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液タブの価格は、最低でも2万円台と比較的高価です。そのため自分の描くスタイルに合わせたサイズと性能を選び、最終的に価格との折り合いをつける必要があります。そこで今回はプロイラストレーターのサタケシュンスケさんに、初心者や中級者におすすめの液タブの選び方を伺いました。

サイズは作業スペースや自分の描きたい絵に合わせて選びます。性能は自分が必要な機能を選んでから、メーカーや価格で比較するとよいでしょう。そして購入したい液タブを見つけられたら、店舗で描き心地を試してみることもおすすめします。

サタケシュンスケさんのイメージ

イラストレーター / 株式会社ひととえ 代表取締役 サタケシュンスケさん

兵庫県神戸市在住 2007年にフリーランスのイラストレーターとして独立。
2021年に株式会社ひととえを設立。
おもな仕事は広告、書籍などで使用するイラストレーションおよびキャラクターの制作。
モチーフは人物や動物が中心。得意とするジャンルは子育てや教育、ファミリー向けのタッチ。

公式ホームページ

失敗しない液タブの選び方

先を見据えて性能のよい液タブを購入するよりも、今の自分に必要な機能を考えて選ぶことが大切です。数年経つと新型モデルも発売されるため、製作活動をアップグレードしたいと思ったタイミングで上位モデルの購入を考えても遅くはありません。

液タブの選び方として、初心者が重視すべきポイントをサタケシュンスケさんに伺いました。

  1. サイズを決める-設置スペースや描きたい絵に合わせる
  2. メーカーを決める-価格より必要な機能があるかどうかが大事
  3. 他メーカーと比較する-同じ機能なら価格を比較して最終決定

上記の流れで選択すると、自分に合った液タブを見つけられます。

また購入前に、店頭で描き心地を試してみましょう。店頭で液タブの試し書きができない場合は、以下のような人たちが発信する情報も参考にしてみてください。

  • さまざまな液タブを忖度なくレビューしている人
  • 液タブを実際に使用している人

接続するPCに対応したものを選ぶ

PCで液タブを使用する場合は、ドライバや描画アプリのインストールが必要です。PCのスペックやOS、接続端子を確認しておきましょう。事前に必要事項を確認しておくと、液タブを購入後すぐに使えないといったトラブルを防げます。

PCの必要スペックを満たしているか

PCのスペックが低すぎると、液タブが快適に動かない可能性があります。液タブを使うためには、PCにドライバや描画アプリのインストールが必須です。ドライバと描画アプリのインストールには、メモリ容量を残すためのスペックも必要となります。

「スペックの難しいことはわからない」といった場合でも心配ありません。サタケシュンスケさんによると、PCのスペックはそこまで気にしなくても大丈夫とのことです。

10年以上前のPCとなると、場合によっては買い替えを検討するのがよいかもしれません。しかし最近のPCであれば、一般的な液タブに十分対応できるスペックがあります。

ドライバがPCのOSに対応しているか

液タブがPCのOSに対応しているかどうかを事前に確かめましょう。液タブを使用するためには、PCへドライバをインストールする必要があります。基本的にMacでもWindowsでも、最新のOSであれば対応すると考えてよいでしょう。対応OSは販売ページやメーカー公式ページで確認できます。

またOSをアップグレードすると、接続が切れたり線が描けなかったりという問題が起きる可能性もあります。そのためOSのアップグレード時は、ドライバの最新版をインストールする必要があることも頭に入れておきましょう。

映像ケーブルの端子はあるか

液タブをPCに接続するため、USBケーブルや映像ケーブルの接続方法を事前に確認する必要があります。PC側に映像ケーブルを挿すHDMI端子やDisplay Port端子があるかどうかを確認しましょう。

もし必要端子がない場合は、変換ケーブルを用意することで対応できます。しかし、変換アダプターを推奨していないモデルもあるため注意してください。液タブ購入前に接続端子の有無を確認して、購入後すぐに使用できるよう準備しましょう。

