ROOMIE編集部

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テレワークの推進によって注目されている「移住」ですが、何も地方に限った話ではありません。

ROOMIEが注目するのは、都内主要駅からのアクセスが近い郊外や、これから評価が高まりそうな都心部の穴場。とはいえ今の住まいや慣れ親しんだエリアを離れるのは不安だし、どこを選んだらいいの? という疑問もあります。

ポイントは「自分に合った移住先」の探し方なのでは……と考えたとき、この人に話を聞いてみたいと思ったのが、(株)まちづクリエイティブ代表の寺井元一さん。2010年から千葉県松戸市の地域活性に取り組む寺井さんに、移住のメリットや自分らしい暮らしを実現するヒントを聞きました。

ソフトとしての“まち”を活性化する「MAD City プロジェクト」

千葉県松戸市の景色

東京駅まで30分。緑も豊富な暮らしやすい千葉県松戸市は共働き子育てしやすい街ランキング2021で1位にもなるほどの人気エリアです。

江戸川の向こうに東京スカイツリーを望むほど都内から近く、2018年に開通した松戸ICのおかげで遠方へのお出かけもしやすい松戸。駅前は賑やかですが、少し離れると江戸川の土手や広大な公園があり、暮らしやすく子育て世代にも人気のベッドタウンです。

遡ること約10年前、この地に「半径500メートルの自治区」を作ろうと、「MAD City プロジェクト」を始動した寺井さん。民間企業としてクリエイティブな人が集まるまちづくりを推進することで、松戸に新鮮な風を吹き込んできました。

「自分たちがやっていることは、ビルを建てたり道路を広げたりするようなハードとしての“街作り”ではなく、ソフトとしての“まちづくり”」と語る寺井さん。

まちづクリエイティブの核となる事業は不動産業ですが、空き家だったマンションなどを「DIY自由、原状回復不要」の物件としてサブリース式で貸し出しているのが特徴。入居審査のポイントを収入ではなくクリエイティブマインドとすることで、アーティストやクリエイター、DIY精神あふれる人々が松戸の新たな住人に。

松戸にある商店街Mism

全長4mの“日本一短い”コンセプト型商店街「Mism」には2店舗の飲食店を中心に、6店舗が参加しています。

2021年春には全長4mの“日本一短い”コンセプト型商店街「Mism」を発足。「ism(主義、主張の意)」でつながる近隣エリアのオリジナリティあふれる店舗と協力し、企画やイベントを通して地域の商業を盛り上げています。

“何かをやりたい人”を後押しするまちを作りたい

まちづクリエイティブ代表の寺井元一さん

松戸を「“何かをやりたい人”を後押しできるまち」にしたい、と話す寺井さん。

シリコンバレーでなぜITベンチャーが発展したのかと考えると、やっぱりテック系の人たちがそこに集まって、一緒に仕事したり会社を作ったり。そこにお金を出す人も集まってきて……という流れだったと思うんです。

まちというのは、その人を後押ししたり、その夢を叶えたりする力も持っている。だからこそ、誰もが自分に合ったまちに行けばいい。そのほうが幸せになれるというのが僕のモットーです。

本当に自分に合ったまちを探して、住んでみる。これからの人生を豊かにするためには、そうした行動がマストだと寺井さんは語ります。

「自分に合ったまち」を見つける2つのファクター

まちづクリエイティブ代表の寺井元一さん

いま移住を検討している人にむけて、「自分に合ったまち」を探すコツを寺井さんに聞きました。

まちには固有の文化や価値観があります。そこにいるとリラックスできて、自分がやりたいことを話しても周囲の人に通じやすく、応援してもらえる。そういう“水が合う”感覚は大事かもしれません。

もうひとつのファクターは、おもしろい地域活性が行われているかどうか。まちづくり会社があるかどうかもぜひ注目してほしい、と寺井さん。

松戸で家を買いたい人がいたら、僕はもちろん全力でおすすめできます。なぜなら、まちづくり会社である僕らが松戸の価値を上げていく取り組みを行なっているからです。

設立以来、この10年でおもしろい店や人がどんどん増えて、サブリースしている部屋の価値も新しい人が入るたびに上がっています。

おすすめは「いま印象がよいまち」よりも「これから価値が上がるまち」。そんなホームタウンに出会えたら、まちへの愛着も、自分の生き方の可能性も、大きく広がっていきそうです。

