浅田 よわ美

浅田 よわ美

みなさん、ドラマ『凪のお暇』は見ていましたか? 

(出典:Amazon商品ページより)

私はコミックでも読んでいて、この漫画のファンなのですが、漫画内に主要キャラクターばりに存在感たっぷりに登場する“あるモノ”があるんです。

それは“ぬか漬け”。

体や美容に良いと聞く“ぬか漬けづくり”には前々から興味があったのですが、なんとなく「難しそう」「手間がかかりそう」なイメージで敬遠していたんです。

が、「寒くて家から出たくな~い!」冬ごもりの季節が到来した今。お家でゆっくり過ごすからこそ、“ぬか漬けづくり”を始めるのはアリかも! 

ということで、今回プロに作り方を指南いただきました!

ぜ~んぶぬか漬けの簡単アレンジ!

意外に簡単でビックリな「ぬか漬けの始め方」「注意事項」「ぬか漬けを使った超時短レシピ」まで、たっぷり伺ってきましたよ! クリスマスや年末年始のパーティーでも活躍する超簡単メニューも御覧あれ~!

目次

▼先生はぬか漬けマイスターの大湯さん!

▼ぬか漬けを作る“ぬか床”の作り方

▼おいしいぬか漬けを作るための注意事項4つ

▼ぬか漬けを使った「超時短レシピ」

・叩いて混ぜるだけ!ビールに合うぞ棒棒鶏(バンバンジー)

・簡単だから忙しい朝にもピッタリ!栄養たっぷりミネストローネ

・クリスマスや年末年始に!手軽に作れるパーティーメニュー「カナッペ」

▼そのまま食べても大丈夫!“ぬか”は健康と美容をサポートするスーパーフード

▼ひとり暮らしにこそオススメ!“ぬか漬け”ライフを始めようよ

先生はぬか漬けマイスターの大湯さん!

大湯みほ 日本ぬか漬け協会認定ぬか漬けマイスター
著書『アップルパインみほの カラダいきいき におわないぬか漬けレシピ』・全国でワークショップ開催中。自身の趣味であったぬか漬けを、亡くなった祖母のぬか漬けを引き継ぐのをきっかけに、「ぬか漬け芸人・ぬか漬けタレント」として本格的に活動開始。たくさんの人たちに美味しいぬか漬けを食べてもらうべく、さまざまな角度から、ぬか漬けをPR中。

今回はじめての“ぬか漬けづくり”を指南いただくのは、ぬか漬けマイスターである大湯みほさん

レッスン当日にも、自宅で漬けたという“ぬか漬け”の数々をお皿にどどーんと並べてくださり「まずは、召し上がれ~!」。

アボガド、きゅうり、人参、大根、長ネギ、鶏ササミ、たまねぎ、ベーコン、豆腐、りんご、しいたけ、プチトマト、クリームチーズ のぬか漬けプレート

いただいてみると、大根・にんじん・きゅうりの定番ぬか漬けのほか、アボガド、鶏ササミ、ベーコン、豆腐、クリームチーズ、ネギなど、変わり種もたくさん!

「アボガドやクリームチーズなんかは、ぬか漬けにすることで、燻製のような風味が生まれておつまみにピッタリ!

朝漬けて出れば、夜帰ってきてから取り出してビールを注ぐだけで最高の晩酌タイムが楽しめますよ」

クリスマスや年末年始のホームパーティでも、ササっと盛り付けて出せば、箸休めの一品として喜ばれそう! モチベーションが上がってきた……!

早速、ぬか漬けの始め方を教えていただきます!

ぬか漬けを作る“ぬか床”の作り方

材料
・炒りぬか 400mg程度
・水(ミネラルウォーター)500ml
・塩 大さじ3
・昆布 3センチ角 1枚
・鷹の爪 二本
・ビール 大さじ1~2
・容器(2200ml以上のもの)
・切れ端などの捨て野菜

レッスン前に「用意するリスト」をいただいたぬか漬け初心者の私は「炒りぬか!? どこに売ってるんだ……」と一瞬ひるんだのですが、普通にスーパーに売ってました。

その他ぜ~んぶスーパーで揃え、容器は100均で購入。準備は楽チンで一安心。いざ実践です!

