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心地良く暮らすためのアイデアのひとつとして、すでに意識している方も少なからずいるであろう「地球環境に配慮したライフスタイル」の実現。

とはいえ、具体的に「何をしたらいいの?」という方が大半。しかも、「地球環境」「サステナブル」といった言葉を聞くだけでも敷居が高いと感じてしまう方もいると思います。

でも、ご安心を。環境省が推奨する、衣食住・移動・買い物など日常生活における脱炭素行動『ゼロカーボンアクション30』の中身を見てみると、誰しも“知らない間に”、“意識しないで”行っていることが盛りだくさん。

そこで今回は、ROOMIE編集部員が普段の生活の中で見つけた“ゼロカーボンアクション”をご紹介します。

移動手段とゴミに関わるアクション:編集部員・野口

15km圏内ならロードバイクで。趣味の自転車が環境へと繋がる

「地球環境に良いこと」と聞くと、まず最初に節電・節水などの無駄遣いをなくすことや省エネ、CO2削減について思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか? それ以外にもできることはたくさんあり、中でも簡単にできるアクションのひとつが「自転車で移動する生活」。

ROOMIE編集部員の野口が、長距離用のロードバイクを購入したのは、2019年のことです。

もともと自転車に乗るのが趣味でした。軽量で走りやすいですし、グリップやマイボトルケースなど自分好みにカスタマイズするのも簡単です。今なら満員電車やバスで直面する密な状態を避けられることから感染対策にもなりますし、15km圏内だったら自転車で移動してしまいます。(野口)

電車やバスだと駅単位でアクセスを考えますが、自転車に乗っていて「こんな近くにあったのか!」と、家から遠いと思い込んでいた街にアクセスしやすくなりましたね。そのおかげで、行動範囲も広がりました。(野口)

景色を見ながら自分のペースで走れること、路地裏のおしゃれなお店などを発見できるのも自転車移動のメリット。野口のように自動車ではなく、ただ自転車に乗っているだけでも、『ゼロカーボンアクション30』のひとつ「15スマートムーブ」に該当するのだそう。ちなみにスマートムーブとは、なるべくガソリンだけを燃料として使用する自動車には乗らず、徒歩や自転車、公共交通機関など、できるだけCO2排出量を抑えた移動方法を選択することを指します。

もちろん、「移動は絶対に徒歩か自転車だけ!」と決めるのは自分自身が大変になってきてしまうので、「体力や時間に余裕があって、無理のない範囲で自転車や徒歩移動をする」くらいでOK。野口のように趣味が地球環境にも良いなんて、一石二鳥ですよね。

きっかけは「捨てる手間を省くため」。ゴミを増やさない暮らし方

自転車移動をきっかけに、マイボトルを持ち歩くようになったという野口。各所にある給水所を活用することで、水分補給のたびにペットボトルを買うことも減ったそう。

愛用しているマイボトルは、軽量で持ち運びもしやすく、フックにかけておきやすい蓋のデザインが気に入っています。(野口)

マイボトルを活用し、使い捨てのプラスチックゴミを減量するのも『ゼロカーボンアクション30』のひとつです。ほかには25修理や補修をする」「26フリマ・シェアリング」なども。壊れたものは修理できないか、不要なものはフリマアプリで譲渡できないかと考えるアクションは、意識せずともすでに行っている方が多いのではないでしょうか。

住まいとファッション、働き方に関わるアクション:副編集長・鈴木

「住宅環境を心地よく整える」ための選択肢を知る

ROOMIE副編集長の鈴木は、30歳を超えた頃から「より快適な住宅環境」について意識するようになったそうです。

自然エネルギー系の雑誌を制作していた経験もあり、比較的、太陽光パネルやエコ住宅について考えることが多かったんです。そのため、太陽光パネルで自家発電した電気を活用する暮らしに憧れを抱くようになりました。(鈴木)

ゼロカーボンアクション30』内の「太陽光パネル付き・省エネ住宅に住もう!」の項目には、「8太陽光パネルの設置」や「9ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)」のほか、「14働き方の工夫」などが含まれています。

太陽光パネルの設置はハードルが高そうに思えますが、初期費用なしで導入できるプランを提供している自治体やメーカーも増えているそう。また太陽光パネルで発電した電気は、自宅で消費してもなお余った場合「売電」もできるため、長期的なメリットが見込めます。

さらに手軽にできることとして、今、契約している電力会社や料金プランを、再生可能エネルギーに由来する電力契約に切り替えることも、『ゼロカーボンアクション30』の「1再エネ電気への切り替え」に該当します。手元に検針票を用意して再エネ電力プランを取り扱っている電力会社のWEBサイトにアクセスすれば、簡単に申し込むことができ、CO2排出量の大幅な削減に繋がります。

また「ZEH」とは、太陽光パネルなどを効率的に活用した省エネ住宅のこと。高断熱化を重視しているため夏は涼しく冬は暖かく、その上、気密性も高いため、防音効果も見込めるのだそう。ほかにも、日中に発電して余った電気を貯めておいて有効活用するのもお手のものです(電気自動車への充電、災害時の電気活用など)。

家具や家電を買い替えたり、キッチン雑貨や掃除道具を見直すことも、もちろん大切だと思います。でもそういった細かい点に目を配るのと並行して、家全体の快適性を高めるという大きな視点からも住宅を眺めてみる。それが暮らしの「心地よさ」の向上にも繋がるのではと考えます。

