日本が世界に誇るスーパーフード、「納豆」。女性が気になるさまざまな症状に納豆パワーはどのように働き、どう食べると効果的なのか? 10回連載にて、「ナットウキナーゼ」を発見した納豆博士・須見洋行先生に伺いました。Vol.10は、納豆を効果的に食べる方法について。

納豆パック

Q1:朝、昼、夜。いつ食べればいいですか?

納豆とごはん、お味噌汁の定食

A:血栓(血のかたまり)予防なら、夜がおすすめ。

血栓予防という意味では、夜食べることが効果的ですが、そうでない場合は朝昼夜、いつ食べても構いません。大事なのは朝でも昼でも1日1回は納豆を食べること。夜食べられない人は朝か昼に食べればいいのです。

Q2:大粒、小粒、ひきわり。どれがいい?

大粒な納豆

A:好みで選べばOK。

理論的には表面積が広いほうが納豆菌はたくさん付着します。だから、ひきわりがいいと言われることもありますが、実際にデータを計測してみると、メーカーや種類によって差があるので、一概にどれがいいとは言い切れません。飽きずに食べるために、いろいろな種類を試してみるのもいいですし、好みで選べばいいと思います。

Q3:賞味期限を過ぎても大丈夫?

A:おいしく食べるには賞味期限まで。

賞味期限を過ぎたもののほうが熟成が進むので、納豆菌の量は増えます。期限を過ぎても、もちろん食べられますが、どうしても味は落ちてしまいます。おいしく食べるという観点からは、賞味期限ギリギリくらいがいいでしょう。

Q4:冷凍、加熱はしても大丈夫?

納豆をごはんの上にのせる

A:冷凍はOK、加熱はダメ。

日本では冷蔵が一般的ですが、アメリカやヨーロッパのスーパーでは冷凍した状態で売られているくらいですから、冷凍はまったく問題ありません。

「ナットウキナーゼ」は寒さには強いけれども、熱には弱いので、70℃以上の熱々ご飯の上にかけたり、鍋のなかでグツグツ煮たりすると、効果が下がってしまいます。

でも、タンパク質や食物繊維など、もともと大豆に含まれている成分は加熱したからといって、すべてなくなるわけではありません。

Q5:たくさん混ぜたほうがいい?

納豆は何回かき混ぜる?

A:混ぜても混ぜなくても成分は変わりません。

たくさん混ぜて粘りが出ても、空気が入っただけですから、納豆に含まれる成分に変わりはありません。30回は混ぜたほうがいいとか、100回混ぜるとか、諸説ありますが、何回混ぜるかはお好みでどうぞ。

Q6:納豆を食べてはいけない人はいますか?

A:「ワルファリン」を投与されている人はNG。

納豆を食べてはいけないのは「ワルファリン」という薬を投与されている人だけです。心臓弁膜症で人工弁をつけたり、冠動脈のバイパス手術を受けたりした人が投与されるこの薬の効果を、納豆のなかの「ビタミンK」が抑えてしまうのです。ワルファリンを投与されるときに必ず医師から説明がありますから、うっかり食べちゃったということにはならないように注意してください。

健康や美容に効果がある上に、お財布にもやさしい納豆は本当にありがたい存在です。できれば毎食1パックを目指したいところですが、外出が多いと難しいですよね。まずは、1日1パックの納豆生活から始めてみませんか?

先生

須見洋行(すみ・ひろゆき)先生
1945年、奈良県生まれ。1974年徳島大学医学部大学院修了、九州大学理学部化学(生化学)、シカゴ・マイケルリース研究所文部省在外研究員を経て、1982年宮崎医科大学生理学助教授、1997年より倉敷芸術科学大学機能物質科学科(現、生命科学科)教授。2017年から同大学名誉教授。血栓溶解にはたらく「ナットウキナーゼ」の発見者で、納豆の血液凝固線溶研究の第一人者。

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