さつまいも、栗、かぼちゃ……。秋になると街中にほくほくとおいしそうなごちそうが溢れだします。
何を隠そう、私はこの3つの野菜と果物(栗は果物なのだそうです!)に目がなく、お菓子や飲み物の新作を見つけては片っ端から試すようにしているのですが、今年はひときわ素敵な出会いがありました。
ジャムコーナーで異彩を放つ栗のペースト
クレマン・フォジエ 「マロン・クリーム 78g」 380円
それがこちら、フランス、クレマン・フォジエ社のマロンクリームです。近所のベーカリーのジャムコーナーで見かけて気になってはいたのですが、秋を迎えるにあたりいよいよ機が熟したと感じ、ついに購入を決めました。
フレンチ・デザインがめいっぱい詰め込まれたチューブは、かすみ草と並べて何枚も写真に収めたくなります。
チューブを絞り出すと綺麗な栗色のペーストが出てきました。質感は少し固めの蜂蜜くらいでしょうか。チューブ端から垂れてしまうこともなく、安定感のある絞り心地です。
まずはなにも付けずに味見したところ、スプーンの先にほんの少し乗せただけの量で、栗の香りが口いっぱいに広がりました。
驚くのは、甘みだけでなく栗の持つ複雑な渋みも的確に表現されていること。栗っていいな、秋っていいな、とはからずも声に出してしまいます。
朝昼晩 それぞれの食べかた
パンにバターと
ベーカリーで購入したのですから、一番最初に思いつく活用先はやはりパンの上。
ハードなドイツパンの上に絞り出してみました。パンの少しの酸味と栗の甘みの相性は抜群ですが、そこへバターのコクを加えてもまた素晴らしいのです。
ドイツパンだけではなく、食パンやクロワッサンにもぴったりですよ。
アイスクリームの上にトッピング
ただでさえ贅沢な気持ちになれる少し高級なアイスクリームに、さらにひと捻りを加えるのはいかがでしょう。
アイスクリームが甘い分、栗の渋みと香りをしっかりと感じることができます。
味はシンプルなバニラがおすすめですが、ほかのフレーバーを選んで味の組み合わせで遊んでみるのも楽しいかもしれません。
ミルクに風味をプラス
少し寒い夜にはマロンミルクをどうぞ。
温めた牛乳もしくは豆乳などの植物性ミルクに、マロンクリームをお好みの量加えて溶かすと、優しい甘さが嬉しいデザートドリンクになりました。
ただし栗の味を感じるにはマグ一杯につき小さじ2杯ほど入れる必要がありますから、かさが一度に減ってしまうのが残念なところではあります。マロンミルクのおいしさと天秤にかけてみてくださいね。
歴史を紐解くと…
1885年以来ずっとマロンクリームを作り続けているというクレマン・フォジエ社。
もともとはマロン・グラッセのメーカーだったそうですが、残ってしまったグラッセの破片を再利用するために開発したマロンクリームがフランス国民の心をつかみ、創業から130年以上たった今では世界中で愛されているそうです。
保存料や着色料を使用しないことも昔からのこだわりとのこと。
秋の食卓を彩る
朝も夜もデザートタイムも、可愛らしいイガグリ坊やとこんにちは。
季節の食卓に彩りを添えてくれるマロンクリームは、300円ほどという気軽な値段も魅力です。ちょっとしたプレゼントとして、誰かに秋の味覚のおすそ分けをしてみるのもいいかもしれません。
インターネットのほか、カルディや紀ノ国屋など輸入食品を多く取り扱うお店で出会うことができますよ。
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