静岡は西部に位置し、サッカーやラグビーなどスポーツのまちとして知られる磐田市。
日本らしい瓦屋根の住宅街に、突如として現れるのが、今回のO.Tさんのお住まいです。
一際目立つ、白いログハウスのような外観。戸建のお住まいを検討される中で偶然見つけ、一目惚れした、木の色合いが素敵なお住まいに伺ってみました。
お気に入りの場所
複数の天窓で自然光をふんだんに取り入れたリビング
「家族で過ごす時間が多いリビングだからこそ、居心地の良い空間にしたくて。
置こうと思っていたソファーなど、家具の位置は僕の方で図面を書いて決めていました」
とO.Tさん。ただ、最初は天窓という発想はなかったそう。
「だけど、結果として曇りの日でも部屋が明るく使えるので、とても満足しています」
天窓のうち、真ん中の窓は1階にも光が注がれるような設計。
リビングに関わらず、明るさにおける重要なポイントになっています。
1番始めに構想していた、ウッドデッキのバルコニー
「敷地の関係で、設計前からバルコニーを考えていました。
広さとしては10畳ほどで、庭の代わりのような場所です。
春〜夏は食事をしたり、趣味の靴磨きをしたり、子ども達がプールをやったりと大活躍している空間ですね」
愛着ある靴を大切に維持・管理するためのシューズクローク
「僕が靴(特にREDWINGのブーツ)が好きで、たくさん所有しています。
そこで大容量のシューズクロークを用意して、お気に入りのスペースです」
「家族ひとりひとりスペースは分けているんですが、圧倒的に僕が広めですね(笑)」
この部屋に決めた理由
偶然見つけた見学会で一目惚れ
「新築を考えていた際に、たまたま浜松で行われていた見学会を見つけて。
どんなものか試しに行った際に住まいのデザインに惹かれました」
「元々は西海岸のような雰囲気の住まいを検討していたのですが、モデルハウスとなっていたログハウスの木の感じがとても良くて。
最終的には床も含めて木を中心の住まいにしてもらいました」
こちらは北欧やドイツでは一般的な「DK窓」と呼ばれる木製サッシ。機能性とデザインが魅力的です。
窓はエストニアから輸入したものが使われているそう。
リビングを広く、心地よい空間にしたかった
敷地は決まっていた中で、住まいの中でもリビングを大切にしたいという気持ちがあったO.Tさん。
「日当たりの良い2階にキッチンやリビングを置く提案を頂いて決めましたね」
残念なこと、気になること
コンセントの位置
「ソファサイドに間接照明用の床下コンセントが合ったら良かったなと思いますね。
最初に照明のことをそこまで考えていなかったので仕方がないのですが……。
コンセントがあれば充電も出来ますし。壁から持ってくると配線が気になるので」
植物が壁と同化してしまう
リビングダイニングの壁を板張りの壁にした事はすごく良かった反面、植物を飾った時に同化してしまうんだとか。
「ウンベラータなどの緑系はまだ良いのですが……」
確かに、葉が大きい植物以外、置きづらくなってしまいそうです。
お気に入りのアイテム
ビンテージの掛け時計
イギリスのメタメック社製だというビンテージの掛け時計は、元々雑誌で見かけたもの。
「詳しい情報がなく探しようがなかった中で、たまたま浜松のアンティークショップにあることを見つけて購入しました。
デザインが好きなのはもちろん、色合いも良くて、最近購入したものですがイチオシですね」
住み始めから大切にしている2つのソファー
この家で目立つのは何と言っても2つのソファ!
設計時から新しく買うことを決めていたソファだからこそ、納得のいくものを選ばれたとのこと。
テレビの位置から見て正面となるのはクラッシュゲートのレザーソファ。
サイドには青の色合いが気になって三鷹の実店舗まで確かめにいったスウィッチのファブリックソファが。
「特にレザーソファは長く綺麗な状態で使いたくて。
子どもたちにもソファの上での食事や傷が付くようなことはしないように伝えていますね。
多少のシミなんかは味となって良いんですが、極力大切に使いたいなと思っています」
住む中でハマっていった花器類
「植物は最初、リビングのウンベラータだけだったのですが、僕がドライフラワーにハマってしまって。
花を購入するとそれにあった花器が欲しくなって、花器を探していると今度は逆に花器が増えて、それに合うドライフラワーを探して……と負のループみたいになってしましましたね(笑)」
「ドライフラワーはまとまりを意識して、花器に対して1種類だけに絞って飾っています」
ちなみに、花器で特に気に入っているのは、アクメファニチャーで購入した、やちむんの花器と、クロロスで購入したチーク材の花器だとか。
暮らしのHow ToやTIPS
家族と共に、歴史を刻める家具選び
家具選びのポイントは、新品だけどクラシカルなデザイン、革や木などのエイジングが楽しめる素材の家具にする事だそう。
ビンテージ感が強くなりすぎないようにしつつ、数十年後はリアルなビンテージ感が得られるようになるんだとか。
住まい全体の色合いを考えたコーディネート術
「リビングはログハウス風の板壁にしましたが、山小屋のようにならないよう天井は白の漆喰、室内ドアも白にしました。
板壁で全体が茶色になりすぎるので、サブのソファーやラグ、小物などにグレー系のブルーを挿し色として少し入れています」
これからの暮らし
子どもたちと考える家、可能性を広げる暮らし
「元々の家具の配置計画として今の状態にプラスしてシングルのソファーをひとつ置く計画をしていました。
今はまだ、子どもも小さく遊んだり走り回ったりするので、もう少し大きくなったら置きたいと思っています。
子ども達が使っているダイニングチェアーが、とりあえずで買ったものなので、大きくなったら自分達で選ばせて入れ替えたいですね」
「あとは、収納のデッドスペースをDIYで解消しながら、見えない収納部分の見直しもしていきたいです」
いつか叶えたい、子どもの頃からの憧れ
「立地を選べるのであればリビングからの夜景や四季の変化が見られる場所に憧れますね……。
それと、旅館の客室の窓際にあるスペース(椅子二脚とテーブルがあり一段下がったところ)が子どもの頃から好きで、今回がスペースが確保できずあきらめました。
もし次があるのなら、是非ほしいスペースですね!」
壁を板張りにした家はたしかに山小屋感が出がちです。
そんな中、採光や家具選びを通じて、モダンさを保ちつつ、温かみに溢れた住まいを作り出したO.Tさんには流石の一言。
時間が経つことでさらに味わいを増していくであろう家の様子が、これから既に楽しみなのでした。
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