野田 翔

ROOMIE読者にも大人気のスノーピーク。

これまでは「スノーピーク・アパレル」がメインのアパレルラインで、そのコンセプトは「HOME⇄TENT

まさしく、シティユースできるデザイン性をもちながら、アウトドアにもシームレスに使える機能的な服作りが人気を博してきました。

では、来年春からスタートする新ブランドは一体なにが違うのでしょうか? 内覧会に伺いました。

ユニセックスに着回せる

新ブランドの名前は「YAMAI」 ひょっとすると、この名前にスノーピーク・ラバーなら思い当たる何かがあるかもしれません。

そう、YAMAIはスノーピーク・アパレルを立ち上げたデザイナーであり、代表取締役副社長の山井梨沙さんによるブランドです。

その特徴としては、まずユニセックス対応であること。そのため、身幅はどのアイテムもだいたい60cmとゆったりめ。男女2人で買って、1枚を着る、なんてこともできそうです。

天然素材を、墨染め・泥染め。ムラも味

スノーピーク・アパレルの特徴はまさにアーバンアウトドア的な、デザインと機能の両立にあったと言えるかもしれません。

街着として選びたくなるデザイン性がありながら、防風や防水であったり、キャンプサイトで焚火をしながら使っても問題ない素材が採用されていたり。

対して、YAMAIとは情緒的な価値に重きが置かれたブランドのように感じられます。

素材は基本的に天然素材。タグには生地の生産地、縫い、染めを行なった地域まで記載されており、作られた過程に想いを馳せることができます。

さらには染色にも驚きが。「墨染め」「泥染め」のような聞きなれないものの、伝統的な染め方が採用されているからです。

機械による大量生産的な作り方ではなく、服は1着1着手作業によって作られているため、染め1つとっても「ムラ」があり、一品物としての価値を感じさせます。

もちろん、その分コストがかかるためか価格は高め。スノーピーク・アパレルが2~3万円程度のアイテムが多い印象に対し、YAMAIは3~6万円程度が多い印象です。

人間も自然の一部だと気づく服

筆者は先月、山井梨沙さんにインタビューをしましたが、YAMAIについては地方を取り上げていくスノーピークの体験事業「Snow Peak Experience」の文脈を引き継いでいることを強く感じさせられました。

Snow Peak Experienceは、「自然と人、人と人がつながる新たな体験」を打ち出し、様々な地域で生まれた「野良着」にも注目。山井梨沙さんも、

“野良着は日本最古のアウトドアウェアだと思っていて。外で働くために、その土地のもので、その土地の人が、その手で紡いだもの。それを着る、そういった豊かさをYAMAIでも取り上げていきたいのです”

(ROOMIE特集「スノーピーク山井梨沙が語る「人間性の回復はなぜ必要なのか?」より)

と言う通り、YAMAIとの関係も色濃くある様子。もちろん、全ての製品がその土地のもので、その土地の人が、その手で紡いだものではないようです。

しかし、天然素材の使用や、タグで生産地や生産工程を示すこと、そして伝統的な染め方を採用すること、

すべてはその地域、その地の自然に想いを馳せ、人間も自然の一部と感じられるようにする為だと思えるのです。

80歳になっても着れる服を

こだわり抜かれたアイテムはアースカラーが多く、落ち着いたトーン。

性別だけでなく、年齢も超え、「たとえ80歳になっても着続けたくなる」服を目指しているそう。

モノや情報があふれ、すべてを手に入れたような錯覚に陥りがちな現代に本当に必要な、自然と人のつながりから生まれる服を届けたい。(本日オープンの公式サイトより)

発売時期は来年春。発売店舗はまだ未定ですが、「人間性の回復」を実現しようとする山井梨沙さん個人の考え方と合わせ、チェックしておきたいブランドです。

YAMAI[公式サイト]

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ROOMIE編集長。趣味は植物漁り、インテリアショップ&古着屋巡り、アウトドア、銭湯、映画とマンガと児童文学、そしてゲーム。自販機のお釣りをとるのが世界一ヘタクソ

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