パソコン接続を必要としない液タブには、複数の種類があります。そのため液タブを使う目的や作業環境に応じて、最適な商品を選ぶことが大切です。今回は、漫画家の山口しずかさんにパソコン不要で使える液タブの種類や、選ぶときのポイントを伺いました。
自分にとって使いやすい液タブを選ぶことにより、イラストを手軽に、そして楽しく描けるでしょう。パソコンがなくても、思い立ったときにすぐアイデアを書き留めることも可能です。
これからパソコン不要の液タブを購入しようと考えている人は、ぜひ山口さんが推奨する液タブの選び方を参考にしてください。
■この記事の監修者
漫画家の山口さやかさん
やりたいことはなんでもやる精神で急成長中の漫画家。
2019年よりマンガアプリにて商業連載デビュー。
連載の傍ら企業のPR漫画や漫画動画など媒体・ジャンルにとらわれず時代に合わせた漫画を制作中。
趣味はお酒と旅行。
パソコン不要な液タブは主に3種類
– 1.スマホ接続タイプ | Androidスマホを使用している人におすすめ
– 2.液タブ単体で使えるタイプ | プロレベルの作業環境が欲しい人におすすめ
– 3.iPadやSurfaceなどのOS搭載機器 | スマホやパソコンとしても使いたい人におすすめ
パソコン不要な液タブの利用シーン
– 自宅でパソコンを立ち上げることなく手軽に使う
– 液タブを携帯してカフェやコワーキングスペースなどの屋外で使う
– ディスプレイとして動画視聴に使う
パソコン不要な液タブ4つの選び方 | 自分の使い方に合う液タブを探す
– 1.価格で選ぶ | 予算を検討する
– 2.サイズで選ぶ | 作業環境や目的に合ったものを探す
– 3.性能・機能で選ぶ | 自分に必要な機能を見極める
– 4.メーカーで選ぶ | メーカーごとの特徴を把握して探す
パソコン不要で使える液タブおすすめ8選 | 快適に使える良品を厳選
– 【プロ仕様で接続不要】スペックが最高ランクで持ち運びもできる液タブ
– 【スマホ接続可能】パソコンとスマホで使い分けられるパソコン不要の液タブ
– 【iPad】イラスト制作におすすめのモデル
– 【タブレットPC】パソコンとしても液タブとしても使える
パソコン不要な液タブは主に3種類
パソコンと接続せずに使える液タブは、主に以下の3種類に分けられます。
3つめのiPadやSurfaceなどのOS搭載機器は、液タブとして販売されている商品ではありません。しかし山口さんによれば、iPadにもイラスト制作に必要な機能を兼ね備えているモデルが多くあるため、液タブとして使えるのだとか。
1.スマホ接続タイプ | Androidスマホを使用している人におすすめ

Image:Shutterstock
▲スマホ接続のイメージ画像
スマホに接続できるタイプの液タブは、現時点でAndroid用のみが販売されています。
(2021年7月時点)iOS搭載のiPhoneをお使いの人は、この次に紹介する液タブを検討しましょう。
また、スマホ接続タイプの液タブは、パソコンにも接続が可能です。そのため「自宅ではパソコン、屋外ではスマホ」と、状況に応じて使い分けられます。完成した作品を大きなディスプレイで見たいときは、パソコンに接続して確認すできるため便利です。
もちろんパソコンには接続せず、スマホだけでの使用も可能です。
この場合、動きのなめらかさや処理速度が、スマホの能力に委ねられるため「スマホのスペックが、ペイントツールと液タブの推奨環境を満たしているか」を事前に確認しましょう。
スマホの容量を圧迫したくない場合は、イラストを本体ではなくクラウド上に保存しておくと良いでしょう。
2.液タブ単体で使えるタイプ | プロレベルの作業環境が欲しい人におすすめ

Image:Shutterstock
▲単体で使える液タブのイメージ画像
パソコンにもスマホにも接続せず、液タブ単体で使えるタイプもあります。ただし、このタイプは現時点でWacom(ワコム)というメーカーの「MobileStudio Pro」しかありません。
山口さんによれば、パソコン不要の液タブはまだまだ新しい存在とのこと。そのため、現在は商品数が限られますが、将来的には種類も多くなると予想されます。
Wacomの「MobileStudio Pro」は画面サイズが13.3インチで重さも1440gと、楽に持ち運びができます。その上、プロでも満足する充実したスペックが魅力です。
