317
2

集中してゲームをしたい時、テレワークなど自宅でデスクワークをしなければならない時、長時間座っていても体に負担の少ない、疲れない椅子が欲しくなりますよね。

家電量販店もゲーミングデバイスコーナーだけでなく、テレワーク特集ということでゲーミングチェアを置いている場所も増えてきました。プロゲーマーの配信やeスポーツの大会でも最近は目にすることも多くなっています。

今回は、ゲーミングチェアとオフィスチェアの違いから、生地・素材や機能、リクライニング、アームレスト、ヘッドレスト、ランバーサポート、そして座り方まで、項目ごとに選び方について解説。さらに、予算や用途別におすすめのゲーミングチェアを紹介します。

■この記事の監修者

niseyamaさん
1994年 東京生まれ。2011年、「StarCraft II(スタークラフト2)」に出会い、戦略とアクションが両立したRTSの魅力に取りつかれ、以降メインタイトルとしてプレイ中。SEAサーバーでは、最高ランクであるグランドマスターに到達。ほかにも、国内最大級LANパーティ「C4LAN」でのスタークラフトコミュニティとして中核を担うなどオンオフ問わず活動中。また購入だけでは飽き足らず、1年に1台は自作キーボードを組み立てる重度のデバイスオタクである。

■ 目次

ゲーミングチェアはこういう人におすすめ

ゲーミングチェアとオフィスチェアの違い

ゲーミングチェアの選び方
– 生地・素材で選ぶ
– 機能で選ぶ
– リクライニング
– アームレスト
– ヘッドレスト
– ランバーサポート
– 座り方で選ぶ
– メーカーで選ぶ

ゲーミングチェアを買う時に注意したいこと

おすすめゲーミングチェア16選
– ファブリック素材10選
– レザー6選

さいごに

ゲーミングチェアはこういう人におすすめ

Image:Shutterstock


ゲーミングチェアは、元々レーシングシートをゲーマー向けに改良した椅子。そのため、人間工学に基づいたデザインになっています。

首や頭を支えるヘッドレストや背もたれ部分に設置するランバーサポート、180度近くリクライニングできる機能など、長時間座っていても疲れにくい設計です。

ゲーマーはもちろん、テレワークなどのデスクワークで腰痛や、座り過ぎによるお尻の痛みに悩む方にもゲーミングチェアはおすすめです。

ゲーミングチェアとオフィスチェアの違い

Image:Shutterstock


一般的なオフィスチェアは、主に事務作業に使われることを前提に設計されているため、長時間座るということよりも、立ちやすさや座りやすさ、動きやすさが優先されています。

一方、ゲーミングチェアは、長時間座っていても疲れないように、体を固定しすっぽりと収まる形状になっています。

そのほか、リクライニング機能が付いているなど、RPGなどを長時間プレイする時や、動画鑑賞の時も前のめりになることなくリラックスした姿勢で画面を見続けることができます。

ゲーミングチェアの選び方

Image:Shutterstock


大手ショッピングサイトや価格比較サイトを見てもさまざまなメーカーからゲーミングチェアが発売されています。ゲーミングチェア選ぶ際は、素材や生地、リクライニング機能やヘッドレストの有無といったポイントをチェックして選びましょう。

生地・素材で選ぶ

ゲーミングチェアは通気性に優れたファブリック素材と、汚れにくいレザー素材の2つがあります。

特徴 メリット デメリット
レザー素材 合成皮革が主流。特有の肌ざわりや光沢がある ゴミやほこりがつきにくく、また耐久性も高い ・ファブリックに比べ値段が高め
・通気性が悪く蒸れやすい
ファブリック素材 アクリルやナイロンなどを使用 室温や季節に左右されず、ほぼ一定の温度を保ってくれる 汚れが目立ちやすい

機能で選ぶ

ゲーミングチェアに搭載されている機能の有無や、リクライニングの角度なども選定基準の1つになるでしょう。

リクライニング
ゲーミングチェアは大きくリクライニングできる機能が搭載されたモデルもあり、最大180度近くリクライニングすることも可能です。長時間ゲームをプレイして休憩する時も椅子から離れることなく楽な姿勢をとることができ、仮眠にも最適です。

アームレスト
いわゆる肘掛けの部分もメーカーによって違いがあります。ゲーミングチェアはアームレスト可動式のモデルが多く、上下や左右へのほかにも角度調整できるものもあります。

