ダイエットを決意するP子

今度こそやせてみせる――「人生最後のダイエット」を決意したライターP子。この連載は、1年で12kg減の目標を掲げた彼女による、ダイエット実録である。

私、実はめっちゃ太ってるんじゃない?

恥を忍んで告白します

先日タクシーに乗ったとき、その日は細身のパンツ(正しくは自分のせいでパツパツのパンツ)を穿いていました。苦しいながらも無理やりウエストのボタンを閉め、なんとか穿いている状態。

そして勢いよく後部座席に乗り込んだ瞬間……! 何が起きたと思いますか? なんと、太ももの内側が「ベリッ」と破けたのです。「ウエストのボタンが飛んだ!」と先読みで想像をした方、すみません。そのはるか上を行く衝撃の出来事が起きました。

ドーナツを食べる女性

また別のある日。テレビで「家庭の医学系」番組を見ていたときのこと。スタジオにはタレントさんや芸人さんなどが並び、各人が事前に検査をした結果を見ながらショックを受けたり安心したりしていました。

まあまあおデブな芸人A氏の順番が来て、先生が「Aさんは本気でやばいです」とコメント。下手したら寿命はあと数年だと言われ、本人はボー然。それは血液検査の値が相当に危険なレベルにあるからだ、ということでした。

画面には血圧、血糖値、LDLコレステロール、中性脂肪の数字が。「ふーん、そっかー。私の数字はいくつだったっけなー」と自分の検査結果を引っ張り出して見てみると! なんとおデブ芸人Aの中性脂肪と、大して変わらなかったのです! 「え、私も死ぬじゃん」としばしボー然としました。

それでダイエットを一念発起! となれば普通なのですが、私はそれでもおいしいものを食べ続け、「階段無理」とエスカレーターに乗りまくり、ゴムのスカートとスニーカーで過ごし続けていたのです。そしていつしか、自分のデブさ加減を説明する際に「私クラスになるとね」と、謎の上から目線で語るように。

心の隅では「いいわけない」「やせたい」「助けてー!」と叫び続けていたのに、一方で「別に困ってないからいいんじゃない?」「ラクちん大好き」という悪魔の囁きが止まることはなく、今日に至ってしまったのでした。

デブな自分を見て見ぬふり

太っている自分は嫌だ。それは事実です。だけど、その気持ちを直視するのが耐えられなかったのかもしれません。いくつもの「太りすぎゆえの事件」が起こっているのに、ダイエットを始めない自分。実は、これが一番問題であり、異常事態でした。

ダイエットに励む女性

ダイエットが未経験なわけではありません。20代の頃は徹底したカロリー制限で6kgのダイエットに成功。数年前は糖質制限を半年続け、その時も4kgほどやせました。でも、ダイエット経験者ならわかると思いますが、元に戻るのはあっという間です。あんなに苦労してやせたのに、ちょっとの気の緩みですぐにリバウンド。さらに、元の体重以上に増えることも。

ジムにも入会しました(入会、というところがミソ)。運動が嫌いなのでろくに行きもせずに解約。というのを何度繰り返したことか。

やせるモチベーションも目的も失い、ストレスを言い訳に好きなように生活する毎日。「自分を愛そう」という言葉は正しいと思うけど、私の場合は都合よく使っていたように思います。

だけど。

本当にこのままでいいのだろうか。いいわけがない。見た目の問題もあるけど、このままでは本当に病気になってしまうかも。今はそれを大切な大切なモチベーションにしていこうと思っています。

ライターという職業柄、このような連載の機会をいただけたのもありがたい。編集部から「P子さん、まさかサボってませんよね」と逐一チェックされるのも「私クラスになると」本当に助かるのです。だって、タクシーでパンツが破れても「まあいいか」と思うくらいですから。

今度こそ、ダイエットに本気で向き合い、そもそもやせるとはどういうことなのか、頭でも体でも理解しながら、取り組んでいく所存です。闇雲にダイエットするのではなく、なぜ自分が太ったのか食生活の間違いはどこか、日常生活で変えるポイントは何か、もっとも効率のいい運動は何かなど、ID野球(野村監督、ご冥福をお祈りします)ならぬIDダイエット(!)を連載でお届けしていきます。

私と同じようにダイエットができず悩んでいるみなさんも、人生最後のダイエットになりますように(私も)。

一緒に人生最後のダイエットを!

イラスト/古荘風穂

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