ほとんどのペイントツールにも対応し、高い筆圧検知レベルで書き味も抜群です。Wacomの「MobileStudio Pro」については、のちほど詳しく紹介します。
3.iPadやSurfaceなどのOS搭載機器 | スマホやパソコンとしても使いたい人におすすめ

Image:Shutterstock
▲iPadでイラストを描くイメージ画像
iPadやSurfaceなどのタブレットPCも、パソコン不要の液タブを探している人におすすめです。元々、イラスト制作用の液タブとして開発されたものではありません。
しかし、タブレットPCにはタッチペン付きで筆圧を検知したり、高解像度なイラストを表現できたりと、液タブと遜色ないスペックのモデルが多数あります。
パソコンを持っていない人は、タブレットPCを購入することにより、液タブとしてもパソコンとしても使用できるため非常に便利です。さらにコンパクトで軽量なモデルも登場しているため、外に持ち出しやすいメリットも。
液タブとして使えるタブレットPCを探す場合も、液タブを選ぶときと同じ観点で自分に合った商品を厳選しましょう。
パソコン不要な液タブの利用シーン
パソコン不要の液タブは、従来の液タブよりも使い方のバリエーションが広がります。パソコンを必要としないメリットを最大限に活かして、快適な使い方を模索してみましょう。
自宅でパソコンを立ち上げることなく手軽に使う
液タブを使う度にパソコンを立ち上げる必要がないため、すぐに作業をスタートできるメリットがあります。特にイラストのイメージは、浮かんだ瞬間に描き留めておきたいもの。
液タブやiPadなど単体で使えるタイプであれば、本体を起動させるだけですぐにイラストを描きはじめられます。また、スマホ接続タイプはペイントツールを起動させるだけです。
パソコン不要の液タブは、作業場所も問いません。本体を置けるスペースさえあれば、必ずしもパソコンのあるデスクで作業を行なう必要がないのです。
普段は自室で作業している人も、ときには屋外で、あるいはリビングで描いてみても気分転換になるでしょう。
液タブを携帯してカフェやコワーキングスペースなどの屋外で使う
パソコン不要の液タブの中には、外へ持っていける商品があります。コンパクトで軽量なものを選ぶことにより、ビジネスバッグやリュックに入れて携帯が可能です。カフェやコアワーキングスペースでの作業も場所を取りません。
山口さんも、液タブを持って出かけ、カフェで作業を行なうことがあるそうです。いつもとは違う場所でイラストを描けば、インスピレーションも沸きやすいでしょう。アイデアが思い浮かばないときの気分転換にもおすすめとのこと。
風景の模写を行なう際にも、携帯したままベストな場所を探せるため便利です。
ディスプレイとして動画視聴に使う
イラストを描く以外の使い方として、液タブを動画視聴のディスプレイとして使う方法もあるのだとか。たとえば、スマホ接続タイプの液タブを使いYouTubeを観ると、普段よりも大きく美しい画面で動画を楽しめます。作業の合間や移動時間など、ちょっとした息抜きになるでしょう。
中には「PlayStation4」や「Nintendo Switch」などのゲーム機器と接続できる液タブもあるとのこと。ゲームのディスプレイとして、液タブを使っている漫画家さんもいるようです。
もちろん、iPadやSurfaceなどのタブレットPCであれば、本体のみで動画視聴ができます。アプリを使って画像を編集したり、ゲームをプレイしたりも1台でこなせるため趣味にも活用できるでしょう。
パソコン不要な液タブ4つの選び方 | 自分の使い方に合う液タブを探す
山口さんによれば、パソコン不要の液タブを選ぶには以下の順番を意識すると良いとのことでした。
1.価格(予算)
2.サイズ
3.性能・機能
液タブの価格帯は非常に幅広いため、まずは自分の予算を検討したうえで、商品を絞り込んでいきましょう。
予算に合った範囲内で、適切な画面サイズや機能をもった商品を選ぶことが大切です。
1.価格で選ぶ | 予算を検討する
パソコン不要の液タブは、2万円前後で購入できる商品から20万円以上の商品まであります。まずは予算を決めて、購入する液タブの価格帯を検討しましょう。目安となる価格帯は以下のとおりです。
価格 | このような人におすすめ |
1万~2万円台 | コストを抑えたい人・パソコン不要の液タブを試したい人 |
3万円~4万円台 | 画面サイズや筆圧検知レベルなどのスペックにこだわりたい人 |
5万円以上 | プロも使用するような作業環境を実現したい人 |