メーカーで選ぶ|日本製と中国製が人気

売れ筋の液タブは日本製と中国製です。液タブの使用に慣れていない場合は、サポートが充実している日本製メーカーをおすすめします。不具合やわからないことがあった場合に、サポートと日本語でやり取りできるとスムーズに解決できるためです。

日本製でシェアNo.1の「WACOM(ワコム)」

国内シェアNo.1のワコムは、プロのイラストレーターも愛用しています。日本製であるため、説明書やサポートが日本語であることも安心できるポイントです。愛用しているユーザーからの情報が入手しやすいため、購入前に使い心地を確認できる点も人気のメーカーならではといえます。

サポートや性能が充実している反面、価格面は別メーカーよりも割高です。しかし安心できるサポート面を重視したい場合は、ワコムを選ぶとよいでしょう。ワコムからは「Wacom One」「Wacom Cintiq」「Wacom Cintiq Pro」の3シリーズが発売されています。

趣味で使うならコスパのよい中国製がおすすめ

中国製の液タブは、高性能なモデルを低価格で購入できる点が魅力です。しかし実店舗で描き心地を確認しづらいデメリットもあります。

XP-Pen

中国製のXP-Penは、国内シェアNo.2のメーカーです。日本で設立したメーカーであるため、サポートは日本語で対応してくれます。XP-Penから発売している液タブは「Artist」「Artist Pro」「Innovator」の3シリーズです。

HUION(フイオン)

日本に代理店があるHUIONは、サポートが日本語対応です。HUIONからは「Kamvas」「Kamvas Pro」の2シリーズが発売されています。

GAOMON(ガオモン)

GAOMONはXP-PenやHUIONと同等の性能で低価格なコスパのよいメーカーです。メールサポートでは、海外の人が日本語で対応してくれます。GAMONの液タブは新しいモデルほど改良が進んでいるため、旧モデルではなく最新モデルを検討するのがおすすめです。

サイズで選ぶ|予算や設置スペースを考慮

サイズ選びで大切なことは、デスクに設置スペースがあるかどうかです。PCとキーボード、液タブを置くスペースがデスク上にあるかどうかを考えてサイズを決めましょう。

また、描きたいイラストに合わせてサイズを判断するのもおすすめです。以下に当てはまる場合は、サイズの大きな液タブを検討するとよいでしょう。

  • マンガを描くためにコマ割りを大きく見たい人
  • PCの画面では描きづらいため大きい画面で確認したい人
  • ストロークを大きく使って筆に勢いをつけたい人

一方で小さなイラストを描く場合は、12インチから15.6インチほどの小さなサイズでも問題ありません。実際にサタケシュンスケさんは、ワコムのエントリーモデルである「Wacom one13」を愛用しています。サイズの大きい小さいではなく、自分のスタイルに合わせることが大切です。

液タブは10インチから32インチまで、さまざまなサイズがあります。一般的に人気のサイズは16インチだそうです。また液タブはサイズが大きいほど高価格となります。価格とのバランスも考慮しながら、自分に合ったサイズを決定しましょう。

性能の高さで選ぶ|ストレスを感じない描き心地と表現力

遅延や視差がある液タブは快適に描画できず、ストレスを感じてしまう可能性があります。性能は数値だけではわからない点もあるため、可能であれば実店舗で描き心地を確かめるのがおすすめです。またメーカーごとに描き心地が異なるため、数字はあくまで参考程度とするのがよいでしょう。

応答速度

応答速度とは、ペンを走らせた直後に線が描画されるかどうかの指標です。一般的に「25ms以下」の数値であれば、遅延を感じないとされています。数値が小さいほど性能が高く、遅延を感じません。

サタケシュンスケさんによると、最近の液タブであればそれほど気にしなくてもストレスのない応答速度であるとのことです。遅延の感じ方は、描き方の違いにより個人差があります。素早くペンを走らせる場合は「25ms以下」の数値を基準に選ぶとよいでしょう。

ダイレクトボンディング加工(フルラミネート加工)

