ガムを噛むことが口内環境を整えるらしい、と広く知られていますが、じつは古代ローマ時代から脈々と受け継がれてきたライフハック。
そして、かの時代から愛用されてきたミスティックなガムが、なんと2021年、ふつうに売ってます。
エーゲ海からやってきた!
そう、ビュリーです。
200年にもおよぶ古来からのレシピや技術を伝承する美容専門店、オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)。アルコールをいっさい使わない香水や、南フランスの温泉水を配合した歯磨き粉など、その製品のほとんどは自然由来原料のもの。
原料や製法へのこだわりはさることながら、その類いまれなるデザインセンスにも目を見張ります。
さて、そんなビュリーから最近新しく発売されたのが「キオス・マスティハ」。
原料は天然の樹脂。それも、エーゲ海に浮かぶギリシャのキオス島に生息する「ピスタチア レンティスカス バー チア」という樹木からしか採取できない「マスティハ」という樹脂を使っているんだって!
そういう希少性、大好物だ~!
マスティハの樹脂は、歯ブラシのように汚れを落とすことで息を爽やかにし、歯に白さを与えてくれる効果があるとか。かくして、古代ギリシャや古代ローマの時代から歯ブラシとして愛用されてきたわけです。
見た目は宝石さながら
見よ、この神々しい姿!
光り輝くクリーム色は、どこか宝石のようなオーラをまとっている? ってのは、さすがにその歴史背景に引っ張られすぎか〜。
質感は、氷砂糖に似ていてさらりとしています。
ジップパッケージに入っているから、保存も持ち運びもらくらく。容量は一箱につき50g。ふだん使いのカバンやポーチに無理なく収まりそう!
で、使い方はというと、1回につき2~3粒を口に入れ、20分ほどよく噛む。そして吐き出すだけ。一般的なガムを噛むのと同じです。
ただ、「2〜3粒」とあるけれど、粒の大きさは大きいもので親指の爪くらい、小さいものだと米粒くらいのものまであるため判断が難しいところ。
で、お味は…?
さっそく試してみました!
ん、ん、ん〜……うん、美味しくはない(笑)。
噛み慣れている市販のチューイングガムや、歯磨き粉なんかを想像して口にすると、けっこう面食らうお味です。言うなれば「辛さのない花椒のような風味」で、むしろ受け付けないひとの方が多いかもな〜……。
食感はというと、噛むとポリっと砕ける新食感。一瞬なにを口にしたのかわからなくなる、こちらも未体験ゾーン。しばらく噛んでいくうちに、ガムのような弾力が出てきます。噛みごたえはけっこう固めなので、だんだん顎も疲れてくる……。
と、お世辞にも快適とは言えないチューイング体験でした! 2021年のガム&歯磨き粉事情に、改めてありがたみを感じた次第であります。
ま、味や食感の好みはひとそれぞれってことで置いておくとして。
世界最古の貴重な歯磨き体験を、たったの数千円でお試しできるっていうのは、なかなかにお買い得なのではないだろうか?
キオス・マスティハ [BULY]
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