高額になるほど解像度や画面サイズ、筆圧検知機能などが充実した商品になる傾向があります。しかし、山口さんによれば2万円台でも十分なスペックの液タブは多くあるとのこと。
予算内の商品に「必要とするサイズや機能があるか」をチェックすることにより、コストパフォーマンスの高い買い物ができます。
2.サイズで選ぶ | 作業環境や目的に合ったものを探す
パソコン不要の液タブは、10インチ(幅約22cm×高さ約13cm)から32インチ(幅約70cm×高さ約39cm)までと、サイズもさまざま。自分の作業環境や、使い方に合わせてサイズを選ぶと良いとのことでした。
液タブのインチ数 | このような人におすすめ |
13インチ以下 | 外出時に持ち運んで使う人 |
14~18インチ | 家のデスクサイズがそこまで広くない人 |
19~23インチ | B4サイズや縦長のイラストを描く人 |
24インチ以上 | 大きなキャンバスで細かく描き込みたい人 |
たとえば、外へ持ち運ぶのであれば、13インチ以下のモデルがおすすめとのこと。13インチ以下の液タブは、A4対応のリュックに入るため、持ち運びが楽だそうです。持ち運ぶ際は、サイズだけではなく重さも確認しましょう。1~2kgあたりまでが、難なく持ち運べる重さといえます。
また漫画(原稿用紙:B4サイズ)をよく描く場合や、縦に長いキャンバスでイラストを描くことが多い場合は、19インチ以上の液タブが描きやすいそう。たとえばwebtoon、smartoonといった縦スクロール形式の漫画などです。大きな画面で、イラストを拡大縮小する手間が少ないほど作業効率も上がります。
外に持ち出すことがなく、予算にも余裕がある場合は大きい画面サイズの液タブを購入しましょう。画面がまるで大きなキャンバスのような感覚となります。
3.性能・機能で選ぶ | 自分に必要な機能を見極める
パソコン不要の液タブを選ぶ際に、チェックすべき性能や機能は主に以下のとおりです。
上記の機能は、必ずしもすべて必要になるわけではありません。使用感の好みや、液タブの使い方によっては必要としない機能もあります。自身のニーズに合った商品を厳選することにより、コストの節約にもつながるでしょう。
「筆圧レベル」は高いほど良い
ペン先にかかる筆圧検知能力の精度を示した数値が「筆圧レベル」です。
筆圧レベルは、数値が高いほど繊細な力加減をイラストに反映できます。
たとえば、人間の毛髪のような細かい部分を表現する際に便利です。
紙に描くようなリアルな感覚が欲しい人は、筆圧レベルの高い液タブを使いましょう。
1つの目安として筆圧レベルは「8192レベル」あれば十分とのこと。過去、山口さんは2048レベルの液タブを使って漫画を連載していたそうですが、8192レベルに変えたところ、表現の幅が広がり非常に驚いたそうです。
反対に、趣味で簡単なイラストを描きたい場合は、8192レベル以下でも問題ないでしょう。
なお、タブレットPCを液タブとして使う際は、付属のタッチペンが筆圧を検知しない場合があります。
山口さんによると、筆圧検知能力がないペンは単調な表現しかできないため、おすすめしないとのこと。
筆圧検知機能を搭載し、なおかつ十分な筆圧レベルを持った商品を選びましょう。
繊細な表現を可能にする「傾き検知」
ペンの傾きを検知し、イラストに反映する「傾き検知機能」もイラスト制作において重要です。たとえば、紙に鉛筆でイラストを描くとき、芯を寝かせるようにして描くと線が太くなります。反対に、芯を立てて描くとシャープで細い線になるでしょう。
傾き検知機能を搭載した液タブは、こうしたペンの傾きによる表現の違いを画面上で再現できます。山口さんによれば、今まで鉛筆の傾き具合で色の濃淡を表現してきた人は、傾き検知機能がないと違和感を覚えるだろうとのことでした。
紙にイラストをかくことに慣れている人は、必須の機能と考えておくと良いでしょう。
なお、タブレットPCにも傾き検知機能付きのペンが付属した商品があります。
描きやすさにおいて重要な「ペンの性能」
描きやすさにおいて重要な点が、ペンの性能です。山口さんによれば、ペン先がしずまないものを選ぶと良いとのことでした。ペン先が沈むと鉛筆やボールペンなどの描き心地とは異なり、違和感を覚えることもしばしば。
ペン先の沈まないタイプが増えているものの、型の古いモデルや安い中古品などを選んでしまうと、ペン先のしずみが激しく、描きにくい液タブに当たる可能性もあるそうです。