液タブは液晶の上にガラスがあるため、ペン先と描いた線がズレる「視差」が発生します。この視差を軽減するのが、ダイレクトボンディング加工です。

視差は設定により調節できますが、繊細な絵を描く人ほどストレスを感じるでしょう。髪の毛のような繊細なタッチを必要とする人物画を描く人は、ダイレクトボンディング加工のある液タブがおすすめです。

筆圧レベル

筆圧レベルとは、力の加減によって線の太さが変わる機能であり「2048」「4096」「8192」のいずれかが一般的です。この数値が高いほど、繊細な表現が可能となります。現在発売しているモデルの筆圧レベルは大半が「8192」であるため、あまり気にする必要はないでしょう。

傾き検知

傾き検知は、ペンの傾きによって線の太さが変わる機能です。設定を変えることなく、ペンだけで濃淡や陰影を表現できます。手軽に表現の幅を広げられるため、より紙に描く感覚に近づきます。

傾き検知がない場合は、描画アプリ側で設定する手間を感じてしまうかもしれません。面倒な設定なしで紙に描くように使用したい人は、傾き検知ありの液タブを選ぶのがおすすめです。

色域カバー率

色域カバー率とは、各規格で表現できる色の範囲内で何%まで再現できるのかという指標です。色域の規格は「sRGB」「Adobe RGB」「NTSC」の3種類はあります。サタケシュンスケさんによると、液タブで色を確認する人は色域カバー率90%以上がよいとのことです。

たとえばノートPCに30インチの液タブをつなぐ場合、液タブ側で色を確認するので色域カバー率の高いモデルが理想的です。PC側で色を確認する場合は、そこまで気にしなくても大丈夫でしょう。

しかし描いたイラストを紙に印刷する場合は、思っていた色で印刷できない可能性があります。イラストを描いて印刷する場合は、Adobe RGBカバー率90%以上を基準に最終確認できると安心です。

便利な機能で選ぶ|活用すれば作業効率アップ

液タブの便利機能を使うと作業効率がアップします。これから紹介する各機能が、自分に必要であるかどうかを確認してみてください。

ファンクションキー

ファンクションキーとは、液タブのサイドにあるボタンへ好きな作業を割り当てられる便利な機能です。ファンクションキーがある液タブは、キーボードなしで操作できることから作業の効率化につながります。

デスクスペースが不足する場合にも便利です。サイズの大きい液タブは、キーボードの置き場所に困ることがよくあります。小さい液タブでキーボードを置くスペースがあれば、ファンクションキーがなくても特に問題ありません。

ワコムの製品に限定しますが、スペースをとらないリモコンタイプ も便利です。

タッチ機能

タッチ機能はスマホのような感覚で、拡大縮小や回転をタッチ操作できる便利機能です。絵を回しながら描きたい人やiPadを使用する人におすすめします。絵を描くときに誤作動が起きる可能性もあるため、ONOFFを切り替えられる商品がよいでしょう。

角度調節・スタンド

角度調節は液タブに必須の機能です。疲れにくさや描きやすさを改善する効果が期待できます。調節を繰り返して、自分好みの角度をみつけましょう。

商品についている角度調節機能が不十分な場合は、スタンドの購入をおすすめします。サタケシュンスケさんによると、角度を三段階で変更できるものより柔軟に変更できるスタンドがおすすめとのことです。

マッピング切り替え機能

マッピング切り替え機能は、液タブでPCを操作できるように切り替えられる機能です。ワコムの液タブに搭載されています。サイズが大きいモデルを使用している場合に、キーボード代わりに使用すると便利です。キーボードやマウスを手の届く位置に設置できる場合は、必須の機能ではないため好みに合わせて検討しましょう。

スマホ対応

外出先で液タブを使用したい場合は、スマホを接続できるモデルが便利です。しかし一般的には、Androidの限られた機種のみ対応しています。Androidを使用している場合は、接続に対応しているかどうかを事前確認してみましょう。

OS搭載モデル

OS搭載モデルはPC不要で使用できます。ただしWindowsOSのみ対応で、比較的に高価格であることも頭に入れておきましょう。PCを使用せずに液タブを利用したい場合は、選択肢として検討してみてください。

