浅田 よわ美

浅田 よわ美

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東日本橋に店を構えるINOUTは、アウトドアに持ち出せる家具や、シェラカップやレザーアイテムのような小物が人気のブランド。

ファンの約8割がキャンパーであるというINOUTの家具は、ウッド、レザー、アイアン、帆布などの自然素材のみを使って作られており、飾り過ぎない“そぎ落としたデザイン”が特徴です。

今回も、INOUTのクリエイティブディレクターの沼田さんにお話を伺います。

育てがいのある「シンプル極まりないテーブル」

Dining Table All Wood(ダイニングテーブル オールウッド) 275,400円(税込)

INOUTのテーブルには、レッグがスチールのモノとウッドのモノの2種類があって、今回ご紹介するのは、ウッドタイプのテーブルです。

全く異なるデザインの2種類展開だからこそ、同じINOUTファンでも、自分の好みで選択しやすいようになっています

INOUTの家用家具は、基本的に外に持ち出すことのできない、重厚感のあるデザインを採用していると以前ご説明しました。

ただ、今回のウッドレッグのテーブルは質量に重厚感がある分、色は明るめのトーンにして軽やかな見た目にしたんです

補強のスチールパーツがINOUTらしさを感じさせるワンポイントになっているものの、全体で見れば至極シンプルな外見。

このテーブルの魅力は、購入後に「育てる楽しさ」にあるそうです。

天然素材ならではの変化を愛そう

天然のナラ材で出来ているため、風合いがいい反面、経年変化で木が痩せてきたり、ちょっとした隙間が空いてきたりする場合もあります

そういうのを許容できて、むしろ楽しめたり愛着が持てたりする人じゃないと、このテーブルを使い込むのは難しいかもしれません

乾燥を感じたら、オイルを自ら塗り直すなどのメンテナンスが必要。

逆に考えれば、色を深めたい場合には自分でオイルを塗って、色味を強めていくなどの調整ができるということ。

購入後にどのように育てていくかは、その人次第ということなんですね。

子供の落書きだって、20年後には笑える

家で使うテーブルということは、自然な経年変化以外にも子どもが落書きをしたり、コーヒーをこぼしたりと、思わぬトラブルが加わる可能性がありますよね……?

安くはないこのテーブルがそんな目にあったら、私なら思い切り落ち込んでしまいそうです。

しかし、「その瞬間は『嘘でしょ…!?』と愕然とするような傷や汚れも、20年後にはいい思い出や味に変わって楽しいんですよ」と沼田さんは言います。

僕も30年前くらい前に、代官山で一目惚れしたテーブルを購入したんです。そこから嫁と結婚して、子どもが生まれたら、あっという間にテーブルは落書きだらけ。それだけじゃなく、パン祭のシールも貼ってあったり……。

でも、気づけばその子供が今年から社会人になってて、そのテーブルを見る度に「大きくなったんだな、当時よく許したよな…」とかしみじみしちゃって、なんだか自然と笑えてくるんですよ

なるほど。 家具を大切に使うのは素晴らしいことですが、使う中で刻まれる傷というストーリーを柔軟に取り込み、使い続けていくことで生まれる愛着もあるんですね。

沼田さんの話を聞いていると、永い人生を共にするのに相応しいこだわりのテーブルを私も見つけたくなってきました。

キャンプの朝の2日酔いを醒ますオリジナルブレンド

取材終わり、沼田さんがコーヒーをふるまってくださいました

INOUTでは、インテリアだけでなく、キャンプや家で過ごす時間が快適になるアイテムも積極的に扱っており、コーヒーもそのひとつ

実は、5年ほど前から焙煎したコーヒー豆を店内で販売しているんです。

暑い日でしたのでアイスでいただきました

「キャンプの朝と言えば二日酔い。そんなお酒が残るタイミングで飲みたくなる「キャンプの朝に合う味」にしてくださいと、お願いして作ってもらったブレンド豆なんです」と沼田さん。

2018年11月からは、店頭でハンドドリップでの提供もスタート。

カフェのようにゆるやかな空気が流れるINOUTでコーヒーを味わいながら、ゆっくりしていく常連さんも多いと言います。

アイテムが気になっているという方も、まずはコーヒー1杯を楽しみに行く気軽さで、店舗へ足を運んでみてはいかがでしょうか?

INOUT

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浅田 よわ美

奈良出身のライター。海が好きで、海が青くなるから夏も好きです。どこに住むのか、どう働くのか、人それぞれの個性に合った「らしい暮らし」を探ることに興味があります。

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