バレンタインの時期は、まさにチョコレートの祭典。さまざまなチョコレートを日本で買うことができます。種類が多すぎて選べないという人のために、こだわりのショコラティエが作り出すおすすめ3ブランドをご紹介します。
「世界でいちばん、やさしいショコラ」がコンセプトの「ジャン=ミッシェル・モルトロー」

オーガニック農家で育ち、自家製のオーガニックショコラをレストランでサーブしていたところ評判になり、ショコラティエとして専念することになったジャン=ミッシェル・モルトローさん。
実は、本国であるフランスでは自分の名前を冠したブランドを展開していないため、この時期の日本でのみ購入することができるブランド。
日本に登場して8年目。世界流通1%といわれるオーガニックカカオのみを使用し、フランスのオーガニック認証「ABマーク」も取得している体にやさしいショコラです。

ビーン・トゥ・バーやビーン・トゥ・ボンボンにもいち早く取り組み、今年は新たに、農園から関わるショコラづくり「ファーム・トゥ・ショコラ」が登場です。今シーズンのテーマは、「ヴィブラシヨン(鼓動)」なのだそう。

そんなファーム・トゥ・ショコラの新作は、各アソートで楽しむことができます。しかも、このアソート、定番ボックス入りだけでなく、展開される店舗ごとにパッケージカラーのみならず、アソート内容も少しずつ違っているのです。どれにするか、どの店舗まで足を運ぶかを選ぶのも楽しいですね。
昨年も店舗限定は、早々に完売していたので、早めのチェックをおすすめします。
厳選した和の素材を取り入れた「グリーン ビーン トゥ バーチョコレート」

カカオ豆とオーガニックシュガーだけを原材料にして作られる、「グリーン ビーン トゥ バーチョコレート」のチョコレート。
カカオ豆からすべての工程をおこなうビーン・トゥ・バーの生産方法へのこだわりだけでなく、素材やパッケージなど「日本のエッセンスを取り入れたチョコレートの表現」にも挑戦しているブランドです。

今回、バレンタインの限定コレクションは、まずパッケージの和紙に、日本の伝統的なテキスタイルを華やかなゴールドでアレンジ。
タブレットは2種類。ひとつは、毎年好評のベリーをトッピングしたアレンジとして、クランベリーと麦パフ。マダガスカルとタンザニアのカカオ豆をブレンドし、しっかりとした風味と酸味でトッピングと、相性抜群の組み合わせです。
もうひとつは、なんと愛媛県産の伊予柑とクルミのトッピング。チョコとオレンジの相性がよいのは多くのみなさんがご存知だと思いますが、伊予柑とは。酸味の中にある甘みも引き出され、日本のフルーツとのマッチングが楽しいチョコレートです。

ひと口サイズのボンボンも展開され、こちらも玄米茶や杏、ゆず、そばなど和の食材が使用されています。こちらはバレンタイン限定なので、この機会に要チェックです。
カカオと和三盆だけで作られる「アルチザンチョコレート33」

カカオ豆の特徴を公式サイトで公開している「アルチザンチョコレート33」は、知る人ぞ知るこだわりのチョコレートを家族で丁寧に作っているブランドです。
カカオ豆の産地ごとの特徴だけでなく、どのような印象なのかの説明を読んでいると、まるでワインを楽しむときのよう。
カカオ75%以上でも、ものすごくソフトでなめらか! それは、焙煎前の選別と、焙煎後に手で殻をむき、クリアな味を出しているからです。

チョコレートは、カカオ豆が手に入ったときにのみ作られるため、種類によっては品薄になることも。バレンタインのこの時期なら、台湾、もしくはコロンビア(商品)は比較的売り切れの心配はなさそうとのこと。
カカオと和三盆だけで作られるビーン・トゥ・バー製法のチョコレートはパッケージも素敵ですが、チョコレートにさりげなくカカオのエンボスがされているのも、カカオ豆への愛を感じます。

ちなみに、冷蔵庫などで保管した場合は、室温に戻してからいただくと、よりカカオの香りが楽しめるそうです。お酒だけでなく、コーヒーとペアリングを楽しむのもおすすめですよ。
こだわりがつまっていて選ぶのに迷いますが、添加物や乳化剤が使われていないチョコレートは、胃もたれなどの心配もありません。食べ過ぎは禁物かも知れませんが、一年にこの時期だけだからと、自分に言い訳しながら楽しもうと思います。