快適にイラストが描ける液タブのおすすめ14選

売れ筋の液タブから快適にイラストを描ける液タブまで、使用者のスキルに合わせて14商品を厳選しました。

1.【趣味で使う】初心者におすすめの液タブ

12インチから15.6インチまでの人気商品や、各メーカーが初心者向けモデルとして発売している液タブを厳選しました。

『Wacom One 13』でデジ絵デビューする

Image: Amazon.co.jp
価格 3万9800円
サイズ 1.46cm×35.7cm×22.5cm
読取可能範囲 13.3インチ
重量 2.07kg
応答速度 26ms
筆圧レベル 4096
傾き検知 あり
ダイレクトボンディング加工 なし
色域カバー率 NTSCカバー率72%
解像度 1920×1080
ファンクションキー なし
タッチ機能 なし
角度調節・スタンド あり
スマホ対応 あり
対応OS Windows7以降、macOS 10.13以降

付属品:記載なし

ワコムの初心者向けモデルで13.3インチの液タブです。ワコムの製品では最安値モデルですが、趣味で使うには十分な機能を搭載しています。Androidに接続できるため、外出先でもイラスト製作が可能です。初めての液タブだからこそ、日本人サポートで情報量が豊富なワコム製品をおすすめします。

『XP-Pen Artist 12』のエクスプレスキーを使いこなす

Image: Amazon.co.jp
価格 2万1998円
サイズ 36.4cm×21.9cm×1.26cm
読取可能範囲 11.6インチ
重量 約2.12kg
応答速度 14ms
筆圧レベル 8192
傾き検知 なし
ダイレクトボンディング加工 なし
色域カバー率 NTSCカバー率72%
解像度 1920×1080
ファンクションキー 6個
タッチ機能 なし
角度調節・スタンド なし
スマホ対応 なし
対応OS Windows7以降、macOS 10.10以降

付属品:
P06パッシブペン、ペンホルダー、替え芯、延長コード、3in1ケーブル、クリーリングクロス、二本指グローブ、マニュアル

XP-Penの初心者向けモデルで11.6インチの液タブです。小さめの画面にエクスプレスキーを6個搭載しています。一番の魅力は、液タブが約2万円で購入できることです。キャリブレーションを行ない、ペン先と描いた線のズレが気にならないといった評価も目立ちます。

▼Androidにも対応の最新型はこちらから

『GAOMON PD156 PRO』なら大きなストロークで描ける

Image: Amazon.co.jp
価格 3万9999円
サイズ 48.6cm×31.6cm×9.2cm
読取可能範囲 15.6 インチ
重量 3.58kg
応答速度 25ms
筆圧レベル 8192
傾き検知 あり
ダイレクトボンディング加工 あり
色域カバー率 88% NTSC
解像度 1920×1080
ファンクションキー 10個
タッチ機能 なし
角度調節・スタンド なし
スマホ対応 なし
対応OS Windows7以降、macOS 10.12以降

付属品:
PD156PRO、電源不要ペン AP50、2-in-1ケーブル、Y-ケーブル、日本専用電源アダプター、ペンホルダー、替え芯、PD156 PRO用の調整可能なスタンド、クイックスタートガイド

15.6インチと人気サイズながら低価格な液タブです。フルラミネーションディスプレイや傾き検知、筆圧レベル8192など十分な性能を搭載しています。低予算で大きなサイズの液タブを購入したい人におすすめです。

『HUION Kamvas 13』で板タブから液タブに乗り換える

Image: Amazon.co.jp
価格 2万9999円
サイズ 36.65cm×21.74cm×1.18cm
読取可能範囲
重量 980g
応答速度 25ms
筆圧レベル 8192
傾き検知 あり
ダイレクトボンディング加工 あり
色域カバー率 Adobe RGBカバー率92%
解像度 1920×1080
ファンクションキー 8個
タッチ機能 なし
角度調節・スタンド あり
スマホ対応 あり
対応OS Windows7以降、macOS 10.12以降