移住で得られるベネフィットは住宅ローンにも

MAD Cityのアイコン

お話を聞かせていただいたコワーキングスペースには「MAD City プロジェクト」のアイコンが。

愛着のあるホームタウンは自分で作れるし、増やすこともできると寺井さん。ご自身は結婚をきっかけに、パートナーの実家の近くに居を構えました。

僕のまわりでも結婚や子育てのタイミングで、実家のある松戸に戻ってきたり、ご両親と同居したりする人は増えていますね。そういう意味では“縁”があるかどうかもまち選びのポイント

松戸は東京のベッドタウンで人口も多いので、繋がりがある人が松戸に移住してくれば、まちはもっと盛んになると思います。

『MAD City』をきっかけに移住してきた方が、数年後に松戸市に物件を購入されるケースもあります。松戸を気に入って、『ずっと住んでもいい』と思って家を購入してくれたのだとしたら、地域活性の面ではすごくいいことですよね。

移住して、ここの水は自分に合う──と思えたら、思い切ってマイホームを手に入れてみるのもいいかもしれません。

フラット35のパンフレット

そんなときに役立つのが、「移住者向け」にも住宅購入のサポートをしている住宅ローン【フラット35】地域連携型です。

【フラット35】は最長35年の全期間固定金利の住宅ローンで、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して提供しています。

【フラット35】地域連携型は、住宅取得に対する地方公共団体による財政的支援などとセットで、【フラット35】の借入金利を一定期間引き下げる制度。借入当初の5年間、【フラット35】の借入金利から、さらに年0.25%の引き下げを受けることができます。

【フラット35】地域連携型では、住宅金融支援機構と民間金融機関に加えて、子育て世代や移住者を積極的に迎えたい地方公共団体がサポート体制に加わります

そのために、地方公共団体によって適用される条件やサポートが異なるのが特徴。例えば松戸市では、親元に住まいを取得する子育て世帯を対象としており、最大100万円の補助金サポートを受けることができます。

見逃せないのは、実は地方移住だけではなく、都心部および郊外でも該当するエリアがたくさんあることです。連携する地方公共団体はこちらでチェックを

まちづクリエイティブ代表の寺井元一さん

松戸での住宅購入はおすすめだし、その上で、【フラット35】地域連携型のような住宅ローンが選択肢にあるのはいいことだと思いますと語る寺井さん。

松戸のように千葉県や神奈川県など首都圏で使える地域もあり、都内でも目黒区、品川区、世田谷区など、14の市区が連携しています。

移住先の地方公共団体が【フラット35】地域連携型と連携しているなら、省エネルギー性・耐震性などの性能を備えた住宅の取得を要件とする「【フラット35】S」や、中古住宅の購入とあわせて、一定の要件を満たすリフォームの実施が要件となる「【フラット35】リノベ」と併用することで、さらに金利を引き下げられる可能性もあります。

くわしい条件についてはこちらのサイトをご覧ください。

住みたいのは「自分らしさ」を実現できるまち

まちづクリエイティブのオフィス

まちづクリエイティブ内にはコワーキングスペースも完備しています。壁画は松戸に移住したアーティストによる作品。

いまとは違う街に住み、人生の可能性を広げてみたい。そう憧れることはあっても、いまひとつ現実味がなかった「移住」。

まちの雰囲気を肌で感じるためにも、まずはお気に入りのお店を見つけたり、街で催される企画に参加してみたりして、自分に合うかどうかを試してみるのもおもしろいかもしれません。

そこで「リラックスできるな」と感じたら、気軽に賃貸で住んでみる。「ずっと住みたい」と思えるほど魅了されたら、【フラット35】地域連携型などを利用して、持ち家に住むのもいいかも……。

フットワーク軽く動いていけば、自分の背中を押してくれるホームタウンにきっと出会えるはずです。

Sponsored by 住宅金融支援機構

Text by Airi Tanabe
Photographed by Kosumo Hashimoto(2枚目、3枚目除く)

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