策
– 人工用土を使う
– 堆肥不使用で虫が出にくい土を使う
– 堆肥の代わりに液体肥料を使う

2.これさえあればOK!「虫対策アイテム」
– すべての植物に使える、スプレータイプの殺虫殺菌剤
– すべての植物に使える、希釈タイプの殺虫殺菌剤
– カイガラムシに特化した殺虫剤
– 日々のチェックも肝心

3.編集部が使ってよかった虫対策アイテム

4.虫が発生しないための予防策
– 虫が発生する要因
– 虫が発生しない環境の作り方

5.虫がつきにくい観葉植物の種類

植物のプロがおすすめ。効果バツグンの虫対策

植物のプロ・内田さんによると、効果的な虫対策として最もおすすめなのが土選びなのだそう。

「植物にもとからついている土や、植え替え用の土など、虫の発生原因として土が挙げられることはよくあります。

特に、堆肥が配合されている栄養たっぷりの土は植物だけでなく、虫にとっても過ごしやすい環境となってしまうんです。堆肥の含まれていない土を使うことで、虫の発生を大きく減らすことができます」(内田さん)

観葉植物におすすめの人工用土

セラミス・グラニュー

「セラミス・グラニュー」は室内園芸用に作られた人工用土。お部屋で土を使うことに抵抗がある方にもおすすめです。

「粘土を焼いて作られた多孔質な土は、虫が発生しないのはもちろんのこと、通気性や保水性にも優れています

そのため、水やりの頻度が少なく済むというのも嬉しいポイントですね。植物から多肉植物までどんな品種にも使いやすいアイテムです。

植え替えの際は、根についた土を綺麗に洗い流しても良いですし、気にならない場合はそのままセラミスグラニューで包み込むようにしてもOKです。

植え替えが簡単にできる他、洗浄した後に乾かすことで何度でも再利用できるというのも魅力的ですね」(内田さん)

堆肥不使用で虫が出にくい土

プロトリーフ 「培養土 室内向け観葉・多肉の土」

プロトリーフの「培養土 室内向け観葉・多肉の土」も、虫が発生しづらい土としておすすめです。

「人工用土ではありませんが堆肥が使われていないため、一般的な土と比べて虫が発生しづらくなっています。

一粒一粒が大きくて薄い色をしているのが特徴的なこちら。水に濡れると色が濃く変わるため、水やりのタイミングが分かりやすいのも良いですね」(内田さん)

堆肥の代わりに液体肥料を使用する

ハイポネックス 「液体肥料」

内田さんによると「堆肥が配合されていない土の場合、液体肥料を併用することが大切」なのだそう。

「堆肥は植物の成長に大切な栄養分。そのため、虫が発生しにくい土を使うとどうしても栄養不足に陥りがちです。

1~2週間に一度の頻度で液体肥料を使ってあげると、そうした土でも植物が元気に育ってくれるのでおすすめです」(内田さん)

これさえあればOK! 「虫対策アイテム」

土を変えることで大幅に虫の発生を抑えることができますが、植物を育てる以上、どれだけ気をつけていても完全にゼロにするというのはなかなか難しいのだそう。

では、大切な植物に虫がついてしまった場合、どのようなアイテムが有効なのでしょうか……?

虫も病気もこれ1つ

住友化学園芸 「ベニカXファインスプレー」

植物や虫の種類を気にせずに使える「ベニカXファインスプレー」は、ぜひとも持っておきたい虫対策アイテムのひとつ。

「観葉植物につきやすい虫は、大きく分けてコバエ・カイガラムシ・ハダニの3種類になりますが、『ベニカXファインスプレー』は、カイガラムシ・ハダニに効果が期待できる万能アイテムです。ただ、私個人の感想としては、コバエにも効果があるように感じています。

殺虫だけでなく殺菌効果もあるこちら。スプレータイプで手軽に散布できるのも日常的に使いやすいポイントですね」(内田さん)

植物にも人にも優しい

住友化学園芸 「アーリーセーフ」

効き目の強い薬品は、一方で独特な匂いが気になる人も多いのだそう。そんな人に使ってみてほしいと内田さんが教えてくださったのがこちらの「アーリーセーフ」です。

「水で薄めるタイプのため使用前に一手間かかってしまいますが、こちらもすべての植物に対応した殺虫殺菌剤です。

天然物(ヤシ油)由来の成分で作られているため、匂いがほとんどしないのが特徴です。お子さんやペットのいるお部屋でも安心して使えるのも良いですね」(内田さん)

内田さんによると、同じ薬剤を使い続けていると虫自体に少しずつ耐性ができてしまうとのこと。そのため「ベニカXファインスプレー」と「アーリーセーフ」のように、2種類のアイテムを交互に使うことでより高い効果が期待できるのだそうです。