付属品:
Kamvas13、ペンPW517、ペンスタンドPH05、ペン先、ペン先グリップ、3in1ケーブル、スタンド、クリーニングクロス、マニュアル

HUIONが入門者におすすめする13.3インチの液タブです。Androidと接続できるため、外出先でも気軽に使用できます。また板タブとしても使用できるため、板タブからの乗り換えで液タブを使いこなせるか不安な人にもおすすめです。

▼コンパクトな12インチバージョンも発売中

『XP-Pen Artist 13.3 Pro』で効率よく製作を進める

Image: Amazon.co.jp
価格 3万4980円
サイズ 39cm×25cm×1.29cm
読取可能範囲 13.3インチ
重量 1.14kg
応答速度 14ms
筆圧レベル 8192
傾き検知 あり
ダイレクトボンディング加工 あり
色域カバー率 88% NTSC(Adobe RGB≧ 91%、sRGB≧123%
解像度 1920×1080
ファンクションキー 8個
タッチ機能 なし
角度調節・スタンド あり
スマホ対応 なし
対応OS Windows7以降、macOS 10.10以降

付属品:
Artist13.3Pro 本体、バッテリーレス・スタイラスペン、ポータブルスタンド、ペンホルダー、替え芯、3-in-1USBケーブル、USB延長コード、変換プラグ、クイックガイド、クリーニングクロス、二本指グローブ

XP-Penの上位モデルであるArtist proシリーズの13.3インチ液タブです。8つのエクスプレスキーに加えて、拡大や縮小を簡単に操作できるレッドリングホイールを搭載しています。放熱デザインのスタンドが付属しているので、長時間の作業にも便利です。

2.【初心者~中級者】描き込みたい人におすすめの液タブ

『Wacom Cintiq 16』で線を思う存分描き込む

Image: Amazon.co.jp
価格 6万6700円
サイズ 2.45cm×42.2cm×28.5cm
読取可能範囲 15.6インチ
重量 1.9kg
応答速度 25ms
筆圧レベル 8192
傾き検知 あり
ダイレクトボンディング加工 なし
色域カバー率 NTSC カバー率72%、sRGBカバー率96%
解像度 1920×1080
ファンクションキー なし
タッチ機能 なし
角度調節・スタンド あり
スマホ対応 なし
対応OS Windows7以降、macOS 10.12以降

付属品:
Wacom Cintiq 16本体、Wacom Pro Pen 2、着脱式ペンホルダー、3in1ケーブル、ACアダプター、電源ケーブル、クイックスタートガイド、保証書、レギュレーションシート

ワコムの中級者向けモデルで15.6インチの液タブです。初心者向けのエントリーモデルよりも高性能の付属ペンを採用しています。三分岐ケーブルを採用しているのでPCとの接続も簡単です。内蔵スタンドは角度調節が難しいので、より自由度の高いオプションスタンドを検討してみてください。

『XP-Pen Artist 15.6 Pro』を使いこなして作業効率アップ

Image: Amazon.co.jp
価格 4万4828円
サイズ 44.3cm×28cm×1.26cm
読取可能範囲 15.6インチ
重量 1.5kg
応答速度 14ms
筆圧レベル 8192
傾き検知 あり
ダイレクトボンディング加工 あり
色域カバー率 88%NTSC(120%sRGB)
解像度 1920×1080
ファンクションキー 8個
タッチ機能 なし
角度調節・スタンド なし
スマホ対応 なし
対応OS Windows7以降、macOS 10.10以降

付属品:
液晶ペンタブレット、PA2ペン、替え芯、ペンホルダー、AC 41スタンド、3-in-1 ケーブル、延長コード、クイックガイド、描きグローブ、クリーニングクロス

リングホイールと8つのエクスプレスキーを搭載した15.6インチの液タブです。よく使う作業をエクスプレスキーに割り当てると、効率よく製作を進められます。描きグローブやクリーニングクロスといった、便利な付属品が豊富な点も魅力的です。