また「電磁誘導方式」を搭載したアイテムもおすすめ。電磁誘導方式のペンの特徴は、以下のとおりです。
数あるタッチペンの中でも、充電が不要なだけではなく筆圧検知や傾き検知に優れており、イラストを描くのに最適なペンといえるでしょう。
スマホでイラストを描いていた人におすすめの「タッチ対応」
ペンだけではなく、指でタッチしても反応するかどうかは液タブの種類によって異なります。タッチ機能があると指で拡大や縮小、スクロールできるため非常に便利だそう。
たとえば、細かい箇所や全体像の確認のために、ペンのカーソルを合わせる必要がありません。
特に、ipadやsarfaceを使っていたタッチでの操作に慣れている人は、タッチ対応の液タブを選んだ方が作業もスムーズでしょう。
反対に、液タブに付属するショートカットキーや左手デバイスを使用している人には、必要ないとのことでした。
なお、タッチ対応は登場して間もない機能の1つです。そのため、タッチ対応を優先して液タブを探すと全体のスペックが下がったり、本体価格が高額になったりする可能性があります。タッチ対応だけではなく、筆圧検知や傾き検知などの機能もあわせて商品を検討しましょう。
作業効率を上げる「ファンクションキー」

液タブには、ファンクションキーと呼ばれる操作キーが複数付いている商品もあります。このキーはペイントツールからひとつひとつにショートカットを設定できるもの。
たとえば「一番下のボタンを押すと1つ前の作業に戻る」といったように、ボタン操作をカスタマイズできます。ペンで操作メニューを選択する必要がなく、左手を使って簡単に操作できるため作業効率のアップにもつながるでしょう。
ただしファンクションキーがある分、画面サイズが圧迫されることを嫌う人もいます。ファンクションキーのない液タブを選ぶ場合、パソコンのキーボードやテンキーを接続してショートカットを設定することも可能です。
山口さんも、テンキーを接続して作業を行なっているのだとか。
テンキーは1000円前後から購入でき、左手を浮かせず視線も画面を見たまま使えるため、おすすめだそう。またペイントツール「CLIP STUDIO PAINT」を使っている場合は、左手専用の「TABMATE」というリモコンの併用も便利です。中でもicleverというメーカーの商品が有名とのことでした。
4.メーカーで選ぶ | メーカーごとの特徴を把握して探す
現在、日本で主流の液タブメーカーは以下のとおりです。
それぞれのメーカーには特徴があります。
どの液タブを選ぶかを迷った際は、メーカーの特徴を覚えておくと1つの判断材料となるでしょう。
日本のメーカーで信頼できる「Wacom」
Wacomは日本国内最大手の液タブメーカーです。プロの漫画家さんの大半がWacomの液タブを使っているのだとか。それほど高品質で、信頼できる製品を販売しているといえます。
またサポートの手厚さにも定評があり、Wacomの液タブは基本的に保証期間が1年あります。さらに、電話やFAXにより、製品のトラブルや故障の問い合わせ窓口を設けているため、万が一液タブの調子が悪くなった場合も安心です。
製品価格がやや高い傾向にありますが、その分、プロを目指してハイスペックな作業環境を再現したい人や、高品質な液タブを探している人におすすめです。
サポート面に信頼がおける「XP-PEN」
中国発のメーカー「XP-PEN」は、日本国内でのシェアもWacomに次いで高いメーカーです。日本参入のタイミングが他社よりも早かったため、販売歴が長く日本語に対応したサポート体制も整っています。
自動応答のチャットボットが用意されているため、液タブが不調になった場合も、気軽に対処方法の問い合わせができます。
山口さんいわく、液タブは接続不良を起こすことがしばしばあるため、チャットボットは便利とのことでした。
製品の進化が著しくコスパが良い「HUION」
2011年に創立された「HUION」はまだ若い中国メーカーです。しかし、ここ数年で次々と新製品を発売しており、山口さんによれば「進化がめざましい」とのこと。新しいモデルになればなるほど筆圧検知機能が高くなり、接続もしやすくなっているそうです。
当初は翻訳に不安のあったサポート面も改善され、安心して使える液タブメーカーとしての地位を確立しつつあります。
パソコン不要な液タブを選ぶ際の注意点
ペイントツールには、それぞれの推奨する機器のスペックがあります。液タブ自体のスペックも大切ですが、接続する機器がペイントソフトの推奨スペックを満たしていなければ使えません。確認すべき推奨スペックは主に以下のとおりです。
