かいサポ

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食材を切るのに欠かせない調理器具、包丁。三徳包丁や牛刀包丁など多くの種類がありますが、選び方のポイントをおさえれば、予算の範囲内で目的に合った包丁が見つかるでしょう。

家庭用の包丁でまず揃えたいのが、幅広い用途で使える三徳包丁です。刃渡りの長さは15~17cmが使いやすいですよ。プラスチック製なら初心者でもお手入れが楽。必要に応じて、食洗機対応かもチェックするとよいでしょう。

今回は、包丁の選び方を料理研究家の森崎友紀さんに解説いただきました。また森崎さんにお聞きした選び方のポイントを参考に、おすすめ包丁を「家庭用の三徳包丁」「プロも愛用する牛刀包丁」「小回りが利くペティナイフ」などタイプ別に厳選して紹介します。

■この記事の監修者

【森崎友紀さん】
管理栄養士・製菓衛生師・中医薬膳指導員の経験を生かし、「アンチエイジング」「ダイエット」「妊婦・授乳婦」の簡単レシピを考案。身近な食材でお洒落な食卓を演出。料理研究家として各種メディアへ出演。「ママがんばらないで離乳食」(TWJ books) を出版。2児の母。

包丁の選び方

包丁を選ぶときの大切なポイントは「種類」「刃渡りの長さ」「刃の素材」の3つ。食洗機対応か、利き手対応かなども合わせて確認しましょう。高価な包丁ほど切れ味がよく、長持ちしやすいです。森崎さんによると5,000円以上のものがおすすめとのこと。

<選ぶときのポイント>
(1)料理の目的に合わせて三徳・牛刀などのなかから種類を決める
(2)使いやすさを考慮して刃渡りの長さを決める
(3)手入れのしやすさなどを考慮して刃の素材を決める
(4)食洗機・利き手対応かなどをチェックする

種類

家庭用の包丁で定番のものは「三徳包丁」「牛刀包丁」「ペティナイフ」の3種類。他にもそれぞれの食材を切る用途に特化した包丁があります。料理の目的に合わせて選びましょう。

【初心者が購入するのにおすすめの順番】
(1)三徳包丁…家庭料理のだいたいの用途で使用OK
(2)牛刀包丁…三徳の扱いに慣れた方向き
(3)ペティナイフ…手軽にフルーツを剥きたい方向き
(4)その他の包丁…食パンを切るなど専門の包丁が必要な方向き

・三徳包丁

Image: Amazon.co.jp

三徳包丁は日本の家庭用の包丁の定番。一本あれば肉や野菜を切る、リンゴの皮を剥くなどひと通りの用途で使えます。

「幅広い食材に対応しており最初に買うなら三徳包丁がおすすめ。ただ、かたまり肉やお魚の骨を切るのには不向き。お魚は捌いたもの、お肉は切ってあるものを使う方には向いています」

・牛刀(シェフナイフ)

Image: Amazon.co.jp

牛刀は西洋生まれの万能包丁です。大きなブロック肉や、魚を捌く用途に向いています。幅広い用途で使えますが、三徳包丁に比べて刃渡りが長いため、初心者は扱いが難しく感じることも。

「牛刀包丁は大きめの肉を切るときに便利。ローストビーフもキレイに薄く切りやすいですよ。刃渡りが長いのでトマトのヘタを切るなどの細かい作業には不向き。三徳包丁の扱いに慣れて、作る料理の幅を広げたい方が買うとよいでしょう」

・ペティナイフ

Image: Amazon.co.jp

ペティナイフは刃渡りが短いぶん細かい作業が得意。果物や野菜の皮を剥く・少量の具材をカット・飾り切りなどの用途向き。1人暮らし用やサブ包丁として便利です。

「ペティナイフは小回りが利くので、オレンジの皮を剥くなど三徳でやりにくい作業をやるときに便利。食卓にもなじむのでテーブルでチーズを切ったり、果物を剥いたりする用途にも向いています。座って調理できるので楽ですよ」

▼その他、それぞれの食材に特化した包丁の種類

種類 特徴
パン切り包丁 食パンやバゲットなどパンを切るのが得意。刃がギザギザのタイプや刃が平らなタイプがある。
菜切り包丁 野菜専用の包丁。刃が薄く、野菜のぶつ切りや千切りが得意。
薄刃包丁 野菜専用の包丁。菜切り包丁より刃が薄く、野菜のかつら剥きが得意。
出刃包丁 魚を捌く用途向き。ブリやハマチなど大きな魚を捌くのが得意。
柳刃包丁 細身で長い刃。刺身やローストビーフを切るのが得意。
中華包丁 大きくて重い刃。魚の骨や骨付き肉の切断ができる。