『HUION Kamvas Pro16』で色鮮やかさを楽しむ

Image: Amazon.co.jp
価格 4万9999円
サイズ 47.5cm×29cm×8cm
読取可能範囲 15.6インチ
重量 3.25kg
応答速度 25ms
筆圧レベル 8192
傾き検知 あり
ダイレクトボンディング加工 あり
色域カバー率 AdobeRGBカバー率92%
解像度 1920×1080
ファンクションキー 6個
タッチ機能 なし
角度調節・スタンド あり
スマホ対応 なし
対応OS Windows7以降、macOS 10.12以降

付属品:ペン、スタンド

HUIONの上位モデルで15.6インチの液タブです。Adobe RGBカバー率が92%であるため、とても鮮やかに色を表現してくれます。液タブの厚さが11.5mmとスリムであるため、スタイリッシュで持ち運びやすいデザインもポイントです。

『HUION Kamvas 16』で板タブとしても活用する

Image: Amazon.co.jp
価格 4万9999円
サイズ 43.6cm×25.3cm×1.2cm
読取可能範囲 15.6インチ
重量 3.46kg
応答速度 266PPS
筆圧レベル 8192
傾き検知 あり
ダイレクトボンディング加工 あり
色域カバー率 AdobeRGBカバー率92%
解像度 1920×1080
ファンクションキー 10個
タッチ機能 なし
角度調節・スタンド あり
スマホ対応 あり
対応OS Windows7以降、macOS 10.12以降

付属品:
液晶ペンタブレット、ペンPW517、ペン先、ペングリップ、ペンスタンドPH05、スタンド、電源アダプター、延長ケーブル、電源ケーブル、USB-C to USB Cケーブル、3in1ケーブル、保障カード、マニュアル、クリーニングクロス

2021年にHUIONが発売した15.6インチの液タブです。ペン先が短く改良され、従来のものよりユレを軽減しています。また長時間の使用で目が疲れた際には、板タブとしても使用可能です。板タブから液タブに乗り換えたばかりの人にもおすすめです。

『Huion Kamvas Pro24 (4K)』の4Kディスプレイでリアルな色に着色する

Image: Amazon.co.jp
価格 16万6,999円
サイズ 58.9cm x 36.4cm x 2.2cm
読取可能範囲 23.8インチ
重量 6kg
応答速度 300PPS
筆圧レベル 8192
傾き検知 あり
ダイレクトボンディング加工 あり
色域カバー率 Adobe RGBカバー率98%
解像度 3840 x 2160
ファンクションキー なし
タッチ機能 なし
角度調節・スタンド あり
スマホ対応 あり
対応OS Windows7以降、macOS 10.12以降

付属品:
液晶ペンタブレット、ペンPW517、ペン先2種、ペンスホルダー、ペン先クリップ、電源アダプター、延長ケーブル、電源ケーブル、USB-C to USB Cケーブル、USB-C to USB-Aコード、マニュアル、片手ミニキーボード、液タブ用グローブ、クリーニングクロス

4Kの画質を圧倒的な大画面で楽しめる液タブです。ほかの液タブと比較すると少々高額ですが、大きさや性能から考えると決して高くはありません。フルラミネート加工により視差を最小限に抑え、ストレスなく絵を描くことができます。片手デバイスとして使用できるミニキーボードが付属していることもポイントです。

『GAOMON PD2200』で美少女を描き込む

Image: Amazon.co.jp
価格 4万3999円
サイズ 65.6cm×43.2cm×18cm
読取可能範囲 21.5インチ
重量 6.1kg
応答速度 25ms
筆圧レベル 8192
傾き検知 あり
ダイレクトボンディング加工 あり
色域カバー率 92%NTSC
解像度 1920×1080
ファンクションキー 8個
タッチ機能 なし
角度調節・スタンド あり
スマホ対応 なし
対応OS Windows7以降、macOS 10.12以降

付属品:
液晶ペンタブレットPD2200、電源不要ペンAP32、ペンホルダー、替え芯、PD2200専用の調整可能なスタンド、電源アダプター、電源ケーブル、USBケーブル、HDMIケーブル、クイックスタートガイド