そのため肩を開いた姿勢でキーボードで入力したり、コントローラーを持つなど、肩や背中に負担がかかりにくく楽な姿勢をキープすることができます。

ヘッドレスト
頭と首を支えるパーツです。ほとんどのゲーミングチェアに付帯されています。ゲームやデスクワークで長時間同じ姿勢で椅子に座っていると前傾姿勢になりがちです。

そのため、本来ゆるやかなカーブになるはずの首の頸椎(けいつい)が真っすぐになってしまう、ストレートネックという状態になってしまう可能性があります。

その結果、頭の重みにより筋肉や神経に負担がかかり首の痛みや肩こり、頸椎(けいつい)や自律神経への負担で頭痛や吐き気などの不調につながってしまうことも。

ヘッドレストは、ゲーミングチェアに座った際の頭や首の負担を分散してくれるので、首や頭に負担がかかりづらい快適な姿勢を保つことができます。リクライニング時には枕としての役割も果たし、取り外しも可能です。

ランバーサポート
こちらもヘッドレストと同じく、椅子に座った際の体の負担を分散してくれるパーツです。前傾姿勢により首の骨だけでなく、本来S字のゆるやかなカーブをしているはずの背骨を痛めてしまい、腰痛や背中の痛みの原因にもなります。

ランバーサポートがあるとゲーミングチェアに座った際、姿勢を正しく保つことができるため、より集中してゲームを長時間プレイできます。ほとんどのランバーサポートは付属のベルトでゲーミングチェアに巻きつけるように設置するため、上下の位置を調整しやすいようになっています。そのため身長や体格を問わず、背を伸ばした正しい姿勢を保つことができます。

ほかにもオットマンが標準搭載、または付属品として販売されているゲーミングチェアもあるため、座ったままの姿勢で脚にたまってしまう血流の改善も期待できそうです。リクライニングと組み合わせてゲーミングチェアにゆったりと腰をかけてリラックスした姿勢でゲームが楽しめます。

座り方で選ぶ

ゲーミングチェアは高さを調整できるチェアタイプと座椅子タイプがあります。こたつのようなローデスクには座椅子タイプ、オフィスチェアの代わりなら椅子タイプがおすすめです。

椅子タイプ 座椅子タイプ
特徴 高さ調整機能やキャスターが付いているタイプ こたつのようなローデスクで使う脚がないタイプ
イメージ
Image: Amazon.co.jp
Image: Amazon.co.jp

メーカーで選ぶ

2021年現在、さまざまなメーカーがゲーミングチェアを販売しています。その中でも代表的なメーカーを紹介します。

DXRacer
元祖ゲーミングチェアといっても過言ではないメーカー。スタンダードなFomuraシリーズから背もたれと座面を大きく設計したKingシリーズまでさまざまな体型に対応したモデルの多さが特徴。

カラーリングも多くオフィスで使っても違和感なく利用できると思います。国内プロゲーミングチームとのコラボレーションモデルや過去にはFF14との限定モデルも販売しています。

AKRacing
DXRacerと同様に国内で人気のメーカー。家電量販店やパソコンショップでも展示品が多いため、町中で見たことのあるゲーミングチェアといったらコレかもしれません。

座面チルト機能という座面と背もたれの角度を維持したまま沈み込む機能があるので、ロッキングチェアのようにかなりリラックスした体勢がとれます。

Bauhutte
日本は大阪からのゲーミング家具メーカー。ゲーミングチェアのほかにもインテリア重視のゲーミングソファチェアやゲーミング着る毛布、PCごと収納できるゲーミングデスクなど、ゲーミングチェア以外の周辺機器もリリースしています。

ほかにもドイツからは本革を採用したnoblechairs、元スタークラフトのプロゲーマーが立ち上げ、国際的な大会でも採用されているSeclet Labなどのメーカーからゲーミングチェアが販売されています。

ゲーミングチェアを買う時に注意したいこと

Image:Shutterstock


ゲーミングチェアはサイズが大きいものが多く、部屋の中でもかなりスペースをとります。

まずは寸法を確認して、今の部屋に置けるかをチェックしましょう。可能であれば店舗で実際のサイズ感や座り心地を確認してから選んだほうがよいでしょう。

キャスター付きモデルでリクライニング機能を使う際は、リクライニングしたまま回るとまわりのものにぶつかる可能性があるので気を付けてください。

賃貸などで床を傷つけたくない場合や、キャスターの動く音が気になる場合は、チェアマットを一緒に買っておくとよいでしょう。

おすすめゲーミングチェア16選

niseyamaことJリーグカレーさんのアドバイスをもとに、お買い求めやすいおすすめ商品を「かいサポ」チームのメンバーが選定しました。

ファブリック素材 10選

DXRacer

Image: Amazon.co.jp

ゲーミングチェアというカテゴリを切り開いた「DXRacer」。通気性と肌触りが良く長時間快適に使用できることから、世界中のプロゲーマーに愛用されています。シリーズの中でもこのモデルは日本人の平均的な体型に合わせて設計された低座面モデルで、日本人に最適なゲーミングチェアです。