実際にROOMIEのおうち取材を通して、「夏は暑く、冬は寒い」といった声を聞くことが多くて。どれだけデザインや動線が完璧な部屋でも、エアコンをガンガン効かせなきゃいけない極端に暑くて寒い住宅はちょっと嫌ですからね……。(鈴木)

そのためにも、“より具体的に知る”ことから始めたと語る鈴木。毎月の電気代が安く収まる「FIT制度(固定価格買取制度)」やZEH住宅の補助金、ほかにも省エネ物件選びのコツなどを調べてみて「こういう選択肢がある」ということを知っておくことで、自分に合った道が開けていくかもしれません。

サステナブルな働き方とファッションの選び方

前述したように、『ゼロカーボンアクション30』には「働き方の工夫」の項目も含まれています。テレワークやオンライン会議などの導入が、ワークライフバランスの向上と地球環境の改善に繋がるとされているのです。

出社・退社時間の節約により時間を有効活用できるほか、二拠点生活やワーケーションなどの選択肢が増え、柔軟な働き方が可能に。また、自宅のテレワーク環境を整えることで、出社するための移動コストや、会社で発生する電力コストも削減できます。

僕自身、テレワーク推奨の会社に勤めているため、自宅での心地良い働き方を模索するようになりました。その意識は、自然と心地良い住宅環境を考えることにも繋がっています。

いずれは、瀬戸内周辺に仕事場を設けて、二拠点生活を実現させたいですね。(鈴木)

さらに『ゼロカーボンアクション30』には、サステナブルなファッションの選び方・着方についての項目も。

日本で年間に捨てられている洋服の量が1人あたり「約26着」であることを考えると、いま持っている服をなるべく長く着ること、そして長く着られるような一着を選んで購入することが大切だとわかります。

機能性重視で選ぶことが多くなったためか、自然とひとつの服を長く着るようになりました。メーカーによって、どんな経緯や過程でその一着が作られているのかを知ると、購入する側としても愛着が湧きますよね。もちろん全部の服をそうしているわけではありませんが、今後は長く着たいと思う一着を選ぶようになっていくと思います。(鈴木)

デリケートな衣服は、洗濯表示を確認したり、適切なケアをしたりしながら着ること。より長く大切に着る意識が、洋服の無駄買い防止にも繋がります。

食に関わるアクション:編集部員・谷田貝

主に食材など、無駄な買い物を減らす意識を持つ

「自分にとって最も身近な『食』の領域でも、アクションに当てはまるものがありました」。そう話すROOMIE編集部員の谷田貝は「食材を買い過ぎないこと」を意識しているそう。

食べ切れるだけの食材を買うためには、しっかり買い物メモを用意することが大切ですね。食材を余らせてしまって、捨てざるを得ない状況だけは避けたいと考えています。あと、マイバッグは必須!(谷田貝)

『ゼロカーボンアクション30』によると、「17食事を食べ残さない」、「18食材の買い物や保存等での食品ロス削減の工夫」、「20自宅でコンポスト」などが食品ロスを防ぐアクション。食材を買いすぎないことはもちろん、食材ごとに適した方法で保存することも大切ですね。

食材を余らせるような買い方を減らすことができれば、自然と生ゴミも減ります。コンポストやフードバンクといったアイデアもあるので今後チャレンジしたいと思いますが、最初に始めたのは、「とにかくゴミを出さない」意識を持つことですね。これだけで全然違うと思います。(谷田貝)

加えて、なるべく食事を食べ残さないこと(持ち帰りができるか確認すること)、旬の食材や地産地消を意識した食事をすることもアクションのひとつ。健康への配慮も同時にできるから、願ったり叶ったりです。

ほかにもある、身近な『ゼロカーボンアクション30』

これまでに紹介したアクション以外にも、生活の何気ないワンシーンが『ゼロカーボンアクション30』に繋がっているかもしれません。たとえば、節電や節水など基本的なことはもちろん、「6宅配物を一度で受け取ること」も立派なCO2削減に。日時指定のほか、宅配ボックスの活用もおすすめです。

これらは普段の生活の中で、自然と行っているものも多いと思います。日常の中から『ゼロカーボンアクション30』に当てはまるものを探し、その上で少しずつアクションに慣れてきたら、「28脱炭素型の製品・サービスの選択」「29個人のESG投資」「30境保全活動への参加」などにも意識を向けるなど、自分のペースで、徐々にチャレンジの幅を広げていくのがいいのではないでしょうか。

自分にとって身近な範囲から、すぐに暮らしの中に取り入れられそうなアクションを探してみましょう。

普段の生活に組み込めるアクションを見つけよう

「地球の環境配慮」を意識しようとすると、途端に「意識の高い暮らし」や「手間やコストがかかるもの」を想像してしまうもの。ハードルが高そうに思えますが、これまで紹介してきたように、普段の生活に組み込める『ゼロカーボンアクション30』はたくさんあります

ROOMIE編集部員のアクションは、ほんの一例。参考にしてもらうもよし、自分の好きなアクションから試してみるもよし。環境省COOL CHOICEのHPを覗いてみて、ぜひ自分のライフスタイルに適した『ゼロカーボンアクション30』を探してみてください。

ゼロカーボンアクション30 [環境省]

Sponsored by 環境省

Photographed by Kosumo Hashimoto

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