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「花粉症対策にはヨーグルト」とよくいわれますが、実際のところはどうなのでしょうか。管理栄養士・東京糖尿病療養指導士の酒井葉子さんが、花粉症とヨーグルトの関係についてわかりやすく教えてくれました。

免疫細胞の多くは「腸」にいる

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花粉症は「花粉に対するアレルギー反応」が原因で起こると酒井さん。花粉が鼻や目の粘膜に付着し、付着した花粉が「肥満細胞」と呼ばれるアレルギー症状の原因物質を持つ細胞と反応を起こすことで、かゆみや鼻のむずむず、くしゃみ、目のかゆみを引き起こします。

そこで重要となるのが、アレルギー症状を抑える免疫機能の働きです。

アレルギー反応は、免疫力が下がり、体力が落ちたときに起こりやすくなります。(中略)免疫力を高めるためには、腸内環境を整えることが欠かせません。免疫に関係する細胞は6~7割が腸内に存在しているため、よい腸内環境が免疫力アップにつながります。

(「Diet Plus」より引用)

酒井さんによると、「ヨーグルトが花粉に効く」という根拠ははっきりしていないものの、ヨーグルトが腸内環境を整えることはわかっています。

そのため、ヨーグルトを食べることで腸内環境が整えば、免疫細胞の働きが高まり、アレルギー症状をやわらげる効果が期待できると考えられます。

免疫機能を高めるヨーグルトの食べ方

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酒井さんによると、免疫機能を高めるヨーグルトの食べ方にはコツがあるとのこと。

ヨーグルトに含まれる乳酸菌やブィフィズス菌などの善玉菌は、「プロバイオティクス」といわれます。これらは単体で食べるよりも、「プレバイオティクス」といわれる善玉菌のエサと一緒に食べることで、より腸内での働きが高まるのです。

プレバイオティクスの代表は、オリゴ糖食物繊維など。オリゴ糖や食物繊維は、良い菌を増やし、悪い菌の増殖を抑える働きがあります。これらを一緒に摂ることで、乳酸菌やビフィズス菌が増え、腸を整えたりするほかに、ミネラルの吸収が促されます。

(「Diet Plus」より引用)

ヨーグルトを食べるときは、ぜひオリゴ糖で甘味を加えたり、バナナやリンゴ、キウイなどの食物繊維が豊富なフルーツと一緒に食べてみてください

免疫機能を高めるためには、しっかり睡眠をとり、バランスのよい食事をとることが基本。外出時にはマスク・メガネ・帽子などで花粉の付着を防ぎ、帰宅したら手洗いをしっかりして花粉を落とすことも大切です。

もうしばらく続く花粉の季節、セルフケアで少しでもラクに乗り切れるといいですね。

花粉症に内側から備えましょう

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酒井葉子(さかい・ようこ)さん
管理栄養士、東京糖尿病療養指導士。幼少期にアトピー性皮膚炎で悩み、体の内側から見直す必要性を感じて管理栄養士に。大学卒業後は、給食管理業務や医療機関での栄養指導に携わり、現在は保健指導やコラムの執筆に従事している。

Diet Plus

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