食パンを切るときは三徳包丁だと潰れてしまうので、刃がギザギザのパン切り包丁があると便利です。パン切り包丁ならケーキやパウンドケーキもキレイに切れますよ。パンを食べないならパン切り包丁があっても使いませんよね。それぞれの食材に特化した包丁は用途に合わせて購入しましょう」

刃渡りの長さ

刃渡りの長さによって調理のしやすさが変わります。刃渡りが長いほど大きな食材やお肉を切りやすいですが、その分小回りが利きにくいです。使いやすさやキッチンのスペースなどを考慮して刃渡りの長さは決めましょう。

種類 包丁の長さの目安
三徳包丁 15~20cm
牛刀包丁 18~24cm
ペティナイフ 9~15cm

15~17cmの三徳包丁が使いやすいです。使ってみると、たった2cmでも大きな違い。実際にお店に行って、包丁を持ってしっくりくるのかを確認するのもよいでしょう。

牛刀のなかでも長さのある包丁は、食材を切りやすいですがその分キッチンのスペースが必要になります。野外で使うならよいですが、大きすぎると危険なので、ご家庭で使うなら20cmほどのものがおすすめ

刃の素材

価格の安さ 切れ味 刃こぼれのしにくさ 錆びにくさ 軽さ
ステンレス
セラミック
チタン

刃に使われている素材を大きく分けると「ステンレス」「鋼」「セラミック」「チタン」の4種類。なかでもステンレスと鋼が使われていることが多いです。切れ味やお手入れのしやすさなどを考慮して選びましょう。

・ステンレス:家庭用の定番

Image: Amazon.co.jp
◎錆びにくい・丈夫・手入れが楽
△鋼より切れ味は劣る

「ステンレスは頻繁に研ぐ必要がなく、お手入れが楽。軽量で使いやすいため家庭用におすすめ

・鋼:本格調理向き

Image: Amazon.co.jp
◎切れ味が鋭い・切れ味が長持ち
△錆びやすくメンテナンスが必要

「鋼は切れ味が鋭く料理のプロに人気ですが、錆びやすく毎日お手入れするのが理想なので、メンテナンスが面倒な方には不向き

・セラミック:欠けやすいが安価で軽量

Image: Amazon.co.jp
◎安価・軽量・錆びない・金属臭なし
△割れたり欠けたりする・硬い食材に不向き

「セラミックは軽量で切りやすいですが、硬いお魚やカボチャを切って欠けることも。砥石はセラミック専用のものが必要になります」

▼セラミック包丁はダイヤモンド砥石で研ぐ必要が。ダイヤモンドシャープナーなら研ぐのも簡単

・チタン:高価だが軽量で錆びない

Image: Amazon.co.jp
◎軽量・丈夫・錆びない
△高価・切れ味はそこまで

「チタンはデザイン性に優れていて、刃こぼれしにくいです。チタンを好んで使う方もいますね」

その他、確認すべきポイント

・食洗機対応か

「洗うのが手間に感じる方は食洗機対応かをチェックするとよいでしょう」

・利き手対応か

「包丁の刃の形状には、両刃と片刃があります。両刃は右利き・左利きのどちらでも使えますが、片刃には利き手があるので確認が必要。ただ、三徳包丁や牛刀包丁、ペティナイフは片刃のものはありません。出刃包丁などを購入するときは気にしたほうがよいでしょう」

包丁おすすめ10選|人気ブランドの商品をタイプ別に紹介

家庭用におすすめの三徳包丁

ニトリ オールステン 三徳包丁(ones favorite)

