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神奈川県は川崎駅からバスで10分。駅前の賑やかさとは一変した静かな住宅街の奥にあるのが、今回ご紹介する須山さんのお住まいです。

お名前(職業):須山さん(建築士)
場所:神奈川県川崎市
面積とLDK:24㎡/1K
家賃:¥55,000
築年数と住宅の形態:築37年/木造アパート 2年

DIY好きの祖父の影響もあり、小さな頃から木材を使って物づくりをしていたという須山さん。

現在の仕事の傍、「趣味みたいなものですね」と話されるDIYと、こだわりのお部屋についてお話を伺ってきました。

お気に入りの場所

憧れを叶えて作ったモルタル天板のキッチン

 

食器棚をDIYしたというキッチンは、元々のスペースを広げるため、モルタルで作業場を拡張したんだとか。

「モルタルのキッチンの使い心地を知りたくて、作ってみました。

勢いで作ってしまった分、使う際にがたがたしてたりなど問題も多いですが、作業スペースは広がったのでよかったです」

コスト的には3~4,000円程度で出来たのですが、流しの形に合わせて型枠をつくるのは結構大変でした。

ただ、もともと憧れがあっただけに、使う中で出来たシミなんかを見ると味があっていいなと思いますし、見た目にもこだわるとキッチンでの作業もなんだか楽しくなりますね。それが1番のメリットかもしれません」

気分で好きなところに座れるリビングゾーン

お部屋の至るところにあるデザインの異なる椅子は、須山さんが趣味で集められたこだわりの椅子達とのこと。

「路上で捨てられそうになっていたものを交渉して手に入れたり、アウトドア用の簡素なソファを布をかぶせて使ったり……。

部屋の中に置ける範囲で配置しています」

そんなお気に入りの椅子たちは、自由に置ける分、ひとりの時間や友人を呼んだときに大活躍するそうで……。

「仕事の時はダイニングに、ゆっくり本を読みたい時は1人用ソファ、寝っころがりたいときは2人用ソファなど、その時の気分で好きなところに座ったりできるのが案外居心地良くて。部屋に友達が来たときにも、座れる場所がたくさんあるので、とりあえず居場所には困らないみたいです(笑)。

最近はプロジェクターで投影しながら映画やテレビ番組を見ることが多いのですが、画面が大きくてどこに座っても見れるので、結構便利です。

部屋に友達が来たときにも、みんなで見やすいようにしています」

模様替えしてぴったりのサイズになったベッドスペース

「ベッドはもともと、窓際に900角の自作のベッドフレームを3つ並べていたのですが、自分の身長的には角のこのスペースで十分だと思い、2つに変更しました。丁度、180cm幅だったので170cm台の自分にとってはぴったりのサイズになって。

加えて、どうしてもスペースをとりがちなベッドがこのスペースに押し込められた分、部屋が広く感じられるようになりました

この部屋を選んだ理由

実験住宅にするためにリノベ可能な物件を選びたかったから

「実家からも近く、なおかつ家賃が安かったということはもちろんあるのですが、仕事柄、設計で書いているものを自分の家で作って、使うとなると実際どんな感じなのか答え合わせがしてみたくて。

設計図を実践するために、リノベ可能なこの部屋に決めました」

「ただ、住み始めにOSB合板を床に敷き詰めて以降、DIYで家具を作るのが中心で部屋の方はやりきれていないのですが……」

残念なこと、気になること

洗面所と浴室が一緒なところ

家賃も安く立地にも満足して決めたというお部屋ですが、独立洗面台がついていないのが残念なところなんだとか。

「朝に顔を洗う、歯を磨くときに足が濡れるのが嫌なんです。換気扇がついてないのも残念ですね」

お気に入りのアイテム

リサイクルショップで偶然見つけたラジオ

「朝のルーティンとして準備をしながらさっと音楽を掛けられたらいいなと思っていたときに、tivoli audioのラジオをリサイクルショップでたまたま見つけて、購入しました。

