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フラワーショップ「duft(ドゥフト)」のオーナーであり、人気フローリストの若井ちえみさん。自分らしく気持ちよく生きるための心がけを聞いた前編に続き、後編では、仕事の話や日々の気分転換法、そして、お花を長く楽しむコツをうかがいます。

想像の域を超えた服の組み合わせに感化され

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前編で語ってくれた、若井さんが抱える命題は「duft」らしさとは何か。「まだまだ模索中」と話しますが、ひとつの答えを導いてくれたのが、とあるヴィンテージショップとの出合いでした。

「数年前、下北沢の古着屋『KALMA.(カルマ)』さんから、お花の配達を依頼されました。そこで見た洋服が、北海道から出てきた私には衝撃的で(笑)。想像の域を超えた組み合わせに、すごく刺激されました。その衝撃はお花のセレクトにも表れはじめて、『色の組み合わせがいいですね』と言ってもらえることが増えたんです。たぶん、洋服からの影響かな?と思っています」

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この日の若井さんのお洋服のコーディネートも、とても素敵。ワードローブには『KALMA.(カルマ)』で購入した服も多いそうで、「主人が働いているんです」と照れながら教えてくれました。

「やれることに限界はあると思うけど、アレンジやブーケ、お店のお花を見て、皆さんがそれぞれに“duftらしさ”を感じてもらえたら、うれしいですね」

“香り”がオン・オフのスイッチに

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「duft」に入店したとき、まず感じたのは「ひんやりした冷気」。「お花の鮮度を保つため、室温は平均18℃を保っています」と、若井さん。動いていても体が冷えてしまいそうですが、体調管理で気をつけていることは?

お客様から紹介してもらった鍼灸院にお世話になっています。体質的に合う・合わないがあるそうですが、私にはぴったり。2020年の終わりごろから続いていた寝付きの悪さが、今はだいぶ良くなりました

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2020年から改めてスタートした配送サービスが大好評。当時は、閉店後も遅くまで仕事に没頭していたといいます。「仕事とプライベートのちょうどいいバランスを、ずっと探っています」という若井さんに、リフレッシュ方法も伺いました。

duftはドイツ語で“香り”という意味です。もしかしたら、香りでスイッチを切り替えているのかも。お店では、自然の花の香りに癒されています。家では自然由来のフレグランスなどで気分転換をしています。最近、愛用しているのは『オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー』の空気を浄化するフレグランスマッチ。マッチを擦ると、ほのかないい香りが漂ってくるんです」

「お花で気分が明るくなった」という声を励みに

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昨年から何度となくSTAY HOMEが余儀なくされる中で、「花が部屋にあると気分が明るくなる」「お花のおかげで不安が減った」という声が届き、若井さんも励まされたと言います。

そこで、できるだけ花を長く楽しむためのコツを教えてもらいました。

「いちばん簡単な方法は、毎日水を変えて、毎日切り口を少しだけカットすることです。これからの季節はとくに、お花を飾る場所も大切。窓辺は避けて、エアコンの風が直接当たらない涼しい場所を選んでください」

「こんな感じで……」と丁寧に実演してくれる若井さん。ふだんの接客風景が垣間見られた一幕でした。

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「お客様には、切り花を飾り慣れているか、必ず伺います。それは、一日二日でダメになるお花を提案しないため。『すぐにしおれちゃった』と、その方が二度とお花を買わなくなってしまうのは、辛いので……。何回もお店に通ってもらえて、何回もお花を楽しんでもらえることが、わたしのいちばんのよろこびなんです」

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前編はこちら

あの人が、気持ちよく生きるためにしていること

若井ちえみ(わかい・ちえみ)
フローリスト。2016年5月、東京世田谷区、松陰神社前にフラワーショップ「duft(ドゥフト)」をオープン。店舗やイベントのディスプレイや撮影のスタイリングなどでも活躍する一方、店舗に訪れるお客様と一人ひとりと真摯に向き合い、丁寧なお花のある暮らしを提案している。ブーケ、アレンジメントの配送も好評(https://duft.jp/information/)。

撮影/小禄慎一郎

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