Image: 楽天

リーズナブルな包丁のラインナップが豊富なニトリ。なかでもこちらはとくに人気が高いオールステンレスの三徳包丁手頃な価格だけど使いやすいと評判です。

刃の材質は「ステンレス刃物鋼」で錆びにくく、鋭い切れ味をもつのが特徴。切れ味も長持ちで、1年間の保証付きなので折れてしまったときも安心。

食器洗い乾燥機に対応しているのもうれしいポイント。刃と柄の部分が一体になっているので、汚れがたまりにくく洗いやすいので衛生面も◎。料理初心者の方にもおすすめ。

刃渡りの長さ 約16.5cm
サイズ展開 14.5cm/16.5cm
刃の素材 ハイカーボンステンレス刃物鋼
重量 約140g

藤次郎 三徳 170mm

Image: Amazon.co.jp

新潟県の燕三条の包丁メーカー「藤次郎」が手掛ける包丁は、高品質でビギナーからプロまで幅広い層から人気です。

こちらは「コバルト合金鋼」「13クロームステンレス鋼」を複合することで、切れ味とお手入れのしやすさを両立した包丁です。

刃が食い込みやすく、あまり力を入れずに食材を切れるので、腕も疲れにくいですよ。刃こぼれしにくいので、長年愛用したい方にも向いています。

ハンドル部は3本の鋲で固定してあるので強度も優秀スパッと切れる品質の優れる包丁を探している方におすすめ。

刃渡りの長さ 約17cm
サイズ展開 17cm
刃の素材 合金鋼
重量 約130g

京セラ 三徳ナイフ(14cm)FKR-140-N

Image: Amazon.co.jp

京セラが手掛ける「ファインセラミックス」を使った三徳包丁。ファインセラミックスは硬い材質で切れ味に優れますが、軽量です。錆びる心配がないのもうれしいポイント。

金属イオンを出さないため、素材の風味を損なわないのも魅力。フルーツや刺身を切るのにも向いています。リンゴやレタスを切っても変色しにくいですよ。

14cmと刃渡りが短いぶん小回りが利くのが特徴。手の小さい方にもおすすめですよ。漂白除菌や食器洗い乾燥機の使用OKなのでお手入れも楽。

カラフルなカラー展開が豊富なので好みに合わせて選んでみてください。

刃渡りの長さ 約14cm
サイズ展開 14cm/16cm
刃の素材 ファインセラミックス
重量 約90g

貝印 三徳包丁 関孫六 ダマスカス 165mm

Image: Amazon.co.jp

家庭用包丁シェアNO.1獲得。日本を代表するメーカー「貝印」の人気ブランド「関孫六」。なかでもダマスカスは「関孫六」の最上シリーズで、長くよい包丁を使いたい方におすすめの一品です。

独自の刃付けの技術により鋭い切れ味を実現しているので、食材をスムーズに切りやすいですよ。切れ味が長持ちするのも魅力のひとつ。

波紋のような美しいダマスカス模様も大きな特徴。強化木とステンレスを組み合わせた逆三角形のハンドルは、手にフィットして握りやすいですよ。

刃渡りの長さ 約16.5cm
サイズ展開 14.5cm/16.5cm
刃の素材 ステンレス複合材
重量 約158g

プロも愛用するおすすめの牛刀包丁

グローバル 牛刀 刃渡り 20cm G-2

Image: Amazon.co.jp

吉田金属工業株式会社が手掛ける日本を代表する包丁ブランド「GLOBAL(グローバル)」。世界各国のシェフから支持されています。

スタイリッシュなフォルムが美しいオールステンレスの牛刀包丁。刃の断面がハマグリのような滑らかなカーブをしており、食材との摩擦を軽減。切った食材の刀離れがよいため調理しやすく汚れもつきにくいですよ。

超硬質ステンレス銅を採用で切れ味や耐久性も抜群。刃渡りは20cmでかたまり肉や大きな食材も切りやすいですよ。刀身と柄の間につなぎ目がないので雑菌がたまらないので衛生面も◎。

刃渡りの長さ 約20cm
サイズ展開 18cm/20cm
刃の素材 刃物用ステンレス鋼
重量 約170g

Zwilling ツヴィリング TWIN Fin Ⅱ

Image: Amazon.co.jp

1731年より続く、包丁をメインとした老舗キッチンウェアブランドの「ZWILLING(ツヴィリング)」。こちらはZWILLINGの最多売上を誇る牛刀包丁です。

「N60ステンレススチール」を採用で、硬度の高さと錆びにくさを兼ね備えているのが魅力です。刃こぼれしにくく、ブロック肉やお魚を捌く用途にもぴったり。

ハンドル中央に重心が置いてあり、重量のバランスが理想的なため使いやすさも◎。直線美を活かしたシャープなデザインなのでキッチンがスタイリッシュな印象になりますよ。食洗機対応でお手入れも楽。

刃渡りの長さ 約20cm
サイズ展開 20cm
刃の素材 特殊ステンレス鋼
重量 約170g

スミカマ 霞KASUMI チタンコーティング 剣型包丁 20cm

Image: Amazon.co.jp

ドイツで開催されたAmbiente Messeにて「DESIGN PLUS」受賞の包丁。ブルー・ゴールド・グレー・ミッドナイブルー・オパールとカラー展開が豊富。どれもカラフルで美しいですよ。