特にスマホを接続して使う場合は、スマホ版ペイントツールの推奨スペックを満たしているか事前に確認しましょう。
たとえばAndroid用の「CLIP STUDIO PAINT for Galaxy」では、推奨環境として「OSはAndroid 9以降、かつ6GB以上の空き容量」が必要です。このほかにも「6インチ以上のディスプレイサイズを推奨」とあり、ペイントソフトとスマホの相性も非常に重要であることがわかります。
また山口さんによれば「CLIP STUDIO PAINT」で使える3D素材は、非常に容量が大きいため、推奨環境を超えた容量の確保が必要とのことでした。
どのような使い方をしても快適にイラストが描けるよう、事前にスマホの容量を確保しておくなど工夫をすると良いでしょう。
パソコン不要で使える液タブおすすめ8選 | 快適に使える良品を厳選
山口さんのアドバイスを元に、使い方に合わせたパソコン不要の液タブを厳選しました。予算や使い方を踏まえたうえで、ぜひ最適な商品を探してみてください。
【プロ仕様で接続不要】スペックが最高ランクで持ち運びもできる液タブ
液タブ単体で使用可能、持ち運びもできるのはWacomの「MobileStudio Pro」シリーズのみです。MobileStudio Proは最高峰の筆圧検知レベルを誇り、プロレベルのイラスト制作にも使えるハイグレードな液タブです。
『Wacom MobileStudio Pro 13 i5』でプロを目指す

画面サイズ | 13.3インチ |
本体サイズ | 228.8×366.6×17.4mm |
重量 | 1.42kg |
対応OS | Windows、Mac |
解像度 | 2560×1440 |
筆圧検知レベル | 8192レベル |
タッチペン | 電磁誘導方式 |
その他機能 | 傾き検知・ファンクションキー・タッチ対応 |
プロも使うハイスペックな液タブです。8192レベルという高い筆圧検知レベルに加え、13.3インチの大画面が特長。十分な大きさもあり、外にも持ち運べるちょうど良いサイズ感が魅力的です。専用のケーブルの接続により、必要に応じてパソコンにも繋げます。
【スマホ接続可能】パソコンとスマホで使い分けられるパソコン不要の液タブ
パソコンとスマホの両方に接続できる液タブを厳選しました。スマホのみでの使用も、問題ありません。
『Wacom One 13』を手軽に使う
画面サイズ | 13.3インチ |
本体サイズ | 225×357×146mm |
重量 | 1.0kg |
対応OS | Windows、Mac、Android™ |
解像度 | 1920×1080 |
筆圧検知レベル | 4096レベル |
タッチペン | 電磁誘導方式 |
その他機能 | 傾き検知・ファンクションキー |
Wacomシリーズの中でも、スマホやタブレットへの接続が可能なエントリーモデルの液タブです。液タブ単体でも使える「Wacom MobileStudio Pro」と比べると画面サイズは同じですが、価格や重さが抑えられており、手軽に購入できる商品といえます。
『HUION Kamvas13』で抜群の書き味を実感する
画面サイズ | 13.3インチ |
本体サイズ | 366.5×217.4×11.8mm |
重量 | 0.9kg |
対応OS | Windows、Mac、Android™ |
解像度 | 1920×1080 |
筆圧検知レベル | 8192レベル |
タッチペン | 電磁誘導方式 |
その他機能 | 傾き検知・ファンクションキー |
山口さんも使用しているという、13.3インチの液タブです。重さが1kg未満と非常に軽く、そのうえ8192レベルの高い筆圧検知レベルを誇ります。また画面はフルラミネーション加工されているため、まるで紙に直接描いているような質感が魅力です。
また、2021年に発売された「kamvas 16(2021)」も、山口さんおすすめのスマホ接続できる液タブです。
『XP-Pen Artist Pro 16TP』の高解像度でイラスト制作をもっと楽しく
画面サイズ | 15.6インチ |
本体サイズ | 406.4 x 263.1 x 15.4mm |
重量 | 1.5kg |
対応OS | Windows 7以降・Mac OS X 10.10 |
解像度 | 3840 x 2160 |
筆圧検知レベル | 8192レベル |