メーカー DXRacer(ディーエックスレーサー)
サイズ (幅 x 奥行き x 高さ) 72 x 72 x 121 cm
リクライニング角度 最大150度
サポート機能 ヘッドレスト、ランバーサポート

AKRacing Wolf

Image: Amazon.co.jp

座面部分や背もたれはファブリック素材ですが、カラーリング部分にPUレザー素材を使用しているため汚れを落としやすいのが特徴です。エントリーモデルには珍しくカラーリングも多い製品です。

メーカー AKRacing
サイズ (幅 x 奥行き x 高さ) 65 x 65 x 129 cm
リクライニング角度 最大180度
サポート機能 ヘッドレスト、アームレスト、ランバーサポート、格納式オットマン

Corsair T3 RUSH

Image: Amazon.co.jp

PC電源でおなじみのCorsairからリリースされているゲーミングチェア。120kgの耐荷重と回転調整までできる4Dアームレストを備えています。CorsairでPC一式揃えたい方におすすめ。

メーカー Corsair
サイズ (幅 x 奥行き x 高さ) 65 x 65 x 129 cm
リクライニング角度 最大180度
サポート機能 ヘッドレスト、4Dアームレスト、ランバーサポート、12度ロッキング機能

イトーキ X FOCUS CHAIR

Image: Amazon.co.jp

オフィス用品のイトーキから。ソファのような素材とグレーを基調としたデザインのため、よくあるゲーミングチェアにありがちな派手なデザインでなく、インテリアとしても違和感がありません。

ただし、リクライニングは135度のため完全に寝る姿勢をとるのは難しそうです。

メーカー イトーキ
サイズ (幅 x 奥行き x 高さ) 70 x 76 x 130 cm
リクライニング角度 最大135度
サポート機能 ヘッドレスト、アームレスト、ランバーサポート、10度ロッキング機能

GTRACING GTBEE

Image: Amazon.co.jp

DXRと見た目はほぼ同じですが、10,000円ほど安価な製品。某通販サイトでもかなりのレビュー好評価のため、学生などコストを抑えてゲーミングチェアを購入したい方には特におすすめです。

メーカー GTRACING
サイズ (幅 x 奥行き x 高さ) 67× 57 x132 cm
リクライニング角度 最大170度
サポート機能 ヘッドレスト、アームレスト、ランバーサポート

Bauhutte ( バウヒュッテ ) ゲーミングチェア RS-950RR-BK

Image: Amazon.co.jp

機能性と拡張性が強みのゲーミング家具ブランド「Bauhutte(バウヒュッテ)」が展開しているゲーミングチェア。通気性に優れるファブリック張りで、長時間座っていても蒸れにくく快適に利用できます。チェアの移動性を重視し、ロック機能が排除されています。

メーカー Bauhutte(バウヒュッテ)
サイズ (幅 x 奥行き x 高さ) 74×67×119〜126.5cm
リクライニング角度 最大135度
サポート機能 3Dゲーミングクッション、3Dアームレスト、3Dランパーサポート、3Dヘッドレスト

Contieaks Rosa

Image: Amazon.co.jp

こちらも日本の福岡県から、関家具がContieaksブランドとして発売しているゲーミングチェアです。リクライニングが23段階で調整できるため、前傾からリクライニングまで幅広く対応できるのが特徴です。

メーカー Contieaks
サイズ (幅 x 奥行き x 高さ) 68 × 53 × 129 cm
リクライニング角度 最大160度
サポート機能 ヘッドレスト、4Dアームレスト、ランバーサポート、ロッキング機能

Arozzi Torretta Soft Fabric

Image: Amazon.co.jp

スウェーデンのメーカーの製品です。ソフトファブリック素材という材質と落ち着いたデザインで、いい意味でゲーミングチェアっぽくないので、インテリアとしてもおすすめできる製品です。

メーカー Arozzi
サイズ (幅 x 奥行き x 高さ) 52 x 67 x 135 cm
リクライニング角度 最大165度
サポート機能 ヘッドレスト、3Dアームレスト、ランバーサポート、ロッキング機能