「モリブデンバナジウム鋼」を採用。耐摩耗性に優れ、切れ味が落ちにくさが魅力。チタンコーティングを施しているため、錆びにも強い仕様です。

刃付けは熟練職人の手によって仕上げられており、切れ味が抜群。丸みのあるグリップは持ちやすく、押し切りしやすい設計。魚やお肉を捌く用途向きですよ。

刃渡りの長さ 約20cm
サイズ展開 20cm
刃の素材 モリブデンバナジウム鋼
重量 約125g

小回りが利くおすすめのペティナイフ

ティファール ペティナイフ ペアリングナイフ フレッシュキッチン

Image: Amazon.co.jp

刃渡り9cmの手のひらサイズのペティナイフ。ササっとフルーツの皮を剥くことや、飾り切りする用途にぴったり。

ステンレススチールの刃に、チタン強化コーティングを施しています。野菜がくっつきにくく、切った後にニオイが付きにくいのが魅力。

ハンドル部分には、ゴムのような弾性をもつ「熱可塑性エラストマー素材」採用しているので、滑りにくく切りやすいですよ。保護カバー付きで持ち運びしやすく、キャンプなどのアウトドア用にもぴったり

刃渡りの長さ 約9cm
サイズ展開 9cm
刃の素材 ステンレス鋼
重量 約40g

ヘンケルス ユニティ デイリー ペティナイフ 130mm

Image: Amazon.co.jp

ペティナイフのなかで人気の高い商品。オールステンレスなので切れ味が鋭く丈夫。柄と刃の間につなぎ目がなく、食洗機にも対応しているので衛生面も◎。

刃渡りは13cmなので小さめの調理用包丁としても活用できます。テーブルの上で気軽にフルーツや野菜の皮を剥きやすいです。

流線形のハンドルは手にフィットして持ちやすいですよ。お手頃な価格ですが品質のよさにも定評がある一品。

刃渡りの長さ 約13cm
サイズ展開 13cm
刃の素材 ステンレス鋼
重量 約70g

Misono UX10 ペティナイフ 15cm

Image: Amazon.co.jp

刃物の町の岐阜県関市に本社を置き、プロ用の包丁を手掛けるメーカー「Misono(ミソノ)」。料理人からの評判が高い包丁を多く販売しています。

こちらは高品質で使い勝手のよいペティナイフがほしい方におすすめの一品。EU製の「高純度ピュアステンレス特殊鋼」を使用しており、鋼の包丁レベルの切れ味が期待できます。研ぎやすさも魅力のひとつ。

刃渡りはペティナイフでは15cmと長いほう。お肉や野菜のカット、小さな魚をおろすなど幅広い用途でも使えますよ。

刃渡りの長さ 約15cm
サイズ展開 12cm/13cm/15cm
刃の素材 ステンレス鋼
重量 約80g

Q&A|包丁を研ぐ頻度・砥石の選び方など

Q.包丁はどのくらいの頻度で研ぐ必要がある?

A.「2週間~1ヶ月に1回研ぐとよいでしょう。鋼の場合は毎日研ぐのが理想。お手入れをしないと切れ味が失われていきます。折れたり柄の部分が取れたりしない限り、研げば切れ味は復活するので、すぐに買い換えないほうが経済的ですよ」

Q.包丁を研ぐのは難しいですか?

A.「実際にやってみると簡単です。砥石と包丁があれば誰でもできます。わからない方は、YouTubeでも細かく教えてくれますし、親切に教えてくれる包丁屋さんもあります。自分でできない方は専門店でやってもらえますよ」

Q.砥石の選び方は?

A.「砥石は『荒砥石』『中砥石』『仕上砥石』の3種類必要です。ひとつだけを選ぶなら中砥石を選ぶとよいでしょう。シャープナーよりも、砥石を使ったほうが長持ちするといわれていますよ。包丁がセラミック製なら専用の砥石が必要」

▼初心者に人気の砥石

Q.包丁の処分方法は?

A.「自治体によって異なるので確認してみてください。捨てるときは新聞紙でぐるぐる巻きにして、ガムテープでしっかり止めて、ビニール袋に入れた上で『危険!
包丁です』など書いて出すと親切」

Q.包丁置きはあったほうがよいですか?

A.「包丁置きはあったほうがよいです。磁石で貼り付けるタイプは乾かしやすく、手に取りやすいのでおすすめ。キッチンに備え付けの収納スペースなど、子どもが手に取りやすい場所に包丁があると危険。子どもの手が届かないところに磁石で貼り付けておくとよいでしょう」

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