GAOMONのコスパに優れた21.5インチの液タブです。21.5インチという大きさながら、価格は4万円台と低価格。本体だけで自由度の高い角度調節が可能で、視差が少ないといった性能も優れています。安くて大きいモデルが欲しい人におすすめです。

『XP-Pen Artist 22 セカンド』で自分のベストな角度を見つける

Image: Amazon.co.jp
価格 4万9980円
サイズ 53cm×33cm×2.5cm
読取可能範囲 21.5インチ
重量 5.05kg
応答速度 8ms
筆圧レベル 8192
傾き検知 あり
ダイレクトボンディング加工 なし
色域カバー率 NTSC86%(Adobe RGB≧90%、sRGB≧122%)
解像度 1920×1080
ファンクションキー なし
タッチ機能 なし
角度調節・スタンド あり
スマホ対応 なし
対応OS Windows7以降、macOS 10.10以降

付属品:
Artist22セカンド、PA6スタイラスペン、USB-Type C to USB-Type Cケーブル、USB-A to USB-Type Cケーブル、HDMIケーブル、電源アダプター、電源コード、ペンホルダー(替え芯8個付)、クイックガイド、クリーニングクロス、2本指グローブ、12カ月保証

2021年に発売したコスパの優れたXP-Penの液タブです。21.5インチと画面が大きいため、広い作業スペースで効率的に描けます。デスク上のスペースを確保できる場合は、サイズの大きな液タブを検討してみてはいかがでしょうか。

『Wacom Cintiq 22』なら繊細で緻密な絵を描ける

Image: Amazon.co.jp
価格 1万700円
サイズ 35.9cm×57cm×4cm
読取可能範囲 21.5インチ
重量 6.5kg
応答速度 22ms
筆圧レベル 8192
傾き検知 あり
ダイレクトボンディング加工 なし
色域カバー率 NTSCカバー率72%
解像度 1920×1080
ファンクションキー なし
タッチ機能 なし
角度調節・スタンド あり
スマホ対応 なし
対応OS Windows7以降、macOS 10.12以降

付属品:
Wacom Cintiq 22、HDMIケーブル、USB2.0ケーブル、ペンタブレット側USB-B–PC側USB-A、電源ケーブル、Wacom Pro Pen 2、着脱式ペンホルダー、クイックスタートガイド、レギュレーションシート、ACアダプター
シェア率No.1を誇るワコムの21.5インチ液タブです。別メーカーと比較すると高価格なため、細かい描写が必要なイラストを違和感なく描きたい人におすすめです。

3.【プロも使用する】おすすめの液タブ

サタケシュンスケさんの周辺では、ワコムの16インチから~24インチを使用するイラストレーターが多いとのこと。ピクシブ系のイラストを描く場合は、大きめサイズで拡大表示しながら繊細に描くのだそうです。

『Wacom Cintiq Pro16(DTH167K1D)』ならプロになった気分でイラストを描ける

Image: Amazon.co.jp
価格 18万4800円
サイズ 2.2cm×26.6cm×41cm
読取可能範囲 15.6インチ
重量 1.9kg
応答速度 30ms
筆圧レベル 8192
傾き検知 あり
ダイレクトボンディング加工 あり
色域カバー率 Adobe RGBカバー率98%
解像度 3840x2160
ファンクションキー リモコンタイプ
タッチ機能 あり
角度調節・スタンド あり
スマホ対応 なし
対応OS Windows7以降、macOS 10.11以降

付属品: Wacom Cintiq Pro16本体、Wacom Pro Pen 2、着脱式ペンホルダー、3 in 1ケーブル、ACアダプター、電源ケーブル、クイックスタートガイド、保証書、レギュレーションシート

Cintiqのペンは、描き味のよさが魅力です。さらにはディスプレイの表面加工により、紙に描いているかのような描き心地を再現します。Adobe RGBカバー率98%の鮮やかな色合いが、紙に印刷してもイメージ違いの発生を防いでくれるので安心です。