デザインもシンプルでよくて、その時は別のものを買おうと思っていたのですが、即決してしまいました。これで毎朝天気を確認してから出社してます」

デザインも実用性も兼ね備えた中華鍋

キッチンに掛けられた中華鍋は、そこにあるだけで絵になる素敵なデザイン。しかも実用的でもあるんだとか。

「D&DEPARTMENT で購入した山田工業所の中華鍋は、底が丸くて深みがあるので、調理中に具材がこぼれないのがいいんです。

パスタなどを作る時に具材と混ざりやすくなるので、重宝してます」

この家に住み始めてからDIYした家具たち

住み始めに作ったベッドからテーブル、食器棚と、部屋の中にあるほとんどの家具はご自分でDIYしているそう。

「お気に入りは本棚で、小説や雑誌などが随時増えていっています。そろそろ小説ゾーンはいっぱいになりそうなので、棚板を追加しようか検討中です。

作る時はスペースの実測だけ行って、後は収納するものにおおよその余裕を見て作りました。使う中で納得のいかないところもあるんですが、自分に合わせて作った分、使い勝手はいい気がします

暮らしのHow Toやティップス

トーンを合わせて、フェイクは使わない

全体的にスッキリしていて、リラックスした雰囲気の須山さん宅。どんなところにこだわって部屋づくりをされたのでしょうか?

「単に自分の好みっていうのはあると思うのですが、僕はあまり強い色を選ばずに、淡い、ナチュラルな色合いで統一させるようにしています」

「また、シートなどフェイク素材なものはなるべく使わず、素材の良さを活かすようなものを選ぶことが多いです。自分でつくったものはあえてキズやシミを付けたりして味が出るようにしています。失敗することも多々ありますが……」

とりあえず手を動かしてみる

細部にこだわりが現れ、唯一無二の存在感を放つ須山さんのお部屋。DIYをするときに大切にしていることはあるのでしょうか?

「きちんと計画を立てて上手くいったことがあまりないということもありますが……とりあえずこれやってみたいなって思ったことはやってみるようにしています。考えすぎると手が動かないし、やってみてからはじめて気づくことも多いので」

「DIYで作るものって、実際に作ったり、使う中でしか、問題点や改善点が分からないことが多くて。

先ほどのキッチンのモルタル天板も夜思いついて、翌朝には着手していましたし、やってみたいと思った時が1番熱量も高くて、作りどきなのかと」

完成したものの中には、部屋に置いてみると合わないと感じるものもあるのだとか。それらはしばらく押入れに入れておくのだといいますが……。

「時間があき、ふとしたタイミングで押入れを明けた時に、あれ?意外といいじゃん……とか、部屋に馴染むようになっていたりもするので、無駄なものはないのかなと思います」

部屋の中でいる場所によって照明を調整する

照明集めも趣味だと話す須山さん。天井だけでなく足元にも複数の照明が配置してあります。

「プロジェクターを使う時や本を読む時など、その時その時でベストな灯りになるように調整していますね」

これからの暮らし

もっと広く、自由度の高い住まいでリノベに挑戦してみたい

今の部屋はほぼ完成だと話す須山さん。好きな小物や家具を揃えつつ、目指すものはその先にあるようで……。

古い戸建てを買って、住みながらこつこつセルフリノベしていきたいなあと思ってます。

今の部屋は気に入ってますが、人が来たりするとやはり狭いですし欲しい椅子も置けないので……」

今のお住まいでも自らの発想力と行動力でほとんどのものを作られてきた須山さんが、次はもっと広い住まいの中で、どんな空間を作られるのか、今から楽しみです!

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福岡県出身。海を渡ったポートランドで活動を始め、京都・東京・福岡を中心に全国を巡るフォトグラファー。僕と出会ってくれた素敵な方々の時間と想いをボトルにキープしてまだ見ぬ誰かに想いをシェアしていきます。

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北欧、ストリート、DIY、アウトドア。リアルでさまざまな「暮らしのあり方」にフォーカスすることで、「自分にとって、一番いい暮らし」を探っていく…。連載「みんなの部屋」はスタイルを探求する旅です。

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