タッチペン | 電磁誘導方式 |
その他機能 | 傾き検知・タッチ対応 |
XP-Pen Artist Pro 16TPは画面サイズが15.6インチとやや大きい液タブです。タッチ機能も搭載されており、より広い画面で直感的にイラスト制作できる商品といえます。ペンホルダーがついているため、ペンを紛失する心配もありません。
『GAOMON PD1320 液タブ13.3インチ』を快適な傾きで使う
画面サイズ | 13.3インチ |
本体サイズ | 233×343×-mm |
重量 | 2.37kg |
対応OS | Windows、Mac、Android™ |
解像度 | 5080 |
筆圧検知レベル | 8192レベル |
タッチペン | 電磁誘導方式 |
その他機能 | 傾き検知・ファンクションキー |
13.3インチの画面に、2つのファンクションキーがついた液タブです。できるだけ画面サイズを大きく確保し、自分で左手ツールをカスタムしたい人におすすめ。また画面に傾斜を付けられるスタンドも付いているため、好きな角度でイラストを描けます。
【iPad】イラスト制作におすすめのモデル
タブレットとしても、液タブとしても使えるiPadのおすすめモデルを厳選しました。イラスト制作から編集、投稿までこれ1台で完結できます。
『2022 Apple 11インチiPad Pro』を液タブとして使う
画面サイズ | 11インチ |
本体サイズ | 247.6×178.5×5.9mm |
重量 | 0.468kg |
容量 | 128GB |
解像度 | 2338×1668 |
筆圧検知レベル | – |
タッチペン | 電磁誘導方式 |
その他機能 | 傾き検知・タッチ対応 |
iPad ProはApple pencil(第2世代)に対応しており、筆圧検知機能や傾き検知機能もあるため液タブとして使えます。これまで紹介した液タブよりも圧倒的に軽く、持ち運びにも最適です。Magic Keybordを接続してパソコンのようにも使えます。
より大きい画面サイズを求める人には、同じシリーズの12.9インチモデルがおすすめです。
『iPad 10.2インチ 第9世代』を趣味に活用する
画面サイズ | 10.2インチ |
本体サイズ | 256x174x75mm |
重量 | 0.49kg |
容量 | 128GB |
解像度 | 2160×1620 |
筆圧検知レベル | – |
タッチペン | 電磁誘導方式 |
その他機能 | 傾き検知・タッチ対応 |
iPad Proの値段が高いと感じる人には、iPadの第9世代がおすすめです。別売りのApple pencilの活用により、筆圧検知も傾き検知も機能し、快適にイラストが描けます。本体がコンパクトなため、手帳のように開いて手軽に使えるのも魅力的です。
【タブレットPC】パソコンとしても液タブとしても使える
パソコンまたは液タブとしても使える商品を厳選しました。パソコンを持っていない人には特におすすめです。
『Surface Pro8』をキャンバス代わりに使いこなす
画面サイズ | 13インチ |
本体サイズ | 287mm x 208mm x 9.3mm |
重量 | 891g |
容量 | 256GB |
解像度 | 2880×1920 |
筆圧検知レベル | 4096 |
タッチペン | 電磁誘導方式 |
その他機能 | 傾き検知・キーボード付属・タッチ対応 |
Windows 11の新機能にも対応した最新モデル。付属の「Surface Pen」を購入することで液タブとしても使えます。キーボードはイラストを描く際の左手デバイスとして活用しても良いでしょう。
ペンには消しゴムやトップボタン、右クリックに該当するボタンなどが付いているため、ペンタブに慣れている人にも馴染みやすいはずです。
自分に合ったパソコン不要の液タブで作業をより手軽に楽しく
液タブ単体で使える商品はまだまだ少ないですが、スマホに接続できるタイプや筆圧検知機能の付いたタブレットPCを活用することにより、液タブとして十分に活用できます。
自分にとって使い勝手の良い液タブを選ぶことにより、イラストや漫画のクオリティも上がるでしょう。いつでも手軽に液タブを起動させ、思い立ったそのときにイメージをアウトプットできます。
結果的に創作活動もはかどり、趣味としても非常に充実した時間が送れるでしょう。クリエイターの人も、自分にぴったりの1台と出会い、イラスト制作をより充実した時間にしてください。