SAKODA ファブリック

Image: Amazon.co.jp

日本の大手家具メーカーSAKODA(サコダ)が販売しているゲーミングチェアです。高反発のモールドウレタンを採用しており、衝撃を程よく吸収してお尻や腰への負担を軽減できます。また、ファブリック生地を使用し、まるでソファに座っているような心地よさも特徴です。インテリアにも馴染むデザインで、普段使いにもおすすめです。

メーカー SAKODA(サコダ)
サイズ (幅 x 奥行き x 高さ) 56x 67x 122cm
リクライニング角度 約160度
サポート機能 フットレスト、アームレスト、3Dランパーサポート、3Dヘッドレスト

Dowinx LS-666801F

Image: Amazon.co.jp

こちらもグレーを基調とした落ち着いたデザインですが、基本的な機能は備え、オットマンは内蔵式である点など「かゆいところにも手が届く」という製品仕様になっています。

メーカー Dowinx
サイズ (幅 x 奥行き x 高さ) 80 x 55 x 132 cm
リクライニング角度 最大180度
サポート機能 ヘッドレスト、アームレスト、ランバーサポート(マッサージ機能搭載)、ロッキング機能、格納式オットマン

レザー素材 6選

AKRacing Nitro V2

Image: Amazon.co.jp

ジャングルテスト(高温高湿試験)で10年相当の耐久性を持つとされた頑丈な製品です。カラーバリエーションも5種類と多く好みにあわせやすいほか、コストパフォーマンスにも優れた一品です。

メーカー AKRacing
サイズ (幅 x 奥行き x 高さ) 75 x 75 x 139 cm
リクライニング角度 最大180度
サポート機能 ヘッドレスト、アームレスト、ランバーサポート、12度ロッキング機能

AKRacing Premium

Image: Amazon.co.jp

オフィス利用も想定した高級感あふれるデザインが特徴です。組み立て済みモデルも販売しているため、組み立てに自信のない方はそちらを購入すれば安心です。

メーカー DXRacer
サイズ (幅 x 奥行き x 高さ) 75 x 75 x 136 cm
リクライニング角度 最大180度
サポート機能 ヘッドレスト、3Dアームレスト、ランバーサポート、座面チルト機能

noblechairs EPIC

Image: Amazon.co.jp

パンチングレザー加工を施しているため、レザー素材でも蒸れにくいのが利点です。本革モデルもあります。

メーカー noblechairs
サイズ (幅 x 奥行き x 高さ) 67 x 56 x 130 cm
リクライニング角度 最大135度
サポート機能 ヘッドレスト、4Dアームレスト、ランバーサポート、14度ロッキング機能

GTRACING

Image: Amazon.co.jp

ステレオスピーカー付きのゲーミングチェアです。背もたれ後方左右にペアスピーカーが設置されており、3Dサウンドで臨場感あふれる環境が構築できます。また、高級感に満ちた質感とコックピット風の近未来的なデザインで、プロゲーマーにもおすすめです。

メーカー GTRACING
サイズ (幅 x 奥行き x 高さ) 78 x 55 x 130 cm
リクライニング角度 最大165度
サポート機能 スピーカー、昇降型アームリスト、収納式オットマン、ランバーサポート

ニトリ ヘイデン2

Image: 楽天

家具販売店のニトリが、家具としてゲーミングチェアも販売しています。基本的なサポート機能も網羅されている標準的な製品に仕上がっています。

メーカー ニトリ
サイズ (幅 x 奥行き x 高さ) 69 x 68 x 129 cm
リクライニング角度 記載なし
サポート機能 ヘッドレスト、アームレスト、ランバーサポート、ロッキング機能

イトーキ エヴァンゲリオンチェア

Image: Amazon.co.jp

人気の『エヴァンゲリオン』をモチーフとしたチェアで、初号機、弐号機、綾波モデルがあります。エヴァ公式のeスポーツコラボモデルと組み合わせて使うのもおすすめです。

メーカー イトーキ
サイズ (幅 x 奥行き x 高さ) 73 x 76 x 130 cm
リクライニング角度 最大135度
サポート機能 ヘッドレスト、アームレスト、ランバーサポート、まごころ レバー、10度ロッキング機能

さいごに

通販、実店舗を含めてさまざまなゲーミングチェアが販売されています。

さまざまなモデルがあるので、近くの量販店に置いてある製品に座ってみて、身長や体型にあっているかを試すのがおすすめです。服や靴の試着と同じですね。

最近だとeスポーツ施設やネットカフェにもゲーミングチェアが置いていることもあるので、近くに量販店がない場合はそちらもチェックしてみましょう。

以下の関連記事もぜひご参考に。

Ranking

RELATED ARTICLES