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屋外でも家でも使える食器を探していました。

アウトドア用となると、丈夫そうなモノばかり、もちろん屋外用なのでそれで良いのですが、家でも使いたくなるような美しい食器はないのでしょうか?

もののけ姫の中では、雑炊を勧められて、朱塗の椀を差し出したアシタカに、ジコ坊は「雅な椀だのう」と言います。

アシタカは雅な椀を持って旅をしていのですね。

そうだよなぁ、漆塗りの椀は軽くて丈夫、旅のお供にもぴったりということですね、私も探してみよう。

秀衡塗正法寺椀

長い時間をかけて行き着いたのは、岩手の正法寺に伝わる椀で、高台のない応量器型の三重椀です。

食器としては高価なものですが、一生モノです。

岩手県の正法寺で使われて来た、僧侶のためのお椀。

正法寺は、1348年に奥羽両国の曹洞宗の本山として開かれた寺で、約160坪にもなる日本一の茅葺き屋根の本堂があることでも有名です。

秀衡塗 正法寺椀 無地 紋様無し 黒 37,125円 (税込)

材はトチノキ、漆黒の塗り椀。

私の求めた黒無地の他に、伊達家の紋が入ったものもあります。

もっとも大きな椀が、直径14.3cm、これがゴハン用です。

中間のお椀は直径13,3cm、汁物用、小さいのが、直径12.3cmで香の物用です。

入れ子にするために、直径に合わせて高さも変えています。

3つ合わせて重量400g、とても持ち歩き易いサイズと重量です。

さっそく使ってみると

シンプルな漆黒の椀は、料理を選びませんね。

と言うよりも、あらゆる料理を引き立ててくれます。

大皿から取り分ける際にも使いやすいので、洋風料理にも合いますよ。

しかし、やはり凄みを感じさせてくれるのは、一汁一菜の膳です。

シンプル・イズ・ベストを形にしたような、ミニマリズムの極致とも言えるデザインと使い心地です。

アウトドアに持ち出してみよう

河原の石に座って、一汁一菜の食事。

大勢でワイワイと楽しむ大胆なアウトドア飯も良いのですが、時代に合っていない感じもあり、あまり魅力を感じなくなってきました。

歳のせいかもしれませんね、もともと1人でひっそりと楽しむ方が好みというのもあります。

屋外でも、こんな食事がちょうど良い。

ソバにも合います。

静謐が似合いますね、1人で静かな屋外ゴハンも良いものです。

思わず正座してしまいそうな膳になります、足が痛くてとてもできないけど。

手入れも簡単

家では普通に洗剤で洗ってOKですが、食洗機はNGです。

屋外では、綺麗な川で水洗いして、タオルで拭いて、3つ重ねてバンダナで包んであげればOKです。

用の美を感じる器

私の大好きな盆栽は、突き詰めると形のアートです。

なぜその形になったのかは樹を見れば想像できます、例えば、常に一方向から風が吹く環境では、片側にしか枝がない樹ができます。

環境と樹が折り合ってできた形です。

道具や器は「用の美」と言われるように、使いやすさを追求することで、形と美しさが極まって行くのだと思います。

自家製の茗荷漬けが、とても美しく見えます。

使いやすさだけでなく、使う人が、対象やその行為に対して、どのように向き合おうとしているかと言う精神性も、形に反映されることでしょう。

この椀からは食を大切にしていることはもちろんですが、食べることや生きることについての、深淵な精神世界が存在していることが伝わって来ます。

そんな美しさです。

足るを知ることは、我慢することではなく、別の豊かさを手に入れることなのかも。

使い始めて2ヶ月。

料理に合わせて大皿などは使いますが、家でも外でも、個人用のゴハン用セットはこれだけで十分と思い始めました。

秀衡塗 正法寺椀 無地 紋様無し 黒

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盆栽を人に教える仕事をしています、家でも庭にいることが多いです。 休日は釣りに登山、気ままにアウトドアを嗜んでいます。

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ROOMIEスタッフにとって、自らの定番スタイルを形作ってくれるアイテムや、自分たちの暮らしをこれから変えてくれそうなアイテムをご紹介していきます。

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