4月、都内最高峰の雲取山にチャレンジしてきました。
以前から、余裕の日帰りが可能な低山にはちょくちょく登っていたのですが、その時に履いていた安めのハイキングシューズでは危険かもしれないとのアドバイスが。
いよいよ登山沼に足を踏み入れる時と腹を括り、モンベル渋谷店で「タイオガブーツ」を購入することに。
守備力高め
コイツで奥多摩の大地を歩いてみると、これがなかなかに重い。
普段軽くてクッション性の高いハイテクスニーカーばかり履いているので、片足約700gはズッシリきました。
これで本当に貧弱なこの足が保つのか……? と心配してしまったのは、足元が安定した平地に限った話。
不安定な足場や岩場が多くなってくると、グリップ力に優れた分厚いソールや足首をガッツリ守るミドルカットは頼もしさでしかないんです。
また、山を登るための靴なのだ、と一度認識すると泥汚れもまったく気になりません。
普段なら重視しない機能が、山という限定的なフィールドにおいては何よりも大切になる。
このシューズを履いていることで、自分の中の靴への価値観が少しずつ変わっていくような気さえしています。
いくぜ相棒
このブーツのおかげでケガもなく雲取山を下山してきてからというもの、もっと履きこなしたいがために週末は山へ行くことが増えました。
雲取山では相棒になっている感がまだ足りず、すこし足首が擦れたりもしてしまったのですが、2度3度と足を入れるごとにどんどんフィットしていき、今では道中で履き直すこともなくなりました。
皮の製品など経年変化を楽しむアイテムからは距離を取っていた人間なのですが、使うごとに馴染んで徐々に自分のモノになっていく感覚って、きっとこういうことなんだろうなと実感しています。
それに気づかせてくれたのが“靴”であることが、何だか自分らしくて面白い。
次はどこに行こうかな
スニーカーは、行きたい場所へ素早く足を運んでくれるモノですが、トレッキングシューズは、じっくり安全に履く人を保護してくれるモノ。
この「タイオガブーツ」が守ってくれたおかげで、笑いながら見ることのできた景色を思い出す度にますます愛着が湧いてきます。

5月でもまだ散らずに残ってくれていた山桜の美しさといったら……
今はまさにアウトドアのベストシーズン。
コイツをより履きこんで、安全に、快適に、守備力重視で、色んな山を楽しんでいきたいと思います。
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