かっこいい壁面収納や理想の壁紙にしてみたいけど、部屋を傷つけるわけにはいかない。それが賃貸物件の宿命です。
ところが連載「みんなの部屋」出演者の中には、賃貸でも最大限のポテンシャルを引き出しながらDIYをする人たちがたくさんいます。
そこで今回は「みんなの部屋」の記事の中から、「賃貸でもできるDIY」をまとめてご紹介!
“コンクリート打ちっ放し”風の壁
東京都世田谷区に住むioさんの部屋は、「自分でつくるのが好き」だという彼女のDIY精神にあふれた空間。
部屋に入ってまず目につくのが、コンクリート調の壁面。
打ちっ放しのコンクリートかと思いきや、実はこれ、全てioさんがシートを貼ってつくったものなのだとか。
「壁は壁用のシートをネットで買ったり、日暮里で布を買ってホッチキスで貼ったりしているだけなんです。
今の壁は4枚目なのですが、普段ギャラリーなどを回る際に、いいなぁと思うものがあったらそれに似た色を探して貼っていますね。大体季節毎に変わっているかもしれません」(ioさん)
空調の管理が難しいというコンクリート打ちっ放しの壁も、こんな風に布を使ったDIYならデメリットも解消できますね。
Photographed by tsubottlee
ioさんの部屋はこちらから↓
ショップのような洋服収納
「もともと、何もない押入れ空間だったんですが、つっぱり棒を縦のラインにもつけてカスタマイズしました」
そう話すのは、埼玉県春日部市にある無印良品のリノベーション物件に暮らす山谷翼さん。
賃貸物件にありがちな奥行きのある押入れは、山谷さんの一工夫ですっきり整った印象のクローゼットに。
つっぱり棒を縦のラインにも付けることで、アパレルショップのように服の正面が部屋に向くようにしたそうです。
手前にかける服を変えるだけで、手軽に部屋の雰囲気を変えられるのも魅力!
Photographed by tsubottlee
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見せる収納のワークスペース
神奈川県川崎市に夫婦で暮らす佐藤さんは、イラストレーター・ぬいぐるみやさんとして働きながら、部屋づくりにも工夫して暮らしています。
夫婦の部屋の中で特に印象的なのが、「使って戻す」がスムーズな、使いやすさと見た目のかっこよさを両立させたデスクスペースの壁面収納。
実はこの収納、賃貸の部屋にたまについている、「釘打ちOKの板」(つけ長押)を活用したアイデア収納でした。
「つけ長押に釘を打って、有孔ボードの上辺を支えています。それだけだと心配なので、机で下辺も支えている感じです」(佐藤さん)
佐藤さんのように道具を多く使う職業ならなおさら、収納スペースが充実したこんなワークスペースは使い勝手がよさそうです。
Photographed by 松田遥平
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ディアウォールを活用したテレビ台
賃貸DIYの定番・ディアウォールは、壁に穴を開けずに壁面収納を設置できる便利なアイテム。
古いリノベ賃貸をすてきに変身させる慎之介さん・あがささん夫婦の部屋でも、有効的に活用されていました。
「上の方に物を置くことで目線が上に行って、天井が高く、部屋が広く見えるようになるんです。賃貸だと、壁に穴を開けられなかったりして、どうしても目線が下に行きがちですが、なるべく上の方に物を置くようにしています」(あがささん)
穴を開けられないとテーブルや棚の上にモノを置くしかなくて、低い位置からモノの置き場が決まってしまいがち。
だけどディアウォールを使った収納なら、天井ギリギリのところまで活用できて部屋もスッキリしますね。(掃除もしやすそう!)
Photographed by Shohei Noguchi
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無垢材のフローリング
群馬県前橋市に住む大澤さんは、コンクリート壁にアンティーク家具を組み合わせた部屋で暮らしいます。
随所にDIYが施された部屋の中でも印象的なのが、まるで最初からあったかのような手作りフローリング。
もともと無垢材フローリングの部屋を希望していたという大澤さんですが、家賃が高いので諦め、自ら杉の無地板を通販で安く買い、下地にベニヤを張ってDIY。
いわゆる賃貸のツルツルな床と違ってあたたかみがあり、素足で歩いても気持ちがよさそうです。
Photographed by tsubottlee
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