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寒いときに大活躍する、ヒーター。代表的な3種類であるファンヒーター、遠赤外線ヒーター、オイルヒーターは、それぞれ熱源が異なり、即暖性やニオイ、本体価格などが異なります。また、設置場所やサイズなどは、自宅に最適なヒーターを選ぶ上で重要なポイントです。

最近はニオイがしないタイプやタイマー付きのものなど、さまざまな機能が存在しているため、どのようなポイントに着目すればヒーター選びに失敗しないのか分からないという方も多いかもしません。

今回は、家電ライターとしてご活躍中の秋葉けんたさんにご協力いただき、ヒーターを購入する前にチェックしておきたいポイントや、2021年現在に発売されている最新機種の情報などを解説しています。ライフスタイルに合わせたヒーターを購入するためにも、ぜひ参考にしてみてください。

なお、以下の表示価格は変更の可能性もありますので、販売ページをご確認ください。

■監修者

秋葉けんたさんのイメージ

秋葉けんたさん
編集プロダクションマイカに所属。雑誌や専門誌のライターとして活躍。 家電やIT全般の執筆を得意とし、書籍、新聞、業界誌やWebコンテンツ、オウンドメディアなど多方面にコンテンツを提供。

■ 目次

ヒーターの種類
・ファンヒーター
・遠赤外線ヒーター(電気ストーブ)
・オイルヒーター

ヒーターの選び方
・暖房範囲と暖まるスピード
・サイズ 
・消費電力
・静音性
・安全性
・機能

おすすめヒーター10選
・コスパが高くておすすめの商品
・おすすめ商品|電気ファンヒーター、赤外線ファンヒーター
・機能性に優れた、おすすめ商品|オイルヒーター、カーボンヒーター他

まとめ

ヒーターの種類

そもそもヒーターとは、「Heat+er=暖めるもの」を意味する言葉であり、暖房器具全体を表しています。ストーブ(Stove)とは「燃料を燃やした熱」で暖をとる暖房器具を意味します。ストーブ本来の言葉の意味から考えると、ストーブもヒーターの一種といえるでしょう。

さらにヒーターは種類ごとに「ファンヒーター」「遠赤外線ヒーター」「オイルヒーター/パネルヒーター」の3つに分けることができます。種類ごとの特徴、メリット・デメリットについて、詳しく見ていきましょう。

ファンヒーター


ファンで温風を発生させるタイプです。熱源の種類によって、3種類に分けることができます。

電気(セラミック)ファンヒーター 石油ファンヒーター ガスファンヒーター
熱源 電気 灯油+少量の電気 ガス+少量の電気
メリット ・即暖性
・ニオイの少なさ
・小型、軽量
・本体が比較的安価
・コンセント(電源)があれば、どこでも使用可
・電気代が安く低コスト
・温風のパワーが強く、広範囲の暖めが可能
・立ち上がりが早い
・点火時のニオイがない
・燃料補給が不要
・電気代が安め
デメリット ・パワーが弱く、暖める範囲が狭い
・消費電力が多く電気代が高い
・引火の危険性がある
・定期的な換気、給油が必要
・点火、消化時のニオイ
・賃貸では使用禁止の物件もある
・ガス管の設置や管理が必要
・設置場所が限られ、本体移動が困難
・オール電化の家には不向き
・定期的な換気が必要

遠赤外線ヒーター(電気ストーブ)


電気ストーブの一種である遠赤外線ヒーター。電源をONにすると、赤く発熱するタイプです。発熱体別に2種類に分けることができます。

従来はハロゲンヒーターが主力でしたが、近年はカーボンヒーターが増加しています。ハロゲンヒーターに比べ、1/2の時間で暖まるタイプもあり、電気代の安さや暖かさに注目が集まっています。さらに、カーボンより本体価格が高いものの、より遠赤外線量の高い「グラファイト(黒鉛)ヒーター」も販売されています。

ハロゲンヒーター カーボンヒーター
発熱体 ハロゲンランプ カーボン(炭素繊維)
メリット ・本体価格が安い
・本体がコンパクトのため、キッチンや脱衣所など省スペースの場所にも置くことができる
・遠赤外線の力で体の芯から暖まる
・本体価格が安め
・本体がコンパクト
デメリット ・電気代が高い
・遠赤外線量が少ないため、暖かさを感じにくい
・温度調節段階が少なめ
・立ち上がりが遅い
・電気代が高い