厄介な虫には専用アイテムを

キング園芸 「ボルン マシン油のエアゾール」

「葉っぱにテカテカとした跡がついている場合、カイガラムシが発生している可能性があります」(内田さん)

カイガラムシは一般的な殺虫剤に対して耐性があり、対処の難しい虫のひとつと言われているのだそう。そんな厄介な虫に特化したアイテムが「ボルン マシン油のエアゾール」です。

「マシン油という油を主成分としたこちらは、殺虫剤に抵抗を持つような厄介な虫たちにも効果があります

カイガラムシが発生していても、これを使えば一発ですね」(内田さん)

※2022年5月13日現在、Amazonや楽天では現在在庫切れのよう。ホームセンターや専門店では取り扱いがある場合もありますので、該当店舗へお問い合わせください。

キング園芸 公式サイト

植物の日々のチェックが大切

「植物を育てるうえで、日々のチェックは欠かせません」と内田さんは語ります。

「毎日様子を見てあげることで虫の発生にいち早く気付くことができ、被害を最小限に抑えられます。また、日照不足や根腐れなどの異常にも早い段階で対応できるため、結果的に植物の健全な成長につながりますね。

ですが、背丈の高い植物や育てている種類が増えてくると日々のチェックだけでも一仕事。そういう場合、新芽や葉っぱの裏など、虫がつきやすいポイントだけ重点的にチェックするのも効果的です」(内田さん)

内田さんご自身も、育てている植物を隅々までチェックするのは稀なことなのだそう。

ポイントだけでも良いと知れたことでハードルが下がり、これなら忙しい日々の中でも欠かさずにできそうだなと思えました。

編集部が使ってよかった虫対策アイテム

ホームセンターや専門店には気になる虫対策アイテムがいっぱい……。

ここでは、ROOMIEライターがマイ定番スタイルでご紹介したアイテムの中から実際に買ってよかった虫対策アイテムをご紹介します。

葉っぱ型のコバエトラップ

アース製薬 「BotaNice 土からわいたコバエ退治」

「BotaNice 土からわいたコバエ退治」は、土に差し込むだけで簡単にコバエを退治できるアイテム。

裏側についた強力な粘着剤が、根本にある段差から登ってきたコバエを残らず捕獲してくれます。

化学殺虫成分不使用で植物にやさしいこちら。ニオイも気にならず、葉っぱの形でプランターに刺さっていても目立ちにくいため重宝しています。

ROOMIEライターによる商品レビューはこちら:

気になる空間に1プッシュ

アース製薬「BotaNice 飛びまわるコバエ退治 1プッシュ式スプレー 60回分」

「BotaNice 飛びまわるコバエ退治 1プッシュ式スプレー 60回分」は、コバエが気になる空間にシュッと噴射するスプレータイプの殺虫剤。

4畳あたりに1プッシュで高い殺虫効果を発揮してくれるこちら。室内だけでなくベランダのコバエよけにも有効で、体感で2〜3日効果が続いているように感じています。

こちらは植物に直接使用することはできないため、その点だけ注意が必要です。

ROOMIEライターによる商品レビューはこちら:

顆粒タイプの殺虫剤

住友化学「ダントツ水溶剤 125g」

「ダントツ水溶剤」は、水に溶かして使用する顆粒タイプの殺虫剤

2000倍〜4000倍に薄めて散布することで高い防除効果が2〜3週間続き、コバエなどの小さな虫をしっかり撃退してくれます。

キャップにメモリがついているため、適切な希釈がしやすいというのも使いやすいポイントです。

ROOMIEライターによる商品レビューはこちら:

「すべての植物に使える」お手軽活力剤

フローラ 植物活力剤 HB-101 希釈済みスプレー

「フローラ 植物活力剤」は、スギ・ヒノキ・マツ・オオバコのエキスのみでできた天然の活力剤

活力剤とは、植物が弱っているときに与えるもので、私たちにとっての栄養ドリンクのようなものです。

肥料や薬剤ほどの強い成分ではありませんが、その分室内でも気軽に使うことができます。

こちらはスプレータイプのため、散布すると葉っぱから素早く吸収してくれるのだそう。観葉植物だけでなく切花にも効果があり、何かと出番の多いアイテムです。

ROOMIEライターによる商品レビューはこちら:

最適な水やりを見える化

SUSTEE(サスティー)水やりチェッカー

「SUSTEE(サスティー)水やりチェッカー」は、鉢に挿すだけで水やりのタイミングを教えてくれる便利なアイテム。

鉢の中に差し込むと10分ほどで色が変化します。

白色は鉢の中の水分が少ない状態。つまり、水やりに最適なタイミングを意味します。

水をたっぷりとあげると徐々に色がつき、しばらくすると全体が青色に変化。こちらが白色に戻ったら再び水やりをしてあげるという流れです。

植物を弱らせてしまう原因のひとつである水やりを最適なタイミングで行えるため、虫のつきにくい健康な植物を育てられます。

ROOMIEライターによる商品レビューはこちら:

「見た目よし・植物の育ちよし」のヤシの実チップ

フジック 「ベラボン・プレミアム」

「ベラボン・プレミアム」は、植物の土の代わりに使えるヤシの実チップ。天然ヤシの実を100%使用しているため、お部屋やキッチン周りでも扱いやすいアイテムです。

ヤシの実のスポンジ状繊維を特殊加工することで、植物の根にとって理想的な水持ち・水はけ・通気性の備わった環境を作り出してくれるのだそう。

観葉植物だけでなく、多肉植物や寄せ植えなどあらゆる植物におすすめです。

ROOMIEライターによる商品レビューはこちら:

虫が発生しないための予防策

そもそも、なぜ虫が発生するの?

内田さんによると虫が発生する要因は複合的なものであり、「これが原因」という明確な答えはないのだそう。

「ですが、植物の成長に適した環境を作り、健康な状態を保つことで、その可能性を減らすことができます。

土の種類については冒頭でお伝えしましたが、それ以外だと水やり・風通し・日当たりが適切に管理されていることも大切ですね。

植物が順調に育ってくると、葉っぱが重なり風通しや日当たりが悪くなってきます。そうしたときには、全体の樹形を意識しながら不要な葉っぱや枝を剪定してあげると良いですね。

また室内で育てる場合、様々な理由から植物に適した環境を用意できないこともあるかと思います。

風通しにはサーキュレーター、日照不足には植物育成ライトなど、どんなお部屋でもちょっとした工夫で改善できるため、困っている方にはぜひ試してみてほしいです」(内田さん)

虫が発生しない環境の作り方

葉っぱに水を散布する葉水は、植物の成長に良いだけでなく、予防の観点からも大切なことなのだそう。

葉水が適切にされていると虫が付きにくくなります。特にハダニは乾燥した葉っぱを好むので、葉水をするだけでも予防効果は十分にありますね」(内田さん)

葉水に適した専用スプレー

フルプラ「ダイヤスプレー ロングノズル」

「ダイヤスプレー ロングノズル」は、内田さんが長く愛用している葉水用のスプレー。

「上向きにカーブしたロングノズルは、虫のつきやすい葉っぱの裏側や、込み入った植物の奥にも届きやすくて、とにかく使い勝手が良いですね。

1プッシュで広範囲に霧のように細かい水を散布できるこちら。葉っぱに大粒の水が溜まると葉焼けの原因にもなってしまうため、粒子が細かいというのは大切なポイントです。

散布した水が床に落ちてしまった場合も、大粒の水と比べると掃除が楽なのも嬉しいですね。仕事柄消耗の激しいアイテムなので、価格が手頃で買い替えやすいのも助かっています」(内田さん)

天然成分のハーブオイル

ニームオイル

葉水と合わせて使いたいアイテムとして教えてくださったのがこちらの「ニームオイル」。

「ニームという木の実から抽出された天然のオイルです。これを希釈したものを週に1回散布することで、使っていないときと比べてハダニの発生率が少なくなったように感じています。

ニームはアロマオイルとしても使われる品種のため、香りも心地良く室内で使うのにぴったりですね」(内田さん)

虫がつきにくい観葉植物の種類

長年様々な植物を育ててきた内田さんによると、実は植物の品種によって虫のつきやすさに違いがあるのだそう。

「虫がつきにくい品種で考えると、ポリシャスはおすすめです。これまでに何度も育てましたが、虫がついたことはほとんどないですね。

また、観葉植物として人気の高いパキラも同様に、虫のつきにくい品種としておすすめです。

繊細な葉っぱが綺麗なエバーフレッシュは、観葉植物として人気の品種のひとつですが、葉っぱが細かい分どうしても乾燥しやすく、虫がつきやすい傾向にある気がします」(内田さん)

観葉植物を育てている人が実際に行っている虫対策もチェックしておきませんか?

虫対策以外にも、どうやって部屋にディスプレイするか悩んでいるならこの記事もチェック!

Photographed by Shirakuma

シラクマ

珈琲と執筆。「ヨアケノ珈琲」で焙煎しながら取材や翻訳をしています。

special

毎日のルーティンや癒しとして、私たちの生活をグッと豊かにしてくれる植物たち。育てたいけど何から始めたらいいか分からなくてもOK。 「とにかく園芸がしたい!」方へ、大事な植物たちを育てるときに役立つアイテムや方法などが見つかります。

あわせて読みたい

powered by cxense

Ranking