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Photographed by Kenya Chiba

ネイバーズ(「みんなの部屋」出演者)のお宅の“キッチンだけ”にフォーカスした企画「みんなのキッチン」。

今回は、「好みの内装にリノベーションしつつ、DIYもしたい。2つの希望を両立した、築47年ふたり暮らし(清澄白河)」にご出演いただいた、竜治さん、華子さんのキッチンをご紹介します。

お名前(職業):大栗竜治さん(会社員)、古賀華子さん(会社員)
場所:東京都江東区(清澄白河エリア)
住宅の形態:築47年マンション(リノベーション・DIY)

リノベーションしたキッチン

今のキッチンの使用歴:4ヶ月
調理スペースのサイズ:横80cm×奥行65cm + ダイニングテーブル
シンクのサイズ:横75cm×奥行41cm×深さ約20cm
コンロの口数:3口

「休日は調味料を作るのでほぼ毎日キッチンにいます」と話す華子さんと、コーヒー好きな竜治さんの本格的なコーヒーツールが並ぶおふたりのキッチン。

お料理好きなご両親のDNAがおふたりの今に繋がっているのだなぁと感じる点が随所に。

「え? これも自分で作れるんですか?」と、料理のクリエイティビティを刺激されまくるおふたりのキッチンをご覧あれ。

キッチンで作業する様子

お気に入りのキッチンアイテム

手作り調味料やスパイス、ハーブなどを入れる瓶

瓶にいれた保存食

華子さんは「瓶がいっぱいあると安心する」というほどの瓶好き。そうおっしゃる通り、キッチンの棚にはたくさんの瓶が並んでいます。

「スパイスやハーブ、手作りの塩麹などを入れています。今は、イチゴをホワイトリーカーと氷砂糖、レモン少々と一緒に漬けた『イチゴ酒』や、『梅酒』を作っています。

WECKの瓶にいれたイチゴ酒

コロナになって漬けることにめちゃめちゃはまりました。そうなると瓶が必要で、『WECK』が好きで見つけたらちょこちょこ買っています。

たっちゃん(竜治さんのこと)の実家が北海道で、トマトが取れるとケチャップにして送ってくれるんです。その瓶を使うことも多いです」(華子さん)

合羽橋・釜浅商店の包丁

釜浅商店の包丁とEpicureanのまな板

「2年前くらいに、合羽橋の釜浅商店で買った小さい包丁が意外と使いやすくて気に入っています。名前も入れてもらいました。

ペティナイフほど小さくなくて使いやすので、基本的に何でもこれで切ってます。特に皮をむくときに、めっちゃ使いやすいです。

カッティングボードは『Epicurean』。ずっと使っています」(華子さん)

コーヒーを淹れる道具各種

BODUMのコーヒーグラインダー「BISTRO」

竜治さんのお気に入りは、コーヒーに関するアイテム各種。コーヒー愛に溢れた、元ミニマリストの竜治さん。そのお眼鏡にかなったコーヒーアイテムとは?

「コーヒーミルは『BODUM』で、ミニマリスト生活をしていた当時からずっと使っています。もう6年くらい経ちますが、故障せずに稼働しています

コーヒーを淹れる様子

コーヒーはお湯を淹れるスピードによって味が変わるので、グラムと秒数を測ってくれるHARIOの『ドリップスケール』は必須です。

僕は普段、お湯が2分半で落ち切るくらいのスピードで淹れています。フィルターも、セラミックや金属、ペーパーフィルターなどを用途によって使い分けています。

コーヒーをブレンダーで攪拌する様子

朝はMCTオイルをコーヒーに入れてからブレンダーで撹拌して泡立てて飲むので、金属フィルターを使っているんです」(竜治さん)

それはなぜですか?

コーヒーを淹れる様子

朝食代わりになるよう、コーヒーの養分をしっかり抽出したいので金属フィルターがいいんです。逆に午後はMCTオイルを入れずにまろやかに飲みたいのでペーパーフィルターにしています。

渋みを取り除きたいときは、コーヒー豆を挽いたときに出る皮を取り除くといいですよ」(竜治さん)

コーヒーの道具

竜治さんはこのように的確かつなめらかに話しながら、美しい所作でMCTオイル入りのコーヒーを淹れてくださいました。

それがこちら!