オイルヒーター・パネルヒーター


安全性の高さや換気不要といったメリットのあるオイルヒーターとパネルヒーター。広い範囲を暖めたい場合は、オイルヒーター。狭い範囲を素早く暖めたい場合は、パネルヒーターと使い分けるのが良いでしょう。

オイルヒーター パネルヒーター
熱源 電気(オイルを熱する) 電気(内部にあるパネル状の電熱線から熱を発生)
メリット ・空気が汚れないため、換気不要
・ニオイがない
・電源を切った後も余熱で暖かい
・本体が熱くならないため、やけどなどの心配が不要
・素早く狭い範囲を暖める
・換気不要
・本体が薄型でコンパクト
・表面が熱くならないためやけどなどの心配が不要
デメリット ・電気代が高い
・本体価格が高い
・暖まるまでに時間がかかる
・電気代が高い
・部屋全体を暖めることは難しい

ヒーターの選び方

暖房範囲と暖まるスピードで選ぶ

部屋全体を暖めたい・メイン暖房として使いたい場合

石油ファンヒーター オイルヒーター ガスファンヒーター
暖める速さ

部屋を部分的に暖めたい場合

ハロゲンヒーター カーボンヒーター パネルヒーター 電気ファンヒーター
暖める速さ

ハロゲンヒーターに比べ、暖まるスピードが速いカーボンヒーター。本体価格に違いはあるものの、予算に余裕がある場合はカーボンがおすすめです。

サイズで選ぶ

ワンルームの1人暮らし(7~8畳)
比較的部屋が小さい場合は、エアコンやファンヒーターをメインの暖房器具にした上で、速暖性の高い小型の電気ストーブなどを併用するのが効果的です。設置スペースを減らしたい場合は、空気清浄機+空気清浄機+ヒーターといった複合機もおすすめです。

8畳ほどの個室・寝室(2LDKほど)
広さが木造9~10畳、コンクリート12畳を目安としている機種が最適です。最大出力が3.2~4.0kWの機種になります。部屋全体をエアコンやファンヒーターで暖めるのが効率的です。さらに、足元が寒いと感じたときに電気ストーブを使う場合や寝室の場合は、静かなパネルヒーターがおすすめです。

リビング
木造12~15畳、コンクリート17~20畳を目安としている機種が最適です。最大出力4.7~5.7kWの機種が目安になります。また、ヒーターによって部屋全体を暖めた上で、補助となる輻射式の暖房器具を使うと効率的に部屋を暖めることが可能です。その際に安全性を考えると、オイルヒーターやパネルヒーターなどが選択肢になるでしょう。

戸建ての場合
LDKが広い場合は、高性能エアコン+小型暖房機の併用、または大空間を一気に暖める石油ファンヒーターがメインの暖房器具がおすすめです。ヒートショック対策としてトイレや洗面所に人感センサー付きの小型ファンヒーターを置くと良いでしょう。

消費電力で選ぶ

ヒーター本体の購入は一度切りですが、使用し続ける限り発生するのがランニングコストです。ヒーターの種類別に、おおよその電気代についてまとめました。

ヒーターの種類 消費電力 電気代
電気ファンヒーター(6~8畳) 600W〜1,200W 約16.2~32.4円
石油ファンヒーター(〜木造9畳) 150W前後 (燃焼時)約1.40~2.65円
ガスファンヒーター 30W前後 約0.27~0.46円
ハロゲンヒーター 400W〜1,000W 約10.8〜26.8円
カーボンヒーター 400W〜1,200W 約9.45~32.4円
オイルヒーター(3〜8畳) 500W〜1,200W 強/約32.4円、中/約18.9円、弱/約13.5円

* 1kWhあたりの電気代を27円として計算

ただし、上記の表はあくまで電気代のみです。石油ファンヒーターの場合は灯油が必要であり、ガスファンヒーターの場合、ガス代が発生します。同時に、暖かくなるまでにかかる時間も想定し、計算することをおすすめします。

静音性で選ぶ

寝室や書斎、赤ちゃんがお昼寝するリビング全体を暖めたい場合は、もっとも静音性の高いオイルヒーターがおすすめです。静音性の高さに加え、換気不要、部屋の乾燥を抑える点もポイントとなります。暖かさを追加したい場合は、部分的に暖めてくれるパネルヒーターが便利です。

商品により、発生する音の大きさには違いがあるものの、ファンを使用するタイプは比較的音が大きくなりがちです。起きているときに気になるほどの動作音はないものの、寝室など静かな環境で使いたい場合は避けたほうが良いでしょう。