①容器にザーッと「炒りぬか」を投入

②そこにお水とビールも投入

「炒りぬかと水をかき混ぜていきます。ふわっふわで癒されるでしょう(笑)? ぬか床づくり気持ちいいんですよね」

「かき混ぜたら塩を2回にわけて投入し、全体にまんべんなく行き渡るように下から上へとかき混ぜる

混ざったらビールもいれて混ぜます。ポイントは“耳たぶくらい”の固さにすることです」

③形を整える

「耳たぶくらいの固さになったら、形を整えていきましょう。

手でやさし~く整えていくも良し、水分が気になるようなら表面をキッチンペーパーで押さえるも良し」

④おへその部分に“捨て野菜”をいれる

「全体が整ったら、ぬか床のおへその部分に捨て野菜をいれてやさしく埋めます。

野菜の表面が外に出ないように、しっかり埋めましょう」

⑤最後に「昆布」と「鷹の爪」を置く

「味わいをつけるのに昆布を、殺菌効果を高めるために鷹の爪を投入します。

昆布は2週間ほど経つたびに入れ替える必要があるので、埋めてしまうより見つけやすい場所に置くのがオススメです」

「できた~~~!」 好みで、ここに生姜や柚子、にんにくを追加する方もいるそう

「意外と簡単だったでしょう(笑)? でも、ぬか漬けづくりの本番はこれから!

持ち帰って毎日可愛がってあげることが、“おいしいぬか漬け”を作るコツなんです。

初めてぬか漬けづくりをする方が、失敗しないためのコツも説明していきます」

おいしいぬか漬けを作るための注意事項4つ

ぬか床完成後! 7~10日間は捨て野菜のみ

「おいしく野菜を漬けられるのは、ぬか床が完成してから7~10日後。作ったばかりのぬか床は、まだ乳酸発酵が始まっていないからです。

しっかりと乳酸発酵するまでは、本漬けする野菜のかわりに、捨て野菜を入れ替えるのがおすすめですよ」

毎日かき混ぜるを習慣に! シャベルのようにかき混ぜる

「厳密に言えば、時期によって2~3日に一度で良い等言われているのですが、初心者さんであれば最初に毎日かき混ぜる癖をつけましょう。

ぬか床は寂しがり屋なので、可愛がればおいしくなりますし、放置すると黒ずんできたり、匂いが変になったり分かりやすいんです。

1日2分ほどですから、慣れれば手間じゃないですよ。かき混ぜる際には、漬けている野菜を一旦外に出すのを忘れずに」

ぬかが寂しがり屋……? でも中に住む細菌たちが生きもので、こちらの対応で元気になったり落ち込んだりするイメージかな。

だとすれば、ぬかは買うより「飼う」や「育てる」モノという感覚が近いのかも。

ぬかは、底から持ち上げて

シャベルのように混ぜる

「かき混ぜる際のコツはぬか床の底を持ち上げて、ぬか床内の天地をひっくり返すように混ぜること。手をシャベルにするイメージです。

これは放置している間に、ぬか床内の空気に触れることを好む細菌が表面に、空気に触れることを好まない細菌が底に移動してしまうから。

おいしいぬか漬けを漬けるぬか床=乳酸菌が均一になっていることが第一条件。

なので、毎日上下をひっくり返すことで、ぬか床内の細菌が偏らないように調整するんです」

ぬか床はキレイ好き! こまめにキッチンペーパーで拭き取りを

「ぬか床のまわりについたぬかを放置しておくと雑菌が繁殖しやすくなりますので、濡れたふきんなどでキレイに拭き取るようにしてください。

表面に出てくる余分な水分などもクッキングペーパーなどで吸い取る癖をつけましょう」

特にぬか床が完成してからのはじめの数日はたくさん水分が出るので、かき混ぜるタイミングで拭き取りを! とのこと。

動物性たんぱく質は、個別に漬ける

7~10日経って、いざ「ぬか漬けを開始するぞ!」となった際、卵やお肉などの動物性たんぱく質は野菜と同じ容器内で漬けず、ジップロックなどにいれて個別で漬けてくださいとのこと。

そうすることで雑菌の繁殖を防げるそうです。

「その他、りんごやみかんなど、果実の水分がぬか床に入り込むことで味が変化してしまうようなものも、別袋などで漬けることをおすすめします」

常温保存でも冷蔵保存でもOK! 冷蔵保存派の人もたまには常温に戻すのがおいしく漬けるコツ

「ぬか床はとてもデリケートです。温度は17度〜25度が理想なのですが、平均的に保つのが難しいご家庭は冷蔵庫のチルドルームを利用すると良いですよ。

高温多湿な場所は避け、直射日光にあたるようなところには置かないようにしましょう」

大湯さんの場合、9月〜春先までは常温保存で、梅雨時期のジメジメした時期や、夏場の暑い時は冷蔵庫保存にしているそうです。

ぬか漬けを使った「超時短レシピ」

そしてお待ちかね! いざ、ぬか漬けライフを始めた時に楽しめる“超時短! なのにおいしいレシピ”を3つご紹介いただきました。

・叩いて混ぜるだけ!ビールに合うぞ棒棒鶏(バンバンジー)(所要時間:5分)