MCTオイル入りのコーヒー

口当たりがなめらかクリーミーで、泡もふわふわ〜♪

いい香りで、カフェラテのようでもあるMCTコーヒー、とってもおいしかったです!

「MCTオイル入りのコーヒーを飲み始めたのは8年前なんです。

シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』という本がバターコーヒーを広めたんですが、その本を読んだ影響でMCTコーヒーを朝食として飲み始めました。

MCTオイルは脳に栄養が届きやすいと言われているので、朝仕事をする人にいいと思います」(竜治さん)

炭酸飲料メーカー「ドリンクメイト」

ドリンクメイトで炭酸を作る様子

日常的に炭酸水を飲む竜治さんのお気に入りは、炭酸飲料メーカー「ドリンクメイト」。

「日常的に炭酸水を飲むので買いました。

これを買う前は、ペットボトルの炭酸水を買ってたんですが、毎回ゴミが出るし、買って帰ってくるのは大変だったのでこれに。

ドリンクメイトで作った炭酸水

普通の水道水で作れますし、オレンジジュースやワインなど水以外も炭酸水にできるんですよ」(竜治さん)

ちょい使いするマッコリカップ

マッコリカップ

キッチンのフックにはマッコリカップがいくつも。

これ、何に使っているんですか?

「軽量するとき、生卵をとくときなど、ちょい使いしています。キャンプのときには取り皿兼カップとして使えるので、いくつかあるとすごく便利!

母が実家で料理教室をしているんですが、そのときにこれを使っているそうです。色々な調味料を使うときにここに小分けにして入れておけるので便利だって言ってました」(華子さん)

切らしたくない食材・調味料

コーヒーとMCTオイル

仙台勝山館のMCTオイル

竜治さんの切らしたくない食材は、もちろんコーヒーとMCTオイルです。

「MCTオイルは『仙台勝山館』、成城石井で月に1本は買っています」(竜治さん)

ちなみに、抽出後のコーヒー豆は冷蔵庫内を消臭するのに使ったり、植物の堆肥にしたりするそう。時にはボディスクラブとして使うと華子さん。

塩麹などの手作り調味料

おやつを手作りする様子

瓶付きな華子さんは、調味料や自家製酒、おやつなど、いろいろなものを手作りされています。中でも欠かしたくないのが、「塩麹」なのだとか。

塩麹

「お肉を漬け込むだけでもおいしくなるんです。塩だけよりも少し甘みが出るのかな。

作り方は、60度くらいのお湯と麹(みやここうじ)、塩だけ。あと3日くらいしたら完成なので、それ以降は冷蔵庫で保管します。

一度作ると、3ヶ月くらい持つんです。スープに入れると出汁をいれなくてもおいしいですよ!」(華子さん)

手作り調味料を入れた瓶

華子さんは他にも、梅酒、牡蠣のオイル漬け、ウスターソースやマスターシードなどまで手作りされているんです。ウスターソースって、自分で作れるんですね。

「ウスターソースは、野菜(セロリ、にんじん、たまねぎ、トマトなど)をめちゃめちゃ煮込んで、トマトソース、ハーブ(タイム、ローズマリーなど)、醤油、ケチャップなどと一緒にぐつぐつ煮込んで作りました。

映画『リトルフォレスト』で、主人公がウスターソースを作っていたのを見たのがきっかけです。

梅干し

自家製の梅酒は2年前くらいから始めました。佐賀のおばあちゃんの家に梅がなっていたこともあって、実家では毎年梅酒を漬けていたのですが、自分1人でやったことがなかったので」(華子さん)

そのほかにも、竜治さんのご実家から送られてきたピザソースやトマトケチャップも冷蔵庫に常備されているそう。お話を聞いているだけで、お腹が空いてきました。

スパイス

スパイス

一時期カレー作りにはまっていたという華子さん。キッチンにはホールスパイスがたくさんストックされていましたよ。

「スパイスは大津屋さんで買い揃えました。ホールやパウダーを使い分けています。

このイエローマスターシードで、自家製の粒マスタードも作っています。イエローマスターシード、塩、砂糖、お酢だったかな、それで次の日には完成です。数日寝かせると味が馴染んでおいしいですよ!」(華子さん)