静音性
種類 ・オイルヒーター
・パネルヒーター
・ハロゲンヒーター
・カーボンヒーター
・ガスファンヒーター ・石油ファンヒーター
・電気ファンヒーター

安全性で選ぶ

赤ちゃんや小さな子供がいるご家庭の場合は、特に安全性に気を配りたいもの。ヒーター本体が熱くないタイプの場合も、転倒時の自動停止機能や赤ちゃんが触ったことによる誤作動を防いでくれるチャイルドロック機能は必須です。一見、安全性の高そうな遠赤外線ヒーターも、発熱体のランプ部分を触るとやけどの可能性があるため、控えたほうが良いでしょう。

赤ちゃんの成長段階 注意事項
生後すぐ〜3ヵ月 暖房器具の位置に注意。ベビーゲートがあると安心
生後4~5ヵ月(寝返り開始) 寝返りで暖房器具に近づきすぎる可能性も。バリケードと熱源の間の距離を確保する。睡眠中の乾燥防止にも気を配ると良い
生後6ヵ月以降(はいはい開始) 表面が熱くなるタイプや熱風が出るタイプの暖房器具を設置する場合は、ベビーゲートの設置が必須。全体を囲う4方面タイプ、背面以外を覆う3方面タイプ、吹き出し口のみを覆うコンパクトタイプの3種類がある

機能で選ぶ

掃除のしやすさ 外しやすいファンフィルター、抗菌ファンフィルターなど。掃除の手間や回数を軽減
タイマー機能 オフタイマー・オンタイマー付き。就寝時や起床時にも快適な温度をキープできる
ターボ運転 室温が低いときに最大火力をアップしてくれる。急いで部屋を暖めたいときにも便利
人感センサー トイレや洗面所など滞在時間が短い場所に置く際に便利。電源の消し忘れも防止
減光機能 暗い場所で明るさを軽減してくれる機能。寝室に置く場合は、特に重宝する機能

おすすめヒーター10選

コスパが高くておすすめの商品

●ダイソン Dyson Pre Hot + Cool

Image: Amazon.co.jp

通年で使えるヒーター+空気清浄機+扇風機の複合機です。省スペースでスタイリッシュなデザインは、インテリアとの調和性も抜群。加熱しすぎを防ぐ、自動温度制御機能も搭載されています。また、ハウスダストや花粉、ウイルスを検知・除去してくれるだけでなく、空気の状態をリアルタイムで表示してくれるため、より安心です。

タイプ セラミックファンヒーター
暖房範囲(畳)
サイズ 76.4 x 24.8 x 24.8 cm
重量 5.7kg
消費電力 8畳の部屋全体を暖める電気代目安:約29.6円

●デロンギ 空気清浄機付きファン HFX85W14C

Image: Amazon.co.jp

温風・涼風モード、優秀な空気清浄機能で通年使用が可能です。空間全体に温風を届けてくれるため、エアコンの補助としても効率的。転倒時自動電源遮断装置搭載と、安全性もプラスされています。

タイプ PTCセラミックヒーター
暖房範囲(畳)
サイズ 約幅270×奥行270×高さ850mm
重量 7.2kg
消費電力 涼風/35W、温風/1400W

おすすめ商品|電気ファンヒーター、赤外線ファンヒーター

●アラジン 遠赤グラファイトヒーター(1灯式)CAH-1G9B

Image: Amazon.co.jp

丸みを帯びたクラシカルなデザインが特徴的のファンヒーターです。スイッチを入れて0.2秒で立ち上がる遠赤グラファイトが搭載されたことで、より広範囲の暖めが可能になりました。首振りやオフタイマーなどの機能も充実。転倒オフスイッチやチャイルドロックなど、安全性にもしっかりと配慮されています。

タイプ 遠赤外線ヒーター
暖房範囲(畳)
サイズ 30×30×88.4
重量 約3.5kg
消費電力 900w

●パナソニック 加湿機能付きセラミックファンヒーターDS-FKX1205

Image: Amazon.co.jp

パナソニック独自の技術「ナノイー」を搭載。温風とうるおいを届けながら菌やアレル物質を抑制してくれます。人センサーで節電が可能なのもうれしいポイントのひとつです。また、寿命10シーズンの加湿フィルターがついているため、お手入れの負担も大幅に軽減させることができます。

タイプ セラミックファンヒーター
暖房範囲(畳)
サイズ 41.0×41.0×18.7cm
重量 4.8kg
消費電力 温風「強」:1250/1220W(50/60Hz)