『Wacom Cintiq Pro24』で美少女イラストを描く

Image: Amazon.co.jp
価格 29万3781円
サイズ 4.7cm×67.7cm×39.4cm
読取可能範囲 23.6インチ
重量 7.2kg
応答速度 14ms
筆圧レベル 8192
傾き検知 あり
ダイレクトボンディング加工 あり
色域カバー率 Adobe RGBカバー率99%
解像度 3840x2160
ファンクションキー リモコンタイプ
タッチ機能 あり
角度調節・スタンド あり
スマホ対応 なし
対応OS Windows7以降、macOS 10.11以降

付属品:
Wacom Cintiq Pro24本体、Wacom Pro Pen 2、ペンスタンド、カラーリング、ペンホルダー、ACアダプター、電源ケーブル、ExpressKey™ Remote(充電用マイクロUSBケーブル、ワイヤレスレシーバ)、USB Type-Cケーブル、DisplayPortケーブル、HDMI2.0ケーブル、USBケーブル、DisplayPort-Mini DisplayPort変換アダプター、クイックスタートガイド、保証書、レギュレーションシート、クリーニングクロス

作業効率を上げるリモコン型エクスプレスキー同梱の液タブです。腕を使ったストロークの邪魔にならないシームレスでフラットなデザインに特徴があります。Adobe RGBカバー率99%、解像度も4K表示に対応しているなど、まさにプロ仕様の液タブです。

液タブはイラスト以外でも活用できる便利なツール

液タブはイラストを描くだけではなく、さまざまな活用方法があります。基本的にはマウスの操作を液タブで代用するイメージです。
サタケシュンスケさんの場合は、液タブをデュアルモニターとして活用しているそうです。

写真や動画編集に使って作業効率アップ

マウスよりも直感的に操作できるため、液タブで写真や動画編集すると作業効率が向上します。レタッチ鉛筆を使用して紙に描く感覚で編集できるため、マウスよりも手軽なのに正確で素早い作業が可能です。

CADで直感的な設計図製作が可能に

フリーハンド入力に対応しているCADを使用すれば、複雑な3Dモデルも素早く製作可能です。ファンクションキーの割り当てをうまく活用すれば、より効率化できます。

リモートワークで大活躍

Zoomのホワイドボードを画面共有しながら手書きで描き込めるため、リモートワークや講義で活躍します。オンラインミーティングに活用することで、対面で会議しているかのようにスムーズな意見交換ができるでしょう。

プロもおすすめの付属品を紹介

イラストレーターのサタケシュンスケさんに、おすすめの付属品について伺いました。必須ではありませんが、作業効率の向上や液タブの破損を防ぐために役立つアイテムです。

保護シート

液晶画面にペン先がふれて発生する傷が気になる場合は、保護シートを使用すると便利です。ツルツルしたフィルムや紙と同じように描けるペーパーライクフィルムなど、保護シートにはさまざまな種類があります。

ただし保護シートを貼ることで、モニターの色が変わってしまわないように注意しましょう。描いたイラストが認識とは異なる色で完成してしまう場合もあるためです。可能な限り試し書きしながら、彩度を損なわずに描きやすい保護シートを見つけましょう。

グローブ

グローブはイラストを長時間に渡って描く人におすすめのアイテムです。長時間に渡って絵を描いていると液タブが熱をもつため、手汗により描き心地が変わってしまいます。

グローブは消耗品であるため、高価なものを購入するのではなく自作するのもおすすめです。白手袋の親指と人差し指を切ると簡単に自作できます

自分の描き方に合った液タブで創作活動を楽しもう

液タブはイラスト描くだけでなく、さまざまな用途で活用できます。自分の思うままにペンを扱えるので、さまざまな作業を効率よく実行できるでしょう。マウスと比べて手への負担も少ないため、趣味の写真編集やリモートワークでも大活躍します。

液タブの描き心地や表現力は、ペンを使用して試し書きしてみないと確かめられません。もし店頭で確かめられない場合は、この記事で紹介した選び方を参考にしてみてください。自分の用途に合わせた納得できる液タブを見つけて、創作活動を楽しみましょう。

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