冷えが気になる、疲れがとれない、増えた体重が戻らない……そんなときは10分で作れる簡単スープで、気になる悩みにアプローチしてみませんか?

『女性の悩みはすべて「スープ」で解決する』(三笠書房)から、美容と健康に役立つスープの作り方や、短時間でおいしく仕上げる「蒸しいため」のコツをご紹介します。

気になる不調は「10分スープ」でケアできる

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簡単ダイエット専門家として活躍する藤井香江(かえ)さん。生ジュースやスープに関する著書を多く持つ。

本書の著者は、「簡単ダイエット専門家」として活動する藤井香江さん。ご自身も半年で20kgの減量に成功し、20年以上キープしているそうで、野菜の生ジュースやスープをベースとした“リバウンドしない”健康メソッドを発信しています。

本書では、40歳前後から気になってくる「冷え」「疲れ」「太り気味」「免疫低下」「ストレス」「老化」「便秘」という7つの悩みに注目し、それぞれの症状を改善に導くスープを考案したという藤井さん。タイトルには「女性の悩み」とありますが、不調をケアする50のスープレシピが目的別に紹介されており、心地よい体を維持したいすべての人に参考になる内容でした。

しかも調理時間は、すべて10分以内。忙しい朝も、疲れた夜も、ストレスなく気軽に作れるところが魅力です。

簡単「蒸しいため」でおいしさアップ

スープというと、おいしく作るためには時間をかけて煮込まなくては……というイメージがあるかもしれません。しかし「蒸しいため」を活用すれば、時短でもおいしいスープができると藤井さんは語ります。

「蒸しいため」とは、鍋に具材(200g以内)を入れ、小さじ半分の油と50mlの水、ひとつまみの塩を加えてぴっちり蓋をして、まず3分強火にかけるという調理法。その後で水分を足してスープ状にし、調味料で味を調えていきます。

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“蒸しいため”した根菜のコクが豊かな「高野豆腐のけんちん汁」。スープをたっぷりと吸った高野豆腐がおいしい(本書72ページより)

私もレシピを見ながら「高野豆腐のけんちん汁」を作ってみたのですが、最初にごぼうとにんじんを「蒸しいため」にすることで、根菜独特の土臭さがコクに変わり、甘みがぐんと引き立つことを実感しました。うま味が溶け出したスープをたっぷりと含んだ高野豆腐は、噛むほどにじゅわっとスープがあふれ出てきます。

スープの素には市販の「白だし」を使うので、だしをとる手間もかかりません。しかもこのスープ、藤井さんによるとダイエットにもってこいのうれしい一品なのだそう。

高野豆腐は日本が誇るスーパーフード。老化を促す過酸化脂質を抑えるサポニンが豊富です。さらに新しい肌細胞とうるおい細胞を育てる亜鉛、その材料になるタンパク質がたっぷり含まれます。また、骨を若くしてくれるカルシウムの含有量もトップクラス。1日1個食べれば、若々しく理想のスリム体型に軽々と導きます。

(『女性の悩みはすべて「スープ」で解決する』73ページ)

レシピごとに栄養メリットが詳しく解説されているので、気になる悩みに合わせてスープを選ぶことができます。毎日の献立に迷ったときは、スープをメインにして食事を組み立ててみるのもいいですね。

「冷え性」には体を温める“ふわとろスープ”

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冷蔵庫にある食材で簡単に作れる「卵と玉ねぎのふわとろしょうがスープ」は、冷えた体をあたためてくれる(本書14ページより)

寒い日にぜひおすすめしたいのは、「卵と玉ねぎのふわとろしょうがスープ」です。

主な材料は薄切りの玉ねぎ、えのき、卵と実にシンプル。玉ねぎとえのきを少量のごま油で「蒸しいため」にしてから水を加え、白だしで味を調えます。水溶き片栗粉でとろみをつけたら、沸騰しているところに溶き卵をゆっくりと回し入れ、ふんわり浮いてきたらすかさず火を止めます。

仕上げにすりおろししょうがを加えれば、滋養あふれるスープの完成。「全身の冷えを解決してくれる」という藤井さんの言葉の通り、飲んだ後は体がぽかぽかと温まり、風邪のひきはじめにも良さそうな優しい味わいでした。

体を絞りたいときも、冷えや疲れが気になるときも、まずは手作りのスープで自分をケアしてあげる──。そんな解決策がぐっと身近になる一冊です。

撮影/千葉充

女性の悩みはすべて「スープ」で解決する

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