工夫しているところ

フックを活用する

フックを活用した収納

おふたりのキッチンを見ていると、フックを上手に活用されていることに気づきました。華子さんに尋ねてみると、「言われてみたらそうかも!」との答え。

「前の家のキッチンが今より小さかったので、収納の工夫をするようになりました。

軽量カップやトングなど、使用頻度の高いもの、すぐ使いたいものをフックにかけている傾向にありますね。自分では気づかなかったけど(笑)」(華子さん)

フックを活用した収納

シンクの下の扉を開けたところにもフックを取り付けて、ザルをひっかけていらっしゃいました。

こうした便利グッズ系は100均やスリーコインズなどで買うことが多いそうです。

ラベルがついているものは隠して収納

瓶が並んだ棚

調味料に、スパイスに、コーヒーに、調理道具に……と、アイテムは豊富なのにすっきりとしているおふたりのキッチン。

何か気をつけていることはありますか?

シンク下の収納

「ラベルがついているものを外に出しておくと、それだけでごちゃごちゃして見えるので引き出しの中にしまっています。でも、中にしまったら仕分けることなく、ゆるくで。

目に見えるキッチンの棚は、ここはなんとなくガラス系、こっちはガラスじゃない系など、ゆるく分類して置いています」(華子さん)

100均で買った入れ物などを活用

冷蔵庫の中

「冷蔵庫は大きいので、あまりごちゃごちゃにならないですね。とはいえ、スパイスなどは100均で買ったカゴにまとめて入れています

早めに食べないといけないものは手前に置いていますが、そう決めていてもたま〜に奥からボロボロの生姜が見つかることもあるんです(笑)」(華子さん)

私も全く同じ経験、ありますよ。

設備面で気に入っているところ

フラットな3口コンロ

3口コンロ

ツールボックスのキッチンを使っているおふたり。ショールームに見に行って、可愛いくて機能的だと気に入ったそうです。

中でも特に気に入っているポイントとして、3口コンロをあげてくださいました。

「ツールボックスのコンロは、通常、業務用、ガラストップから選べるんです。この3口コンロは段差がなく、掃除しやすいんです」(華子さん)

マットな質感のキッチンパネル

グレーのキッチンパネル

キッチンパネルは落ち着いた印象のグレーです。こちらも華子さんのお気に入り。

「キッチンパネルって、ツヤッツヤの鏡面タイプが多いんですが、これはマットなんです。汚れがついても綺麗に拭けるので気に入っています。

キッチンパネルのグレーに合わせて、壁もグレーに塗ってもらいました」(華子さん)

水場や調理台の広さ

調理台に立って作業する様子

竜治さんのお気に入りは、シンクと調理台です。

「2人で調理したり、洗い物をしたりするので、この広さは気に入っています。シンクが結構大きいので、2人で作業しても気にならないんです」(竜治さん)

掃除の頻度や方法

気付いたら掃除をする

布巾

「掃除は気づいたらですね。コンロは料理をした後に、その都度拭いています。大掃除みたいなことはやっていないです。

三角コーナーは、底がヌルヌルになるので置かないようにしています。生ゴミはスーパーでもらう小さいビニールに入れて捨てています。

シンク

水切りカゴも置かず、出しっぱなしにすることもありますが、基本的には洗ったらすぐに拭いてしまうようにしています」(竜治さん)

キッチンの完成度とこれから

完成度は70%。これからゆっくり変えていきたい

キッチンで作業する様子

「完成度は70%くらいかなぁ。ネットで注文してまだ届いていないんですけど、今使っているプラの収納ケースを、全部カゴに変えたいんです。

まだ入居して4ヶ月なので、そうした細かいところをゆっくりぼちぼち変えていこうかなと思っています」(華子さん)

キッチンで談話する様子

コーヒーを極める竜治さんと、お菓子や調味料作り、漬けることにはまっているという華子さん。

キッチンを使いやすいように整え、手をかけながら日々飲食することを楽しむおふたりはとても素敵でした。

私たち取材スタッフにまでおいしいコーヒーを淹れてもらい、ありがとうございました!

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