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わたしたちの心地よい暮らしに役立つもの、わたしたちが暮らすうえで積極的に選びたい社会や環境に優しい商品、みんなにとって気持ちがいいアイテムやサービスを、編集部がピックアップする連載「Editor’s Pick」。

今回ご紹介するのは、合成ダイヤモンドを採用するエシカルなジェエリーブランド「PRMAL(プライマル)」

美しき天然ダイヤモンドの陰にあるもの

2億6千万トン。これ何の重量かわかりますか?

答えは、天然ダイヤモンドを抽出するために、毎年、掘り出されている土の量です。この採掘作業により生態系は損傷を受け、健康に影響を与える化学物質が地下水に放出されることも。

また、採掘労働者の苛酷な労働環境や、採掘のための強制退去などの問題もあることから、天然ダイヤモンドは美しさを持つ反面、人や環境への負荷の高い宝石としても知られています。

プロの鑑定士も天然石と見まごうラボグロウダイヤモンド

そこで昨今、注目を集めているのがラボグロウダイヤモンド。ラボ(研究室)から人工的に生み出された、地球環境にやさしいダイヤモンドです。

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ラボグロウダイヤモンドをぜいたくに使用した「PRMAL」の新作イヤーカフ。内側から、「Round Asymmetry Ear Cuff S K10YG」41,800円、「Round Asymmetry Ear Cuff M K10YG」55,000円、「Round Asymmetry Ear Cuff L K10YG」66,000円(すべて税込)。2020年12月8日(火)まで伊勢丹 新宿店3F「インターナショナルクリエーターズ」にてポップアップストアを開催中で、新作も手にとって見ることができる。

その輝きは、プロの鑑定士であっても天然かラボグロウかは識別できず、専用の機械をもってして初めて天然ダイヤモンドとの違いを特定できるほどのピュアさ(専門鑑定機関から正式な鑑定書を発行してもらえます)。熱伝導率や結晶構造、モース硬度、密度、屈折率、光学分散など、天然ダイヤモンドと同じ性質を持っているのだそう。

地球環境に配慮したものづくりを目指すジュエリーブランド

2020年、このラボグロウダイヤモンドを主役にしたジュエリーブランドが誕生しました。それが「PRMAL」

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PRMALでは返品可能期間を購入後30日と長めに設定。試着をする感覚で購入できるようにすることで、オンラインでジェエリーを入手するハードルを下げている。

同ブランドが2020年11月にローンチしたクリスマスコレクションでは、ピンクのラボグロウダイヤモンドがフォーカスされています。

ピンクダイヤモンドを安定供給できる産地は、現在、世界で2か所だけ。年間天然生産量は無色のホワイトダイヤと比較して0.1%未満という希少さ(ゆえに最高品質ともなるとカラット単位で200万ドル以上!)のピンクダイヤモンドですが、ラボグロウダイヤモンドであれば同等の天然品と比較しても1/20以下の価格。もちろん美しさは天然石に匹敵します。

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クリスマス限定ピンクダイヤモンドシリーズは2020年12月25日(金)まで展開。伊勢丹でのポップアップストアにも並ぶ。写真はピンクのラボグロウダイヤモンドをセットしたピアス「0.1CT SOLITAIRE PINK DIAMOND STUDS」55,000円〜(税込)。

ビューティにおいてサステナブルなあり方を目指す場合、選択すべきは自然由来素材。ですが、持続可能性の高いダイヤモンドという点では、天然石よりテクノロジーの産物に軍配! すてきなデザインであることはもちろん、環境配慮もなされているファッションを選び取ることこそ、いま目指すべきおしゃれと言えます。

売り上げの一部は森林保全へドネーション

ちなみにPRMALでは、ダイヤモンドのみならず、ジュエリーに関連するその他の問題解決にも取り組んでいます。

たとえば、サプライチェーンについて。一般的な宝飾品は、身につける人の手元に届くまでに多くの中間マージンが発生。これにより、原価の5〜10倍となり、ジュエリー=高価=手が届かない、というイメージになりがち。

PRMALでは流通チャネルをオンラインに限定し、購入者と生産者である工場を結びつけ、無駄なコストを排除することで適正価格を保持しているのです。

こうした工夫で、アイテム全般、お財布にやさしい設定価格であるにもかかわらず、売り上げの1%を森林保全に寄付する取り組みも実施。採掘をしないことで天然資源を守るだけでなく、地球に還元もできてしまうなんて。ジュエリーが欲しい、と思ったときに、積極的に思い出したいブランドです。

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