●デロンギ カプスーラー セラミックファンヒーターHFX30C11-AG

Image: Amazon.co.jp

洗練されたデザインとコンパクトなサイズが人気のファンヒーターです。上部の持ち手で移動もラクラク。素早く暖めるハイパワーと安全性の高さが高く評価されています。転倒時自動電源遮断装置および温度過昇防止復帰型サーモスタット付きです。

タイプ セラミックファンヒーター
暖房範囲(畳)
サイズ 幅195mm×奥行150mm×高さ275mm
重量 1.4Kg
消費電力 1150W

●ダイキン セラムヒート ERFT11XS

Image: Amazon.co.jp

ロングセラーの遠赤外線暖房機の2020年9月発売、2021年モデルです。本体ヒーター部分は、回転可能で最適なポジションに調整できます。消し忘れ防止機能も付いているなど、安全性への配慮が安心です。

また、従来品に比べ、電源コードは1m長くなり3mになりました。そのため、コンセントから離れた場所にも置くことができます。さらに丈夫なキャブタイヤコードが採用されている点もうれしいポイントです。

タイプ 遠赤外線ヒーター
暖房範囲(畳)
サイズ 縦向き663×342×342mm突起部含む
横向き502×577×342mm突起部含む
重量 8kg
消費電力 0.25~1.1kW 1時間あたりの電気代目安6.75~29.7円(最小~最大)

●シロカ 速暖マイカヒーター SH-M121

Image: Amazon.co.jp

天然鉱石の「マイカ」を使った速暖・クリーン暖房が特徴のヒーターです。スイッチを入れた瞬間から、360度の熱放射で部屋中じんわり暖か。遠赤外線効果で、体を末端まで暖めてくれるのも、うれしいポイントです。

タイプ 遠赤外線ヒーター
暖房範囲(畳) 10畳
サイズ 幅28.8× 奥行48.5× 高さ63.8cm(脚含む)
重量 4.2kg
消費電力 強1200W/中800W/弱400W 1時間あたり20円

●コロナ コアヒート DH-1219R

Image: Amazon.co.jp

カラダが芯まで温まるBCコーティングシーズヒーターを採用しています。人体に吸収されやすい遠赤外線へのこだわりも特徴のひとつです。また、広い範囲や集中的な暖めなど、縦・横と自由自在に向きの変更ができます。静音設計もうれしいポイントです。

タイプ ブラックセラミックコーティングシーズヒーター
暖房範囲(畳)
サイズ 幅340×奥行300×高さ723mm
重量 5.6kg
消費電力 通常モード/1,150~330W、ゆらぎモード/820~200W 1時間あたりの電気代目安:31.1円

おすすめ商品|オイルヒーター、カーボンヒーター他

●デロンギ ベルカルドオイルヒーターRHJ75V0915-GR

Image: Amazon.co.jp

広いお部屋を暖めるオイルヒーターです。表面温度を60度に抑え、火傷のリスクを大幅に軽減します。ライフスタイルにあわせた24時間デジタルタイマーで賢く暖房をサポートしてくれます。チャイルドロック機能やメッシュ構造など、お子さんやペットによる事故を防ぐ機能も多数搭載されています。

タイプ オイルヒーター
暖房範囲(畳) 10~13畳
サイズ 幅300×奥行535×高さ680
重量 16.5kg
消費電力 1500w

●デロンギ マルチダイナミックヒーター MDHU09-BK

Image: Amazon.co.jp

電気を使った輻射式のヒーターです。転倒時電源回路自動遮断装置、異常温度過昇防止装置、温度センサー、「安全プラグ」の4つの安全構造で、小さなお子さんのいるご家庭も安心です。

従来ヒーターの2倍のスピードで部屋を暖める立ち上がりの速さは、寒い冬にうれしいポイントです。ゼロ・ノイズを実現した静音性の高さは、寝室にもぴったりです。

タイプ 輻射式
暖房範囲(畳) 6~8畳
サイズ 長さ370×幅275×高さ665mm
重量 約8.5kg
消費電力 900W

まとめ

他の暖房製品に比べ種類が豊富なヒーター。空気清浄機+ヒーターのように、年間を通して使える多機能なタイプから、ピンポイントの場所を暖めるタイプまで、さまざまな種類が存在します。

あらかじめ情報収集しておくことで、よりご自身が求める機能に近いタイプが見つかることでしょう。ぜひこの機会に、ご自宅の環境にぴったりのヒーターを見つけてみてはいかがでしょうか。

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