材料(2人前)
・鶏ささみ ぬか漬け 1本
・きゅうり ぬか漬け 1本
・ごま油 少々
・醤油  少々
・白ごま

①きゅうりとササミ肉のぬか漬けを棒や、包丁の背の部分で叩いてほぐしてから、ざく切りに。

②ボールにいれたら、醤油をごま油を少々。ささっと和えます。

これだけで完成! 豊かな風味がビールのうまさを引き立てる逸品です。

・簡単だから忙しい朝にもピッタリ!栄養たっぷりミネストローネ

材料(4人前)
・プチトマト ぬか漬け 4個
・にんじん ぬか漬け 1/2個
・たまねぎ ぬか漬け 幅3cm分くらい
・インゲン ぬか漬け 3~4本
・ベーコン ぬか漬け お好みで
・コンソメ 固形 1個
・トマトケチャップ 大さじ1
・オリーブオイル 少々

①沸騰したお湯に角切りサイズに刻んだぬか漬けをいれて煮込む。

②煮込んだらコンソメとトマトケチャップをいれ、仕上げにオリーブイルをかけて出来上がり。

これだけで、野菜のうまみが凝縮されたような独特の味わいがクセになるスープが完成! 食欲がない朝にもこれだけは飲んで行きたい。

・クリスマスや年末年始に!手軽に作れるパーティメニュー「カナッペ」

材料(1プレート分)
・好きなぬか漬け 少々(きゅうり、にんじん、プチトマト、アボガド、チーズ等)
・クラッカー 6枚
・オリーブオイル 小さじ1
・パセリ少々

①好きなぬか漬けをクラッカーにオン。

②仕上げにオリーブオイルとパセリをふりかけて出来上がり。

大根などで作る和風クラッカーが新鮮! 特にチーズのぬか漬けはぜひのせることをオススメします。お酒が進む最高のおつまみになりますよ。

ヘルシーで体に優しく、野菜もとれるおつまみは喜ばれること間違いな~し!

「ぬか床につけるだけで食材の下準備ができるので、超時短調理でも、びっくりするくらい豊かで深みある味わいの食事をいただくことができます。

ご家庭ではもちろん! 意外と簡単なので、ひとり暮らしの方にこそオススメですよ」

そのまま食べても大丈夫!“ぬか”は健康と美容をサポートするスーパーフード

食べる場合、ぬかは洗い落しても、そのまま食べてもOK! 

ぬかは体に必要なビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれたスーパーフードなのだとか。

つまみ食いさせていただきながらのレッスン! ぬかも風味豊かでおいしいよ~!

ひとり暮らしにこそオススメ!“ぬか漬け”ライフを始めようよ

そういえば、『凪のお暇』の凪ちゃんもひとり暮らしで、ぬか床づくりを楽しんでいたなぁ。

大湯さんも子どもの頃から毎日食卓に出ていたそうですが、“ぬか漬け”づくりにハマり出したのは大人になって上京し一人暮らしをはじめてからのこと。

「なんかホームシックだったのかもしれないですね。ふと、おばあちゃんが毎日出してくれたぬか漬けを食べたいなと思い、作るようになって。

それで食べ始めたら、体の調子や肌艶も良くなったと周囲に言われ始めたこともあり、自然とハマっていった感じです」

実際私も持ち帰ってから、一日一回かき混ぜていますが、ほんの数分ながらぬか床に向き合う時間や、独特の香りになんだか癒される毎日。

せっかくの冬ごもり。ぜひ楽しくておいしくて、健康にも良い! ぬか床との暮らしをスタートしてみませんか?

参考:「凪のお暇」 コナリミサトによる日本の漫画作品。『Eleganceイブ』にて、2016年8月号から連載中。あらすじ:いつも場の空気を読むのに必死で、「わかるー」が口癖の大島凪28歳。 ある日、元カレの一言がきっかけで ついに過呼吸をおこして倒れてしまい…?「仕事も恋も何もかも、私 お暇 いただきますーー」

Photographed by Kaoru Mochida

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浅田 よわ美

奈良出身のライター。海が好きで、海が青くなるから夏も好きです。どこに住むのか、どう働くのか、人それぞれの個性に合った「らしい暮らし」を探ることに興味があります。

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